佐伯啓思先生のこの本も「20世紀とは何だったのか―現代文明論〈下〉「西欧近代」の帰結 (PHP新書)」で読んでいたはずだが、内容を覚えていない。
「西欧近代を問い直す (PHP文庫)」で近代化を問い、今度は20世紀である。
日本の進む道を考えるうえでのヒントを与えてくれる。
目次
第1章 近代から現代へ―第一次大戦の衝撃と西欧の悲劇
第2章 価値転換を迫られるヨーロッパ―ニーチェの真意
第3章 ニヒリズムと「存在の不安」―ハイデガーの試み
第4章 なぜファシズムが生まれたのか―根無し草の帰る場所
第5章 「大衆社会」とは何か―近代主義の負の遺産
第6章 経済を変えた大衆社会―貨幣の新しい意味
第7章 アメリカ文明の終着点―技術主義とニヒリズム
附論 「近代の超克」という試み―京都大学最終講義