古田隆彦さんのお書きになったこの本を、「人口減少時代」という言葉に惹かれて購入した。しかし、書かれている内容は、今まで聞いたことがないようなマーケティング理論である。
「少子化」ではなく「増子化」だ/「高齢化」ではなく「超中年化」だという指摘など、人口減少時代の分野でも面白い。
また、マーケティング論としては、現代記号学の祖ソシュールを始めとして、哲学、心理学等の成果も応用しながら既存のマーケティングが需要の一部しか取り扱っていないことを説明し、「差延化戦略」「差元化戦略」という新たな提案を行う。