10月21日(水)
2020年の秋、9月に入っても暑い日が続きましたが、お彼岸の頃から急に過ごしやすくなりました。でも、秋らしく感じたのは気温だけで、前線が関東の南に長く停滞、湘南三浦も雨の日が多く、爽やかな秋晴れの日はほとんどありませんでした。
秋空が恋しいなと思いつつ雨音を聞いていた一昨日月曜日。予報によると、雨は夜半には止んで翌日は晴れそうとのこと。「それじゃ、明日はドライブに」と予定をして寝床に就きました。
翌20日。思ったような秋空にはなりませんでしたが、一度出かけようと決めたのですから予定どおりにお出かけ。
アクアラインを渡って、
「東京ドイツ村」へ。赤いのはベゴニア
実は、「今、ケイトウが見頃」というテレビでの情報があって「ドイツ村」に来たわけで、さっそく観覧車の下のお花畑に向かいました。
こんな感じ。まことに鮮やか
咲き揃ひお行儀よろし鶏頭花 弁人
ところで、「ドイツ村」といえば、一昨年も来たのですが、日立国営公園に次いで、この時期はコキアが有名です。
そのコキアで埋まる斜面は、最初の写真のベゴニアの咲いている所なのですが、
斜面の入口に数本あるものの
今年はこのありさま
「昨年の台風のせいなのかな」と思いきや、さにあらず、「コロナ感染拡大防止のため、今年は植栽を中止しました」とのこと。
よくわかりません。植栽時に作業する人が密になるのか、入園者の殺到を避けたのか、先程のケイトウだって、植える作業も、人を呼び込んでいるのも変わりはないと思うんですがね。違うのは斜面が谷になっているか丘になっているかくらいだと思うのですが、それが空気の流れというか換気の悪さとかに関係しているのでしょうかね。
ちょっとがっかりしましたが、まあ、目的はケイトウだったので気を取り直して、
今年もキク科のマムの中に。
これも整然
昼食を済ませた頃からお日様が現れて、見上げると白い雲もだいぶ消えて来ました。
青空が広がったのなら、アクアラインの「海ほたる」のデッキから、のんびりと船と飛行機でも眺めていたいと「ドイツ村」を後にしましたが、
途中に「袖ヶ浦公園」があって、赤い花が青空に映えているのがちらっと見えたので駐車場に入りました。
サルビアでした
池のある園内を散策すると、
ダリアと、紫の小花はツルバキア・ビオラセアとか
この公園、けっこう広くて、道路をはさんだ向こうにかなり大きな池が広がり、その脇に郷土資料館があるということなので見学。
池の畔には「上総掘り」という独特の掘削道具の展示もありました。道の傍らにはさまざまな石仏が並び、
竪穴式住居もあって、
そのすぐ上に、
万葉植物園がありまして、
オミナエシ(右手前)も終わりに近く、きれいに咲いている花はあまり見られませんでしたが、
これは、ふじばかまの花
山上憶良の旋頭歌に秋の七草を並べて詠み込んだ歌がありまして、案内板に書いてありました。
ヒオウギの実(ぬばたま)
山部赤人の「ぬばたまの夜の更けぬれば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」が有名でしょうか。
写真のとおり、ヒオウギの種子の「ぬばたま」が真っ黒であることから、「ぬばたまの」は、黒い色やそれに関連した「夜」「夕べ」「闇」や「月」「夢」「寝」などにかかる枕詞で、上の歌は、暗闇になる夜更けに川原で千鳥が鳴いている様子を詠んでいるのでしょう。
そういえば、「髪」や黒髪を持つ「妹」とかにかかる歌もあって、日本には「ぬばたま」という店名の美容院があるという話を聞いたことがあります。
ぬばたまの髪にも富士の初冠雪 弁人
2020年の秋、9月に入っても暑い日が続きましたが、お彼岸の頃から急に過ごしやすくなりました。でも、秋らしく感じたのは気温だけで、前線が関東の南に長く停滞、湘南三浦も雨の日が多く、爽やかな秋晴れの日はほとんどありませんでした。
秋空が恋しいなと思いつつ雨音を聞いていた一昨日月曜日。予報によると、雨は夜半には止んで翌日は晴れそうとのこと。「それじゃ、明日はドライブに」と予定をして寝床に就きました。
翌20日。思ったような秋空にはなりませんでしたが、一度出かけようと決めたのですから予定どおりにお出かけ。
アクアラインを渡って、
「東京ドイツ村」へ。赤いのはベゴニア
実は、「今、ケイトウが見頃」というテレビでの情報があって「ドイツ村」に来たわけで、さっそく観覧車の下のお花畑に向かいました。
こんな感じ。まことに鮮やか
咲き揃ひお行儀よろし鶏頭花 弁人
ところで、「ドイツ村」といえば、一昨年も来たのですが、日立国営公園に次いで、この時期はコキアが有名です。
そのコキアで埋まる斜面は、最初の写真のベゴニアの咲いている所なのですが、
斜面の入口に数本あるものの
今年はこのありさま
「昨年の台風のせいなのかな」と思いきや、さにあらず、「コロナ感染拡大防止のため、今年は植栽を中止しました」とのこと。
よくわかりません。植栽時に作業する人が密になるのか、入園者の殺到を避けたのか、先程のケイトウだって、植える作業も、人を呼び込んでいるのも変わりはないと思うんですがね。違うのは斜面が谷になっているか丘になっているかくらいだと思うのですが、それが空気の流れというか換気の悪さとかに関係しているのでしょうかね。
ちょっとがっかりしましたが、まあ、目的はケイトウだったので気を取り直して、
今年もキク科のマムの中に。
これも整然
昼食を済ませた頃からお日様が現れて、見上げると白い雲もだいぶ消えて来ました。
青空が広がったのなら、アクアラインの「海ほたる」のデッキから、のんびりと船と飛行機でも眺めていたいと「ドイツ村」を後にしましたが、
途中に「袖ヶ浦公園」があって、赤い花が青空に映えているのがちらっと見えたので駐車場に入りました。
サルビアでした
池のある園内を散策すると、
ダリアと、紫の小花はツルバキア・ビオラセアとか
この公園、けっこう広くて、道路をはさんだ向こうにかなり大きな池が広がり、その脇に郷土資料館があるということなので見学。
池の畔には「上総掘り」という独特の掘削道具の展示もありました。道の傍らにはさまざまな石仏が並び、
竪穴式住居もあって、
そのすぐ上に、
万葉植物園がありまして、
オミナエシ(右手前)も終わりに近く、きれいに咲いている花はあまり見られませんでしたが、
これは、ふじばかまの花
山上憶良の旋頭歌に秋の七草を並べて詠み込んだ歌がありまして、案内板に書いてありました。
ヒオウギの実(ぬばたま)
山部赤人の「ぬばたまの夜の更けぬれば久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く」が有名でしょうか。
写真のとおり、ヒオウギの種子の「ぬばたま」が真っ黒であることから、「ぬばたまの」は、黒い色やそれに関連した「夜」「夕べ」「闇」や「月」「夢」「寝」などにかかる枕詞で、上の歌は、暗闇になる夜更けに川原で千鳥が鳴いている様子を詠んでいるのでしょう。
そういえば、「髪」や黒髪を持つ「妹」とかにかかる歌もあって、日本には「ぬばたま」という店名の美容院があるという話を聞いたことがあります。
ぬばたまの髪にも富士の初冠雪 弁人