チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

秋の色合い~「彼岸花とその仲間たち」

2020-10-03 14:35:41 | 湘南・鎌倉・三浦ぶらり
10月3日(土)

 秋の色合いと言えば、なんといっても「紅葉」。でも、東北や関東北部はともかく関東の南部や東海方面では、見頃となると、暦の上の「立冬」を過ぎた11月の半ば頃からになるので、なんとなく初冬の風物詩のような感があるのも否めません。

 となると、この時期、秋を感じさせるのは「彼岸花」かなと。
 6月の「アガパンサス」同様、凛とした茎とその先の品格のある花の姿が私の好みで、ついそう思ってしまうのかもしれません。

 「彼岸花」の良いところはですね、河原だろうが線路っ端だろうが、空き地だろうが墓地だろうが、何処に咲いていても絵になるところでしょうか。

 今年は8月から9月の初旬にかけて猛暑でしたが、それでも名前の通り、お彼岸の後半には咲き始めてくれました。

  家のそばの道路の脇に
  

  イト-ピアから南郷へ下りる階段脇
  

 逗子の久木にある造園業者の入口には、
  白い彼岸花も
  

  同じく白。逗子運動公園
  


   曼珠沙華 踏切遮断の音近し  弁人


 上の白い花は「シロバナマンジュシャゲ」と言って、赤い彼岸花と黄色の「ショウキズイセン」との自然交配による交雑種とか。

 それでは、黄色の「ショウキズイセン」の花はというと、四日前に出向いた
  平塚の「花菜ガーデン」に
  
 花弁や雄しべ雌しべなど、見た目はまさに「黄色い彼岸花」ですが、近種とはいえ、厳密に言うと「彼岸花」とはちょっと違うとか。

 ということで、長い間、彼岸花には「赤」と「白」の二色があって、黄色いのは別種と認識していましたが、「白」は「赤」と「別種」との交雑種となると、やはり「彼岸花」と言えるのは赤い花だけになってしまいます。

 まあ、花の分類なんぞも素人にはなんとも複雑で、いろいろ調べてもはっきりとしないのですが、どうも、ヒガンバナ科を総称して「リコリス」と言うこともあるようで、そうするとヒガンバナ科の「彼岸花」も「リコリス」の一員ということになります。
 しかし、一方では「彼岸花」以外のヒガンバナ科のものを「リコリス」とも称しているらしく、

 「花菜ガーデン」の「シロバナマンジュシャゲ」の左に咲く
  ピンクの花
  

 「これは『リコリス』という花で、他にもいろいろな色の花がありますよ」と教えてくれました。

 その「リコリス」の例として、いくつか名前を挙げていただきましたが、その中に千葉の緑化植物園に咲いていて、
 7月31日の記事に載せた
  「ナツズイセン」
  
 や、
  「キツネノカミソリ」
  
も話題に上りました。

 後で調べると、どうも、上の「花菜ガーデン」のピンクの花は「スプレンゲリー」と言うらしいのですが、これと次の「ナツズイセン」「キツネノカミソリ」の三つは、花弁の形が「ヒガンバナ」というより「ユリ」に近いような気がします。
 花弁の形となると、「アガパンサス」も「ヒガンバナ」にある髭のような雄しべ雌しべは見えませんが、「リコリス」と言ってもいろいろですから、たぶんその仲間に入っているのかもしれません。

 「なるほど、分類上はいろいろでも、やっぱり、私個人的には、『彼岸花』は赤と白と黄の三種ということにして、それでいいんじゃないかな」と思い直しながら「花菜ガーデン」を出ましたが、
 ちょっと散歩がてら植物園の北の水田に沿った細い道を歩いて行くと、

  彼岸花、いっぱい咲いていました
  

  これはどちらが引き立て役か
  

 「ゲンペイ咲き」とでも?
  まるで運動会。赤・白二種
  


   丹沢の水を田畑に曼珠沙華  弁人


 そういえば、埼玉は高麗の巾着田の彼岸花、今年は祭りが中止になって、咲く前に全部刈ってしまったとか、・・・・思わず溜め息。
 2020年、やっぱり、とんでもなく情けない年ですな。


コメント
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