チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

一念発起~「GoTo」利用の会津旅行-(後編)-

2020-11-03 13:30:47 | 旅行
11月3日(休)

 今回の旅の目的地、まずは「塔のへつり」の紅葉でしたが、もう一ヶ所「大内宿」もお目当ての一つでした。

 湯野上温泉の駅からバスで十数分山あいへ入って行くと、旧会津街道の宿場町
  「大内宿」に到着
  

 合掌造りではありませんが、茅葺きの屋根が並ぶ景観は、いささか世界遺産「白川郷」の趣に似ていて、
  日本の原風景にタイムスリップ
  


   旧街道 茅葺屋根に秋の空  弁人


 ところで、ここは山あいの村ですから、お蕎麦がおいしいのですが、大内宿の名物はネギ一本まるごと添えた「ねぎそば」です。

 ということで、お昼は、みそおでんで一杯、あんころ餅も頼んで、
  「ねぎそば」を
  

 「どんぶりの縁に口を近づけて、ネギを箸代わりにしてお召し上がり下さい」とのことで、そのとおりに食べ始めましたが、山菜とかも入っているので、やはり箸も必要です。

 宿場町の散策は食事前に終えていたので、「ねぎそば」を味わった後、予定を早めて湯野上温泉の駅に戻ることになったのですが、

 ~ここでびっくり~
 駅と宿場を結ぶだいたい一時間に一本のバス、地元のタクシー会社が出しているミニバスで、補助椅子を入れても座席は二十数名です。
 バスが来る前に二十人ほど待っていたので「満員だな」と覚悟していましたが、いざ乗る時となると三十人をゆうに超えていました。これはおそらく増発の車が来るのかと思いきや、なんと補助椅子をたたませて乗客をギュウギュウに押し込んだのです。わずか10分ちょっととはいえ、まさに「密」の極致。
 コロナ禍で経営が大変なのはわかりますが、往復1020円の料金を取った上で、まさか「お帰りになるお客さんなら多少ぞんざいに扱っても」ということではないでしょうが、時が時ですからね、空気読んでくれないと困ります。

 さて、二日目の宿は会津若松の東山温泉。ということで、湯野上温泉駅から
  会津鉄道で会津若松へ
  

 この日は、晴れたかと思うと俄か雨に見舞われる不規則な空模様で、会津若松駅に降りた時もけっこうな降りようでした。
 駅頭に立つと、バスターミナルに市内循環バス「あかべえ号」が待っていたのでとりあえず乗車。「雨が止まなかったら乗ったまま一周してもいいや」と思っていると、「会津武家屋敷前」というバス停で何人か降車する気配。雨も小降りになっていたので我等も降りてみることに。

 とりあえず中に入って、雨を凌ごうかと、
  「会津武家屋敷」に入館
  

  茶室前の秋色
  

  突然晴れて来て、この鮮やかさ
  

 とにもかくにも、行き当たりばったりに乗ったバスで来たので、この武家屋敷が市内のどこにあるのか、この日の温泉へはどうやって行くのか、さっぱりわからない状況でしたが、聞いてみると、なんともラッキー、ここは東山温泉のすぐ近くで、連絡すれば即座に車の迎えが来てくれるとのことでした。

 ということで、この日のお泊まりは、武家屋敷から歩いても十数分の、
  会津東山温泉
  

 立派なお宿でしたが、この日は金曜日ということで、かなり混み混み。木曜出発の土曜帰りの日程を少々反省。
 実は、逗子から北のほうへ出かけるとなると、どうしても東京経由ということになって、グリーン車を使うにしても、往復どちらかが土日だと、その日はかなり気が楽なので、今回は土曜帰りにしたのですが、そうすると、金曜の夜と最終日の観光スポットや列車の混み具合が難点になってしまいます。

 それはさておき、三日目の朝に。

 会津若松は史跡の多い町ですが、その中心は「戊辰戦争」にまつわる「白虎隊」の悲劇で、「おもしろさ」とか「痛快さ」とは無縁の暗い雰囲気が漂っていますから、正直のところ、ぜひ味わっておきたい見ておきたいという気分ではありません。

 でも、せっかくの秋晴れ。お城の天守には登りたいと、
  白壁眩しき「鶴ヶ城」へ
  

  天守から磐梯山方面
  

 そして、
  イチョウの黄葉の下を通って市内に下り、
  

 お昼は、予約しておいた老舗の鰻屋
  「伍代目えびや」さんに
  

 旅の最後においしい鰻重をほおばって、あとは電車に乗って帰るのみ。

 会津若松14時13分発「快速あいづ4号」に乗って郡山へ向かうと、

  車窓には、雄大な会津磐梯山
  


   秋の旅 宝の山を後にせし  弁人

 

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