チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

ワクワクできなかった「今年の夏の野球」~その2~

2019-08-28 14:33:52 | つぶやき
8月28日(水)

 ~その2~は、もちろん広島カープのことで、
 題して、「醒めた気分に陥りながらも、静かに応援する健気なファン」

 スタートでつまづき、過去に「この状況から優勝したチームは皆無」とレッテルを貼られたカープでしたが、5月に20勝4敗という驚異的な快進撃で一時はトップを独走。
 ここはひとつ、ジンクスを覆して4連覇濃厚と思っていたところ、セパ交流戦で失速し、6月は6勝15敗と貯金も激減、まさにジェットコースターの感。

 人間のやることですから浮き沈みはあるでしょうが、電動で上下する機械じゃあるまいし、そのうちに落ち着くだろうと思いきや、6月末から7月初めにかけて11連敗した後、また勝ち始めて9連勝と、まるで本物のジェットコースターさながら、訳がわからない状態に。
 急降下と急上昇ということで、「迷走」という表現は相応しくないかもしれませんが、どうにもチーム状態がふらふらしていて不安定なのです。

 折しもの長梅雨の中で、丸の移籍? 田中の不振?とか、いろいろ考えていたのですが、夏の到来とともに、なんとなく腑に落ちてしまう要因が表面化、かなり気分が醒めてしまって、今年はテレビにかじりついて必死に応援という気分になれないのです。

 その要因の発端は「緒方監督の選手への暴力事件」。6月末の試合での野間選手の怠慢プレーに激怒したということですが、どんなに「愛がこもっている」と言っても、やっぱり論外、言語道断でしょう。

 どうも、内部通報があって調査したらしいのですが、球団の処分(厳重注意)があったのが二週間後で、公になったのはその数日後でした。
 ということで振り返ると、事件のあったのは2連敗の後の引き分けの試合で、カープは次の試合から9連敗して都合11連敗。球団から注意を受け選手全体に謝罪したのがオールスター明けの初戦の7月15日ということですが、その日からの三連戦は1勝2敗だったものの、そのあと9連勝で急上昇しました。
 戦績とは関係ないといえばそれまででしょうが、事の経緯と勝敗を見れば、どこかでチームの覇気と繋がっていたのは否めません。やっぱりジェットコースターじゃないんです。選手は人間なんですから、空気や気分に左右されちゃうんでしょうね。

 だいたいにおいて、勝ったり負けたりの世界で、7連勝、11連勝、9連勝したチームがですよ、同じシーズン中に11連敗を記録して優勝を逃すなんてことになったら、まさに前代未聞。ふつうは8連勝を二回すれば優勝できるんですから。やはり、そこには何か立派な原因があるはずなのです。

 そんなカープの迷走?を尻目に浮上してきたのが、丸選手も活躍中のジャイアンツと今永投手引っぱるベイスターズ。今はジャイアンツが独走気味になっていますが、つい半月くらい前は、三チームが1ゲーム差以内にひしめき合う大混戦だったのです。
 ジャイアンツが躍り出たのは、カープとベイスターズ以外の下位チーム相手に取りこぼしが少ないからなのですが、実は、もう一つの要因もありまして、実は、それもカープの大失態だったのです。

 それが、薬物疑惑ということで、夏場に入って絶好調だった三番バティスタが、お盆休みの真っ只中、突然登録抹消されてしまった事件。
 故意なのか不可抗力なのか、その辺の真偽は不明とはいえ、陽性反応が出たのは事実でしょうから、やはり球団としての管理能力が問われるのは避けられません。

 まったく、いよいよ正念場というところで、またまたケチが付いた感じの今年のカープ。意気消沈どころか、すっかり熱が醒めてしまいました。

 このままだと、2位か3位でクライマックスシリーズに突入しそうなのですが、「そんなんで勝ち上がって日本シリーズへ行ったって、どうせソフトバンクには敵いそうにはないし」と、後ろ向きな空想しかできない中、それでも、心の底には、マグマのように「アンチジャイアンツ」の気概が息づいていますから、試合が始まれば、テレビ画面の赤いユニフォームを追いかけるということになります。ファンって、ほんとうに健気なんですよ。

 そんなファンの気持ち、球団はわかっているんでしょうかね。
 本当ならですよ、とりあえず指揮官に責任を取らせ、オフには首脳陣も入れ換えて、新生カープを作らなければいけないくらいの事態なんですけどね。ぜひとも、ファンが心の底から応援できるチームにしてほしいと願うばかりです。

 余談ですが、

 来季、セカンド菊池選手のメージャー入りが濃厚という情報があります。

 一方、「タナ・キク」と称され菊池と二遊間を固めて三連覇に貢献した田中広輔選手は開幕以来の大不振から脱却できず、今は二軍落ちです。彼は神奈川出身で東海大相模出。親友菅野投手がいて大先輩の原監督が率いるジャイアンツが黙ってはいないでしょう。

 そして、注目の主砲鈴木誠也選手。彼がいつフリーエージェントを取得するのか、いずれにせよ彼は荒川区町屋の出身ですから、在京球団が今は手をこまねいていても、首を長くしてその日を待っているに違いありません。

 もう一人、会沢捕手。今年フリーエージェント資格を得るようですが、球団は昨年、それを承知の上で複数年契約をしなかったようです。彼も故郷は関東、水戸の出身です。たぶん丸選手同様、ジャイアンツが高額年俸を提示しそうです。

 そういえば、昨年の丸選手の時、彼の嫁さんも同郷の千葉出身の方と記したのですが、田中選手も会沢選手も奥さんは学生時代の同級生らしいということで、やっぱり、みんなジャイアンツ予備軍ということになっちゃうのでしょうか。

 手塩にかけても、みんな出て行っちゃうのは寂しいけれど、それでも新しい選手を手塩にかけて育てるのがカープ流だから仕方ないのかもしれません。
 でも、数年前、黒田投手と新井選手が最後のご奉公と言って古巣のカープに戻って来たではないですか。きっと、その要因のひとつには、カープには爽やかな若い力と健気で温かいファンがいるということもあったのだと思います。
 そう、もしかしたら、二・三年後にはマエケンも戻って来てくれるかもしれません。

 そのためにも、不祥事のない爽やかなチーム造りに邁進してほしいところなのですが。


   吾も孫も溜め息ひとつ八月尽   弁人



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