チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

2012年を迎えて

2012-01-01 09:07:41 | 身辺雑記
  
   
   


1月1日(日)

 おかげさまで今年も静かな正月を迎えましたが、最近では珍しく、少し雲の多い元旦となりました。

 年末からお父さんの実家で遊んでいるKAZU君も、逗子の我が家に向かって、そろそろ熊本の空港に向かっている頃かもしれません。


    初陽浴ぶ雲上の窓に孫の顔   弁人


 とにもかくにも、行く先に光明のさす社会の実現に向かって、一歩でもいいから前進する年になるよう祈るばかりです。

  ・・・・・    ・・・・・    ・・・・・

 ところで、あの忌まわしい原発の事故の後、いたたまれない気分の中で明石海峡を眺めながら、ふと、この潮流を発電のエネルギーに変えられないのだろうかと思ったことがありました。

 そこで、自然エネルギーによる発電の技術開発について調べたところ、「潮流発電」は、神戸にある「ノヴァエネルギー」というベンチャー企業が数年前からCO2排出削減に向けて、公的な補助もない中で頑張っているということがわかりました。
 私には何も援助ができませんので、心の中で応援するしかないのですが、せめて、この企業の取り組みと実用化へ向けての問題点くらいは、いずれこのブログの中で紹介したいと思っていました。

 そんな折しも、数日前の12月27日、インターネットの「日経ビジネスオンライン」というサイトに思わず目を丸くしてしまった記事が載りました。
 なんと、KAZU君の両親の勤める会社が、二年前からその開発に乗り出していて、2015年には沖縄の離島での実用化を目指しているというのです。
 現在は「潮流発電」で実験中ですが、将来的には黒潮の流れを利用した「海流発電」に発展させるようです。

  一応、URLを入れておきます
「http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20111220/225486/?P=1」
 (「日経ビジネスオンライン」で検索して、「潮流発電」をサイト内検索すれば出てきます。全3ページですが、もしかすると会員登録(無料)しないと次頁へ進めないかもしれません)

 この発電のメリットを簡単に挙げると
○ 地球の自転が続く限り、天候等の影響を全く受けず供給が安定している
○ 風速と流速が同じと仮定すると、発電効率が風力の約800倍ある
 ということです。

 なお、「潮流」は一日に四回流れが変わり、その前後は流速が0に近くなりますが、「海流」は方向が一定していて流速の変化も少ないのです。

 太平洋沿岸を北上する黒潮は、紀伊半島沖から伊豆半島沖まで冷水塊の影響で時々大きく迂回しますが、九州から四国沖まで、そして、房総半島から東北にかけては規則的に流れています。
 明石海峡の潮流が最大6~7ノット(時速10~12K)くらいですから、黒潮の流れがその半分くらいだとしても、やはりかなりの速さだと思われます。
 
 KAZU君の両親が勤めている川崎重工業という会社、発電機のタービンの製造はお手のもので、その上造船部門でも歴史と実績があり、スクリューや潜水艇の技術が生きて来るのはもちろん、明石海峡大橋の建設など、他にも海洋関係には様々なノウハウを持っており、こういう開発にはうってつけの企業なのかもしれません。

 仮に、九十九里沖にタービンを沈めるとすると、首都圏までの送電線の長さは福島からの距離よりはるかに短くロスも少ないのです。海底ケーブルの技術も、日本は世界的にもすぐれているので、これもクリアできそうです。

 問題は開発と設置にかかる費用なのですが、過去50年余りの間、原発に費やしてきた金額の膨大さを考えれば、なんということはないでしょう。とにかく、丸紅が推進している「小型水力発電」や、ソフトバンクの孫氏の提唱している「太陽光発電」など、今や自然再生エネルギーの早期実用化に向けて、国家的規模で取り組まなければならない時なのですから。 ただ、そのことで、ほくそ笑む人たちが入れ代わることはあるかもしれませんが。


    夢抱き雑煮の餅もふくらみて   弁人


 どうでしょうか、せっかく年も改まったことなので、少しは希望の持てる話題をと、「脱原発」へ向けた話を持ち出しましたが、人間、考えることも見ることも、やっぱりきれいなものに惹かれますね。

 いつもきれいな富士の雄姿を見ながら、2012年の元旦の記事をおひらきにします。
  


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