チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

気が抜けませんでした-「三週間のKAZU君の疎開」

2020-03-25 16:35:21 | KAZU君
3月25日(水)

 今回のコロナウイルスの特質を考えると、長期休校になった子どもを祖父母が面倒を見に行ったり、家に預かったりするというのは感心できないということは重々承知の上でしたが、休校宣言があまりにも唐突でしたから、いったい孫たちはどうするのだろうと心配になって、子ども夫婦に「大丈夫かな、困ったら遠慮しないで」と連絡をしました。

 息子の所の二人の孫はまだ幼少の上、学童と保育園は閉所・閉園にならないので夫婦でがんばるとのこと。
 一方、大宮のKAZU君はお父さんが海外赴任中ということで、いわば母子家庭。やはり、母親の仕事が全て即座にテレワークにとは行かないようで、かなり戸惑っている様子でした。
 考えてみれば、KAZU君ももう5年生。今の世の中の状況もちゃんと自覚できているので一人でも大丈夫なのかもしれません。とはいえ、英語教室もインドアテニススクールもなくなり、長期間、家の中で自分を律していられるかといえば、さすがに無理な話です。KAZU君自身も「友だちとわいわい遊べる状況じゃないし、家の中で一人でいるより、逗子の家に行ったほうがいいかも」と思っているようなので、「おいで、おいで」と声をかけ、我が家に疎開することになりました。

 ということで、学校が休校に入った3月2日の月曜日に、仕事の休みを取ったお母さんと車で逗子にやって来ました。

 KAZU君、すっかりお兄ちゃんになりました。何も問題はありません。

 朝の検温。食前の手洗い。食後の歯磨き。勉強は午前中にと、毎日決められた分を済ませ、自由時間はPCでゲームを楽しんだり鉄道時刻表で列車旅の空想をしたり、大人がいなくてもちゃんと時間が経って行きます。午後は運動の時間とばかり公園に行ったりしましたが、長居はせずに帰宅。家の中でミニ卓球に興じたりしていました。
 息抜きにと、車での買い物に誘い出しても、基本的には車から下りようとはせず、車の中で時間潰しに読む本を持参。それが午前中だったりしても「おじいちゃん、外食はダメだからね、お昼には帰らないとね」と念を押してくるほどのしっかりとした心得。全く手がかかりませんでした。

 でもですよ、ということは、それだけ気が張っていたということなのです。

 実は、敵は「ウイルス」だけではないのです。
 もちろん、ウイルスに感染なんかしたら大変ですが、そうでなくても、現状では、普通に風邪を引いて発熱でもしようものなら、どういうことになるのか、想像したくもありません。病院へ行こうにも、ちょっとした騒ぎになりそうです。
 そんなことはKAZU君にもわかっていて、三人暮らしの中に、誰かが体調を崩したら大変だという雰囲気が漂っていました。
 加えてもう一つの難敵が花粉症。KAZU君もやや花粉症気味なのか、かゆみで目が少々赤くなっていましたが、だいたいにおいて、花粉症の人間は鼻づまりから喉を痛め、微熱を生じることもままあるのですから油断できないのです。

 こんな状態の中ですから、知らないうちに気疲れというかストレスがたまってしまうのも仕方ないのかもしれません。

 6日目の土曜日に、大宮からお母さんが様子を見に来ましたが、月曜の早朝に逗子から会社へ行ってしまうと、また、元の変に張りつめた雰囲気に戻ってしまいました。

 「やっぱり外に出て、美味しい空気をいっぱい味わおう」と、三人で車に乗ったのはKAZU君が来てから10日目の晴れた日でした。

 平成町のうみかぜ公園
 
  

 観音崎にも行きました
 
  

 KAZU君、楽しかったようで、「また海に行きたいな」と言うので、それじゃあと、平日の晴れた日は、風通しが良くて人の少ない海岸へ出かけるようにしました。

 長井漁港と富浦公園
 
  

 次は、もう一度、観音崎
 
 
 同、多々良浜
 

 荒崎海岸に行った日も
 
  
   

 そして、三連休に。
 KAZU君の疎開生活も三週間近くになりましたが、週明けから三日間に分けて学年別の修了式があるということで、お母さんが迎えにやって来ました。

 ところで、この三連休、急に人が外に出たようで、道路情報には渋滞表示がいっぱい。テレビでは、鎌倉の小町通りもけっこうな賑わいとか。
 そんな中、KAZU君から「4人でどこか出かけたい」という要望が。でも道が混んでいて海岸方面は難しそうと、

 金沢自然公園へ行ってみました
 

 渋滞の道を避けられるし、動物園も休園中なのですいているかなと来てみましたが、案の定、人もまばらでした。

 三浦半島付け根の空気の中、
  フリスビーで遊んで、
  
   

 翌22日の日曜日、大宮へ帰って行きまして、ひとまずKAZU君、逗子の我が家での三週間を何事もなく終えました。

 しかし、まだ帰ってから三日しか経っていません。なにしろコロナウイルスの潜伏期間は二週間くらいということなので、安心してはいけないのですが、なにはともあれ、誰も発熱することなく通常の暮らしに戻って、ほっとした気分に浸っているのも事実です。

 とはいっても、今は束の間の休息のようです。
 KAZU君、「春休みになったらまた来るからね」と言って帰りまして、彼の予定では、今週末から再び逗子に滞在することになっているのです。
 まあ、大宮に転居してから、春休みは逗子で過ごすことの多いKAZU君ですから、どうってことはないのですが、やっぱり、この春は空気が重すぎます。なんとかなりませんかね。

 「チチンプイプイ、特効薬、早く出て来ーい!」


   肩の上重い大気に咲く桜  弁人

コメント
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