チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

休日散歩「名越切り通しから浄明寺緑地へ」

2019-11-11 15:46:02 | 逗子風物
11月11日(月)

 この秋の台風は、とにかく風が強くて、住宅地からちょっと奥に入ると倒木だらけ、せっかくの小道を塞いでいたりします。

 鎌倉の切り通しなんかも、至るところで通行止めになっていたのですが、少しずつ復旧しているとのこと、そんな中、逗子市の案内に「まんだら堂やぐら群、土日休と月曜日、入場可能」とありました。
 「まんだら堂やぐら群」は、逗子から鎌倉へ抜ける「名越の切り通し」の脇にある、鎌倉時代の大規模な横穴式の納骨の施設で、ふだんは閉鎖されていて、2月に「切り通し」を歩いた時も金網越しに覗いただけでした。

 最近、週末は、ここも土日しか開放されない「池子の森」を歩くことにしているのですが、昨日の日曜日、久しぶりに「名越切り通し」へ足を運びました。

 前回同様、亀ヶ岡団地口から
 「切り通し」へ
  

 間もなく右に階段状の道があって、上がって行くと、たくさんの横穴が
  目の前に広がります
  


   眼前に人生無常秋去りぬ   弁人


 逗子市教育委員会のボランティアの方でしょうか、数名の案内人がいらっしゃって説明にあたっています。
 横穴(やぐら)の中には、いくつもの「五輪塔」が並び、足もとの平場には、当時としては珍しい火葬の施設の跡が発掘されていて、いわば、葬儀場と供養の施設を一ヶ所に集めたといったところでしょうか。

 やぐら群の反対側に小山があって、上が展望広場になっています。

 上がると、
  全体が見渡せます
  

 富士山の方向はふさがっていますが、やぐらの反対側に、
  相模湾と伊豆半島が見渡せました
  

 さて、再度「切り通し」に下りた後、今回は鎌倉へ抜けず、ハイランド住宅・法性寺方面へ向かいました。

 岐れ道からほどなく、
  また道案内の標識が
  

 この道は逗子市と鎌倉市のちょうど市境いを歩く道で、右逗子市側に下りると、日蓮宗の古刹「法性寺」へ出ますが、今回は真っ直ぐ進み、標識にある「大切岸(おおきりぎし)」へ行ってみることにしました。

 途中、左側に鎌倉市指定文化財の
  石廟も
  

 間もなく、
  逗子市側の展望が良い所に出ました
  

 左前方に、少しだけ石の崖が見えますが、あれが「お猿畠の大切岸」と呼ばれている断崖です。

 近くに来ました。
  これが「大切岸」
  
 
 真下からは、
  こんな感じ
  


   人拒む崖きらきらと小春空   弁人


 「切岸」とは、人工的に作られた崖のことで、この「大切岸」は、三浦一族や房総の千葉氏からの攻撃に備えた、鎌倉防御のための遺構と考えられてきましたが、最近の調査では、元々、大規模な石切り場だっということも確認されたとか。
 また、「お猿畠」というのは、山向こうの松葉ヶ谷に草庵を構え布教活動を行なっていた日蓮上人が浄土教信者からの法難を受けた際、山王権現の使者である三匹の白猿が現れ、この山の岩窟に導かれ難を逃れたという伝説から来ています。
 因みに、日蓮上人の高弟の、そのまた弟子によって建立されたのが法性寺で、正式には「猿畠山法性寺(えんばくさん、ほっしょうじ)」となっています。

 「大切岸」からさらに進むと、鎌倉側にお山があって上に「パノラマ台」と称する展望の良いところがあるのですが、今は台風で道が荒れていて行けないとか。でも、その東側に「水道山」というのもあって、やはり、上が展望台になっているらしいので行ってみました。

 パノラマ台が邪魔? 
  うっすらとした富士がちょこんと
  

 稲村ヶ崎の向こうに
  箱根連山
  

 山からハイランド住宅街へ下りると、そこの地名は鎌倉市浄明寺。「大切岸」から歩いてきたのは「浄明寺緑地」と言われる所だったのです。そして、この住宅地の西端が例の「錯覚富士」もみられる絶景ポイントでした。

 この日は、ちょっと
  霞み加減でしたが一枚
   

 この景勝地の北端から少し歩くと広場があって、その先に「巡礼古道」なる標識があります。下りれば報国寺や浄妙寺の辺りです。そう、ちょっとややこしい。お寺の「浄妙寺」のある所、地名は「鎌倉市浄明寺」なのです。

 それはともかく、「巡礼古道」なる道を下って行くと、途中に石窟がありました。

 石仏が並んでいますが、
  メインは「金剛窟地蔵尊」
  


   岩蔭の石蕗数輪と地蔵尊   弁人


 道の名のとおり、風情ありげな鄙びた道を下って行くと

 竹林で有名な
  報国寺の山門の前に出ました
  


コメント
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