チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

確かに「戦国駅伝」。でも、やはり「4強」はしたたか

2019-11-04 23:25:51 | スポーツ観戦等
11月4日(休)

 昨日の全日本大学駅伝。午後1時頃、伊勢神宮内宮宇治橋前のゴール地点の大型スクリーンには、

 伊勢神宮参道を快走する
  東海大アンカー名取君の映像
  

 その数分後、やって来ました名取君、
  優勝のテープが目の前
  


   勝利目前柿熟したる伊勢参道   弁人


 東海大の優勝は16年ぶりとのこと。16年前といえば、国学院が初出場した年で、桑名から伊勢まで追っかけました。あの時の東海のアンカーの中井君も快足ランナーで、呆気にとられて見送ったのを思い出します。

 その東海大学、16年の春に「スーパールーキー」と言われた選手たちが入学、その選手たちは「黄金世代」と呼ばれてきたのですが、2年時の秋の出雲で優勝したものの、ここ数年、磐石の強さを誇ってきた青学の後塵を拝することが重なっていました。
 今年の正月の箱根駅伝も、往路は東洋、復路は青学が制したのですが、総合力ではその二チームを上回り、真っ先に大手町のゴールテープを切り、総合優勝。ようやくその実力を見せつけることができたのです。

 ということで、今年は当初、「いよいよ東海1強の時が来たか」という感じだったのですが、いざ駅伝シーズンを迎えてみると、黄金世代の4年生四本柱のうち、關君と舘澤君の二人が故障明けで調整不足、残る鬼塚君と阪口君の調子も今一つで、出雲は4位に甘んじてしまいました。

 まあ、そのお蔭もあって、我が国学院が優勝したとも言えるのですが、戦国駅伝の様相を作り出したのも、実は、この東海ゴールデンカルテットの不振が原因なのかもしれません。

 そして、今回、東海大学はこの4人を全部はずして臨んで来たのですから、他大学は内心「しめしめ」と思ったに違いありません。
 ところがどっこい、強かった。西田、塩沢、名取君と、3年生にもいっぱしのランナーがいることを見せつけました。この状態に上の黄金世代カルテットが復活して加わったら、今度の箱根駅伝、それこそ「1強」になってしまうかもしれません。まさに「恐るべし」。

 そうはいっても、「4強」と言われた他の三大学もやはり強かった。
 5位に終わったとはいえ、東洋は3・4区でトップに立ちました。前半沈んでいた駒沢は7区田沢君の快走で3位に浮上。2位青学も前半振るいませんでしたが、最終区に襷が渡った時点でトップに立っていましたから。
 意外だったのは、そのうち順位を下げるだろうと思っていた東京国際と早稲田が4・6位に入ったことでした。仮に、その二校の健闘がなければ、「4強」に差をつけられて国学院が続いていたということになります。

 ということで、総合力で先頭に抜きん出ているのが東海。それをを追うのが、「4強」の残りに、今回上位に入った東京国際と早稲田を含めた5~6校ということになりそうですが、果たして、その中に国学院がいるのかどうかもわからないほどの混沌とした状況になってしまいました。

 それはさておき、今回の駅伝観戦です。

 昨年同様、朝の一番電車で熱田神宮へ行っても、選手は一瞬のうちに走り去って行くだけなので、今回は新幹線を一本遅らせ、小田原7時04分発の「ひかり」で名古屋へ向かいました。
 名古屋8時18分着ということは、もう号砲が鳴り響いた後です。新幹線が豊橋を出た頃からラジコの音声に耳を傾け、名古屋から近鉄で四日市へ向かい、各停に乗り換えて二駅先の海山道駅に。

 駅前に神社があるらしく、
  ホームの柱も朱塗りです
  

 ところで、「海山道」、読めますか。「カイサンドウ」ではありませんでした。「ミヤマド」と読むのです。

 改札の真ん前に並ぶ朱塗りの鳥居が眩しい。地元では「みやまどさん」と親しまれている神社です。

 狛犬にお狐さんが睨んでいるので
  お稲荷さんですね
  

 境内を歩いてお参りしたいしたいところですが、まことに残念、時間がありません。鳥居の前で一礼をして、数百m先の国道23号へ急ぎました。

 4区11.8㎞の5㎞地点くらいでしょうか。歩道橋があって、箱根駅伝では考えられませんが、上がって見られます。
 歩道橋の上からは、四日市の工場地帯のほうが望めるけっこうな眺望ですが、

 やって来ました。先頭は
  東洋大今西君
  

 東洋は、3区を走った学生トップランナーの相沢君が、もちろん区間新の驚異的な走りでトップに立ち、その勢いのまま快走。
 国学院はというと、1年生の中西大翔君が9位で襷をもらったとのことでしたが、はたして ・ ・ ・。

 「ああ、9位のままか、
  でも、走りは悪くないぞ」
  

 そうなんです。双子の弟の中西君、この区間4位の走りで、この後、順位を6位まで上げて、5区の青木君へ繋いだもよう。

 その青木君も快走、なんと区間賞に輝き4位に浮上。続く6区、双子の兄の中西唯翔君も区間5位の走りでがんばり、7区の茂原君へ繋いだとか。

 まあ、結果的には、茂原君が区間17位と沈んでしまったのですが、できれば、彼には7区のような長丁場ではない区間を走らせてほしかったんですがね。
 選手のことは監督がいちばんわかっているのですから、この日のオーダーは作戦上ベストの布陣だったのでしょう。ただ、私が何日も何日も夢を描きながらシュミレーションをしていた区間配置とは違っていたので、ラジオで、2区浦野、7区茂原と知った時は、ちょっと意外に感じてしまったのも事実です。

 実は、今回、基本的には「追っかける」というより、早めに伊勢に行って、ゆっくりランチでもして、ゴールする選手、私は浦野君だと思っていたのですがね、いずれにせよ、温かく迎えてあげようと思っていたのです。
 それで、途中で見るのは一ヶ所だけにして、白子から特急で早めに宇治山田へ行ってみると、まだ11時半過ぎだというのに、駅伝の交通規制により、バスはあと一本で暫時運休とのこと。タクシー乗り場も閑散としていて、しばし途方に暮れていると、運良く一台。これはラッキー、慌てて乗り込んで内宮へ向かいました。
 ところが、五十鈴川の駅前を越えた辺りから交通規制で大渋滞。ほとんどが左側の駐車場に入ろうとする車で、二列で道路を塞いでいました。タクシーはなんとかいちばん右側をすり抜けて、やっとおかげ横町に着いたのですが、なにしろ日曜日のお昼時ということで大混雑。かろうじて釜飯屋さんのカウンターに座れたものの、とてもとても、ゆっくりランチとは、ちとプランが甘過ぎました。

 とにもかくにも、なんとかお腹を満たして、ゴール地点の人垣を掻き分け、カメラを構えましたが、

 2位は青学でした。トップで襷を受けたはずなのに、けっこう遅れてしまったようで、東海大選手達の雄叫びの1分半後、
  飯田君が来ました
  

 すぐ後ろから秒差で
  駒沢山下君
  

 あとは、留学生が来ようが、東洋なのか早稲田なのか、どこが来ようが、それはいいとして、国学院を今か今かと待っていると、

 優勝した東海大から遅れること4分ちょっと、なんとかシード権内の7位をキープして、
  キャプテン土方君のご登場。
  

  「お疲れさまでした」
  

 駐車場の一角で、一応の敗戦報告と
  箱根に向けての決意表明
  


   何事も努力の果ての秋の空   弁人


 ある意味、予想どおりだったのかもしれません。優勝タイムが昨年とほぼ同じだった中で、昨年、トップと6分40秒あったタイム差を、今回は4分20秒に縮めていて、8人でと考えると、今の選手層の中では、よくがんばった結果なのです。

 もちろん、期待としては、もう2分くらいの腹積もりもあったのですが、仮にそれでも、4位の東京国際大と同タイムくらいで、3位には届いていないのです。

 となると、新鋭の東京国際大、かなり脅威です。エース伊藤君が2区で区間新区間賞。加えて、ケニアの留学生が二人いて、今日の8区で区間賞だったムセンビ君より、もう一人のビンセント君のほうが速いのですから。
 6位に入った早稲田もそうですが、この二校は、8日前の箱根駅伝の予選会で12人がハーフマラソンを走っているのです。そしてですよ、この両チーム、何人かは箱根予選と伊勢の駅伝に振り分けて臨んで来て、結果この好成績なのですから恐れ入ります。それだけ選手の層が厚いということなのですから。

 箱根駅伝の往路、なんだか少々雲行きが怪しくなってきましたが、国学院は「一回、栄冠に輝いたんだから、ま、いいか」

 でも、エース浦野君とキャプテン土方君、快速の青木君の4年生トリオがいますからね。2年の藤木君、順位は今ひとつだったものの、タイムはそんなに悪くなかったんだし、1年の双子の中西兄弟も順調に伸びているので、やっぱり期待しちゃいますよ。

 やはり、注目を集めるのはこの二人になっちゃいますね。
  左浦野君、右土方君。
  プレッシャー、かからないように
  


コメント
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