チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

逗子駅に「特急あずさ」の新車輛

2018-06-15 17:21:43 | 鉄道
6月15日(金)

 JR逗子駅には1~3番線のホームがありますが、山側にもう一本回送用の線路があって、時々見慣れない車輛が止まっていることがあります。

 実は、京急の金沢八景駅と文庫駅との間に、「総合車輛製作所」(かつての「東急車輛」)という車輛製造工場があって、そこで製造された車輛を全国の路線へ運ぶ時に、八景から京急逗子線を使って神武寺駅へ、さらにJRの線路への引き込み線を通って逗子駅へ輸送するのですが、こういう電車の輸送を「甲種輸送」と言います。
 ただ、京急とJRでは線路の幅が違うので、八景駅から神武寺駅まではJRの狭軌用のレールが敷設してあって、3本レールになっていますが、これも、この「甲種輸送」のためなのです。

 ちなみに、直接線路に乗せずに大型の貨車に載せて運ぶのを「乙種輸送」と言うようですが、そういうのに出会ったことはなく、逗子駅に新車輛が回送されているのを見ると、「あっ、甲種輸送だ」ということになります。

 とまあ、鉄道に関心のある向きにはごく当たり前のことなのですが、いざ「甲種輸送」の車輛に出くわすとなれば、これはまた興味津々なのであります。

 そして先日、逗子駅で横須賀線を降りると、これはこれはなんともピッカピカの真新しい車輛が鎮座しておりました。

 写真の車体の記号は
 「モハE353」
  

 どうも、特急「スーパーあずさ」の
 「E353系」のもよう
  

 「どうも、・・・・のもよう」と言ったのは、最近、中央本線の特急に乗ったり見たりする機会がほとんどなくて、「スーパーあずさ」は灰色に薄紫、「あずさ」は白い車体にカラフルな縦ラインというイメージしかなかったからでした。

 まったくもって便利な時代になりました。ホームのベンチに座って、スマホで「E353」と打ち込むと即座にわかってしまうですから。

 この電車、昨年末に「スーパーあずさ」の新型車輛として登場。3月からは全てこの「E353系」になり、この7月からは「あずさ」や「かいじ」に順次投入されて行くとのこと。
 ということは、「なーんだ、『スーパーあずさ』じゃないんだ。『あずさ』や『かいじ』用の新車輛なのか」ということになりました。

 最後尾からも一枚。
  赤いランプが点いています
  

 ということは、電気が通じています。「甲種輸送」は途中の引き込み線に架線がないので、電車といえども、ディーゼル機関車が牽引して来るのですが、車輛の小窓に「試運転」という表示があり、もうJRの線路に乗っかっているので、もしかしたら、ここからは自走して行くのかもしれません。

 ところで、中央本線の特急「あずさ」といえば、かつては、登山・スキー・避暑・温泉と、諏訪や松本方面はもちろん、その先の大糸線方面にも欠かせない列車だったし、「あずさ2号」という名曲まで生まれています。
 実は、この夏か秋に「黒部アルペンルート」へ行ってみようかと、ひそかに考えているのですが、入り口は信濃大町ですから、当然、まずは特急「あずさ」に乗ってと思っていたところ、調べてみると、今は北陸新幹線に乗って長野駅からバスで入るのがふつうになっているようなのです。
 なるほど、信濃大町まで行く特急が一日1本しかないのも、次第に、甲府止まりの「かいじ」が主流になって行って、そこに新型の車輛を導入するのも肯けるような気がします。

 さて、計画中のひそかなプラン。今回のように、新型車輛を目の前にしてしまうと、もし、7月から「E353系」になるなら、時間がかかっても、一日1本の「あずさ3号」にしようかなと思ってしまいますが、どうなることやら。まだ出かけるかどうかも決めていないのに。


   逗子駅に避暑地いざなふ列車居り   弁人


コメント
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