チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

鉄っちゃん卒業? KAZU君の動物園通い

2014-06-03 16:09:26 | KAZU君
6月3日(火)

「カーくんなぁ、電車にはもう興味ないねん。今はな、動物とな、ウルトラマンが好きやな」

 あんなに電車が好きで詳しかったのに、リトル鉄道博士からちびっこ動物学者に転身するのでしょうか。まあ、子どもは興味があれば、どんどん夢中になっていろいろ覚えるので、この時期のお勉強としては、いい形だと思います。

 それにしても、いったいどういう風の吹き回しでしょうか、家に帰ると、分厚い動物図鑑を広げて、いっしょうけんめい私に説明をしてくれます。
 たしかに、神戸の王子動物園には今までに何回か一緒に行きました。ひと月前は姫路のサファリパークで遊びました。そう、連休の時に逗子の家にお泊まりした時も金沢動物園に行って、その時のKANA君との思い出話も懐かしそうです。

 でも、町を歩いていて、お散歩中の犬とすれ違う時は、今でも私の手をギュッと握って反対側に隠れようとします。先日もマンションのエレベーターを待っていて、「PET同乗」の表示が点灯したのを見ると、いきなり階段へ向かって行くほどで、基本的には、まだまだ動物に対して少々臆病なのです。

 それなのに、「カーくんのな、プラレールとかの電車のおもちゃ、ご本もな、全部KANA君にあげるから、今度おじいちゃん持ってってな」とまで言うのです。

 実は、これにはちょっとしたきっかけがあったようなのです。まあ、それはあとにして、まずは、このあいだの土日の動物園通いの話題です。

 土曜日はサファリパークへ行くという話があったのですが、私は、歯医者の予約が入っていて、KAZU君のお供はしませんでした。
 日曜日はどうするのかなと連絡してみると、「王子動物園に行くから、○時に朝霧駅で待っててな」という返事が来ました。

 ということで、
  駅でKAZU君と会って電車に
  

 王子動物園は、三ノ宮で阪急電車に乗り換えて二駅です。さっそくKAZU君に
「姫路セントラルパークは楽しかった? カーくんの好きなチーターは元気にしとったか?」
と聞くと、なんと、
「昨日は、天王寺動物園に行ったんやで。チーターはおらんかったけどな、ライオンとか虎とかゾウさんとかいっぱいおったからな、楽しかった」
とのこと。
 実は、大阪の天王寺動物園、私はまだ一回も行ったことがないので、一緒に行かなかったことがちょっと残念でしたが、この様子だと、これからも機会はいくらでもありそうな気配です。

 さて、6月最初の日曜日は、全国的に真夏並みの暑さになりました。それでも、関西でいうと、明石・神戸辺りは大阪・京都よりは少々しのぎやすかったのかもしれません。
 そうは言っても、さすがにもう初夏ではありません。

  動物たちは暑さでぐったり?
  

  アジサイが咲き始めていました
  
 ここは、夜行性動物のいる建物で、中は真っ暗です。それを知っているKAZU君、「この中だけは行かんからな」と言い張っていたのですが、「手をつないでいれば大丈夫かも」と言われて勇気を出しているところです。このあと、KAZU君、初めて暗闇の中でコウモリの飛ぶ姿を見ることができました。
 子どもは、ひとつ克服すると俄然元気になります。

 「おじいちゃん、ペンギンはな泳ぐのがうまいねん、
  ほらね」
  
 もしかしたら、ペンギン君、露天風呂気分なのかもしれませんが、

 皇帝ペンギンは
  内湯(?)でスーイスイ
  

 お昼を食べたあとは、動物と子どものふれあいコーナーへ行きました。

 ニワトリが来て突っつかれそうだけど、
  ガマン、ガマン
  

 「うさちゃん、
  あったかくてかわいい」
  

  こんどはモルモットです
  

 ついこのあいだまで、動物に触れるなんてことはとても考えられなかったので、「いったいどうして」とびっくりしてしてしまいますが、これにはどうも理由があるようで。

 実は、先日の月曜日(26日)に保育園の遠足があり、行き先がこの王子動物園だったのです。
 電車ばかりに夢中で、動物に臆病気味のKAZU君でしたが、来年はランドセルを背負うのです。遠足でおどおどしているわけにもいかないという自覚もあったのでしょう。誰かに「そろそろ電車は卒業して、動物にも興味を持たなぁ」と声をかけられたりして、その気にならなかったら男ではありません。
 それほどの気概があったかどうかはともかく、新年度に入って、お父さんに頼んで動物図鑑を買ってもらい、自分の眼で実際に確かめるべく、今までと違った気分で動物園に行ってみると、これが実に面白いということになったようです。

 ということで、王子動物園には、遠足の前に何回も来て、準備万端で本番に臨んだというわけでした。前もって下見をして、今回は復習といったところでしょうか、完璧ですね。だから、この動物園の園内はほとんどわかっていて、「おじいちゃん、今度はこっちやで、○○がおるからな」と、こちらはKAZU君の後について行けば万事オーケーという具合なのです。


   動物と向き合ふ気概夏の空   弁人


 ただ、遠足の時と違うのは、大人に甘えることができるということです。一緒なのはお友達や先生ではありませんから。

 家族となら、
  遊園地ははずせません。
  
   

 いっぱい楽しんで、ずいぶん長いこと園内にいました。少し日も傾いて来て、帰り際に、もう一度、肉食動物のゾーンを歩いて行くと、午前中は横になっていたライオンもヒョウもジャガーも目を覚ましたのか、檻の中を歩き回っていました。

  タイガーも至近距離に
  


   ガラス越し汗ばむ虎と睨めっこ   弁人


 ところで、動物園からの帰り。JRの普通電車に乗りましたが、
「この電車は207系かな」
と話を向けると、すかさず
「この電車は207系やないで、321系や。おじいちゃん、乗る時に前のランプ見たやろ、数が違うんや。電車の中もな、あそこの形が違うからわかるんやで」
と、興味がなくなったはずの電車の知識を思う存分ご披露してくれるKAZU君でした。


コメント
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