チムどんどん「明石通信」&「その後」

初孫との明石暮らしを発信してきましたが、孫の海外移住を機に七年で区切りに。現在は逗子に戻って「その後」編のブログです

出雲を後に-「山陰紀行」

2011-10-15 11:49:21 | 旅行
10月15日(土)

 振り返ってみると、前に島根県を訪れたのは昭和57年のことでした。約三十年ぶりということになります。

 懐かしい松江にも行ってみたい。ということで、駅伝観戦の日は玉造温泉に宿を取りました。

  部屋からは錦秋を迎える前の爽やかな風景が
  
 三十代の頃によく眺めていた温泉の写真集に、たしか「日本一の露天風呂」と銘打って、玉造温泉が載っていました。その頃、今度山陰へ行く時はここに泊まりたいと思っていた「長楽園」という宿です。

 今では、草津の西の河原など大きな露店風呂がいくつかありますが、旅館の中の一つの風呂としては、広さといい落ち着いた雰囲気といい申し分なしというところでした。


   湯けむりに紛るる身にも月の影   弁人


 さて、駅伝の追っかけの疲れを出で湯で癒して、翌日は松江散歩となりました。

  まずはのんびり、堀川めぐり遊覧船で
  


   青鷺も秋を味はふお掘り端   弁人


  松江城へ。お城見学はどこもいい運動になります
  

  秋晴れの快晴とはなりませんでしたが
  

 市街に戻ると、京橋商店街の北に「からころ広場」という新しい観光名所が出来ていて、堀川遊覧船の乗り場にもなっています。
 「からころ」と言うのは、その昔、すぐ南にある松江大橋を当時の人が下駄で歩いた足音の響きを小泉八雲が著書に記したというところから生まれた名称だそうです。

  船着場の川向こうに「からころ工房」という建物がありました
  
 建物の中に西洋風の香り漂うお洒落でリーズナブルなレストランがあって、レトロな雰囲気の中での昼食となりました。

  建物の地下には仰々しい金庫室が
  
 実は、ここは元日本銀行島根支店の建物だったということでした。

 午後は「ぐるっと松江ループバス」に乗って市内を一周して、電車で米子に向かいました。

  夕日のきれいな皆生温泉で一泊
  
 今回泊まった「皆生菊乃家」、今日の午後のテレビ「この秋泊まってみたい美人女将の宿」という番組に登場するようです。


 山陰旅行も三日目です。米子から鳥取へ出て、あまり観光客が向かわない所へ行きました。

  大伴家持が国司を勤めていた因幡国庁跡そばの「万葉歴史館」
  

  展望塔から望む国庁跡と因幡三山の一つの面影山
  

 鳥取駅に戻って「かにちらし」に舌鼓みを打ち、鳥取からは特急一本で明石に帰れるのですが、もう少し山陰の空気を味わおうと、そのまま山陰本線を東上しました。

  新装なった余部鉄橋
  
 コンクリート製の橋梁なので、もう「鉄橋」とは言えないのかもしれません。

  数十メートルだけ旧鉄橋が残されていました
  


   風雪に堪ゆる仕度や秋日映ゆ   弁人

コメント
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