10月17日(月)
播州播磨は秋祭りたけなわの季節です。
姫路のけんか祭りは毎年10月14日と15日に行われます。今年は(金)(土)の週末になり、大変な盛り上がりだったそうです。ただ、金曜日から天気が崩れ、その日の宵宮は予定通りだったのですが、翌日の本祭りは一日順延して16日に行われたとのことです。
盛り上がれば盛り上がるほど、終わったあとの静けさもひとしおというところでしょうか、気が付けば10月も後半で、すっかり秋も深まり、それだけ祭りのあとの寂寥感も大きくなります。
ところで、KAZU君の保育園のある稲爪神社の秋祭り、いつも楽しみにしていますが、今年はけんか祭りの一週間前の8日と9日に行われました。三連休の最終日に出雲駅伝があったので何かと慌ただしく、記事も一週間遅れになってしまいました。
祭り本番の前夜の宵宮ですが、この時期はもうほんとうに暗くなるのが早くて、秋の夜長をじっくりと味わいながらの見物となり、まさに宵宮らしい時間が流れて行くような感じがします。
宵宮の舞台は神社正面随神門前の参道です。まず囃口(はやくち)流しの民謡が披露され、
続いて、天狗とおかめとひょっとこの三神がご登場
滑稽な所作と演技を続けながら、時折見物の方へやって来て、子どもたちの頭をたたく真似をしたり髪を撫でたりして健やかな成長を期すのです。
そして、上の動画にあったメインイベントの神楽獅子舞
圧巻は「三人継ぎ獅子」です
獅子頭秋深き夜の天に吠え 弁人
翌日の本宮祭りも見せ場は夕方からです。今年も、稲爪神社の東数百メートルの所にある八幡神社から渡御の行列がありました。
先頭に稚児行列となんともみやびな牛乗りの稚児。後方からは地元中学生の吹奏楽団のマーチが迫ってきます。さらに子どもたちが引く山車や献燈屋台が続き、しんがりを務めるのがなかなか前へ進まない威勢の良い神輿です。
稚児たちのあと、楽団が神社へ到着
全くもって立派な吹奏楽団ですが、地方の町の伝統的な祭りに漂う素朴な雰囲気に、どうしても「楽隊」というイメージが沸いてきてしまいます。
稚児による口上の儀式
去年はこの時期逗子の家に帰っていたので見物できませんでしたが、一昨年とその前の年は、行列のスタートの八幡神社の鳥居の前で「稚児の口上」が行われていました。今年は、十月に入って保育園の庭、つまり稲爪神社の境内に柱が組まれたので運動会の準備かとも思いましたが、秋祭りの儀式用でした。
それにしてもこの儀式、まだ4、5才の幼児が、実にけなげに古式に則った所作で口上を披露します。まさに「あっぱれぃ!」
行列を終えた「牛乗りの稚児」もしばらく儀式が続きます
次第に夕闇が忍び寄ってきて、東の空には十三夜の月がくっきりと浮かんでいました。そして、参道に向かう旧街道からは「よーぃやさぁ!」というこの地方独特の掛け声が響いてきます。その掛け声が神社へ近づいて来る頃、あたりはすっかり夜の帳に包まれているのでした。
「よーぃや、さぁじゃぁ」の大音声とともにやって来たお神輿
掛け声の月に反射す十三夜 弁人
播州播磨は秋祭りたけなわの季節です。
姫路のけんか祭りは毎年10月14日と15日に行われます。今年は(金)(土)の週末になり、大変な盛り上がりだったそうです。ただ、金曜日から天気が崩れ、その日の宵宮は予定通りだったのですが、翌日の本祭りは一日順延して16日に行われたとのことです。
盛り上がれば盛り上がるほど、終わったあとの静けさもひとしおというところでしょうか、気が付けば10月も後半で、すっかり秋も深まり、それだけ祭りのあとの寂寥感も大きくなります。
ところで、KAZU君の保育園のある稲爪神社の秋祭り、いつも楽しみにしていますが、今年はけんか祭りの一週間前の8日と9日に行われました。三連休の最終日に出雲駅伝があったので何かと慌ただしく、記事も一週間遅れになってしまいました。
祭り本番の前夜の宵宮ですが、この時期はもうほんとうに暗くなるのが早くて、秋の夜長をじっくりと味わいながらの見物となり、まさに宵宮らしい時間が流れて行くような感じがします。
宵宮の舞台は神社正面随神門前の参道です。まず囃口(はやくち)流しの民謡が披露され、
続いて、天狗とおかめとひょっとこの三神がご登場
滑稽な所作と演技を続けながら、時折見物の方へやって来て、子どもたちの頭をたたく真似をしたり髪を撫でたりして健やかな成長を期すのです。
そして、上の動画にあったメインイベントの神楽獅子舞
圧巻は「三人継ぎ獅子」です
獅子頭秋深き夜の天に吠え 弁人
翌日の本宮祭りも見せ場は夕方からです。今年も、稲爪神社の東数百メートルの所にある八幡神社から渡御の行列がありました。
先頭に稚児行列となんともみやびな牛乗りの稚児。後方からは地元中学生の吹奏楽団のマーチが迫ってきます。さらに子どもたちが引く山車や献燈屋台が続き、しんがりを務めるのがなかなか前へ進まない威勢の良い神輿です。
稚児たちのあと、楽団が神社へ到着
全くもって立派な吹奏楽団ですが、地方の町の伝統的な祭りに漂う素朴な雰囲気に、どうしても「楽隊」というイメージが沸いてきてしまいます。
稚児による口上の儀式
去年はこの時期逗子の家に帰っていたので見物できませんでしたが、一昨年とその前の年は、行列のスタートの八幡神社の鳥居の前で「稚児の口上」が行われていました。今年は、十月に入って保育園の庭、つまり稲爪神社の境内に柱が組まれたので運動会の準備かとも思いましたが、秋祭りの儀式用でした。
それにしてもこの儀式、まだ4、5才の幼児が、実にけなげに古式に則った所作で口上を披露します。まさに「あっぱれぃ!」
行列を終えた「牛乗りの稚児」もしばらく儀式が続きます
次第に夕闇が忍び寄ってきて、東の空には十三夜の月がくっきりと浮かんでいました。そして、参道に向かう旧街道からは「よーぃやさぁ!」というこの地方独特の掛け声が響いてきます。その掛け声が神社へ近づいて来る頃、あたりはすっかり夜の帳に包まれているのでした。
「よーぃや、さぁじゃぁ」の大音声とともにやって来たお神輿
掛け声の月に反射す十三夜 弁人