新刊絵本です。
『すすめ!ゆきのきゅうじょたい』(金の星社 2015年11月刊)
タイトルのとおり、昨夏出た『すすめ!きゅうじょたい』の
第2弾、冬バージョンです。
前作の制作中から、次はこれを!と決めていました。
今回は雪の中で活躍する救助隊です。
わたしは暖地に生まれ育ったので、雪の経験は少ないのですが、
近年たびたび報じられる北国の記録的な大雪、
過疎化の進む地域で除雪もままならない様子を見聞きすると、
なんとかできないものかという思いがつのります。
重機やヘリコプターを乗りこなし、困っている人や動物を助ける、
小さな救助隊。
「来てくれたらいいなあ」と「やってみたいなあ」が半分ずつ。
子どもたちの元気が、みんなの心をあたためてくれますように。
と、ここまでが公式(?)コメント。
以下は、舞台裏。
上にも書いたように、わたしは北国での生活経験がなく、
屋根の雪おろしどころか、スキーをしたこともありません。
いま住んでいるところも雪はめったに見られない地方です。
だいたい冬の絵本は、絵を描いてもらうのが真夏なので、
これのための現地取材というのはできなかったのですが、
さいわい金の星社の販売部のNさんが秋田出身ということで、
「監修」をしていただくことができ、たいへん心強かったです。
この救助隊、装備もけっこう本格的なんですが、
なんといっても、主役は小さな子どもたち。
これはあくまでも想像の世界の「きゅうじょたいごっこ」。
ということで、子どもらしくかわいい部分も出せるよう、
前作では「お母さんに助けてもらう」というシーンを入れました。
今回は「しっかり遊んで帰ろう」ということにしました。
最後の場面、わたしは「雪だるまを100こぐらい!」と
主張していたのですが、Mのラフには、雪だるまじゃないものが
いっぱい描いてあって、うーん、なるほど。それもいいか。
ということで、そうなりました。
雪だるまは、いつかまた別のところで、別の形でやりましょう。
(と、あきらめ悪くまだ言ってるらしい…笑)
<追記>
ちなみに「雪だるま100こ」の元ネタは、
一昨年の冬に大雪に見舞われた英国のニュース。
雪だるま大作戦
<また追記>
「すすめレスキューたい」じゃないです。すみません^^;
最初は「レスキューたい」で考えていたのですが、
いろんな都合で、最終的に「きゅうじょたい」になりました。
う~ん、ほんとは「救助」って、漢字で書きたい言葉ですけどねえ。