フレンチ・ディスパッチ ザ リバティ、カンザス・イブニング・サン誌 / FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN

  •  

シアターキノにて。

ウェス アンダーソン監督の10作目だそうです。

私は 『 ロイヤル テネンバーグ 』を観ています ( もう随分前に消滅した三越

名画劇場にて )。熱心な顧客層を分厚く持っているこの監督ならではの作品

世界を、なので私は理解しているとはいえないし、まして顧客では全然ない。

今回2回目の鑑賞作品の『 フレンチ・ディスパッチ ~  』なのでしたが、

観てみて、なんかねえ、ヨカッタ!

ごちゃごちゃしていて、綺麗で、我が儘で、活力に充ち満ちていて。

20世紀フランスの架空の街にある 「 フレンチ・ディスパッチ 」誌の編集部、

名物編集長 ( ビル・マーレー ) が突然死し、彼の遺言に従ってフレンチ・デ

ィスパッチ誌は速やかに廃刊せざるを得なくなります。さて、その編集長追悼 &

フレンチ・ディスパッチ最終号の内容は・・・・・? というお話しなのです。

 

登場人物全員、はみ出している。

世の中の標準から。平均値から。常識から。

「 ほどほど 」ということや、「 他人に迷惑をかけないように 」 ということや、

「我慢する 」 ということはもちろんのこと、

「 思いやりを持とう! 」「 遠慮せねば 」 「 譲り合いが大事 」「 周りに配慮する 」

「 みんなに合わせて 」 などという精神も、

1mm も、1% も、1g も、持ち合わせていない。

己の個性を丸出しにして、その特異な美意識と創造性にそって行動し尽くす

その自由!

この作品は ( もしかしたらこの監督の作品すべては )、創作に関わる人々は

特に、市井に生きる時、その市井は好奇心に充ち満ちた、活力が漲る、坩堝

のような市井がいいよね、って言ってます。それが当たり前以前の当たり前、

誰も意識していない、そんな市井かぁ・・・・・・

誰もが己の人生のクリエイターだから、心の中で連帯感を感じてしまう。

そんな1本でしたよ。

豪華俳優陣、凝りに凝った撮影と美術、ユーモアと美とノスタルジィ、

とてもリッチで刺激的な108分。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

映画館もいいけれど、おうちで好きな映画をゆっくりと鑑賞も素敵です。

小腹が空いた時のために、簡単サンドイッチを用意して、もちろん飲み物も。

薄くスライスしたグラハムパン + バタ + ケチャップ or マスタード、

そして茹でたソーセージ ( お湯にはローリエを1枚一緒に )。おいしい!

明日も、こんがりと焼けた丸いプチパンを山盛りご用意して、みなさまの

お来店をお待ちしております!!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )