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電話室便り
フレンチ・ディスパッチ ザ リバティ、カンザス・イブニング・サン誌 / FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/cc/2b2aa4e4d829ff6f8bba655324f24e87.jpg)
シアターキノにて。
ウェス アンダーソン監督の10作目だそうです。
私は 『 ロイヤル テネンバーグ 』を観ています ( もう随分前に消滅した三越
名画劇場にて )。熱心な顧客層を分厚く持っているこの監督ならではの作品
世界を、なので私は理解しているとはいえないし、まして顧客では全然ない。
今回2回目の鑑賞作品の『 フレンチ・ディスパッチ ~ 』なのでしたが、
観てみて、なんかねえ、ヨカッタ!
ごちゃごちゃしていて、綺麗で、我が儘で、活力に充ち満ちていて。
20世紀フランスの架空の街にある 「 フレンチ・ディスパッチ 」誌の編集部、
名物編集長 ( ビル・マーレー ) が突然死し、彼の遺言に従ってフレンチ・デ
ィスパッチ誌は速やかに廃刊せざるを得なくなります。さて、その編集長追悼 &
フレンチ・ディスパッチ最終号の内容は・・・・・? というお話しなのです。
登場人物全員、はみ出している。
世の中の標準から。平均値から。常識から。
「 ほどほど 」ということや、「 他人に迷惑をかけないように 」 ということや、
「我慢する 」 ということはもちろんのこと、
「 思いやりを持とう! 」「 遠慮せねば 」 「 譲り合いが大事 」「 周りに配慮する 」
「 みんなに合わせて 」 などという精神も、
1mm も、1% も、1g も、持ち合わせていない。
己の個性を丸出しにして、その特異な美意識と創造性にそって行動し尽くす
その自由!
この作品は ( もしかしたらこの監督の作品すべては )、創作に関わる人々は
特に、市井に生きる時、その市井は好奇心に充ち満ちた、活力が漲る、坩堝
のような市井がいいよね、って言ってます。それが当たり前以前の当たり前、
誰も意識していない、そんな市井かぁ・・・・・・
誰もが己の人生のクリエイターだから、心の中で連帯感を感じてしまう。
そんな1本でしたよ。
豪華俳優陣、凝りに凝った撮影と美術、ユーモアと美とノスタルジィ、
とてもリッチで刺激的な108分。
明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。
映画館もいいけれど、おうちで好きな映画をゆっくりと鑑賞も素敵です。
小腹が空いた時のために、簡単サンドイッチを用意して、もちろん飲み物も。
薄くスライスしたグラハムパン + バタ + ケチャップ or マスタード、
そして茹でたソーセージ ( お湯にはローリエを1枚一緒に )。おいしい!
明日も、こんがりと焼けた丸いプチパンを山盛りご用意して、みなさまの
お来店をお待ちしております!!
グラハム粉の丸いプチパン
1個 150yen