ビッグスノウ、紅茶、セシル・テイラー

 

2月6日 日曜日。

雪は夜中静かに降り続いて、朝には1メートルにもなったとラジオで

アナウンサーが言っていたような気がしますが、いまや記憶もあやふやです。

お昼過ぎにその雪が一旦止むまで、自宅前、店の玄関前と、雪かき三昧で、

店の開店に合わせて中に入り、やっと一息つきました。

その後ちょっとぼーっとしちゃって、今日前半の記憶が遠くなってしまったわけです。

冷たく凍ったまっ白な世界は防音効果もあるようで、室内から外の騒音はほとんど

聞こえず、妙な静けさと、これまた妙な安堵感があります。

今日は誰も来ないかも・・・そうであってもしょうがないな・・・と、

明るく静かに諦めることも許します。

そこで、今日は紅茶を淹れて、パソコンにも向かい、店内音楽はレコードで。

雪は止み少し晴れてきた、弛緩したような静かな午後に、私はセシル・テイラーを

聴きました。高い価値をもつ音の洪水。

なんて美しいピアノでしょうか。瞬速連打。技巧の極みのようなタッチ。

一音一音がクリアーに鳴り響いているんです。

まとまったメロディーはなく、セシル・テイラーは前衛フリージャズの先駆者なのです。

今まで積極的に聴こうとは思わなかったセシル・テイラーのピアノを、

今日は選んでみたのはなぜかしら?

おかげで彼のピアノの音がどんなに美しいか知りました。

セシル・テイラーは、詩人ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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