毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
ビッグスノウ、紅茶、セシル・テイラー
2022-02-06 / 音楽
2月6日 日曜日。
雪は夜中静かに降り続いて、朝には1メートルにもなったとラジオで
アナウンサーが言っていたような気がしますが、いまや記憶もあやふやです。
お昼過ぎにその雪が一旦止むまで、自宅前、店の玄関前と、雪かき三昧で、
店の開店に合わせて中に入り、やっと一息つきました。
その後ちょっとぼーっとしちゃって、今日前半の記憶が遠くなってしまったわけです。
冷たく凍ったまっ白な世界は防音効果もあるようで、室内から外の騒音はほとんど
聞こえず、妙な静けさと、これまた妙な安堵感があります。
今日は誰も来ないかも・・・そうであってもしょうがないな・・・と、
明るく静かに諦めることも許します。
そこで、今日は紅茶を淹れて、パソコンにも向かい、店内音楽はレコードで。
雪は止み少し晴れてきた、弛緩したような静かな午後に、私はセシル・テイラーを
聴きました。高い価値をもつ音の洪水。
なんて美しいピアノでしょうか。瞬速連打。技巧の極みのようなタッチ。
一音一音がクリアーに鳴り響いているんです。
まとまったメロディーはなく、セシル・テイラーは前衛フリージャズの先駆者なのです。
今まで積極的に聴こうとは思わなかったセシル・テイラーのピアノを、
今日は選んでみたのはなぜかしら?
おかげで彼のピアノの音がどんなに美しいか知りました。
セシル・テイラーは、詩人ですね。
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