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電話室便り
シミー書房 『 本と冬の暮らし 』 展、ありがとうございました!
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シミー書房 『 本と冬の暮らし 』 展にご来場くださいました
たくさんのみなさまに感謝いたします。
ありがとうございました。
そして、素晴らしい作品世界を、2週間の長きにわたり当店にお預け
くださいましたシミー書房・岡部 亮、新明史子 両氏にも深く御礼申し上げます。
我が家の窓から、いつも見えていた古い家とその庭の大きな1本の樹。
住んでいたおじいさんが、高齢のため施設へと移られ、空き家のまましばらく
ありましたが、いよいよ取り壊されて更地になります。
四季折々の自然の移り変わりを愉しませてくれていた樹との、窓越しの会話も
もうありませんし、目に優しく癒やしを与えてくれていた樹と古い煙突と、
古い硝子の木枠の窓、そして三角屋根と木造モルタルのおうちの
美しい眺めも消滅です。
もう二度と戻すことができないこの眺め、私にとっては何にも代えがたい宝もの
でした。深くて長い溜息。
そして、ふと気付いたのです。
2年前、喫茶つばらつばらさんでの個展で出会って以来、
私の中で、ずっと、そして益々大きくなるシミー書房の世界。
その根っこにあるものを言葉にしようとするのですが、うまく表現できずに
おりましたが、コレだ!と。
時代の流れ的には、世の中的には正解で正義で、どんどん消滅して入ってしまう
私の宝もの、それがシミー書房の世界には、あたりまえに普通にあるから。
心の深いところでの共鳴、そういうことだったのだ、と。
進歩という名前の社会的な渦に巻き込まれて、気がつくと姿を消していてしまい
がちなたくさんのものがあります。
その中には、誰かにとっては、切なくなるほど大好きでかけがえのない宝ものが
あるよね、私達もそう思うよ、私達にとっては、それはほら、こういうもので、
こういう思いで、こういう風な時間なんだよね・・・
こんなことをつぶやきながら、小さくあえかで、でも大切な ” 宝もの ” のことを表現
してきたのが、シミー書房のおふたりではないかしら。
そんなことを考えながら、
シミー書房のファンのみなさまも、きっと同意、おおきく頷いてくださるような
気がします。
北風がますます強くなり、おうちの玄関にはやく辿り着きたい季節になりました。
私達の形にならない、形には残せない、でもかけがえのない ” 宝もの ” を
シミー書房の作品の中にみつけたみなさま、
さあ、あたたかな MY HOME で、ゆっくりとお茶をのみながら、
ふむふむ、そう!私もそう思う! の幸せな時間を過ごしましょう!
私も、もちろんそうしますとも!
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