ジャズライブ、ありがとうございました!

 

一週間続いた大雪と吹雪でしたが、週明けの月曜日のきのうはようやく好転。

久しぶりの快晴に、やはり気持ちも晴々とするものですね。

その後雪は降ることなく、ただ解けたり凍ったりが繰り返された

でっこぼこツルッツルの路面による足元の悪さだけは気がかりでしたが、

夜の帳が降りて、7:30pm開場、

ご参加のみなさまがにこやかにいらっしゃり始め、一安心でした。

車、地下鉄、路面電車 + 歩きでご参加くださったみなさま、

ありがとうございました!

 

テナー大関がニューヨークで10年間通ったジャズのワークショップは、

昨年12月2日に、92歳で永眠したジャズピアニスト、バリー・ハリス

が個人的に開いたものでした。初心者から名の通ったプロまで様々な人達

が学び、仕事を終えてから夜間部に通うワーキングクラスの人達もたくさん

いたそうです ( 大関もその一人 )。

世界中のジャズプレイヤーに尊敬されていたバリー・ハリス氏。

「 僕たちは、このライブを、亡きバリー・ハリスに捧げます。 」

冒頭に大関がこのように宣言して始まった、2022年最初の今ライブでした。

では昨夜の演奏曲目をご紹介いたします。

 

・YOU AND NIGHT AND MUSIC

・LOVER MAN

・AS TIME GOSE BY

・PENNIES FROM HEAVEN

・GINGERBREAD BOY

・WHEN I FALL IN LOVE ( ENCOR )

 

以上のアンコール曲 を含めた6曲でした。

 

1曲目は 「 あなたと夜と音楽と 」 。1934年アーサー・シュワーツ作曲

とのことですが、ジャズでは繰り返し演奏され続けてきたマイナー調の名曲

なので、聴いたことがある方も多いと思います。

早めのテンポ展開で、テナーソロもベースソロもいい音を出してスタート。

 

2曲目は 「 ラバーマン 」。

この曲といって私が即座に思い浮かべるのはビリー・ホリデー!

「 ラバーマン 」 = ビリー・ホリデー という式は、きっとジャズファンの

公式です。それくらい強烈な曲と歌唱の一体感があるのですが、それもそのはず

この曲は、ビリー・ホリデーに捧げられた曲なのでした。

しみじみとメロディを吹くテナーサックス、その音に陰影をつけるベース、

昨夜のふたりも味わい深かったです。

 

3曲目は 「 アズ タイム ゴーズ バイ 」。

1931年に、ブロードウェイミュージカル・『エブリバディズ・ウェルカム』

の挿入歌として作曲されましたが、この曲といえば、映画 『 カサブランカ 』の

ハンフリー・ボガードと瞳の潤んだイングリッド・バーグマンの白黒大画面が

思い出される・・・時がたっても・・・。

掠れた渋い音の先端まで細心のハートを込めたかのようなテナーサックスの演奏

が素晴らしかったです。ゆったりとしたテンポ、美しく優しく偲ぶような曲調を

たっぷりと味わえましたね。

 

4曲目は 「 ペニーズ フロム ヘヴン 」。

ソプラノサックスに持ち替えて。アップテンポの小気味よい曲にソプラノサックス

の音がぴたりと合って、小林ベースの多彩な技巧を存分に楽しめました。

1936年のアメリカのポピュラーソングです、2曲目3曲目とたっぷりと

バラードを聴いた後に、気持ち入れ替わる感じ!

 

5曲目 「 ジンジャーブレッドボーイ 」。

これ、凄くなかったですか?! グングングングングングンと野太いベースの音

の間を、自由自在に上下し、緩急操り、はっしと繰り出すテナー。

前半から後半へと向かう中間部分から、二人の即興的な掛け合いの丁々発止が

止みません!メロディは解体され、骨組み、輪郭が最小に圧縮されたフレーズ、

たった一音で表現されていく、その一音の意味が伝わる!

知らずに全集中、知らぬ間に体が音と共にリズムを刻んでいる、そのノリ!

これぞジャズの本質、クリエイティビティ!と、大いに盛り上がりました。

曲は、サックス奏者ジミー・ヒース作曲で、デクスター・ゴードン ( ts. )が

アルバム 『 HOME COMMING 』でウッディ・ショウ ( tp. ) と熱くバトルする

同曲がわたしは気に入っておりますが、マイルス・デイビス 『 MILES SMILLS 』

でのマイルス流ジュンジャーブレッドボーイも良いですよ。

 

そしてアンコール曲 「 フェナ アイ フォール イン ラヴ 」。

熱演後の域を整えての、テナー一本でのラブソングの静かな演奏で

私達もすーっと気持ちが整い、天国でバリーも聴いていて、頷いてくれたかな、

と思いつつ終了いたしました。

あ~~よかったあ!

 

以上でした。

次は、雪解け予想の3月21日( 月・祝 ) です。

みなさまのご参加、心よりお待ちしております!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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