グルーヴィ!!

 

16年前のこのブログで一度書いていたのですが、

もう一度書かずにはいられないアルバム、そしてあの演奏・・・!

ギタリスト グラント・グリーン ( 1935 ~ 1979 )がブルーノートレーベル

残した傑作『 Nigeria 』( ナイジェリア )です。

録音は、60年前の今日 ( ! )1962年1月13日。

ルディ・ヴァン・ゲルダー( ブルーノートレーベルのエンジニア )のスタジオ

で録音されてはいたのですが、これが日の目を見るには、

何とあと15年の月日が必要でした。その理由として考えられるのは、

① プレイヤーもエンジニアも当時とても忙しくて、どんどん録音し、そのまま

 どんどん積んで置いたため

② このアルバムの分数が、当時のLP盤に納めるには少々長すぎた( 約42分 )

 ため などらしい。

15年を経て、この録音を世に出したのは、ブルーノートマニアの

マイケル・カスクーナで、当時①②の理由 ( たぶん ) からお蔵入りになって

いた宝の山のような音源を次々と発掘し、そして次々と 「 Blue note LT 」という

シリーズで発売していったのでした。

名盤揃い!すべて未発表!

凄くないですか!

そして、その中でも傑作の誉れ高いのが、グラント・グリーン『 ナイジェリア 』。

このアルバムのキモは、やはり何と言っても2曲目の 「 IT AIN'T NECESSARIL SO 」

でしょう。原曲は、ガーシュイン作の、ミュージカル 「 ポギーとベス 」 の一曲で

すが、同曲を、かくも深く陰りと色気と不穏感の漂う、バイオレンスすら感じさ

せる解釈ができるものなのか!と驚きます。

グラント・グリーンのギターは、硬質で極細の鋼のワイヤーのごとし。

パキッパッキッと挑んできます。サイドのメンバーも素晴らしい。

ソニー・クラーク ( p )、サム・ジョーンズ ( b )、そして何といっても

アート・ブレイキー ( d )!

アート・ブレイキーのドラムが、「 そらいけっ! 」「 もっとだ! もっといけーっ 」

ってグリーンを煽りまくるんです ( その声も録音されていますよ )。

それを受けて、にやっと口の端で笑いながら ( ← イメージです )、ギアを

上げて平然とある境地にはいっていくグリーンのプレイのノリの凄さ!

グイグイ来るその快感!

もう、カッコイイなんてもんじゃないですって!

ブレイキーが叩く、グリーンが応える、ブレイキーがさらに叩く、グリーンが

応える、洗練とエスニシティ。これぞまさにグルーヴィ。

マイルス・デイビスのドラマー、トニー・ウィリアムス曰く

「 ” グルーヴ ” にかけては、アート・ブレイキーの右に出るドラマーはなし 」と。

聴き終えて、その凄まじいほどのグルーヴ感に、誇張ではなくシビレます。

そして、必ずや 「 も一度! 」 ってリピートしてしまう、それほどの超絶演奏。

今回のご紹介盤は、16年前のLPレコードではなく、CD盤です。

ボーナストラック1曲付きの限定盤、しかもたったの 1100yen !

興味を持った方は、タワーレコードに急げ!

全曲素晴らしく、とてもとてもオススメです。

 

 

そして、明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

お気に入りのジャズを聴きながら、トーストしたグラハムパンを囓る週末・・・

なんだかこの悪天候の過ごし方としてなかなか素敵です。

明日も、こんがりときつね色に焼けた丸いプチパンを山盛りにして、

みなさまをお待ちしております!!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

 

 

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