花ゆめを愛読していたころのひいき作家の一人に山下友美さんがいて、現在はハーレクイン系でたびたび出ている。買ってしばらく読んでいなかったぶん等が手元に4冊たまっていた。出た順に並べれば
『億万長者の花嫁』(16.5)
『サタンの花嫁』」(19.5)
『噂をとめられない!』(19.8)
『永遠のアナスタシア』(20.2)
このうち『永遠の~』は、男主人公が元難民でロシア亡命者の婦人に救われた過去があったりして、山下さんのオリジナルでもあまり違和感のなさそうな印象だった。
『サタンの~』はヒストリカル、王政復古期のイングランドで、遊び人のチャールズ2世がさばけたキャラで出てくる。 ――4冊の中には頂き物が混じっているはずで、それがどれだったか記憶があやしいのだけど、たぶんこれ。コミックス新刊リストはチェックしているけど、これは見逃していたようだ。
『ハーレクイン・ロマンス 恋愛小説から読むアメリカ』尾崎俊介 平凡社新書
最近出た本。
カナダの出版社「ハーレクイン」がイギリスの「ミルズ&ブーン」の小説をペーパーバックとして売り出すようになり、やがてアメリカにも進出、しかしアメリカの「シルエット・ロマンス」がライバルとなり云々という歴史、イギリス18世紀の『パミラ』以来の文学史との関連なども出てきて面白い。
日本ならではのコミカライズにも触れている。
「まず依頼する漫画家を選び、その人の作風に合いそうなハーレクイン・ロマンスを2,3冊持ち込んで、実際に読んでもらう。そしてそれらの中で気に入ったものを元にして~」ということだ。ではその前段階、依頼する漫画家をどう選ぶのかを尋ねたい。作品とマンガ家の相性がとても大切だとも書いてあるし。
「歴史ロマンDX」で、人気投票でトップになった歴史人物をマンガにする企画があったが。誰に描かせるかどう選んだのか、ほかにどんな候補者がいたのかにも大いに興味がある。
『億万長者の花嫁』(16.5)
『サタンの花嫁』」(19.5)
『噂をとめられない!』(19.8)
『永遠のアナスタシア』(20.2)
このうち『永遠の~』は、男主人公が元難民でロシア亡命者の婦人に救われた過去があったりして、山下さんのオリジナルでもあまり違和感のなさそうな印象だった。
『サタンの~』はヒストリカル、王政復古期のイングランドで、遊び人のチャールズ2世がさばけたキャラで出てくる。 ――4冊の中には頂き物が混じっているはずで、それがどれだったか記憶があやしいのだけど、たぶんこれ。コミックス新刊リストはチェックしているけど、これは見逃していたようだ。
『ハーレクイン・ロマンス 恋愛小説から読むアメリカ』尾崎俊介 平凡社新書
最近出た本。
カナダの出版社「ハーレクイン」がイギリスの「ミルズ&ブーン」の小説をペーパーバックとして売り出すようになり、やがてアメリカにも進出、しかしアメリカの「シルエット・ロマンス」がライバルとなり云々という歴史、イギリス18世紀の『パミラ』以来の文学史との関連なども出てきて面白い。
日本ならではのコミカライズにも触れている。
「まず依頼する漫画家を選び、その人の作風に合いそうなハーレクイン・ロマンスを2,3冊持ち込んで、実際に読んでもらう。そしてそれらの中で気に入ったものを元にして~」ということだ。ではその前段階、依頼する漫画家をどう選ぶのかを尋ねたい。作品とマンガ家の相性がとても大切だとも書いてあるし。
「歴史ロマンDX」で、人気投票でトップになった歴史人物をマンガにする企画があったが。誰に描かせるかどう選んだのか、ほかにどんな候補者がいたのかにも大いに興味がある。
サンプルを読んだ時、冒頭でヒロインが「トレント町の女性初にして最年少の町長」を「フェミニストにしてファシスト」と表現してて、ファミニストとファシストをいっしょくたにしてることで、作品に不信を持ったのですが、町長は仇役で終わったのでしょうか。
不信を持ったけど、一応「ヒロインの境遇と重ね合わせて、町長もまた『噂』で誤解されていた人物だとの展開になる」可能性も考えたので。
山下さん、花ゆめ時代の『ピーターとマリア』の4分の1スペースでは、「こういうのを描くと私がバリバリのフェミニストと思われるかもしれないけどそういうわけではなくて」云々と書いてありましたよね。あのころは「フェミニスト」という言葉に悪意がこめられてはいなかったので(たぶん)、これは謙遜した態度だと受け取っていました。
年月を経て、原著の描かれた英米(?)でもこの言葉の印象が変わっていることの反映なのでしょうか。
拍子抜けです。
テーマが「噂」だから、女町長も噂で誤解されていた人でヒロインのサポーターになるという展開も想像していたのに(さらにハーレクインらしく、部下であるヒロイン兄と結ばれるとか)
何度も質問してすみませんが追加で。
(1)原作は何年に出版されてるでしょうか。
コミックスの最初か終わりの方にcopyrightについてずらずら書かれたとこに出版年の記載もあるかと。
(2)出番なしの女町長さんは結局悪役のままでしたか?
(3)ヒロインは結局、フェミニストとファシストをいっしょくたにしてることに疑問を持たないままでしたか?
すみませんが、教えていただければ幸いです。
(2)は、悪役というほど主人公に対して敵意を向けてきたわけでもありませんでした。
(3)は、その後まったく触れられていませんでした。
・・・あの下りそもそも出さなくてもよかったのではないかと思います。
わざわざ邦訳出版年まで調べて下さって。
あまり腹を立てずにすみそうなので、機会があれば読みます。冒頭のくだりの件を自分なりに消化したいので。