レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

『一千年史』

2008-01-04 19:30:32 | ローマ
 TBSで3日に放映された特番『ローマ一千年史』。4時間半の枠(CMがやたら多いので実質は4時間以内だったろう)の大作。塩野さんの本が原作ということなのでカエサルプッシュされるだろうとは思っていたが、1時間を割いていた。・・・まぁ、このへんは予想に反しない。ここで引用された映像は、『古代ローマ 夢と挑戦!』でも使った映画だった(全体としては別にキライじゃないけど、カエサルが「ハゲの女たらし」でなかった点が大いに不満だ)。
 タイマー録画をセットしたうえで、アウグストゥスまで見よう、前半くらいで済むだろう、と思っていたらとんでもなかった。ロムルスから話を始めて、ハンニバルでもけっこう時間を当てていた。ここいらの映像が特別に作ってもらったというものなのか。私はハンニバルのくだりにあまり馴染みがないので、中々新鮮に楽しめた。
 アウグストゥスの扱いが地味に過ぎないかい?巧みな政治手腕は印象づけられたかもしれないけど、個人的な要素が紹介されずじまいであったことはものたりない~~。塩野さん準拠ならばティベリウスを変態ジジイ扱いはしないだろうからそのへんは安心か、と思っていたけど・・・まるでムシ。アウさんの次はいきなりネロへとんでしまった。
 やはり、ユリ・クラのあとは駆け足。
 全体としては結構面白かったけど、「一千年史」というには偏りがありすぎか。劇的な部分をクローズアップするにしても、もう少し何箇所かそれに値するところはあるのに、残念だ。

 かんたんなアニメによる紹介部分での、あのアウグストゥス、みっともないというほどではないけれど、もうちっと肖像を生かしたキャラデザインにできなかったのかい。
 同じご不満の方々は、ブックマーク先の「MAECENAS」で去年暮にアップされた美しい絵をお口直しにどうぞ。(「へんてこ絵」は、ご本人のタイトルなので仕方なく)
「へんてこ絵」

コメント (3)
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