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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

M81 M82 おおぐま座のペア銀河

2007年04月15日 | 系外銀河
春は銀河の季節です。
おとめ座、かみのけ座、おおぐま座の付近には
系外銀河がたくさんあります。

写真は4月11日に撮影したM81とM82です。

2007.4.11 23:22 SE200N D50 ISO1600 直焦点 露出124秒

渦巻状に見えるM81は光度7.9等 視直径26’×14’
距離850万光年 実直径約10万光年の系外銀河です。
かすかに2本の腕が見えています。

細長く見えるM82は光度8.8等 視直径11’×4’
850万光年の距離にあり 中心部からジェットを噴出している
爆発銀河です。

こちらの写真は3月9日に自宅庭で撮影したM81とM82です。

2007.3.9 21:32 SE200N D50 ISO800 直焦点 露出60秒

光害のある夜空でもそこそこ写ります。感度と露出がちがうので
単純に比較はできませんがSQM値「21.05」の場所は細かいところ
まで写っているようですね。

M51子持ち銀河

2007年04月14日 | 系外銀河
4月11日の夜に撮影したM51です。
M51はりょうけん座にある系外銀河。
その形から「子持ち銀河」と呼ばれています。
距離は3700万光年。光度8.1等級
ネーミングは「親子銀河」の方が
ぴったりくると思うのですが‥


2007.4.11 23.49 SE200N NIKOND50 直焦点 ISO1600 露出107秒 トリミング


スカイクオリティメーター

2007年04月13日 | ☆星見隊
4月11日は夕方からきれいに晴れ上がり
星見に最高の条件となりました。

こと座流星群観測地の下見をかねて
星見に出かけることにします。(息子も行きたかったようですが
平日なので休みの日に連れて行くことを約束して一人で出かけ
ました)場所は薬莱山方面。

今日は夜空の暗さを計測するための秘密兵器
スカイクオリティメータ(SQM)を持参しました。

SQMはワンプッシュで夜空の暗さを数値化してくれます。
月の出てない日に自宅庭で計測すると数値は17.25です。
これはなんと満月のときの夜空の明るさです。
仙台では毎晩、満月が出ているような夜空ということになります。

薬莱山近辺はさすがに星がきれいです。SQMを空に向けて
ピッとボタンを押すと計測中を示す断続音が聞こえます。
なんでも暗い空ほど計測に時間がかかるようです。


7秒後にやっと数値が出ました。なんと21.05です。
驚きました。この数値は初めて見ました。
どうりで星がきれいなはずです。南東方面にやや光害が
ありますがそれ以外は合格点です。
ここを流星観測の候補とすることにしましょう。

国際宇宙ステーション見えず‥

2007年04月10日 | ISS(国際宇宙ステーション)
夕方から降り始めた雨‥
それでも雲の切れ間から星がいくつか見えていたので
二人で必死にISSを探したのですが、流れる雲の間から
見える星はすべてが動いているように見え、「あれだよ!」
「いや、あれだよ!」と指差すものすべてがただの星。
結局見ることはできませんでした。残念‥

写真は昨年の12月18日18時00分に上空を通過したISSです。
このときはスペースシャトルデスカバリィー号がドッキング
していたので心なしかいつもより明るく見えた感じがしました。

NIKON D50 18mm F3.5 露出30秒

さて、昨夜は久しぶりに晴れたので実はうみへび捕獲に
挑戦しておりました。うみへび座の全体が現れる11時過ぎ
までじっと待ち、魚眼レンズで狙い撃ち。

Fisheye 10.5mm F6.3 露出20秒 2007.4.9 23:15

写真を拡大しステラナビゲーターで確認しながら
フォトショップで星座線を書き込んでいくと
春の星座が浮かび上がりました。
「ほほう、東の地平線上にはヘルクレス座がもう
昇ってきているのか」などと感心している場合では
ありません。かんじんのうみへび座は‥


しまった。地平線上に長々と横たわっていてフレームの中に
収まっていない。残念‥またしても失敗。
ううむ。逃がしたうみへびは大きい‥


春の大三角

2007年04月09日 | 系外銀河
昨日から雷が鳴ったり雹が降ったりと
不安定な天気が続いていましたが
今日の夜になってやっと晴れました。

水蒸気が多いのか透明度はいまいちですが
春の星座をウオッチングしてみました。


夜半過ぎには南の空で「春の大三角」が輝いています。
アルクトゥールスはうしかい座の1等星
スピカはおとめ座の1等星
デネボラはしし座の2等星です。

アルクトゥールスはやや赤い色をしています。

↑望遠鏡で見るとこのような色に見えます。

このアルクトゥールスの少し北のところに
球状星団M3があります。球状星団は銀河系ができたころに
形成されたもので星の化石とも言われています。

2007.4.9 20:59 SE200N NIKON D50 直焦点 ISO800 27sec

M3は約4万5000個もの恒星がぎっしり詰まった巨大球状星団で
明るさは6.9等星もあります。地球から3万2200光年先にあるので
3万2200年前の光を今見ていることになります。

このほかにも春の星座には系外銀河がたっぷり見えて
見所満載です。しし座の足元にある「トリオ銀河」が
有名ですので試しに写真を撮ってみました。

2007.4.9 21:23 SE200N NIKON D50 直焦点 ISO800 49sec

仙台の光害の空ではやっと3つの銀河の位置がわかる程度ですね。
春の星座にはほかにも銀河がたくさん見えるので晴れたらまた
紹介していきましょう。

ISS(国際宇宙ステーション)を見よう

2007年04月08日 | ISS(国際宇宙ステーション)
本日も天候は曇り、星見はおあずけです。

なにげなくJAXAのページをチェックしていると、なんと
ISS(国際宇宙ステーション)が4月10日(火)に
日本上空を通過するではありませんか!
しかも日本のど真ん中を縦断していきます。
こんなによい条件はめったにありません。

さっそく星見隊緊急1号配備です。*1
仙台上空を通過するのは19時15分~19時20分。
最大仰角が74°ほぼ真上を通過していきます。
(首のストレッチをしておく必要がありますね)

全天表示を見ると南西の空、高度11度付近から見え始め
オリオン座とふたご座を横切って北斗七星へと向かって
北東の空18度付近で見えなくなるようです。


現在ISSには3名の宇宙飛行士が搭乗しています。

4月8日(今日です)午前2時31分(日本時間)にカザフスタン共和国
バイコヌール宇宙基地からソユーズロケットが打ち上がり
交代搭乗員を含む3名の宇宙飛行士がISSへと向かっています。

3名のうち1名は史上5人目の宇宙旅行者チャールズ・シモニー氏。
シモニー氏は11日間ISSに滞在し、帰還する2名の宇宙飛行士と
ともに地球に帰還するそうです。

今回はミッション期間が2日間延長されたため、宇宙旅行者としては、
最長の飛行期間を樹立する予定です。ちなみに旅費は29億円だそうです。

順調に行けばISSへドッキングするのは4月10日午前4時12分です。
日本を通過するときは5人の宇宙飛行士が乗っていることになります。
5人の宇宙飛行士と宇宙旅行者が乗っているISSの撮影にチャレンジしてみましょう。

*1  1号配備とは星見隊の隊長及び正隊員が観測を行うことをいう

星見隊 出動準備

2007年04月07日 | ☆星見隊
今日も天気が悪く、星見は無理そうです。
昨日取り逃がしたうみへびは捕獲できそうもありません。
うみへび漁は天候を見て出かけることにしましょう。

今日は我が家の星見隊を紹介します。
隊員は4名
 隊長:私(子どもの頃夜中に突然起こされて父と見たベネット彗星がファーストライト) 
 正隊員:息子 小学生(昨年のしし座流星群をみてから星に興味をもつ。有能な助手でもある)
 準隊員:娘 高校生(2001年しし座大流星雨の目撃者。しかし、知っている星座はオリオン座のみ!?)
 フリー隊員:妻(庭で星を見ていると突然現れていつの間にかいなくなる。まるで彗星のような動きをする隊員)

さて今年1回目の星見隊出動は4月22日の夜に極大をむかえる「こと座流星群」観測です。
準備の様子はこのブログで紹介していきましょう。

星見隊のホームは北緯38度東経140度の仙台市。
光害でまともな星見はできない状況ですが1年に何回かきれいな星空を見せてくれるときがあります。


「夏の終わりの大三角」 NIKON D50 2006.8.31 0:03 TAMRON XR DiⅡ 18-200mm 18mm 76sec F3.5

この写真を撮ったときは天頂付近では天の川がうっすらと見えるほど星がきれいに見えました。
空気中の塵や水蒸気がないと光の散乱が少なくなって透明度がよくなるのでしょうね。
夜中になると生活光も少なくなるので、このときはよい条件が見事に重なったということですね。

大きい星座ベスト3

2007年04月06日 | ☆星見隊
春の星座には大きい星座の第1位から第3位までがそろっています。
その3つの星座の大きさをステラナビゲーターを使って比べてみました。

さてこの3つの星座を見て1番大きいのはどれかお分かりでしょうか。
正解は 第1位が「うみへび座」第2位は「おとめ座」そして第3位が「おおぐま座」です。
これを見て息子が一言「ずるくない?うみへび座は長いだけじゃないの?」
そうとも見えます。しかし実際の空でうみへび座を見るとその長さに
「あなたが1番です‥」と認めざるを得ません。
なにしろ頭は冬の星座のお隣にあり、シッポは夏の星座のすぐお隣です。
全体を撮影するにはかなりの広角レンズを使わないとおさまりません。


「鎌首を持ち上げるうみへび」 Nikkor Fisheye 10.5mm F2.8 8sec F3.5

さっそく外に出て撮影を試みましたが今日の空は3等星まで見えるかどうかと
いう状況でして‥よく見ると右にこいぬ座のプロキオンが
左はじにおとめ座のスピカが写っています。どうやら、うみへびのしっぽは
まだ地平線の下ですね。うーん おそるべし「うみへび座」今日のところは
逃がしてやろう。明日こそは撮影‥できるかな?

十六夜(いざよい)の月

2007年04月04日 | 
昨日までの黄砂はなくなりましたが
今夜も薄曇。星見は難しいようです。
今日の月は十六夜の月。満月の翌日の月です。
写真を見ると右上が少し欠けているのがわかります。



昨日の満月は今年最小の満月です。
月の公転軌道は楕円なので地球からの距離は
35万km~40万kmと変化します。
月の公転周期は約27.3日です。
昨日の月は40万kmかなたにあるので
小さく見えるというわけです。
といっても見かけ上の大きさの違いは
肉眼ではわかりませんね。

さて春の星座を見ることができるのは
いつになるのでしょう。
春の星座には大きい星座の第1位から第3位までが
見事にそろっているので、「星座大きさ比べ」を
計画しているのですが‥
明日こそ晴れますようにー



「白い夕日」と「白い月」

2007年04月02日 | 
今日も黄砂です。
早速白い太陽と月の撮影準備です。
太陽の撮影担当は息子です。(私は日没時刻に用事があったもので‥)
夕方家に帰ると「写真撮ったよ!」「太陽白かったよ!」と言って
デジカメでとった写真を見せてくれました。
なるほど白い夕日は本当でした。


Canon Power ShotG3 2007.4.2 17:33 1/1250 F5.6

それでは月はどうでしょう。
息子いわく「月もきれいな白だったけどうまく撮れなかった」とのこと
そこで父の出番です。
太陽ほどではないですが月の色も白いようです。

NIKON D50 TAMRON XR DiⅡ18-200mm 20:24 1/320 F6.3

黄砂で減光されている分、月の模様が見やすいようです。
普段はなかなか見えない「婦人の横顔」がはっきり見えました。
明日は満月です。
さて、この黄砂の中どのような満月が見られるでしょうね。