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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

2025年火星(小接近)MAP

2025年02月06日 | 火星
1月11日~2月2日に撮影した火星画像を使用してWinJUPOSで火星MAPを作成してみました。

*ランベルト正積円筒図法ー面積が正しく表されるように経線の間隔を一定にして緯線の間隔を高緯度ほど小さくした図法

 MAP作成に使用した火星画像はこちらの4枚、大シルチスが正面にくる画像が無かったので大シルチスが画像のつなぎ目になって不鮮明になりましたが最低限の描出はできたようです。(^^ゞ



 こちらは正距円筒図法で表したMAPです。小接近の時は北半球がよく見えるので北緯90°まで写っていますが南半球は南緯70°~80°までしか写っていません。小接近時の見え方を表しているMAPですね。

*正距円筒図法ー緯度・経度をそれぞれ地図の縦・横にそのまま読み替えた円筒図法で標準緯線上と縦方向に関して正距である。標準緯線から離れると横方向に拡大されるため、面積や角度は正しくない。


 で、こちらが小接近限定のMAP、北半球を北極上空から見た火星の完全版です。

 これを見ると北緯60°より北は雲(北極フード)で覆われていることが分かりますが、よく見るとアキダリアの海(経度30°)付近は雲が北緯60°ラインを超えて南下していることが分かります。

 その反対側、経度300°~180°付近では雲のラインが北緯60°より北側にあることが分かります。これは北極冠の中心がアキダリアの海側に寄っていることが影響していると思われますが、北極雲はこれからどんどん小さくなっていくので観測を継続していくことにしましょう。

〈MAP作成のデータベース・メモ φ(.. )〉


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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火星地図 (ich)
2025-02-07 22:28:10
晴れスターさん
 火星地図,すごいですね!まるで天文雑誌でよく見る展開図です。こんなすごいものが作れるとは,しかも小接近で!尊敬します。北極点を中心にした図も出来ちゃうんですね。
 さて,2月6日は割と大気が落ち着いていたので木星と火星を撮影することが出来ました。帰宅時に1等星を見て「良さそうなんじゃないか?」と思いながらもぐずぐずしてたらテレビの天気予報で遠くの灯りが瞬いていなかったのであわてて撮りました。20時頃ですかね。すると木星は大赤斑が正面に,火星は大シルチスが正面にという願ってもないタイミング!今シーズン初めて両方見て撮れてうれしかったです。
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偏西風 (晴れスター)
2025-02-08 11:55:43
ichさん
 大シルチスと大赤斑が見えた2月6日はナイスタイミングでしたね。その日は19時頃から「月齢7とM45の接近」「火星とカストル・ポルックスの接近」を撮影していたのですが19時30分過ぎから木星が滲むほどの雪雲がやってきて惑星撮影はできずじまいでした。気流がよかっただけに雪雲の到来がもう少し遅ければと悔やまれました。
 さて、今シーズン冬場なのに好気流がやってきたことについていろいろ考えたのですが、現在北極上空の気温が高い状態にあることから、仮説としては→「北極が暖まると偏西風の蛇行はより大きくなる(2018Nature報告)」→「極域の寒気が中緯度まで降りてきた地域は大寒波となる」→「寒帯ジェット気流と合流した偏西風が南へ押し下げられる」→「東北・北海道地域が好気流地帯となる」です。これが寒気の底で好気流になるというメカニズムかなぁ~と思いますがあくまでも晴れスタ的な独自仮説です。笑
 ま、そんなこんなで次の好気流到来を探しているのですが次は2月17日・18日の夜にやって来そうな気配です。2月20日・21日の夜も良さげですが期待し過ぎずに待つことにしましょう。
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