

予定どおり準備が進めば2月26日から4日間のローンチ・ウィンドウ期間中にリフトオフとなる。着陸地点は月面南極の「Mons Mouton region」をターゲットとしている。

IM-2ミッションの主目的は、NASAが商用ペイロードサービス(CLPS)として搭載を委託しているPRIME-1(Polar Resources Ice Mining Experiment-1)を用いて水の氷の存在と量を明らかにすることである。
またNASAは2つめの商用ペイロードサービスとして搭載している小型衛星「Lunar Trailblazer」を100kmの極軌道に放出して月の水の量、位置、形態(水酸基、H2O、または氷)を測定およびマッピングして緯度と表面組成との相関関係を調査する。
ほかにも、中性子分光計を用いて水の指標である水素を探すためのドローン「マイクロ・ノヴァ・ホッパー」も搭載しており、着陸後に近くにあるマーストン・クレーターの永久影領域(PSR)までホップさせて調査する計画がある。

以上がNASAが委託した搭載物だが、IM-2には民間企業対象のデリバリーサービスペイロードがあるのでNASA以外の観測機器も搭載されている。
米国コロラド州アーバダに本社を置く民間宇宙企業 Lunar Outpost社は、マサチューセッツ工科大学(MIT) が開発した RESOURCE カメラを搭載した月面車「移動式自律型探査プラットフォーム(MAPP)ローバー」で3D 画像を撮影および月面サンプルを採集する予定である。
MAPPの屋根の上ではマッチ箱ほどの大きさの小型ローバー「AstroAnt(MIT)」が走行しながら非接触で温度測定を行うというユニークな計画もある。
IM-2にはもう1台、月面探査車が搭載されている。それが東京に本社を置くDymon Co., Ltd.が開発した月面ローバー「YAOKI」だ。IM-2に Maid inJapan の月面探査車が搭載されていることに注目したい。

↑ Intuitive Machines、Nova-C(IM^2/Athena)への最終統合の様子
株式会社ダイモンのHPによるとYAOKIのタイヤを支える部分に使用するステンレスの特製(桂川精螺製作所)YAOKIねじの製作に大田区立多摩川小学校の3年生児童が参加しているとのこと、小学生が製作したネジを装着した月面探査車が月面南極を走行する夢のような話…すばらしいです!
IM-2/Athena はリフトオフ後、最短で7日後に月面南極に到達する予定です。月面探査車「YAOKI」の月面到着を地球から見守ることにしましょう!



ふむふむ、現在はSuccess4まで順調に進んでいるようですね。月面到着はリフトオフ4~5か月後だそうです。
で、あまり話題になっていないのですが、HAKUTO-Rを打上げたFalcon 9 ロケットには、もう1機の月着陸船が搭載されていました。それが Firefly Aerospace社が設計・製造した着陸船「Blue Ghost(ブルーゴースト)」です。

詳しいミッション内容はFirefly AerospaceのWebページを参照してもらうことにして(笑)気になる着陸予定地ですが、危機の海のラトレイユ山の近く(Mare Crisium near Mons Latreille)だそうです。月面到着は3月2日です。間もなくですのでこちらも推移を見守ることにしましょう。

久しぶりの宇宙開発・ロケットの話題ですね。それにしても月が熱いんですね!ホッパーやヤオキが楽しみです。小学3年生の作ったネジってどういうこと?って感じですがそれも面白いですね。それとHAKUTO-Rには今度こそ着陸してほしい!月を見上げる目にも力が入ります。
さて、去年撮った写真の私的優秀作品をリストアップしていたところ、月の写真が意外に少なくて愕然としました!ちょっと月への情熱が薄くなってしまったかと反省です。今年は月の写真撮影を増やしたいと思います。
ご覧いただきありがとうございます。近い将来日本人も参加するアルテミス計画の準備としての月探査がいよいよ始まった感がありますが、あのイーロン・マスク氏は目指すは火星で月に行くことは無駄だとお考えのようで、トランプ大統領のお気持ちが追随しないことを願う今日この頃です。
ichさんの2024年ベストアワードphotoの選定いいですね!それってその年自分が何に興味を持っていたかが一目瞭然ですよね。私も昨年を振り返ってみたら、あれ!?撮ってないぞ!という対象がけっこうありました。自分は熱しやすく冷めやすいタイプだった…ということは知ってましたが改めて知らされました~。笑