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2021年の節分は2月2日…124年ぶり!?

2020年12月04日 | 「見たい天体現象」
カレンダーが最後の1枚となり、来年の天体現象が気になる頃となりました。

手元に2021年度版の天文年間も届きましたので…
年末恒例となりました「来年見たい天体現象」シリーズを始めま~す。

さて、2035年に日本で見られる皆既日食が待ち遠しい昨今ですが、
2021年に日本で見られる日食は、部分日食を含めて残念ながらありません。

月食は2回あります。5月26日の皆既月食と11月19日の部分月食です。5月26日の皆既月食は、
2021年の満月で最大となるスーパームーンのおまけ付きです。

中秋の名月は9月21日。満月も21日なので見ごたえのあるお月見となります。
伝統的七夕(旧暦7月7日)は8月14日です。

そして、来年の暦で特筆すべきは、124年ぶりに節分が2月2日(立春が2月3日)になることです。

そこで、今回は「来年見たい天体現象」シリーズのプロローグとして「節分」について
掘り下げてみたいと思います。

(本来、節分は雑節の一つで、各季節の始まりの日(立春、立夏、立秋、立冬の前日)ですが
ここでは豆まきの日としての「節分」についてのお話です。)

節分は立春(2月4日)の前日だから2月3日だよね…と何の疑いもなく思っていましたが、2月3日が節分になるのは1985年から2020年に限ることで、1984年の節分は2月4日(立春が2月5日)だったとのこと…

ふ~む、36年前のことなので覚えていませんが、1980年と1976年、1972年、1968年も2月4日が
節分だったようです。全く記憶にないですが1984年までは定期的に2月4日節分があったようですね。

来年の節分は2月2日になりますが、これは1897年(明治30年)以来の124年ぶりになるそうです。
2021年以降は、2025年、2029年、2033年、2037年が2月2日節分(2月3日が立春)となります。

これを見ると、2月5日→2月4日→2月3日と立春が年々早くなっているように見えます。

実は地球の公転周期が365.2422日のため365日を1年とする暦では当然ずれていきます。そのずれを解消するために4年に一度閏日を入れて1年を366日としていますが、1/4日の0.25と半端の0.2422日の差(0.0078日=45分)が生じるので、立春は少しずつ早まる傾向にあります。

 2月3日は「節分」にちなんで「のり巻きの日」「大豆の日」になっていますが、2月2日は「夫婦の日」「つぼ漬けの日」「頭痛の日」「ツインテールの日」になっています。いずれも2と2の語呂合わせからきているようですが…  あ、どうでもいい話でしたね。

 それでは、次回から「来年見たい天体現象」の本編が始まりま~す。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
天文年鑑 (ich)
2020-12-05 17:00:04
晴れスターさん
 私も買いました,天文年鑑。節分2月2日,立春2月3日は言われるまで気づきませんでした。展望に書いてあるんですね。閏年2月29日があるときは,暦は1日ずれて当たり前くらいにおもっていたのですが,立春2月3日は124年ぶりとは!西暦2000年が,4年に一度に閏年で100年に一度閏じゃない年でさらに400年に一度閏にする年だったのであれで暦のずれは解消されたかと思ったのですが,地球の動きは観測しないと分からないということですかね。
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ミランコビッチ (晴れスター)
2020-12-06 09:40:02
ichさん
「1998年頃から地球の自転角速度がそれ以前にくらべて加速している状態にある」と天文年間の「最近の時」ページに載っていますが宇宙船地球号は定刻どおりの運行はしてないようですね。そもそも地球にはミランコビッチが気候変動を生み出す3要素として取り入れている、歳差運動(約2万6000年周期)、自転軸傾斜角の変動(約4万年周期)、公転軌道離心率の変動(約10万年周期)があるので常に天体観測で宇宙船地球号の現在位置を把握しないと正確すぎる原子時計とのずれを補正できないということですね。
 個人的には江戸時代の不定時法が健康的な生活を送るにはベストだなぁと感じていますが…。
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