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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

2025年見たい天体現象「月面X」

2024年12月12日 | 「見たい天体現象」
2025年見たい天体現象の第3弾は「何度見てもまた見たくなる月面 X 」です。

 来年の月面Xは、ピーク時刻に月が地平線上に出ている回数が7回あります。その中で好条件で見られる(夜間でピーク時の月高度が高い)のは、ふむ、2回ですかね~。

(注:これまでは月面Xのピーク時刻を天文年鑑の「月のこよみ-太陽の月面余経度と月面緯度」で計算して求めていましたが、今回から「国立天文台→暦象年表→月の自転軸」の Ls値(太陽から見た月面の中点 Xsの月面経度)が92°になる時刻を予想ピークとしています)

月面Xのピーク日時   高度  日没  方位  b値
× 1月 7日(火) 3時21分 -38° 16:33                  
2月 5日(水)17時55分 71°  17:04     -1.05°     
× 3月 7日(金) 7時55分 -18° 17:36      
4月 5日(土)21時03分 52°  18:04  西   +0.50°         
× 5月 5日(月)09時15分 -20° 18:32         
6月 3日(火)20時41分 40°  18:57  西南西 -1.72°         
× 7月 3日(木)07時41分 -48° 19:05     
8月 1日(金) 18時38分 29°  18:48  南南西 -1.41° 
× 8月31日(日) 5時58分 -72° 18:09          
9月29日(月)18時02分 20° 17:24     -0.72°                
× 10月29日(水)7時01分 -62° 16:42   
11月27日(木)20時56分 13° 16:19  西南西 -1.72° 
△ 12月27日(土)11時26分  4°  16:24   
(方位をクリックするとピーク時刻の空の様子が見られます ↑)
(注:上記日時はあくまでも晴れスター的独自予報です。 *b値:月面上で太陽が真上から照らす地点の月面緯度)

φ(.. ) 来年の見え方をまとめるとこんな感じです。
・夜間で条件良く見られる日→2回(4月5日6月3日
・高度は高いけどピーク時刻が薄明中→1回(2月5日
・夜間だけど高度が低い日→1回(11月27日
・薄明中で高度も低い日→2回(8月1日9月29日
・ピーク時刻が月出直後の日→1回(12月27日

 今年は好条件が1回しかなかったのでそれに比べると来年は月面Xの当たり年ですね。これは大いに期待できます!

 さてさて、こちらは毎度おなじみの今年撮影した月面Xフォト アーカイブですが、今年は撮影できたのが1回だけなのですべて1月18日に撮影した月面Xの画像です。(^^ゞ
17時56分撮影 撮影時高度63°(Ls=92.66°、予想ピーク1時間19分前、bs= -1.52°)

2024/1/18 17:56 EVOSTAR80ED ASI174MM Shutter=0.735ms Gain=265 (66%) 30sec


18時10分撮影 撮影時高度62°(LS=92.55°、予想ピーク1時間05分前、bs= -1.52°)

2024/1/18 18:10 μ210 ASI174MM Shutter=1.278ms Gain=352 (88%) 30sec


18時15分撮影 撮影時高度62°(Ls=92.50°、予想ピーク1時間前、bs= -1.52°)

2024/1/18 18:15 μ210 ASI174MM Shutter=1.211ms Gain=354 (88%) 30sec


18時19分撮影 撮影時高度62°(Ls=92.47°、予想ピーク時刻の56分前、bs= -1.52°)

2024/1/18 18:19 μ210 ASI290MM Shutter=8.182ms Gain=350 (58%) 30sec


18時23分撮影 撮影時高度62°(Ls=92.44°、予想ピーク時刻52分前、bs= -1.52°)

2024/1/18 18:23 μ210 ASI290MM Shutter=2.864ms Gain=327 (54%) 30sec


18時24分撮影 撮影時高度62°(Ls=92.43°、予想ピーク時刻51分前、bs= -1.52°)

2024/1/18 18:24 μ210 ASI290MM Shutter=2.864ms Gain=327 (54%) 30sec

 さて、上記の予想ピーク1時間前の画像をよく見るとすでにX (エックス)の形になっています。このことからピーク時刻が予想時刻より早かったことが分かります。その理由としては1月18日は月面上で太陽が真上から照らす地点が南半球側(b値=月面緯度 -1.52°)だったからだと考えられます。↓

 太陽が真上から照らす地点が南半球側にあるとその分月面X地点までの離角(距離)が近くなるので月面X地点から見る太陽高度はわずかですが高くなっているはずです。そのため月面Xになるピーク時刻が早まると考えられます。

 このことから太陽が真上から照らす地点が北半球側(b値がプラスの場合)にある場合は予想ピークの時刻より遅れてX (エックス)の形になると考えられます。それを検証すべく過去画像からb値がプラスになっている月面Xを探したのですが、b値が1.00以上の画像はありませんでした。

 唯一 b値がプラスだった2021年6月17日(b値+0.40°)の画像を見ると、たしかに予想ピーク40分後でもまだ完全なX (エックス)の形になっていないように見えます。
 2021/6/17 20:33(Ls=91.66°、予想ピーク時刻19時53分の40分後、bs= +0.40°)

2021/6/17 20h33m25s SE200N F5 D810A ISO2000 1/640sec DX
 2021/6/17 21:08(Ls=91.36°、予想ピーク時刻の1時間15分後、bs= +0.40°)

2021/6/17 21h08m14s SE200N ASI290MC Shutter=4.719ms Gain=340 (56%) 50% of 1138flames

 ということで、来年は b値(太陽が真上から照らす地点)によってピーク時間がどのように変化するかを観測していこうと思うのですが…

 そもそも月面Xはどの形をもってピークと言えるのかを定義しないと始まらないですよね~。ま、それも含めてウオッチングしていくことにしましょう!

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ich)
2024-12-12 20:25:12
晴れスターさん
 奥が深い月面Xですね。1時間前でも見えたり、1時間後まで見えたり、というか私は全然むとんちゃくに「今日は月面Xだ」と見ていましたよ。来年は、見えるor見えないが正しく一月置きなのも面白いですね。天文年鑑を買ってさっそく月縁の秤動をチェックしましたが、来年は結構好条件になりそうなので楽しみです。
 さて、12月8日の土星食、私は東松島市まで行って見ました。1997年10月、2002年3月に続いて3回目、今までで一番良く見え、撮影できました!ふたご群は月明かりと天候で難しいそうなので、私の今年の大きな天文イベントは終了かなぁと思っています。
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年末年始 (晴れスター)
2024-12-12 23:53:15
ichさん
 こんばんは~、土星食の観測が最高の条件でできたとのこと、うらやましい限りです。私は自宅で観望していたので雨まじりの雪で潜入も出現も見ることができませんでした。
 さて、年末のお楽しみであるふたご群とこぐま群ですが今年は条件が悪いのでATOM Cam2 まかせで流れ星チェックをする予定にしてます。その分、年明けのしぶんぎ座群は条件が最良なので晴れたら観望に出かけたいなぁと思ってますが、年末年始は寒波が来そうな気配もあるのでどうでしょうかね~。
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