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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

8月23日のISS撮影記録

2023年08月24日 | ISS(国際宇宙ステーション)
8月23日04時05分のISS撮影記録です。

 この夏は太平洋高気圧の縁を北上する湿った気流が雲を発生させるので快星になることがほとんど無かったのですが、8/23の未明に快星と好条件通過のタイミングが合ってやっと撮影できました~。

本日の通過コース

イベントデータ

地上軌跡はこんな感じ…

 
 撮影システムはいつもの 30cmドブ+Powermate2×+ASI290MC+UV/IR cut Filter で、露出はShutter=0.885ms Gain=275 (45%)です。

 撮影計画としては、高度30°を過ぎたところから撮影を開始して天頂を通過したところで鏡筒回転をします。後半は逆光で暗くなりますがとりあえず追尾できるところまで撮影を続けることにします。

 さて、時間です。土星の東側でISSが地球の影から出てきました。航海薄明が始まってるので空はペガスス座がギリ見える明るさです。まもなくペガスス座に到達します。撮影を開始しましょう~。


 ふう、やはり天頂は捉えることができませんでしたが、高度70°付近まで追尾できたように思います。で、こちらが撮影した動画のフルバージョンです。*動画開始時に見える輝点は直前に撮影したロシアのcosmos2278ロケットが写り込んだものでISSではありません。(^^ゞ  

2023年8月23日04時05分のISS



 今回は太陽電池パドルの向きが良かったので増設したiROSAもはっきり写っていました。
こちらは前半部分のハイライトGIFアニメで~す。


ここからはコンポジット画像です。

7枚コンポジット画像

2023.04:05:01 高度46° 直距離543km


5枚コンポジット画像

2023.04:05:01 高度47° 直距離530km


6枚コンポジット画像

2023.04:05:09 高度52° 直距離498km


8枚コンポジット画像

2023.04:05:22 高度62° 直距離456km


10枚コンポジット画像

2023.04:05:24 高度63° 直距離451km


4枚コンポジット画像

2023.04:05:28 高度67° 直距離442km


5枚コンポジット画像

2023.04:05:29 高度67° 直距離440km


8枚コンポジット画像

2023.04:05:36 高度73° 直距離429km


4枚コンポジット画像

2023.04:05:36 高度73° 直距離429km


2枚コンポジット画像

2023.04:05:37 高度74° 直距離428km


5枚コンポジット画像

2023.04:05:58 高度78° 直距離433km


5枚コンポジット画像

2023.04:06:05 高度73° 直距離445km


5枚コンポジット画像

2023.04:06:11 高度68° 直距離460km


7枚コンポジット画像

2023.04:06:14 高度66° 直距離469km


6枚コンポジット画像

2023.04:06:22 高度59° 直距離496km


10枚コンポジット画像

2023.04:06:27 高度56° 直距離516km


10枚コンポジット画像

2023.04:06:45 高度45° 直距離598km


11枚コンポジット画像

2023.04:06:53 高度41° 直距離640km


コンポジットした画像でループアニメも作ってみました~。
かなりせわしないアニメですがなんとな~く立体感3Dを感じることができます。



天頂通過までのループアニメ








天頂通過後のループアニメ



5月31日のISS撮影記録

2023年06月03日 | ISS(国際宇宙ステーション)
5月31日19時45分のISS撮影記録です。


 今回の通過は日没50分後(太陽高度-8°)なので空に見える星は金星と月とアルクトゥールスとベガのみでした。天頂付近のアルクトゥールスはそれほど瞬いてなかったのですが、東の空のベガは激しく瞬いていました。

 Windy予報では気流はそんなに悪くないはずですが、ベガの瞬きを見ると期待できる気流ではないようです。気流も問題ですが今回はさらに大きな問題がありました。それは通過コースに居座る意地悪な雲です。全天の雲量は2~3なのですが北天の通過コースにだけ張り付いたように動かない雲があります。

 う~む、これは奥羽山脈を超えてやってくる波状雲の一部で、たぶん上昇気流による雲発生ポイントとなっていて動かないものだと思われます。このままだと最大仰角を過ぎて距離が遠くなったところでしか撮影できません。

 おっと、通過まで、あと5分です。お~い、お願いだから雲よどいてくれ~、と心の中で叫んだら、なんと通過直前に雲が北へ移動しました… まじ!? いや~、超ラッキー! おかげさまで撮影開始ポイントと決めていたおおぐま座の頭を通過するISSがはっきり見えました。

 しか~し、今回は雲越しの撮影だなと思って、露出はやや多めの Shutter=0.920ms、Gain=285 (47%) にしていたので雲なしでは露出オーバーかなぁ~と思いながらの撮影スタートです。

今回の通過コース、北天から南東へ抜けていきます。

最大仰角は73度、距離は436kmで

秋田から岩手を通って太平洋へ抜けるコースです。


 幸いなことに通過コースの雲は見事に無くなったのでISSが見えなくなることは無かったのですが、どーも、北天コースの追尾は苦手で最大仰角付近はロストする時間がかなりありました。

 で、こちらが動画のフルバージョンです。後半はかなりの露出オーバーとなっています。

 5月31日19時45分のISS


 こちらは画像処理を終えたISSフォトです。

撮影仰角51°、推定距離509km、1枚画像(photo



撮影仰角52°、推定距離505km、4枚コンポジット画像(photo



撮影仰角54°、推定距離491km、3枚コンポジット画像(photo



撮影仰角73°、推定距離437km、3枚コンポジット画像(photo



撮影仰角47°、推定距離570km、1枚画像(photo


 さて、今回撮影した動画では最大仰角付近でISSが写っていない時間がたくさんありましたが、これは追尾でロスとしたことが理由のひとつですが、もう一つの理由としてキャプチャーソフトのコマ落ちがあります。

 実は、5月12日の撮影からキャプチャー数を多くするためノートPCをハイスペックのゲーミングPCにしてあるのですが、インストールしたFire Capture の設定がイマイチ決まらず、フレームレートが安定しないトラブルが起きています。

 現在、カメラを接続して机上で行うベンチテストを続けているのですが、もう少し時間がかかりそうです。安定するセッティングが見つかったらブログで報告したいと思いま~す。

 次回のISS好条件通過は6月26日、6月27日です。それまでにはセッティングを確立したいのですが、その頃は梅雨入り後で天気が悪いかな?

ISS通過記録 5/30

2023年05月31日 | ISS(国際宇宙ステーション)
5月30日のISS通過記録です。

 昨夜のパスは条件的にはそこそこ良かったのですが空が雲だらけだったので拡大撮影はあきらめて双眼鏡と眼視で通過の様子を見るだけにしました。(記録撮影は左手に持ったiPhoneで行いましたがまじめに撮ってないので写りはそれなりで~す。)

 今回の通過図とイベントデーと地上軌跡です。




5月30日20時33分のISS(iPhoneで撮影)

 今回の記録はご覧のとおり、雲に入ったり月明かりではっきり見えなかったりと(そもそも真面目に撮っていないので…)さしたる面白みのない動画となりましたが、実はメモリアルな瞬間を捉えたものだったようです。

 と言うのも、撮影時のISSにはアクシオムスペース2ndプライベート・ミッションであるAx-2のクルー4人が乗り込んでいて、第69次長期ミッション中のISSクルー7人と合わせてISSの滞在人数が総勢11人の大所帯となっていました。

 そして、中国の宇宙ステーションCSSには神舟15号のクルー3人と神舟16号でCSSに到着したクルー3人の合わせて6人が搭乗しています。なので、この動画を撮影した時はISSに11人、CSSに6人の計17人の宇宙飛行士が地球周回軌道上にいたことになります。この宇宙滞在人数17人が新記録だそうです。

 神舟16号は日本時間の5月30日17時29分にCSSにドッキングして同19時22分にCSSに入室したのですが、Ax-2のクルー4人は日本時間の5月31日01時05分にISSをアンドックしたので、宇宙ステーション上に17人が滞在していた時間は約6時間となります。(撮影しているときはそんなこととは知らずにお気楽に撮っていたのですが実にタイムリーだったようです。)

 余談ですがAx-2のバルナウィ宇宙飛行士はISSに入室するときクルーの中で最後の4番目だったそうですが、通算600人目の地球周回飛行士とする公式宇宙飛行士のピンが授与されたそうです。地球周回軌道上から青い地球を眺めた人は600人もいるのですね。オドロキです。(神舟16号のクルーのひとりは中国初の民間人宇宙飛行士だそうで、こちらもオドロキです。)

 さて、本日の夕方、日没の50分後ですがISSの好条件通過があります。仙台では北天の空を最大仰角73°で通過していきます。北天通過は撮影条件があまり良くありませんがこの後しばらく好条件パスがないので拡大撮影を試みる予定です。

 Windy予報によるとその時刻の気流はそんなに悪くはないようですが、はたして実際の天気はどうでしょうか? ちなみに昨夜の通過の時は1等星が激しく瞬いていて最悪でした。予報は当たるのかそれとも裏目に出るのか、結果は次回のブログで~


5月12日のISS撮影記録 その2

2023年05月14日 | ISS(国際宇宙ステーション)


5月12日の2ndパスは最大仰角が89°という正真正銘の天頂通過イベントです。

 しかも光度はこれまでで最大の-3.9等級です。ISSのシン・ソーラーパドルであるiROSAが現在3基に増えたので理論上の最大光度はなんと -5.7等級です!(まぶしすぎる~)

 さて本日の通過はご覧のとおりほぼ垂直に上昇してきます。で、撮影計画ですが、うみへび座のアルファルド脇を通過したところからカメラをスタートさせて天頂までシームレスに撮影します。

 天頂通過後は鏡筒回転をして下降するISSを追いかけますが天頂通過後は約50秒で地球の影に入るので今回は天頂通過前が勝負となります。露出はShutter=0.902ms、Gain=275 (45%)で撮影します。

 天頂通過時の軌道高度は418kmです。天頂通過の瞬間を撮影したことはまだないのでぜひ成功させたいところですね~。初の天頂通過撮影(距離418km)を目指して頑張りましょう!

 仙台の真上を通過したISSは三陸沖で地球の影に入ります。

 さて、そろそろ時間です。望遠鏡は2時間前から外に出していたので温度順応もバッチリです。空は薄い高層雲があるように見えますが問題ないでしょう。気流はWindy予報で250hPa(10km)の風速が42m/sだったので全然良くないのですが、ジェット機が長い飛行機雲を残して飛んでいたのでそれほど悪くないかもです。そうそう望遠鏡の光軸は完ぺきに近い状態で仕上がってます。(自画自賛!?)

 ISSが見えてきました。まもなくアルファルドの脇を通過します。撮影スタートです。天頂が近づくにつれて見かけ上の速度がどんどん速くなりましたが、なんとか天頂まで追尾できました。鏡筒回転後に遠ざかるISSを追いかけましたがすぐに地球の影に入って撮影終了~となるはずが減光はしたもののけっこう長く見えていました。(カメラの最終記録は20時34分29秒、高度41°)

 撮影した動画を確認したところ22時33分22秒(天頂通過3秒前)まで追尾できました~。

 で、こちらが天頂通過までの動画です。ISSまでの距離が716kmから419kmまで近づくので視直径が徐々に大きくなります。全画面で見ると迫力あるかも…。再生速度はほぼ等倍速です。

5月12日20時32分02秒~20時33分22秒のISS

GIFアニメ(仰角75°、距離426kmのISS)



GIFアニメ(仰角84°、距離420kmのISS)


ここからは解像度が高かったファイルからセレクトしてコンポジットした画像です。

 2枚コンポジット画像



 7枚コンポジット画像


 42枚コンポジット画像

 う~む、42枚までコンポジットするとやや像がぼやける感じがありますね~。それでも気流の割にはよく写った方かも…。今後の夏の気流に期待しましょう。

5月12日のISS撮影記録

2023年05月13日 | ISS(国際宇宙ステーション)
草木も眠る丑三つ時、ふと目が覚めたので時計を見ると午前3時少し前です…

 5月12日は早朝(03時50分)と宵の口(20時30分)に好条件通過があるスペシャルISSデーですが、昨夜の星空がこの時期としては見たことないほど瞬いていたので早朝の撮影は無しだなぁ~と決めていたのに脳が撮影をやれと体に命令しているようです。

(余談ですが、人は脳に支配されていて自由意志はない…という説があります。この説は「まだ科学では解けない13の謎 マイケル・ブルックス著 揄井浩一訳」の「第11章 自由意思」に詳しく載ってますので興味のある方は図書館等でどうぞご覧くださ~い。)

 ということで、腰も完治したので今朝は久しぶりに撮影してみるか…と外に出ると、さぶ! 寒暖計を見るとなんと2℃です。おいおい、5月とは思えぬ気温だね~と思いながらも脳に命令されたカラダは淡々と準備を進めて、十数分後には準備が完了しました。

 本日の撮影システムは、30cmドブ+Powermate2×+ASI290MC+UV/IR cut Filter で、露出はShutter=0.866ms Gain=285 (47%)です。

 ピン合わせはこと座のベガで行いましたが、う~む、ここで問題発生です。気温が低すぎて30分そこそこでは温度順応がまったく進まないのは想定内ですが、なんと光軸が激しくズレてます。ピントリングをいくら回しても焦点像を結びません。これは腰を痛めたときに無理な体勢で望遠鏡を運んだ際に反射鏡面がズレたものと思われます。思い当たる節はあります。ハイ…

 まー、この気流なので高解像度は望めるわけもなく、お気楽に撮影することにしましょう。と割り切って撮影しましたが結果は想定を遙かに下回るダメダメ画像でさすがに落ち込みました。

GIFアニメ


5月12日03時50分のISS 仰角69° 距離451km



通過図

イベントデータ


 ふむ、過ぎたことはしょうがないとして、本日は日没後に最大仰角89°というまさに天頂を通過する好条件パスがあります。いまのままの光軸では撮影は100%不可なので何とか調整してISSの通過に間に合わせることにしましょう。

 予報では薄雲が広がるようですが光軸テスト撮影という意味もあるのでしっかり準備することにしましょう。この続きは次回のブログで~。

ISSウオッチング記録(4/24)

2023年04月29日 | ISS(国際宇宙ステーション)
4月24日のISSウオッチングの記録です。

 就寝中の午前3時半過ぎに突然目が覚めたので、3時40分のISSパスが見えるかATOMCam2アプリで外の天気をチェックをしてみると…「おー、ワオ!」 なんということでしょう!

〈おー、ワオ解説〉 最初の「おー」はスマホの画面上で天の川が見えていたことに驚いて発した言葉です。その直後の「ワオ」は、画面中央の上から右斜め下に向けて流れるマイナス等級の大きな流れ星を見た瞬間に口から出た感嘆詞です。
 
 この流星は経路から推測して間違いなくこと座流星群です。これはスゴイ… 極大日は昨日ですが本日もいくつか流れているようです。モニター上ではありますが自分にとってはこれがこと座群の初見となりました。

 おっと、これだけ明るい流星だったらATOMCam2のモーションキャプチャーが捉えているはず…と思ってATOMCam2の記録を見てみると… がが~ん、なんと記録されていません… ドボシテ?

 などと考えていると、あっという間にISSが地球の影から出る時間になりました。急いでATOMCam2の録画をスタートさせて、布団から飛び出してそろりと階下に降りて双眼鏡を手に取り外でISSウオッチングです。

 玄関から出て見上げるとすでにISSは最大高度に達するところです。おっとISSと交差する軌道で人工衛星が飛んでいます。ふ~む、なんだろう? この人工衛星の正体は後で調べることにしましょう。

 今朝のISSは、SCW予報が薄曇りでWindy予報で気流も悪かったこと、さらに1ヶ月前に魔女の一撃を受けて(いわゆるギックリ腰ですね)それがまだ完治していないので拡大撮影は見合わせていたのですが、空は雲ひとつ無い見事な快星で…しかも星の瞬きが少ない気流の落ち着いた夜空でした。トホホ… 

 そんな空なので双眼鏡で見たISSはとてもきれいでした。最大仰角前はまぶしいほどの白色光を放ちながら高速で飛ぶ美しい姿でしたが、天頂を過ぎたころからは徐々に橙色になって落ち着きのある色合いに変わりスピードも緩やかになっていきました。

 最後は仰角10°付近の屋根で見えなくなりましたが最後まで輝きを失うことなくずーっと見えていました。ふう、満足… では、ATOMCam2の録画を止めて動画を確認してみましょう。

 3時30分過ぎに大きなこと座群を見たので運が良ければ録画されているのでは…という淡い期待を持っていましたが、なんと写っていました。超ラッキー! 3時30分のマイナス等級には及びませんが3時50分58秒にこと座群がはっきり写っていました。

 ISSと交差した人口衛星はステラナビゲーターで調べたところ2022年6月2日に打ち上げられた中国のロケットのボディ(CZ-2C R/B ID:52794)だということが分かりました。また、東へ向かって飛ぶジェット旅客機はフライトレーダー24のPlaybackで調べたら、Atlas Air の Boeing747-47U(F) 5Y555便 SEOUL発-ANCHORAGE行きの貨物便だということが分かりました。

 ATOMCam2の動画にはうっすらですが天の川も写っています。動画は今回もスマホアプリInShotで編集してます。今回は流星が分かるように前半はいつもの3倍速再生ですが流れ星のところは等倍速で再生してあります。画質は良くありませんが、たくさん星も写っているのでどうぞご覧ください。

4月24日のISSとCZ-2C R/BとBoeing747と こと座群流星

 画面左下に見えるアンテナの上には秋の星座やぎ座が写っています、そしてその左下の電線過密地帯の右にはかすかですが土星を確認することができます。輪の傾きが小さくなった土星を眺められるのはもう少し季節が過ぎてからですね。

4月24日3時50分58秒に出現したこと座群流星


〈資料〉
ISS通過データ




CZ-2C R/B通過データ





4月3日のISS(カラー撮影)

2023年04月08日 | ISS(国際宇宙ステーション)
4月3日に撮影したISSの記録です。

 4月3日のパスは日没後の南西方向で最大仰角60°に達するコースで、撮影条件としては最良(これまでの実績では…)なのでかなり期待して撮影したのですが… 結果は画像処理ができないほどの不鮮明な画像でした。ざんねん~。

日没後の南西 高度60°は追尾がしやすく太陽光の照射角度も良いのだが



今回はベストフォトでもこの解像度でした… (_ _) (photo

撮影システムは、30cmドブ+Powermate2×+ASI290MC+UV/IR cut Filter で、露出は Shutter=0.897ms、Gain=285 (47%) です。今回も通過記録はATOM com2 で行いました。


 4月3日19時08分 ISS通過の様子(ふたご座から地球の影に入るまで)3倍速再生



こちらは昨年の4月5日に同じコースを通過したときに撮影したISSとの比較図です。(photo

 撮影時刻と通過コースがほぼ同じなので太陽光の照射によるISSの陰影がだいたい同じだということが分かりますが、気流の違いでこれほど解像度が違うのかと… あらためてビックリです。

 今年は観測史上最早で桜前線が北上していますが、上空の気流が落ち着くのはもうしばらく先なのでしょうかね~。

まもなく帰還する若田宇宙飛行士が搭乗しているISS

2023年03月08日 | ISS(国際宇宙ステーション)
ISSに滞在している若田宇宙飛行士の累積宇宙滞在日数が昨日で500日に達したそうです!
すごいですね~。1年間を超える日数を宇宙で滞在しているのですから、もはや宇宙人ですね~。

 その若田宇宙飛行士が乗船しているISSが本日未明に仙台の真上を通過していきました。



 ISS撮影の準備をしたのは4時を過ぎた頃でしたが、外に出てビックリ、3月とは思えない寒さです。気温はなんと-2度… ISS通過まで約1時間しかないのでこれでは温度順応が間に合いません。仕方ないです。気休めでしかないとは思いましたが、一応うちわでパタパタと望遠鏡の中を扇いでみました~。
 
 本日の通過コースは最大仰角が86°の天頂パスです。追尾が難しいことと太陽高度が-8°の航海薄明中でしかも太陽に向かって進むので太陽電池パネルが写りにくいコースです。さらに空の状態もよくありません。春霞がかかっていて薄明が始まる前でもベガとアルクトゥルスしか見えない状態でした。


 まー、これまた仕方ないですね。星の瞬きがゆっくり明滅している?不思議な気流でしたが真冬よりは落ち着いた気流のようなので、そこに期待しましょう!本日のシステムは、30cmドブ+Powermate2×+ASI290MC+UV/IR cut Filter で、露出は Shutter=0.926ms Gain=295 (49%) です。

 さて、時間です。今日のコースは北西の空が屋根で遮られているので、撮影は北斗七星のミザールを過ぎてからです。見えました。撮影開始です!

 ふう、やはり天頂通過は追尾が難しいですね。今日は撮影開始がほぼ天頂なので捕獲率は30%にも満たなかった感じです。気流も思ったほどではありませんでした。


こちらは天頂通過直前のISSです。これが本日のベストフォトでした。








 天頂通過後は逆光による超露出アンダーでほとんど写っていませんでした。画像処理でだいたいのデティールは浮かびましたが春霞と気流の悪さでボケボケです。


 地球のきれいな写真をたくさん届けてくれた若田宇宙飛行士のISS滞在はまもなく終了します。CREW-6の宇宙飛行士が到着したので寝袋を「きぼう」に移した写真がアップされていました。残りの期間をMade in Japan の宇宙船「きぼう」でゆっくり過ごしてほしいですね。

 若田宇宙飛行士さん、お疲れ様で~す。無事のご帰還をお待ちしてます。


露出アンダーのISS画像をデジタル現像で画像処理!

2023年02月22日 | ISS(国際宇宙ステーション)
長く続いた寒さが緩んで 庭の雪も溶けたので、いよいよISS拡大撮影2023の開幕で~す。

 記念すべきファーストショットは2月17日の早朝… この日はほぼ同時刻にISSとCSSの通過があるという贅沢な日でしたが、シーズンオフという長いブランク明けなので焦点距離を1500mmにして捕獲率優先で撮影しました。(拡大図

 CSSもISSも05時50分頃の通過なので04時過ぎにゴソゴソと起きて、まずは望遠鏡を外に出して温度順応です。重~い望遠鏡をセットしてCSSが通過する北の空を見上げると… ほひょ、星がたくさん見えます。薄雲があるように見えますが透明度は抜群にいいようです。

 北斗七星は泉岳で見るように明るく輝いて… こぐま座のβ星コカブとγ星もクッキリ見えます。それだけではありません。北東の空ではりゅう座の頭が小さな正三角形の星並びとしてはっきり見えます。目が慣れてくるとこぐま座を回り込んでいるりゅう座の星並びが尻尾まで全部見えます。

 仙台市の郊外でここまで見えるのは年に数回もありません。急いで Tool Box の底からスカイクオリティメーター(SQM)を取り出してソラノクラサを測ってみると… ピッ、おー 19.22です。これは自宅における最高レベルのソラノクラサです。そりゃたくさん星が見えるわけだ…。〈拡大図

 しか~し、ISSとCSSが通過するのは太陽高度 -6°~-7°で、ほぼ青空になっている市民薄明なのでなんの恩恵もありませ~ん。もったいないですが仕方ありませんね。 (^^ゞ

 で、肝心の拡大撮影ですが、まさかの大失敗でした~。先日のH3初打ち上げ延期では、シッパイか中止かで大論争が起きましたが、私の場合は、予期せぬ機械トラブルによる動画キャプチャーソフトの停止と思ったら実はノートPC内蔵HDが空き容量不足になっていたという基本的な確認ミスで、言い訳のしようがない正真正銘のシッパイでした。トホホ…

 動画キャプチャーソフトに画像を取得する気がまったくないので撮影はムリだと分かりましたが、何もせずにただ通過を見過ごすのは本意ではないので、ファインダーを覗いて追尾の練習をしました。CSSもISSも… ハイ、とても楽しかったです…。(_ _)

 CSSとISS通過後に不用ファイルを削除するため動画フォルダを開いてみると、あら、ところどころでソフトが動いてたようです。フレームレート2FPSで… 2FPSは1秒間で2コマ撮影なので、どんだけやる気がないソフトなの~と思いましたが、とりあえず確認してみました。

 写っていた動画はごく短時間で、しかもCSSは露出オーバー、ISSは露出アンダーで、気流も良くないのでほぼ判別不明の動画でした。*共通撮影データ、30cmドブ+ASI290MC+UV/IR cut 、

CSS(中国宇宙ステーション)2/17 *Shutter=0.857ms Gain=190 (31%) 


ISS(国際宇宙ステーション)2/17 *Shutter=0.857ms Gain=101 (16%)


で、ここからが本題で~す。(前振りが長い!)

 この超アンダー露出でダメダメなISS画像をステライメージのデジタル現像でどこまで再現できるか挑戦してみました。以下、その画像処理プロセスの一挙大公開です。

↓ ISSオリジナル元画像(ご覧のとおり露出不足でほとんど写っていません)〈photo

① 始めに見えない部分をレベル調整で浮かび上がらせます。(ごく狭い範囲の部分にある階調部分をレベルの範囲を狭めて見えるようにする作業です。たぶん…)〈拡大図


↓ レベル調整で浮かび上がったISS画像〈photo

② 次にレベル調整で露出オーバーになった部分の階調をデジタル現像で元に戻します。〈拡大図


↓ デジタル現像で階調が整ったISS画像〈photo

③デジタル現像でコントラストが弱くなった部分をトーンカーブで調整します。〈拡大図


↓ 完成したISS画像〈photo

*このあとは、お好みでシャープ処理やノイズ低減処理等を行いますが、今回は気流が悪くてさしたる効果がなかったのでこれにて終了です。


露出オーバーだったCSS(中国宇宙ステーション)もデジタル現像を用いて画像処理してみました。こちらはデジタル現像を3回繰り返しています。GIFアニメでご覧ください。


 今回は2023年初回とあってスムーズではありませんでしたが、本格的にエンジンがかかったという感じです。ISSはシーズンオフの間に新しいiROSAが2か所増設されて太陽電池パドルの形状が変わっているので、今年はどんな姿を見せてくれるか楽しみですね。

 撮影したISSとCSSは随時ブログで紹介していきますので、どうぞお楽しみに~。


ISS超拡大眼視ミッション season2「3rdトライアル編 」

2022年11月23日 | ISS(国際宇宙ステーション)
2022年11月23日 プレスリリース

「11月17日に、ISS超拡大眼視ミッションを実施した」
「お!博士、お久しぶりですね~。お元気でしたか?」
 (*今回は昨今の事情を考慮してオンラインで取材している。)
「博士、ずいぶん、ご無沙汰だったので、このイベントやめたのかと案じてました~」
「何度も言うようだが、これはイベントではない。最終目標が…」

「あ、そのくだりはいいです~。それより、前回のプレスリリースは2021年11月23日だったのでピッタリ1年ぶりですね。これは七夕みたいに年中行事的な日取りにしたということですか~。(笑)」

「このミッションの最終ステージは倍率200倍でISSを目視することである。今回はそのプレ・ステージとなる187倍でシステムを検証する重要なトライアルだ。」

「あ、ハイ、そうなんですね~、えーと、それで、結果はどうでしたか~。」
「この世の出来事すべてのことに価値があり、どんなことにも無駄ということはない。」

「あれ~、ひょっとして成果なしの、いわゆるシッパイですか~。」
「いや、今回は…… ……」

「ん!? 博士! もしも~し、 音声が届いていませんよ~。 もしも~し…」
「……」


音声が途切れたようなので博士に代わって報告しよう!

 今回のコースは下図のように南西方向から垂直に上昇する眼視ミッションにはこれ以上ないほどの最適なコースである。今回、倍率を187倍に引き上げたことで前回のトライアル125倍(視野角0.48°、28.8′)からさらに視野が狭くなり、視野角0.32°(19.2′)となる。

 数値的には大差ないように思えるが、このシステムで木星を導入したときにその視野の狭さと見かけ上の木星の大きさに、これで手動追尾できるのか?という思いが電光石火のごとく頭にささってきた。



 試しに上空を飛ぶ夜間飛行のジェット機を追尾してみたが、これは、でかい!… それもそのはず、1万メートル上空の飛行機を187倍で見るということは50~60mまで近づいてジェット機を見るのと同じである。400km上空のISSでは、計算上だが2.2kmの距離から秒速7kmで移動する大きさ100mの飛行体を見るということになる。

 この狭視野でISS追尾を成功させるには、いかにして早く低高度でISSを視野に入れるかということに尽きる。あとは垂直上昇であれば、なんとか追尾できる… とこの時は思っていたのだが、

 さて、時間です。ISSがまもなく地平線上に現われます。実際に見えるのは高度が10度に達するころなので、あと2分ほどあります。では、30cmドブを高度10°付近まで下げようと、望遠鏡に手をかけたとき、あろうことか双眼装置に左手がぶつかってしまった! 

 なんたる不覚! 木星でチェックしたところファインダーと望遠鏡視野に誤差が生じています。あちゃ~、やってしもうた… もう修正の時間はありません。ISSがまもなく見えます。なんとかファインダーのズレを脳内修正して3度目の待ち伏せで導入成功!高度は20度付近… 

 高度20度付近でのISSまでの距離は約1000kmです。見えているのは闇夜の動物の目のように光るオレンジ色の2つの光点、たぶん太陽電池パネルです。よし、このまま追尾すれば…と思ったのですが、高度が上がるにつれて移動速度が加速度的に速くなり、まだ高度が30度にも達していない時点で追い切れなくなってロスト!

 あちゃ~、再導入を何度しても双眼装置視野に入ってきません… やはりファインダーのズレで正確さを欠いています。2度ほど視野内にISSが入りましたが流星のような速さで視野を飛びだしていきました。

 格闘すること約1分… ISSは高度60度で地球の影に入り、追尾不能となりました。ふう~、…ということで今回はどのように見えたかを記録した「まとめ図」はなしです。記録用にセットしていたカメラもタイムラプスの不具合で動いてなかったので画像は何もありません。以上で~す。(^^ゞ

〈今回のシステム〉
・WHITEY DOB 30 + Powermate2× + 双眼装置 + EF16mm、倍率187倍


〈過去ブログ〉
ISS超拡大眼視ミッション・シーズン2「2ndトライアル編 」 2021.11.23
ISS超拡大眼視ミッション・シーズン2 「リボーン編 」 2021.10.11


〈追記〉
「後日、博士に話を聞いたところ、今回のトライアルを通して新しい補助システムのアイデアが浮かんだとつぶやいていました。」
「博士のことなので、たぶんハイテクではなくローテクなシロモノだとは思いますが、なにかおもしろい装置を出してくるかもしれませんね。気がかりなのは、シーズン2に入るまで新しいアイデアを10年ほど暖めていたので、そこだけはスピードアップしてほしいですね。博士の次のプレスリリースを楽しみながら待つことにしましょう!」