ネオワイズ彗星が東の空で見え始めているのに一向に天気が良くなりません。
向こう1週間の天気予報を見ても、天気が良くなる気配がありません。こ~れでは三度目の正直でやってきた北半球の肉眼彗星を見逃してしまいます。
…ということで、待っていても首が長くなるだけなので、02時30分から3時30分に北東の空が晴れる場所に積極的に遠征することに作戦を変更しました。
1回目のチャンスは7月8日の夜にやってきました。

SCWを見ると宮城県栗駒近辺、岩手県南沿岸付近が晴れるようです。
予報図を見ると帯状の雲ラインは北上するようなので観測地は岩手県南沿岸に決定です。遠征計画としてはとりあえず気仙沼に行き、雲の様子を見て雲ラインの北側、晴天ラインまで三陸道を北上することにします。ネオワイズは02時20分過ぎに昇ってくるので、02時までに観測地を決定できなければタイムアウトです。
グーグルマップで観測候補地の目星をつけていざ出発です。出発時刻は22時30分過ぎで~す。
ふぅ~、三陸自動車道の利府・松島近辺はパラパラ雨が降っています。東松島を過ぎたところで雲を通して月明かりが見えて喜んだのもつかの間,急激に霧が出てきました。ふひゃ~、石巻・桃生付近は濃霧でスピードダウンです。
2時間弱で気仙沼に着きました。なんとドン曇りです。迷わず岩手県に向けて即出発です。雲ラインの北上が早まっているのかもしれません。いやな予感です。
結局、大船渡も通過して釜石に来てしまいました。さらに北上したいところですが時間です。候補地の海岸は高い防潮堤があって視界を遮られていたので、国道に戻って探したところ国道沿いの駐車場でいい場所があったのでここで決定です。
南の空から雲が流れて北東に向かっています。北極星も見えないので今日は赤道儀ではなく経緯台での撮影です。
ファーストショット(ネオワイズ彗星はまだ水平線の下です)

2020.7.9 02:18:50 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO1600 8sec F4.5
後で気付いたことですがカメラテストで撮影した画像にネオワイズ彗星が写っていました。
このときのネオワイズ彗星の高度は1.4°です。薄雲で透明度は悪かったのでオドロキです。

2020.7.9 02:26:24 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO1600 15sec F4.5
急速に雲が東の空に流れてきました。そんな中でカメラテストをしているときにモニターに彗星の尾が写っていることに気付きました。

2020.7.9 02:26:58 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO1600 15sec F4.5
なんということでしょう。雲が無ければ彗星の尾から昇ってくるというグレートコメットにだけに与えられた姿を見せてくれる可能性があるようです。これはすごいことです。
雲越しですが全体の姿を見せてくれました。いやまだ全貌ではありません。

2020.7.9 02:28:46 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO1600 10sec F4.5
これは薄明の中での姿です。夜空で見たらどのような姿になるのか想像しただけで心が躍ります。
彗星の高度はわずかに2.6°です。

2020.7.9 02:36:40 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO2000 13sec F4.5
美しい姿に大満足です。

2020.7.9 02:38:24 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO2500 13sec F4.5
300mmで撮影

2020.7.9 02:39:58 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO6400 3sec F4.5
1970年のベネット彗星(1969Y1)を彷彿とさせます。

2020.7.9 02:40:12 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO12800 3sec F4.5
残念なことに雲はどんどん増えていきます。

2020.7.9 02:47:58 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO6400 4sec F4.5
ネオワイズ彗星だけがどの星よりも輝いている不思議な写真

2020.7.9 02:48:36 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO6400 4sec F4.5
本日のラストショット

2020.7.9 02:54:30 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO6400 4sec F4.5
この直後に、ネオワイズ彗星は雲の中に入ってしまいました。ラストショット時の彗星高度は5°、大気減光がある高度でこれほど明るいということは、今後に期待が持てます。
ネオワイズ彗星の地球最接近日は7月23日、距離は0.69auで~す。
本日の観望で確信しました。 北半球についに、グレートコメットがキター!!!!!!

向こう1週間の天気予報を見ても、天気が良くなる気配がありません。こ~れでは三度目の正直でやってきた北半球の肉眼彗星を見逃してしまいます。
…ということで、待っていても首が長くなるだけなので、02時30分から3時30分に北東の空が晴れる場所に積極的に遠征することに作戦を変更しました。
1回目のチャンスは7月8日の夜にやってきました。

SCWを見ると宮城県栗駒近辺、岩手県南沿岸付近が晴れるようです。
予報図を見ると帯状の雲ラインは北上するようなので観測地は岩手県南沿岸に決定です。遠征計画としてはとりあえず気仙沼に行き、雲の様子を見て雲ラインの北側、晴天ラインまで三陸道を北上することにします。ネオワイズは02時20分過ぎに昇ってくるので、02時までに観測地を決定できなければタイムアウトです。
グーグルマップで観測候補地の目星をつけていざ出発です。出発時刻は22時30分過ぎで~す。
ふぅ~、三陸自動車道の利府・松島近辺はパラパラ雨が降っています。東松島を過ぎたところで雲を通して月明かりが見えて喜んだのもつかの間,急激に霧が出てきました。ふひゃ~、石巻・桃生付近は濃霧でスピードダウンです。
2時間弱で気仙沼に着きました。なんとドン曇りです。迷わず岩手県に向けて即出発です。雲ラインの北上が早まっているのかもしれません。いやな予感です。
結局、大船渡も通過して釜石に来てしまいました。さらに北上したいところですが時間です。候補地の海岸は高い防潮堤があって視界を遮られていたので、国道に戻って探したところ国道沿いの駐車場でいい場所があったのでここで決定です。
南の空から雲が流れて北東に向かっています。北極星も見えないので今日は赤道儀ではなく経緯台での撮影です。
ファーストショット(ネオワイズ彗星はまだ水平線の下です)

2020.7.9 02:18:50 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO1600 8sec F4.5
後で気付いたことですがカメラテストで撮影した画像にネオワイズ彗星が写っていました。
このときのネオワイズ彗星の高度は1.4°です。薄雲で透明度は悪かったのでオドロキです。

2020.7.9 02:26:24 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO1600 15sec F4.5
急速に雲が東の空に流れてきました。そんな中でカメラテストをしているときにモニターに彗星の尾が写っていることに気付きました。

2020.7.9 02:26:58 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO1600 15sec F4.5
なんということでしょう。雲が無ければ彗星の尾から昇ってくるというグレートコメットにだけに与えられた姿を見せてくれる可能性があるようです。これはすごいことです。
雲越しですが全体の姿を見せてくれました。いやまだ全貌ではありません。

2020.7.9 02:28:46 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO1600 10sec F4.5
これは薄明の中での姿です。夜空で見たらどのような姿になるのか想像しただけで心が躍ります。
彗星の高度はわずかに2.6°です。

2020.7.9 02:36:40 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO2000 13sec F4.5
美しい姿に大満足です。

2020.7.9 02:38:24 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO2500 13sec F4.5
300mmで撮影

2020.7.9 02:39:58 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO6400 3sec F4.5
1970年のベネット彗星(1969Y1)を彷彿とさせます。

2020.7.9 02:40:12 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO12800 3sec F4.5
残念なことに雲はどんどん増えていきます。

2020.7.9 02:47:58 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO6400 4sec F4.5
ネオワイズ彗星だけがどの星よりも輝いている不思議な写真

2020.7.9 02:48:36 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO6400 4sec F4.5
本日のラストショット

2020.7.9 02:54:30 D810A Zoom-NIKKOR*ED 50~300mm ISO6400 4sec F4.5
この直後に、ネオワイズ彗星は雲の中に入ってしまいました。ラストショット時の彗星高度は5°、大気減光がある高度でこれほど明るいということは、今後に期待が持てます。
ネオワイズ彗星の地球最接近日は7月23日、距離は0.69auで~す。
本日の観望で確信しました。 北半球についに、グレートコメットがキター!!!!!!