現場は今日が最終日。
何とかやり切ろうと、ナイトワーク。
終わったのが9時を過ぎた頃。
周りは真っ暗。 だが遥か地平線は、暗い紫、赤、
オレンジの線を細い刷毛で刷いたように朧に仄めいている。
光を遮る物のない荒野の夕暮を前にするなら、そこには
思考などなく、ただ詩情があるのみである。
ホテルへの帰り支度を終えて再び表に立てば、
そこにはただ闇が広がるのみ。
これほどの闇は、日本にも少ないに違いない。
つと空を見上げると、手に届くほどの近さに無数の星々。
これが見たかった。
ヴィーナスなどは、あきれるほどの大きさと輝きで、
すぐそこに浮かぶ。
頭上にのしかかるような、巨大な北斗七星に気がつく。
確か、長崎でもはっきり見えたが、これほどの大きさでは
なかった。
都会で住む我々が見ているのは虚構の星かも知れない。
漆黒の闇に包まれた大地に立ち、この星空を見上げた時、
私は確かに宇宙の中心にいるような気がしたのである。
何とかやり切ろうと、ナイトワーク。
終わったのが9時を過ぎた頃。
周りは真っ暗。 だが遥か地平線は、暗い紫、赤、
オレンジの線を細い刷毛で刷いたように朧に仄めいている。
光を遮る物のない荒野の夕暮を前にするなら、そこには
思考などなく、ただ詩情があるのみである。
ホテルへの帰り支度を終えて再び表に立てば、
そこにはただ闇が広がるのみ。
これほどの闇は、日本にも少ないに違いない。
つと空を見上げると、手に届くほどの近さに無数の星々。
これが見たかった。
ヴィーナスなどは、あきれるほどの大きさと輝きで、
すぐそこに浮かぶ。
頭上にのしかかるような、巨大な北斗七星に気がつく。
確か、長崎でもはっきり見えたが、これほどの大きさでは
なかった。
都会で住む我々が見ているのは虚構の星かも知れない。
漆黒の闇に包まれた大地に立ち、この星空を見上げた時、
私は確かに宇宙の中心にいるような気がしたのである。