ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

化学物質過敏症

2020年11月04日 | 化学物質過敏症

化学物質に関する昨年9月議会のやり取りです。

 

 では、最後に残された件名3、化学物質過敏症への市の取り組みについて、要旨1、現状、細目1、実態ですね。
 化学物質過敏症とは、ごく微量の化学物質に反応することによって生じる健康の被害だと言われておりまして、これはもう障害認定を受ける患者さんがたくさんいて、もう第1号が2008年11月に、神奈川にお住まいの方が障害認定を受けるところまでいって、いわゆる社会的にももう認知された化学物質過敏症という病気だと思います。
 特に消臭剤とか香料、柔軟剤とか全部引っくるめて、化学物質により体が物すごいダメージを受けるんですけれども、これについて、浦安市民の方にも実際いますよね。ただ、市に相談に来られているかどうか。というのは、なかなか外に出られない、あるいはもう、実際夕べもある過敏症の方とお電話でお話ししたんですけれども、庁舎入るのがきついと。1階はまだいいというんですよ。ドアが開いたり閉まったりして空気が変わるから。上に来るともう密閉されていて、非常に苦しくて長時間いられないと。これ実際、浦安市民の方ですね。そういう方ももう現実に出ています。ですから、そういう方たちが、実際いろいろな公的機関に相談に行くこと自体が非常に苦しい病気なんです。
 そういう意味で、市民からの苦情、相談というのは浦安市はどれくらい受けているのか、まず数をお示しください。

 

◎市民経済部長(橋野まり子君) 平成26年度以降に消費生活センターに寄せられた相談としましては、平成28年度に、職場での消臭剤などの使用により化学物質過敏症の発症を心配する相談が1件ございました。また、今年度、化学物質過敏症の方からのご相談として、消臭剤のパッケージに記載されている「無香料」の表示についての相談が1件ございました。
 以上です。

 

◆(広瀬明子君) 消費生活センターのほうには、合計2件しか出ていない。多分、私が相談を受けている方はこれには該当していないだろう。というのは、やはり外に出るのが苦しい、きついという症状をお持ちなもので。
 それから次に、学校、子どもたちからの問題ですね。訴え。学校から市のほうというか、子どもたちから学校に相談が来ているのか、あるいは保護者からご自分のお子さんのことで学校への相談等があれば、実例とか数字をお示しください。

 

◎教育総務部長(白石嘉雄君) 現状におきましては、化学物質過敏症について保護者から学校へも、あるいは市のほうにも相談は、今のところはございません。

 

◆(広瀬明子君) ということは、顕在化しているというね、化学物質過敏症で顕在化しているその症状がある児童・生徒さん、あるいは幼稚園、保育園でもいいんですけれども、そういう市民の方は浦安ではいないと理解してよろしいんですか。

 

◎健康こども部長(岡部浩君) 顕在化するというようなところの中で、保育園のご質問があったと思いますので。
 市内公設公営保育園と幼稚園、認定こども園におきましてのものになりますが、化学物質過敏症に関する相談は受けてございません。
 以上です。

 

◆(広瀬明子君) ない。学校もない、保育園、幼稚園もない。大人では、私が把握している限りですと複数名おります。私、接触しておりますから。
 子どもの部分でないというのは、例えば子どもさんは訴えられない、いらいらすること、あるいは学校で暴れるお子さん、これも化学物質の影響を受けているんではないかという、そういう学者も出ております。
 それこそ私も、15年ぐらい前なんですけれども、議員になる前です。ドイツでルノー先生という方が、ヨーロッパ中の第一人者だと思うんですけれども、化学物質過敏症に取り組んでおります。その先生の施設とか、実際視察というか、行ったことあるんですけれども、やはり暴れる子がいると、学校で。それでいろいろと調べていったら、その子に合わない食品というんですか、ダメージを受ける食品を突きとめて、それを絶つことによって本当にいい子になっていたというね。もしその原因がわからなかったら、あの子は多分問題をたくさん起こす子になっていっただろうというね。
 そういう意味では、学校でのいろいろな、授業を静かに聞いていられないとか、何かそういうお子さんも今、結構出ていると私は思ってはいるんですけれども、私が子どもを育てたころとは随分学校の、クラスの雰囲気が変わってきているように思います。そういう意味では、やはりこういう影響もあるのではないかと思うので、それでぜひ、これは私、平成17年度と21年度にも議会で取り上げて、ぜひ警鐘を鳴らすような情報を発信してください、ホームページでもいいし、あるいはチラシ、パンフレットをつくって各公民館とか学校に貼ってくださいとお願いしたんですけれども、見事に断られました。「医学界においても定義づけや診断基準が確立されているとは言えず、アレルギーやシックハウス症侯群などとの区別も曖昧なものとなっている状況です。そのため、市独自で内容を検証することは困難な状況であり、周知については国や県のホームページにリンクするようにしたところです」せいぜいリンクはしますと。でも、今、リンクも何かなくなってしまっているようなんですけれども、これは平成21年度の議会答弁です、私の質問に対する。
 今回、こうやって各自治体がどういうものを出しているか。
     (資料を提示)

◆(広瀬明子君) まず、これは日本医師会です。日本医師会もちゃんと出しています香料ですね。においですか、化学物質過敏症ということで、平成30年10月5日。これホームページでとったものです。ちゃんと医師会も、もうしっかりと警鐘を鳴らしております。


 あと、これは佐倉市です。佐倉市は随分前から出しております


 私、以前取り上げたとき岐阜市の事例等も取り上げて、岐阜市はかなりそういう意味では進んでいるところで、今も同じようなこういうパンフレットをつくっております


 

あと、これが札幌市ですね

「香りのエチケット その香り、苦手な人がいます」というね。自分にとってはいいけれども周りの人にとっては本当にもう困る、アレルギー症状が起きて困るというね。いるんです。それで、気づかないんです。においをつけている、香料をつけている本人も、まさか人に害を加えているなんて気づかない。影響を受けるほうもまさかというね。それでいろいろなお医者さんに行くのが常です。最初はちょっと神経質過ぎるということで精神科に回されたり、あるいは血圧が高いからと血圧を下げる薬を処方されたり、どんどん悪くなっていきます。
 今現在では化学物質過敏症、実際、国がきちっと把握しているのかどうかわからないんですけれども、100万から150万人ぐらいはいるだろうと。
 本当に重症な方、これは私は市民の方から聞かされました。もう随分前に、お子さんが市内の小学校に通ってたけれども、もうとても浦安の空気に耐えられないということで地方に引っ越してしまった。多分表には出てこなかったのか、当時、学校にどういうふうに相談したのか、そこら辺は私、わからないんですけれども、そういう実例が市内でも出ておりますので、ぜひ浦安市は取り組んでいただきたいんです。
 これは仙台の教育委員会のチラシです。
     (資料を提示)

 

◆(広瀬明子君) 仙台市の教育委員会が、これは誰に向けて出しているかと思ったら、私、きのうこれ確認したんですね。教育委員会に電話して。これは当然市民向けのものなのかなと思ったら、違うと。学校の先生方にこういう、裏表になるんですけれども、「化学物質過敏症とは」と。それでシックハウス症候群との違い、あるいは原因となる可能性のあるもの、洗剤、シャンプー、リンス、ワックス。学校で使うワックスもとても怖いです。防虫剤、香水、線香……、たくさん。もう日常生活に溢れている。
 それで化学物質過敏症の症状は、頭痛、動悸、息苦しい、それから鬱状態になる、集中困難。集中困難になると学校でも授業についていけないというか、集中できなくなるというね。ただ、本人も保護者の人もまさかと思っている部分がかなりありますので、そういう意味で、平成17年、21年に私がお願いしたとき市は本当にそっけなく断ったんですけれども、ぜひこういう取り組みを市を挙げてしていただけないものでしょうか。こういうチラシをつくって、あるいはこの日本医師会の「香料による新しい健康被害」も、これを日本医師会の承諾をもらって公民館とか学校とかに張る、あるいは保護者の方たちにも注意を促すという、そういう取り組みを今回お願いしたいんですけれども、答弁よろしくお願いいたします。

 

◎健康こども部長(岡部浩君) 今、議員がご指摘のように、化学物質過敏症といいますのはその病態や発症原因につきましてもさまざまでございまして、未解明な部分があるものと認識しているところです。
 しかしながら、近年、柔軟剤等の化学物質の香りが健康被害の一因となっているとも言われていることから、化学物質過敏症の知識につきまして、国の情報や他自治体などの状況を注視しつつ、その周知について検討してまいります。

 

◆(広瀬明子君) 前向きなご答弁も出て、本当にうれしく思います。
 あと、学校の図書ですね。学校図書室というんですか、あそこでも結構、子どもさん用の絵本もあるし大人向けの本も出ていますので置いていただきたいんですけれども、学校図書はそこの図書館司書さんに選定権があるんでしょうか。教育委員会のほうで一律置いてもらうとか、そういうことはできないものなんですか。

 

◎教育総務部長(白石嘉雄君) 学校図書については、市側からというよりは学校のほうで選んでいる状況です。

 

◆(広瀬明子君) わかりました。そうであれば、私は一軒一軒学校に本を持っていって、図書館司書さんにお願いしてまいります。

○議長(宝新君) 時間です。


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