暴言はダメ
施設利用者にたいしての暴言は許されません。
施設長が利用者に暴言 京都市、運営法人に行政処分
京都市は12日、認知症の高齢者が入所する下京区の「グループホーム京都下京の家」で昨年、当時の施設長が利用者に暴言を吐き、施設側が改善策について虚偽の報告をしたと発表した。施設を運営する医療法人社団「長啓会」(静岡県浜松市)に対し、新規利用者の受け入れを6カ月間停止する行政処分を行った。市が高齢者施設の虐待事案で行政処分を行うのは初めて。
昨年5月、60代の女性施設長が利用者を虐待しているとの通報が市に寄せられた。通報者が提供したボイスレコーダーに、施設長が認知症のある70代女性に対し、トイレの使用を制限したように取れる発言や、「こんな人預けられて困ったもんですわ」といった暴言を吐いている音声が記録されていた。6月に市が行った監査で、施設長による女性への暴言は約4年半も続いていたことが分かった。
法人は「施設長に女性の介護は行わせない」と市に報告したが、市が8月に再び監査を実施したところ、施設長は降格になっていたが、引き続き女性の介護に当たり、その間にも暴言は続いていたと判明した。
市は、職員を監督する立場にある施設長が自ら虐待をした上、虚偽報告までしていた点で悪質と認定。同種の虐待事案で行われることが多い改善勧告に加え、より厳しい対応となる行政処分に踏み切った。
京都市の介護施設の管理者が、施設を利用する認知症の高齢者に暴言を吐く虐待を繰り返していたなどとして、市は施設に対し、新たな利用者の受け入れを6か月間、停止するよう命じる行政処分を行いました。
行政命令を受けたのは、浜松市に拠点がある医療法人社団「長啓会」が京都市下京区で運営している認知症の人たちの介護施設、「グループホーム京都下京の家」です。
京都市によりますと、この施設では去年5月、「60代の女性管理者が認知症の70代の女性利用者を虐待している」という内容の匿名の通報が、音声の記録とともに寄せられたということです。
市が調査したところ、管理者は「家族にも縁を切られ、こんな人はいらない」とか、「トイレを使いたければ外に行け」といった発言を繰り返していたことを認めたということです。
市は翌月、「暴言による心理的虐待だ」として改善を指導し、法人側は、「管理者を降格させ被害者の介護は担当させない」としていました。
ところが市が改めて確認したところ、管理者が引き続き女性の介護を担当し、暴言も続いていたことがわかったということです。
このため市は改善が図られていないとして施設に対し、12日付けで新たな利用者の受け入れを6か月間、停止するよう命じる行政処分を行いました。