ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

視察

2014年07月19日 | 議会
17日18日の二日間にわたり、議会運営委員会で「反問権」がテーマの視察に行きました。行先⇒津市議会、松阪市議会

「反問権」とは、(栗山町議会のHPより)
「町長ほか町の職員が、議長の許可により議員の質問に対して論点・争点を明確にするため、反問することができるものです。
議会が議論の広場であるためには、双方が質問できて当たり前との考えから、執行側に反問権を与えています。
政策過程の説明責任を町長側に課したからには、反問権を与えなければフェアーとはなりません。反問されることにより筋書きのない展開が生まれ議員も質問事項を十分精査した上で政策論争に臨まなければなりません。」(下線、赤字は広瀬が行う)

浦安市議会の場合、質問事項は通告制であり、更にかなり詳細なヒアリングを行います。事前のヒアリングが本当に良いのかどうかの議論は別として、現状で反問権を市側に認めるべきなのかについては意見が分かれると思います。
と言うのは、事前にヒアリングで質問事項を通告してあるのですから、論点・争点は市側は分かっているはずです。
通告もなく、突然に市側にとって予期せぬことを聞かれるのであれば、質問内容を議場で確認明確化することは必要ですが、我が議会は通告制です。

私はこれまで何度も通告してあるのに、通告内容を無視した形での答弁、対応をされたことがあるので、まずは通告内容に沿った答弁を心掛けてほしいものです。

議会としては、反問権を論じる前に、ヒアリング時に通告した質問には真摯に答えることを市側に求めることの方が先ではないでしょうか。

以下は、ヒアリングを無視された一時例です。
ヒアリング時に「数」を出して下さいと通告したのに、答弁は「複数名」でした。

平成22年  6月 定例会(第2回)-06月22日-04号
◆(広瀬明子君) それでは、質問を続けます。
 まず、3月下旬に内示ということでしたけれども、そもそも1次選考、2次選考というのが県サイドで行われてきます。私が調べた限りですと、今年の1月末に最終合格発表があったと、これは間違いないと思うんです、県のほうから聞いてきました。そうしますと、それからこの方の人事異動ということが考えられたということになると思うんですけれども、ちょっと不自然さを感じるんです。
 それから、もう1点お伺いいたします。なぜこの方を、教頭試験に合格されたそれはそれとして、この方でなければいけない理由というのはあったんでしょうか。ほかにも当時、選考するに当たって教頭資格を持っていた方というのは何人いらっしゃるんですか。それはヒアリングで通告してありますので、数を出していただきたいと思います。
○議長(岡本善徳君) 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) まず、平成21年度末の資格保持者ですが、当時、複数名おりました。そして、配属先の決定についてということですけれども、配属先の決定につきましては、学校や地域の特性を考慮し、候補者の年齢や教員としての実績、経験等を踏まえ、能力や識見等を総合的に評価した上で県教育委員会に内申し、任命されました。
 以上です。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 今、複数名というお答えでしたけれども、ということは、資格を持っているけれども、教頭になっていない方もいるというふうに理解してよろしいんでしょうか、お答えください。
○議長(岡本善徳君) 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) はい、複数名おります。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) それでは、なぜ複数名いる中でこの方を選んだのか。常識的には、資格を持った方が複数名いるわけですから、この方でなければならない理由はなかったのではないだろうかと。むしろこれだけの事件を起こされたということで、ちょっと子どもたちの前に出すのはまずいという配慮の上でちょっとご遠慮願いたいという形で何らかの対応というんですか、ほかの資格を持っている方を考えることのほうが、より子どもたちに対しては、私はいい教育になるのではないかと思うんですけれども、そういう配慮はしなかったのかどうか、お答えください。
○議長(岡本善徳君) 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) 今もお話ししましたように学校ですとか地域の特性をまず考え、そして候補者の年齢や教員としての実績、経験等を踏まえて能力、そして識見等を総合的に評価した上で決定したものです。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 総合的に評価するときに、2年前にこういう事件を起こしたことはどれくらい評価の対象になったんですか。具体的にそれについての話し合いということは、教育委員会としてしたんですか。選考するに当たって2年前の事件を取り上げて、これは適格ではないんではないかとか、あるいはまぁいいじゃないか、その後改心して頑張っているからいいんじゃないかとか、そういうやりとりが行われたのかどうか、お答えください。
○議長(岡本善徳君) 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) まず、教頭の資格については、学校教育法第9条で欠格事由について「禁錮以上の刑に処せられた者」などと記されており、教頭の資格については学校教育法施行規則の第23条に「教育職員免許法による教諭の専修免許状又は一種免許状を有し、かつ次に挙げる職(教育に関する職)に5年以上あったこと」、また「教育に関する職に10年以上あったこと」などが定められています。
 その上で都道府県の管理職候補者選考に合格し、教頭候補者名簿に登載されたわけです。そうした中から平成21年度の資格保持者の中から教育委員会として候補を決めたわけです。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 全く答えになっていないです。私が聞いているのは、そういう資格は有しているの当然なんですよ、選ばれるわけなんですから。ただ、今ご答弁ありましたように複数、そういう選ばれる対象の人がいたと。その中から選ぶに当たって、2年前の事件を問題にしませんでしたかと。確かに禁錮以上になるともう自動的に教員免許剥奪されます。この方は禁錮ではないから、禁錮以上ではないから、罰金刑だから免許剥奪ではないんですよ。でも、罰金刑であるから私は問題にしたわけですよ。教員の資格はあるけれども、そういう人をなぜあえて、複数名該当者がいるのにあえて選んだということの、検討会のときにそこを問題にしたんですか、しないんですかという質問をしています。はぐらかさないで、イエスかノーかで結構です、そういう議論をしたのかどうか。2年前の事件を議論したのかどうか、イエスかノーかだけでお答えください。
○議長(岡本善徳君) 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) 当該教頭は温かみのある人柄で、これまでも多くの子ども、保護者、職員から信頼を得ています。そして、情報教育や生徒指導等の面で活躍し、学校教育に大きく寄与してきました。その実践や勤務実績から校長を補佐し、職員を指導・監督する教頭の職務を遂行するに十分な資質を備えていると判断しました。
 また、当該教頭は当該校に長く在籍していた経験もあり、学区の状況をよく把握しているため、地域や保護者等と連携して学校運営を推進していけるものと考え、同校に配属しました。
 以上です。
     (「議長、今の答弁拒否ですよ」の声あり)
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君、呼名されてからしゃべってください。
 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 今のは実質、答弁拒否だと思います。私はずばり聞いたんですよ。2年前のことを議論したのかどうか。それを議論したかどうかだけお答えくださいと聞いたのに、全くその答えが出てこない。実質答弁拒否だと思いますので、議長のほうでそこはきちっと質問には答えるように指導をしていただかないと話が堂々めぐりになってしまうんですよ。もう一度、イエスかノーかだけでお答えください。
 それから、ついでに教育長にお伺いいたします。
 こういう教頭になるに当たっては、意見書を教育長も県に提出していますね。教育長がですよ。教育長、だからこの部分については黒田教育長が答えてください、ほかの方はお答えになれないはずです。
 私は県から情報公開でとってきていますから。総合所見という形で黒田教育長の名前で出していますよ。これを出すに当たって、こういう先生であったということ、2年前に。黒田教育長、あの逮捕のときそこに座っていらしたはずですよ、激震が走ったときそこにいらしたんです。その人を教頭に推すに当たって、何か後ろめたいとか、そういうことは感じなかったんですか。
 あるいは、総合所見にそういうことを記入しましたか。これ黒く塗りつぶされてしまっているから、何を書いてあるか私はわからないんです。そのことを書きましたか、書きませんでしたか。お答えください。
○議長(岡本善徳君) 議長のほうから申し上げますが、先ほど答弁拒否という話がありましたけれども、先ほど規則にのっとった内容で答弁はされているというふうに議長は判断しております。意にそぐわない答弁であっても答弁は答弁であるというふうに考えておりますので、その内容で進めさせていただきます。
 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) 配置先の決定については、総合的に評価し、判断したものです。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 教育長にも質問しました。
○議長(岡本善徳君) 教育長、黒田江美子君。
◎教育長(黒田江美子君) 今回の教頭配置の異動にかかりましては、通常の手続によってなされています。特段の配慮をしてきたものではありません。
 当該教頭は違法行為によって略式起訴され、既に50万円の罰金刑を受け、本人は厳粛に事実を受けとめ、その行為に対して十分反省しています。また、この事件は新聞に掲載されたことで本人のみならず、家族ともどもその社会的制裁を厳しく受けました。市においても、この行為に対して懲戒処分を行いました。
 教育委員会としましては、教育は児童・生徒を指導していく過程で過ちや失敗を繰り返したことに対して自らの行為を見直し反省させたり、悔い改めたりすることで再スタートのための手だてを講じ、周囲が温かく見守ることで自立した人を育てる営みであると思っています。当該教頭は教員としてのこれまでの教職経験や実績、何よりも児童への愛情や保護者、同僚職員等への人間関係等において信頼感と誠実さ等の人間性からだれにも慕われ、さらに本市教育への情熱等はだれもが認めています。
 以上です。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) わかりました。犯罪を犯しても、本人が悔い改めればほかにもその資格を持っている人がいても、悔い改め方が非常に認められるほどやってくれたからいいと、そういう結論で市は推薦したということですね。
 それではもう1点、これも後日、私は教育委員会に出向き通告しました。この教員と当時、内田洋行とのかかわり、どこまで市は把握していましたか。あの事件、2年前の官製談合防止法違反事件は内田洋行との裏での問題がかなり問題になったということを私はこの議場で指摘しましたけれども、市長のご発言により全部そこは削除されております。
 もう一回言います。内田洋行とどういうかかわりを持った先生でしたか。当然市は、それは本人からも報告は上がってなければならないはずですよ。説明してください。
○議長(岡本善徳君) 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) 事件に関する中でのかかわりだと考えております。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 事件は平成19年6月の入札の件ですよね。それが2年前に発覚していくんですけれども、ずばり聞きます。平成18年度、内田洋行と深いかかわりを持っていましたよね。市にそれはきちっと報告はされていなかったんですか、当時ですよ。事件が発覚してどうのこうのではなくて、事件が発覚する以前に内田洋行の仕事をこの方、総務省絡みでやっていましたよね、それは市は把握していたんですか、お答えください。
○議長(岡本善徳君) 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) 当該教諭は平成18年、19年度、総務省の情報政策局情報通信利用促進課のICTメディアリテラシー育成プログラムの検証・評価委員会の委員であったとは聞いておりますが、ある業者の委託委員とは聞いておりません。
 以上です。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) まさに今おっしゃったの、それはどこの業者が請け負ったか。当然、市はそこまで把握していますでしょう。必ず総務省とか国、市もそうですけれども、どこかの民間に事業を委託するんですよ。それを把握しないでどういう形でではこの先生は動いたと、出張というか、地方にまで出向いて講師的なことをしていますよね。そういう報告は入っているんですか。
○議長(岡本善徳君) 教育総務部長。
◎教育総務部長(細田玲子君) この検証・評価委員につきましては、総務省情報政策局情報通信利用促進課から委員を委嘱されていると聞いております。国の機関が進めている事業ですので、問題はないと認識しております。
○議長(岡本善徳君) 広瀬明子君。
◆(広瀬明子君) 市の認識が甘いと。ずばり、これは内田洋行の教育システム事業部が請け負っていた、これは総務省も認めていますよ。ですから、内田洋行の職員と一緒になって動いていたのがホームページに出ているではないですか。ですから私が言いたいのは、あの2年前の官製談合防止法事件というのは内田洋行が裏で動いていましたよね、こういうつながりが十二分に考えられる。だから、単に予定価格を業者に言ったとか言わないとかそういうレベルの話ではなかったでしょうと。私は非常に問題があった先生であったと思っております。
 ただ、これ以上聞いても市はもう情報もないようですし、情報不足です。きちっと1人の先生の行動を追うときにどこの業者がくっついているか、そういうことは把握しておかないと、結局最終的には市民がえらい目に遭ういい事例だと思いますので。1問目はこれで結構です。時間の配分の関係がありますので、急ぎます。



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