ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

路傍の土

2012年08月23日 | 原発
路傍の石ではなく、「路傍の土」との言葉が生まれました。

「雨や風によって寄せ集まった砂や泥を「路傍の土」と呼んでいます。
この土には、福島第一原発事故で降り注いだ放射性物質が多く含まれています。地域の汚染状況によって、放射性物質の濃度が異なります。

福島第一原発事故後、コンクリートやアスファルトに降り注いだ放射性物質(主にセシウム)が、雨や風で寄せ集まり、流れずに溜まっていることも特徴です。
「路傍の土」を分析すると、汚染状況重点調査地域に指定されていない東京都江東区や江戸川区でも9万Bq/Kg(1.3μSv/h)や、24万Bq/Kg(2.3μSv/h)、福島県内においては100万Bq/Kg(測定不能)と超えるセシウムが検出されています。広い場所から集まるほど、そして、吹き溜まりや水溜りなど、うまく寄せ集まる条件が重なれば重なるほど、より高濃度になっていきます。」(「東京連合こどもを守る会」チラシより。)

同会主催で 議員向け勉強会が参議院議員会館会議室で開かれました。

題目:「放射能汚染地図から見る、汚染ルートと汚染の現状」

講師は群馬大学 早川由紀夫教授。
地質学が専門の同教授が作成した59、000部の放射能汚染地図、これを基にどう解決するのかは、政治家や個人の力にかかっている。
サイエンティストにできることは、10%ぐらいしかない。
今回の事故で日本中が汚染されている。
放射性物質は、3~4年で50%、5年で37%になる。最初の3年間が大事。
1986年のチェルノブイリ事故は、日本の三倍の面積が汚染された、しかし、日本の方が人口密度が高いので、被害は日本の方が多い。

続けて調査報告が会代表石川あや子氏から行われました。
路肩や駐車場の出入り口などに集まっている土から、高濃度の放射性物質が検出されている事例の紹介がありました。
自治体がロードスイーパーで清掃するすることや、自治会などがこまめに道路上の土を清掃することが必要だとのことでした。

とにかく、高濃度汚染された物質は除ける以外ないのです。

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