ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

議会活性化 その7

2009年08月24日 | 議会改革
議会活性化特別委員会が、一問一答方式を採用しようとしていることは大いに評価したい。
しかし、一人の持ち時間を往復1時間と制限をかけたことには全く納得できない。
制限をかけた理由として、賛成委員はやたらと「傍聴人の為」を連発するが、私は、その理由にも疑問を抱いている。
何故、一人の持ち時間が1時間になることが傍聴人の為になるのかだ。
彼らの言いたいのは、一人1時間に制限すると、事前に一般質問の開始時間が明確になり、「傍聴に来るのに助かる」との事だが、この意味が私は全く分からないのだ。

1時間が義務であるならば分かる。
あるいは私のように毎回1時間以上誰もが必ず質問をしていると言うのであれば、1時間に制限すれば、(1時間はフルに使うであろうから)議会は予定通りに進行し、一般質問の開始時刻は狂わない。傍聴人は、目当ての議員の一般質問開始時刻にだけ議場に来れば良いことになる。

しかし、これまでの一般質問に掛った時間は議員によりまちまちだ。
最短は(過去二年間で)40分に満たない議員もいる。
そういう場合、どうするのだろうか。
20分以上も残した一般質問の場合、これまでのやり方であると当然に次発言者が質問を開始する。
しかし、傍聴人への配慮を考えたら、20分間は議会は休憩をとり、次発言者は定刻まで待つ必要が出てくる。

※傍聴人への配慮のために定刻に開始と言うことは・・・、
一番目の質問者:午前10時~11時   
(10分間休憩)
二番目の質問者:午前11時10分~12時10分
こんな形で一般質問が始まるので、お目当ての人が二番目であれば、11時10分開始を目安に来ればいいのだから、傍聴人が助かると言う理由だ。


しかし、一番目の質問者が40分で終わった場合、当然に二番目の質問者の質問開始時刻は10時40分にスタートするはずだ。11時に来ては間に合わない。
このことは、三番目、四番目の質問者も当然に20分時間を繰り上げて質問をするはずだ。
何が「傍聴人の為」と言うのだろうか?

それとも、今後は一般質問をする者は1時間は義務であると言うのだろうか?
そうであるなら、彼らの言わんとしている理由は納得できる。

しかし、もし義務だとしても、議会とは予測できないハプニングが起きるところであることには、どう対処するのだろうか?
昨年6月議会で私の発言に市長が「文句」をつけ、しばし休憩。
議会運営委員会を開き、40分間も議会はストップしてしまった。

「一問一答方式、持ち時間1時間」に変わったら「市長の待ったはナシ」ということなら、納得だが、そんな事ありえない。
市長に不利と思われる発言は相変わらず「待った」をかけてくると思われる。
あるいは、同僚議員が「議事進行」をかけて来ることもある。

往復1時間とは、それらの時間も含めての意味なのだろうか?
こんなことも考えた上での提案だったのだろうか?
私に発言の場所があれば、是非このことを聞いてみたい。

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