ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

ウソじゃないよ、 本当だよ その7

2009年03月08日 | うそじゃないよ、本当だよ!


教育民生常任員会で、市側が行った1月5日の控訴についての審査が行われましたが、控訴が賛成多数で容認されたことはお知らせしました。
そして、その日の夜、「控訴取り下げ」請願も否決され、我が市議会の教育民生常任委員会は賛成多数で市の控訴を肯定したわけです。
(反対者:美勢委員、折本委員)

しかし、何をもって教育民生委員たちは市の控訴に反対しなかったのか、私には理解できません。
そもそも、この委員の何人が、千葉地裁・東京高裁の刑事判決を読んでいるのでしょうか?また、今回の控訴の対象になった千葉地裁民事判決を読んでいるのでしょうか?
市側は、専決処分した理由だけをわれわれ市議に配布していますが、控訴の適否を判断するのに、市側の控訴理由だけを配布して議案として出して来ることがそもそも大問題です。
市は千葉地裁民事判決に不服だから控訴したのですが、その控訴について議会に審査を依頼するのであれば、まず、市が納得できなかった判決文そのもを資料として添付するべきではないでしょうか。

判決文を読んだ結果、市側の控訴も「止むなし」と言うのであれば、委員会審査を果たしたと言えますが、一方の理由だけしか出さないでどうして「審査」ができるのでしょうか?
教育民生常任委員会では当然その資料請求から始まるものだと私は思って傍聴をしていましたが、判決文の資料請求は一切ありませんでした。
(判決文に限らず、控訴に関する資料請求は皆無でしたが・・・。)

教育民生常任委員会は、審査する資料がない中で、専決処分の審査をしていたのです。
勿論、委員会審査ですから、当局に対する質疑・答弁はありました。
約45分間にわたり、3名の委員が質疑をしていましたが、私が聞いている限りでは、当局は自分に都合の良いことばかりを言っていました。
(「自分に都合のよいことを言う」、これは当たり前のことですが。)
もし、判決文を読みこなしていれば、当局が如何に一方的なことを言っているかは分かったはずです。

だからこそ、市民からの「請願」は意味があったのです。
請願を出された市民は、当然判決文を熟読し、その結果控訴に異議を申し立ててきたのですから。
市民の声に耳を傾けておけば、市側が判決文の何所が可笑しいと言っているのか、そしてその言い分が正しいのかを聞くことが出来、公正な立場で専決処分の適否を判断できたは筈です。
その請願の審査もせずに、一気に採決に行ってしまった委員会、無責任過ぎませんか?


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