ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

新庁舎建設はここまできている その8

2008年10月27日 | 新庁舎建設

新庁舎建設基本設計を行なうのにプロポーザル方式で選ばれた㈱日建設計の提案書を見ていると、これまで私が口酸っぱく言ってきたけれども、何故か市側に無視され続けてきたことが提案されています。
市民参加」の言葉です。

同社はこんなことを提案してきています。
市民参加型の新しい設計プロセスの提案・・・・・みんなで創る市庁舎」と言う提案です。
100億円以上もの市民の税金を投入するのですから、「市民参加」は当たりまです。
「○○委員会」とかの名称で、数名だけ市民公募の枠を設け、残りは市側が選定した委員が多数を占める委員会ではなく、正真正銘の「市民参加の委員会」、「市民が中心・主役の委員会」を作り設計をすることが、㈱日建設計が言っている「市民参加型の新しい設計プロセス」ではないでしょうか。「みんなで創る市庁舎」ではないでしょうか。

この「みんなで創る市庁舎」を実現したのが、立川市の取組です。
同市は基本設計者の選定から市民参加で行なっていますから、今回提案された設計だけを市民参加にするのとは、市民参加度が全く異なりますが、今まで実質的な市民参加がなかったわが市の新庁舎建設にとっては、たとえ業者さんからの提案であっても、「市民参加」という言葉が出てきたことは評価したいと思います。
でも、皮肉ですね・・・。業者さんから「市民参加」という言葉が出てくるのですから・・・。

しかし、この「市民参加」という言葉は、あくまでも「提案」であって、これを採用するかどうかは市側の姿勢に係っています。
市側がこの提案を受け入れることは、多分まずないでしょう。
なぜならば、市側にはそもそもそのような考えはプロポーザルでの選定時に全くなかったのですから。それは、以下の第2次審査評価基準を見れば一目瞭然です。「評価の着目点」には、「市民参加」の文字が一つもありませんから。
今更、「市民参加による庁舎建設」なんて、言えないでしょう。
昨年取ったパブリックコメントでも、圧倒的多数の市民が「庁舎建設に反対・凍結」の声を上げていたのですから、今更「市民参加」なんて言ったら、それこそ市民から怒りの声が上がるのではないでしょうか!

以下の評価基準は、お上中心で庁舎建設問題が進んでいることの証左でもありますが・・・。

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