ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

来年の成人式は二部制で・・・、その1

2006年11月02日 | Weblog
来年の成人式は東京ディズニーランドの会場を二部制にして行うことが広報で発表されました(9月15日号)。このことは11月1日発行のコミニティー紙「浦安ニュース」でも報じられていました。

何故今年は二部制になったのか、その理由を考えたことがありますか?

「二部制」でやるようにした理由は広報では一切書かれていませんでしたが、思うに二つあると思います。

①これまでの消防法違反の成人式を改める
②キャパの関係で会場内に入れない、いわゆる「あぶれ組み」を出さない

①も②も皆さん驚かれると思います。

「エッ!今までは消防法違反の成人式だったの?エッ!会場に入れないあぶれ組みがでるの?」と、誰もが驚かれるのではないでしょうか。
浦安の成人式と言えば、毎年NHKで全国に放映され、何ら問題なく平穏無事に行われていると思って来たはずです。
「消防法違反を犯し、更に会場に入れないあぶれ組みが出ていた?」・・・、まさかそんなこと成人式であるなんて、信じられない話ですよね。

その信じられない話がまかり通って来たのが我が浦安市です。


  あぶれ組みを出した今年の成人式

そもそもの事の始まりは、今年の成人式に来賓として参加した帰りに私は舞浜駅で新成人になったばかりの浮かない顔をしたA君にばったりと出会ったことにあります。
「おめでとう!成人式に参加してどうでしたか?」と、私は当然質問をしました。
その時の新成人の話に腰を抜かすほど私は驚きました。

「時間どうりに会場には行ったのですが、中に入れてもらえませんでした・・・。会場外に設置されたモニターTVを通して見ただけです。そのモニターTVも声が聞こえませんでした・・・。」
「へっ、中に入れてもらえないってどういうこと?」

度肝を抜かれた私は早速調査を開始しました。
その結果、確かに毎年「あぶれ組み」が出てたことがわかりました。
我々市議は来賓として招待され、席も用意されていたのに、本来の主役である新成人の中に会場に入れない「あぶれ組み」が出ていたのです。
この「あぶれ組み」、遅刻して来たのであれば致し方ないことですが、私が質問をしたA君の証言は、「時間内だったが入れてもらえなかった」というものでした。
この点に関して実行委員会の議事録を見る限りは、「ディズニーの方針で開演後の入場はできない」、「会場へ入れない人の為に、モニターを設置して対応」との記述で、時間内に会場に到着したA君の証言とは食い違いがあります。。

モニター設置理由 
 議事録⇒遅刻者のために設置
 証言者⇒会場が一杯で入れてもらえず、止む無くモニターを見るはめになった 

それでは、どちらが正しいのでしょうか?
私は間違いなくA君の方だと思います。
それは、我が娘も同じことを言っていましたから。
二十歳を迎えた我が娘は実行委員をしていまして、娘はこんなことを言っていましたから・・・、
「人数的には最初から会場に入れない人が出るのは分かっていた。だから実行委員としては出来るだけ大きなモニターTVを希望していた」

ここまでの話を聞くと、要するに「会場のキャパがないので毎年あぶれ組みをだしていた」だけのことになるのですが(まさか、消防法違反を犯していたなんて誰も想像もしません)、実行委員会議事録を丁寧に見ていくと、真っ青になる事実が見えてきました。

(平成18年成人式実行委員会議事録)
OLC:前回は通路をつぶして収容した。本来は避難通路として確保する必要がある。
入り口付近は避難通路なので、普段は立ち見は入れていない。
前回は、避難通路の一部にも入場いただいたが、今後は法律に遵守した対応としたい。
(広瀬記:時間内に来た人は、消防法に関係なく、避難通路にまで入れていたと推測できます。)

この会議の中で事務局(市側の人)とこんなやり取りもあります。
事務局:式典会場は消防法に適用された施設なのですか。(広瀬記:びっくりする質問ですね)
OLC:その通りである。

「これまでは避難通路として確保すべきスペースにまで人を入れていたが、今年からは法律を遵守して、時間内に来ようがキャパを超えたらモニターでどうぞ」ということだったわけです。

「あぶれ組み」が出ることについては、過去の成人式実行委員会議事録を見ると、毎年の反省会で問題になっていました。(実行委員になった若者達は、会場に入れなかった仲間達にとても暖かいまなざしを持っていたのです・・・ほっとしましました。)

・全員が入れないのは良くない
・来年は全員が会場に入れるようにしてほしい
・モニターでの成人式は評判が良くない

等々、毎年の実行委員会の反省会で出ているのに、その声を全く無視して、あぶれた新成人を会場外でモニターで済ませていたのです。
毎年反省会でこのような声が出ていたにも関わらず、教育委員会の成人式実行委員会担当課は次年度でこの声を生かすことをしていなかったわけです。

以上のことを私は三月議会で取り上げ、今までのことを市側は反省し広報等で謝罪すべきだと訴えましたが、残念ですが、無視されました。
三月議会で色よい返事がなかったので気にはなっていた矢先の「二部制による成人式」の発表でした。

三月議会で取り上げた甲斐があっわけです。
メデタシメデタシ・・・。

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