Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ハーフ(hahu, half)

2013年10月09日 | 異文化

昨夜、アメリカ人のティムさんが、

I know we've spoken about this and I thought you might find this interesting.  It's a Japanese language documentary about growing up ハーフ.  I think it is more difficult in some ways to be in Japan and be ハーフ instead of being completely foreign. Because the US is so multicultural we usually don't differentiate by race, but instead country.

While there is certainly still racism in the US, but we as a nation are pretty well integrated when it comes to things like this.  My son goes to school with many children that are half asian, half african, half european, etc.

と言いながら、ウォールストリートジャーナルの記事のリンクを送ってきてくれました。

Wall Street Journal (2013.10.7)

‘Hafu’ Chronicles the Experience of Half-Japanese

http://blogs.wsj.com/scene/2013/10/07/hafu-chronicles-the-experience-of-half-japanese/

日本では、日本人の親と、外国人の親を持った子どもを、“ハーフ(”hafu” ? half)”と呼ぶことがあります。

これは生まれたときから日本に住んで、日本語しかできず、納豆大好き、日本国籍を持っていたとしても、父親か母親が外国人であるのなら、日本人にとっては異質の存在として扱われる - 多国籍国家アメリカ人の多くは人種で分類することが『後進的』に思えるし、そもそも“ハーフ”と言う言い方が異質。

(“ハーフ”という表現ですが、Halfは動物の掛け合わせに使ったりする言葉のようなので、これを『名詞』として使うことに違和感を持つ人は混血の人でなくても多いでしょう。

「“ハーフ”の代わりに“ダブル”を使えばよい」と言う人もいますが、個人的にはこの発想もナンセンスだと思います。)

それはさておき、このハーフと言う言葉について、ティムさんに私は、

「“ハーフ”と言う言葉は、1970年代に、日本人の母親と欧米人の父親※を持つ4人の女の子で構成された“ゴールデン・ハーフ”という歌手・タレントグループから一般的に広まったのではないか、と私は思います。

(※しかし、イタリア人の父と日本人に母を持つと言っていたメンバーは実は生粋の日本人でしたし、脱退したメンバーはタイ人の父親と日本人の母親の子どもだそうです。)

彼女達のイメージから、日本人が「ハーフ」と言う場合は、日本人と白人種の混血児をイメージする場合が多く、これはむしろ憧憬に似た感情で使われることが多かったように感じます。

日本人と白人種以外のカップルの子どもについても、近年になって「ハーフ」と呼ぶことは増えてきていると思いますが、それでもなお、東アジア人や日系人と日本人のカップルの子どもを「ハーフ」と呼ぶ人はあまりいないかもしれません。」

と書き、ゴールデンハーフのメンバーの1人だけ、英語版のウィキペディアがあったので、そのリンクを送りました。

Maria

http://en.wikipedia.org/wiki/Maria_Mori

(彼女のお父様は、FBIだったんですね・・・)

高校のとき、父母ともに日本人であるのに、肌が白く、目も薄茶、茶色の髪を持つ同級生の女の子がいました。

彼女のことを同級生たちは、「ハーフみたいで素敵ね」とうらやましがりましたが、「電車に乗っていると、英語で話しかけられたりすることもたびたびある」という彼女は、自分の容姿にコンプレックスを持っていたし、そもそも“ハーフ”という言葉を嫌いました。

それで、私たちはこの愛すべき友人に“ハーフ”という言葉を使わなくなりました。

つい最近まで日本は、国際空港の外国人出入国窓口に“エイリアン(Alien)”と使っていましたが、英語訳や外来語の使い方、ちょっと見直しが必要なのかもしれません。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 故近藤紘一氏は産経新聞の今... | トップ | イギリス人の友人の『神道』... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

異文化」カテゴリの最新記事