Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ルイジさんのsummer vacation

2015年07月31日 | 友人・知人

私のとっては甥、もしくは歳の離れた弟のような2人がトリノにいます。
一人はファビオさん、そしてもう一人がルイジさん。 

この二人と私は、今はたまにしかメールを交わしていませんが、昨夜ルイジさんから久しぶりにメールがありました。 

このメールで彼は、日本人女性のSさん(私が彼にペンフレンドとして紹介した女性)と、彼のご両親、親友男性ダリオさんとイタリア人友人女性Kさん、6人そろって、トリノからルイジさんのご両親の故郷があるレッチェ近郊の村まで遊びに行くと、報告してきてくれました。 

ルイジさん、彼は本当に親切で、私たち夫婦もですが、私が紹介したペンフレンド達(キョウコさんご夫妻、Sさんも先に一度)もお世話になったことがありますし、他にも語学研修できた60代の女性2人を彼のフラットに泊めたりもしています。 

この語学研修の女性たちは、スマレ先生が授業中に日本人のホームステイ受け入れできる人を募ったときに、彼が名乗りでたものでした。 

「男性でも女性でもいいけど、和食を作ってもらいたいから、女性が良いな。」と言っていた彼に、「女性だからって、料理が得意とは限らないけどね」と彼に書いたあと、夫に「まったく、ルイジさんは女性が好きなんだから!(これは変な意味ではなく、彼は女性の友人が国内外に多い。)」と言っていた私、 

ルイジさんがのちに、
「ホームステイする人が決まったよ!希望どおり女性で、2人も。・・・自分のお母さんくらいの年齢なんだけどね。」
と報告してきたときは、爆笑しました。 

そんな彼のもとにはたくさん友人が集います。
その中でも別格なのは、今回一緒のダリオさんとKさん。 

ダリオさんは4歳の時からの幼馴染。 

Kさんは、元々はルイジさんの家で働いていた女性のお嬢さん。
ルイジさんは彼女を子供のころから知っていて、モデルのようにかわいい彼女は彼の自慢のようで、トリノからフランスの湖までバイクで乗せて行った時の写真を見せたてくれたときは誇らしげ。
「彼女の名前は、「かわいい人」っていう意味なんだよ」と言いながら、彼は自分にとって妹のような存在であることを語っていました。 

今回の旅行には一緒に行かないようですが、私と夫がトリノに行ったときに会った従姉の息子マッテオ君ものことも、「マッテオの母親である従姉は、僕の面倒をよく見てくれたんだ。だから、今度は僕がマッテオの面倒を見る番」と言って、良く連れ歩き、フラットにもたまに泊めているようでした。 

また、ルイジさんは週に一度は実家で両親と食事をし、毎年夏休みに、車でトリノからご両親の故郷レッチェ近郊の村まで“ドライバー”を務めています。 

かつて、
「週末に一度は実家に食事に行くことにしているんだ。本当は毎週行きたいわけじゃないんだけど、僕1人息子だから、顔出さないと母さんたちが悲しむからね。」(ルイジさんは兄(or弟)を病気で亡くしています。)と、言っていたことがあったルイジさん。

そんなことを言ったりはしてても、実家には、国外からの友人が来たときに、時間が許せば連れて行ってご両親に紹介。 
この毎年の里帰り旅行を、今回は、友人とも楽しめるビッグイベントにするということ、ルイジさんのご両親もきっと楽しみにしていることでしょう。 

いつも人に“してあげること”が多い彼、今年の南イタリアの旅行が、彼にとって(もちろん、他のメンバーにとっても)最高に素晴らしいものになりますように! 

参考: 

ルイジさんのメール-イタリア事情
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/34127a7bafaa2835440a3e3389ec7350

トリノのルイジさんとスマレ先生
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/36977259ec8cb8df9f5228395373b04e

トリノでパーティ、フレンドリーな友人達
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/e6c08436d3eaa3edb50f760819cec82c

トリノから帰国
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/eae1f7383695bdb0b2bae23a318a8c19

ルイジさんとファビオさん in Japan
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/4c299b701b21765aab34fc88739303f8 

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スペインと日本の戦後-フランコ政権と長州閥の共通点

2015年07月29日 | 国際・政治

海外の若い女性で時々意見交換ができる人を募集したとき、「女性ではないけど、あなたと話しがしたい」と連絡をくれた20代半ばの若いアメリカ人男性がいました。 

彼は電機業界の仕事をしていて、趣味にアニメやゲームがあるというものの、歴史、政治、哲学にも興味があるという男性で、礼儀正しくもあり。
しかし、話をつづけたところ、彼が非常に戦争・軍隊に興味を持っていて、一番興味がある人物が、ナポレオンとゲッペルス(ナチスの宣伝相)。 

私は「私も近現代史が好きで19世紀後半から20世紀の戦争には興味がありますが、『戦争』への関心は、戦争をなくすための戦争のメカニズムの分析、戦時中に自分の信念を貫きとおした人達について調べる、といったことなんです。」ということも書きくわえた上で、やり取りはすぐお断りしました。 

これで思い出したのは、私のスペイン人の友人の一人の話。彼女の夫は大手金融機関の要職についている人で、やはり、『戦争や軍隊』に興味があります。
その彼が、仕事でのストレスが溜った時のストレス発散法の一つが戦争のバーチャルゲームで遊ぶこと。 

各々の戦闘自体に興味がある彼につきあって映画を観ることがある友人は、私にクリント・イーストウッドが撮った日米の戦争映画2本を薦めてきて、「あなたはこれらを観た?あなたの感想を聞きたいから、観ていないなら観て。主人が硫黄島などに非常に関心を持っているの。」と言ってきたことがありました。(私は、「戦争映画でも、軍隊や戦いがメインになっているものは観ない」と言って断りました。) 

彼女自身はご主人ほどには戦争に興味があるわけではないですが、「戦争は文化を作り上げてきた」という考えも持っています。(ただし、たとえば上記の若者が挙げたナポレオンなどは、スペイン人の彼女から見れば『侵略者』。彼女はナポレオンが英雄史されていることを許せないようです。)

この彼女夫婦のことだけではなく、欧米人と話していると、「戦争に関する観念は彼らは理解しあえないところがある」などと思うことはたびたびありましたが、これは私が敗戦国出身だからなのか、それとも・・・。

さて、スペインですが、私は正直なところスペインは(スペインの友人達には申し訳ないのですが)興味があまりないのですが、唯一、独裁者でスペイン内戦以降も自由主義者を含む反対派を迫害してきたフランコ将軍が戦後もずっと政権を握ってこれたところには興味(というより、「違和感」)がありました。 

第二次世界大戦前は日独伊と協力体制をしいてきたものの、戦争が始まるとフランコ将軍は中立を保ち、ユダヤ人の逃亡を助けた側であり(これは別の見解を述べる人もいるそう)、反共であることから、国際世界(米国)から大目にみられてきたのはわかるとしても、彼が1969年に病で倒れるまで国のリーダーであったのはどうしてなのか。

ウィキペディア
フランシスコ・フランコ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B3 

これは、一寸微妙な問題なのでスペインの友人達と意見交換をしたことがありませんが、これは敗戦後も(戦犯だった)日本の長州閥達が戦後もずっと日本の中枢で日本を動かしてきていた(いる)理由と同じなのでしょうかね。

フランコ政権が第二次世界大戦中は日本より賢かったのを除けば、共通点が多い気がします。
(皇室がある点、親米反共、財閥と政治家の癒着など、ドイツなどよりずっと日本に近い気がします。)

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イスラエルに擦り寄った安倍政権の計算ミス

2015年07月28日 | 国際・政治

今年の2月に書いた記事。 

イスラエルと日本の12か月・新三国同盟?
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/5a0153e8960a61ce417ad77d3f97ddf0 

日本は第二次世界大戦で日独伊で三国同盟を結んで失敗しましたが、安倍政権も、見事にはずしましたね。 

ニューズウィーク(2015年7月16日)
核協議合意で接近する米・イラン関係
By 酒井啓子氏
http://www.newsweekjapan.jp/column/sakai/2015/07/post-939.php 

二週間も延び延びになっていたイランの核開発を巡る協議は、14日、ようやく決着がついた。イランは、今後ウラン濃縮は原子力発電用のみの濃縮度合いにとどめ、IAEAの国内施設の査察を認めるなど、核開発を制限し、その見返りに、イラン向けに課されてきた経済制裁を解除する、ということで、両者合意したのである。 

(中略) 

この米国の姿勢は、当然ながら、反イランを掲げる同盟国の神経を逆撫でしている。イスラエルのネタニヤフ首相は、これまでも繰り返し、協議合意に反対の意向を示してきたが、今回の合意を受けて、「歴史的な大間違い」と怒り心頭だ。 

 だが、イスラエル以上に怒りと危機感を覚えているのが、サウディアラビアである。これまで米国の後ろ盾を当然視してきたサウディとしては、仇敵イランにその地位を奪われるのでは、と危惧している。その危惧は杞憂ではない。「Gゼロの世界」を提唱したアメリカの政治学者、イアン・ブレマーは、「この後10年以内に、アメリカとイランとの関係は、サウディアラビア以上に密接なものとなっているだろう」とつぶやいている。 

(中略) 

そもそも、「サイクス・ピコ体制打破」と息巻いて、第一次大戦後の西欧植民地支配で押し付けられた中東の国境を否定するISが、その「押し付けられた国境」の最大の例であるイスラエルを真っ先に攻撃対象にしないのはおかしい、という声は、アラブ人から頻繁に聞かれる意見だ。それは、ISがイスラエルとつるんでいるからに違いない、という結論に至る。

そして、ISを間接的に支援し肥大化させてきたのは、アラブの王政・首長制諸国の金持たちだ。サウディアラビアとイスラエルはつながっていてISを手先にしている、というアラブ人の間でささやかれる俗説は、ワリード王子の発言を聞けば、ますます信憑性を持って受け止められていく。 

(中略) 

それにしても、イランと米の間で合意が成立した翌日に、日本では安保法制が採決されるとは、なかなか示唆に富んだタイミングだ。「ホルムズ海峡に機雷がまかれたら」という想定が繰り返し主張されるが、まさに事態は真逆になりつつある。米国とようやくパイプが開けたイランが、ホルムズに機雷を撒くはずもない。いや、もしホルムズに火の手が上がるなら、米国に見捨てられた元同盟国サウディと、新たなパートナー、イランとの間の冷戦状態が熱戦になるときかもしれない。あるいは、5、6月に起きたモスク爆破事件のように、ISがサウディとクウェートでの活動を本格化したときだ。 

 さて、そんな誰もほぐすことのできない複雑に絡んだ紛争のど真ん中に、わが自衛隊は機雷を拾いに行って、無事に済むと本気で考えているのだろうか? 

この文末の『ホルムズ海峡の機雷除去』、早速イラン高官から苦情が入っています。 

イラン石油省高官が、(米国の圧力によって2006年)日本が撤退した南西部アザデガン油田の開発について「日本の復帰は可能」と言ってくれていますが、これがご破算にならないことを願います。 

朝日の昔の記事もご参考まで。 

朝日新聞(2010年9月30日)
米政府、日本にイラン・アザデガン油田から完全撤退要請http://www.asahi.com/special/npr/TKY201009290474.html 

核兵器開発問題を抱えるイランへの制裁措置の一環として、米政府が日本に対し、日本が権益を持つイラン・アザデガン油田の開発から完全に撤退するよう要請していることが分かった。日本側は、来週にも米国が発表するイラン制裁の対象企業の中に、同油田を開発する国際石油開発帝石(経済産業相が筆頭株主)が含まれるおそれがあるとみて、同省幹部を米国に派遣し、協議を進めている。 

 アザデガン油田はイラン南西部に位置し、イラン政府によると、埋蔵量は260億バレルと世界最大級。日本はサウジアラビアでの採掘権の更新に失敗し、それを補う形でアザデガン油田の開発に乗り出した。しかし、米国は核疑惑を持つイランへの投資に反対。日本側も考慮し、2004年に国際石油開発(現国際石油開発帝石)が75%を持っていた同油田の権益を、06年に10%に縮小させた。 

 日本は今月3日、国連安全保障理事会で採択された対イラン追加制裁決議を踏まえ、資産凍結の対象拡大や貿易保険の禁止などを盛り込んだ日本独自の追加制裁を閣議了解した。これに米国は理解を示したものの、アザデガン開発からの完全撤退は日本の追加制裁発表前から検討事項に挙がっていたとし、改めて日本に求めてきたという。 

 関係者によると、アザデガン油田は08年2月に試験的な生産が始まっているが、日本への輸入はまだない。制裁対象企業リストに掲載された企業は、米国金融機関との取引が禁じられ、資金調達や決済で大きな支障が生じる。このため、経産省は米国に幹部を送り、国際石油開発帝石を制裁リストに載せないよう交渉しているという。

追記:

米国はイランとイラク両国のどちらか一方と国益の為に仲良くしたり、敵対したりしてきました。キューバを見てもわかりますが、今まで「敵」としていた国と180度転換させることもします。

イラン以外にも、「米国の言いなりになって損をし、最終的に梯子を外されて知らん顔された」というのはあったと思いますが、振り回される側はたまりません。これ、今(また)、
米国が同じことを中国に対してしないとは誰も言えませんよね。
(実は現在すでに両国で打ち合わせして世界をかき回しているのかも。だって、そうすれば軍需産業は儲かりますし、更に米国は日本から恩恵を受けられますから。)

それにしても、イスラエルとサウジがこのまま大人しく引き下がるかどうか・・。(イランやISやアルカイダなどが起こしたという)テロ、暗殺事件等々おこらないとよいのですが。

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『あかりちゃん ヒゲの隊長に教えてあげてみた』・国民への説明は「アニメ」という発想

2015年07月27日 | 国際・政治

こんな動画があったんですね。 

あかりちゃん】ヒゲの隊長に教えてあげてみた
https://www.youtube.com/watch?v=L9WjGyo9AU8 

上記動画は、自民党が作った 

教えて!ヒゲの隊長
https://www.youtube.com/watch?v=0YzSHNlSs9g

のパロディです。 

ハフィントンポストの記事によると、このパロディを佐藤隊長は「間違いだけど」と前置きをおいて楽しんでいたようですが、ぜひ動画のあかりちゃんの疑問に答えてあげてほしいです。 

(【安保法案】ヒゲの隊長のパロディ動画に、佐藤正久議員「吹いた。関心が高い!」http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/22/security-law-masahisa-sato_n_7845764.html )

しかしまあ、「アニメで説明」っていえば、311の福島のときも(作り手についてはイラストレーターの名前しか明かしていませんが、、おそらく東京電力(と経産省、民主党)監修でしょう。)、こんな動画を作っていましたね。 

うんち・おならで例える原発解説~「おなかがいたくなった原発くん」
https://www.youtube.com/watch?v=ZUzBvxdnCFM
 

(『原発くん』の動画、当時はこの動画を「良い説明だ!」と称賛していた人もいたんですよね。これは英語バージョンもあって、外国人の間の晒し者になっていましたが。) 

今の政治家って、あやしいアニメや変な模型(安倍首相がTVで説明に使った、火に使ったオブジェは、海外メディアで「内臓」「肉の塊」と”評判”でした。)を使わないと説明ができないんですか?
国民を幼児扱いしているのか、言葉で語るにはやましすぎるからなのか。

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2008年日中共同開発基本合意は本当に「合意」?日本が上海沖ガス田を開発しない理由

2015年07月24日 | 国際・政治

※前回の記事の続きです。

中国ガス田問題、政府はこの件を急に持ち出し、「2008年に日中両政府で発表した共同開発の基本合意を中国が反故にして一方的に資源開発を進めたことや、海洋プラットフォームが軍事拠点として活用される恐れがあることから公表に踏み切った」と言っていますが、この日中共同開発の合意は、どういうものだったのでしょうか。 

以下は当時の記事からです。
(diamondなのに、文中と表題は、ちょっとビジネス誌っぽくない表現がありますが。) 

Diamond Online (2008年6月24日)
福田首相の人気取りと中国の資源不足で利害一致したガス田共同開発
By 柏木理佳(中国経済ジャーナリスト)
http://diamond.jp/articles/-/4358 

中問題の根底は、歴史的問題と、ガス田による領土問題である。その一つであるガス田「白樺(中国名・春暁)」の問題に大きな発展があると報道された。 

 6月18日、高村外相と甘利経産相が、東シナ海のガス田問題で一部のガス田やその周辺区域を共同開発することで合意したと発表した。域内で最大の埋蔵量を持つといわれている白樺では、出資比率は中国側が過半で収益は中国側に厚く配分される見通しだが、甘利経産相は今度、日中双方が開発費を折半し、生産したガスの収益も等分する方向だ」と、さも日本側に有利になるかの発表を行なった。 

 一方でこれを受けて、いつも淡々として厳しく冷たい口調で話す中国側の姜報道官は、「東海(日本名:東シナ海)の問題は双方に利益をもたらすものだ。しかし中国の境界問題についての一貫した主張と立場に変化はない。日本とのガス田共同開発と主権問題は無関係であり、境界線問題で日本が主張する「中間線」は認めない中国の立場に変化はない」と述べた。さらに、「ガス田の主権は完全に中国にあり、共同開発は主権と無関係」としている。 

 日本側も根本的な境界線問題には触れていない。一刻も早い資源の開発に取り組むことを優先し、「境界線画定までの過渡期間に、双方の法律的な立場を損なわない状況のもとでのもの」としている。 

今回、日中が合意した具体的内容は、(1)中国がすでに開発着手しているガス田「白樺(春暁)」に日本側が出資。(2)「翌檜(龍井)」の南側の海域に共同開発区を設ける、の2点が柱となる。本来、日本側が懸案としている東シナ海のガス田はあと2ヵ所あり、今回合意した以外の区域での共同開発については、今後も協議を続ける、としている。 

(中略) 

そもそもガス田問題は、双方の法律や国際法を棚上げし、利益追求を優先した交渉が行われてきた。国連海洋法条例に基づく排他的経済水域(Exclusive economic zone:EEZ)の基本ルールである自国沿岸から約370キロメートルを適用したのでは、日本の南西諸島と中国大陸との距離が約740キロメートルに満たず、両国に重なる部分が出てくる。このところ台湾でも領海の主張が台頭しており、早期解決できる問題とはいかなそうだ。 

 中国大陸には資源開発が可能な地域が、まだ多く手付かずのまま残されている。世界から批判を受けながらも資源獲得のために続けているスーダンやベトナムへ対外投資よりも、自国内での資源開発を進めたほうが、運搬コストなどの面でもメリットが高い。 

 一方、日本側には、本当に資源を必要としている必死さがなく、中国ほど将来のことを深刻に考えていないことが、今回の交渉の甘さにはみられた。日本の外交、福田総理の頑張りを評価したいところだが、その成果はまだ遠い。 

・・・「共同開発合意」といいながら、「どこが合意なんだろう?」と思えます。 

なお、この中国ガス油田には、最初はユノカル(米国の会社)とダッチシェル等が共同開発していましたが、撤退。この理由について、元毎日新聞記者の坂東太郎氏が、 

「実は05年9月の日本側提案も相当なくせ球だった。そもそも「春暁」など開発中のガス田が本当に有望なのか謎なのだ。気になるのは、開発に当初携わっていた国際石油資本(メジャー)のロイヤル・ダッチ・シェルと米国のユノカルが、04年9月に「商業上の理由」から撤退してしまった点にもある。この行為を、シェルやユノカルが、日本と中国およびアメリカとの緊張が高まるのを嫌った政治的配慮とする見方もあった。しかし国家の政策さえ左右する国際石油資本が、そんな生やさしい「配慮」で利益を見逃すはずもなく、文字通り「商業上」利益がないと踏んだとの説も有力だ。」http://www.wasedajuku.com/channel/bando/detail.php?itemid=115 

と書いていらっしゃいますが、私もこれはあり得ると思います。 
このガス田はお金だけかかりすぎると。

ところで、私が昨日この中国ガス田のことを書きましたが、検索キーワードに「中国ガス田 日本はなぜ開発しない」で検索してこの記事にたどり着いてきた人が案外いるのに気が付きました。

私自身は、「日本の本土からこの地域のガス田をからパイプラインをひくのだってお金がかかる」と思っていましたが、その上ガス田自体が割りに合わないものだったとしたらなおさら開発・発掘には及び腰になりますよね。 

しかし、このガス田が割りに合わないとすれば、「中国だって本当は海底ガス田より、(近隣であれば)ロシアから大量に買い取ったほうが手っ取り早そうなのになぜ?」という疑問がでてきます。 

(もし仮定が正しいとしたなら、)「このガス田開発にもう中国は多大なお金を費やしていること、そして、これの撤退はメンツの問題(かかわった人の責任問題にも)」、「他国からの資源の輸入は政治のネックにもなるのでできるだけ自国で賄いたい」というところでしょうか。 

日本政府が言う中国の軍事拠点については・・・安倍政権が騒げば騒ぐほど、私はこのガス田開発とは関係がないと思います。が、これ以上日中を拗らせればこの先どうなるかわかりません。 

日本も、中国を睨んで、米国とオーストラリアと自衛隊の軍事演習などもやっていたり(オーストラリアでも一部の議員がこれを問題視)、米国と一緒になって中国の前で牛に赤い布を振るようなまねをしていますし。 

どの国の政府も「自分は正義」と言うばかりで、都合の悪い事は言いません。 

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「中国ガス田」と2006年のメール・90年代共同開発を断った日本、今は政治利用?

2015年07月22日 | 国際・政治

読売新聞(2015年7月22日)
中国ガス田施設の写真公開へ…日中中間線で開発
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150722-00050132-yom-pol 

政府は、中国がガス田開発を巡り東シナ海の日中中間線付近で建設を進めている海洋プラットホーム(海上施設)の状況を示す航空写真など証拠資料を公表する方針を固めた。 

22日午後にも菅官房長官が記者会見で発表する。海上施設が軍事利用されれば日本の安全保障に重大な影響を及ぼしかねないため、一方的な開発状況を国際社会に訴えることで中国をけん制する狙いがある。 

(後略) 

2006年1月に知人に送ったメールを思い出しました。途中省略、一部編集して貼り付けます。(後半の話はガス田からは離れますが。) 

「○○ 様 

(前略) 

元日の東京新聞に日本エネルギー経済研究所の内藤理事長(旧通産官僚)のインタビューが載っていました。 

「約十年前に中国からの要請を踏まえて、日米企業が東シナ海で中国との共同開発をしようとの構想を進めようとしたが、日本の行政が問題の先送りをしたので動かなかった。あの時進めておけば、現在日本が提案しているのと全く同じ共同開発が実現していただろう。」なんてしゃべってしまっていました。 

昨年の2月から「東シナ海のガス田は中国が日本に相談することなく勝手に開発」「輸銀はそれにアンタイドローンを出した」とメディアはこぞって、中国叩きの材料にしていましたが、行政はやはり都合の悪いことは言わなかったのですね。 

いったい、10年前なぜ先送りしたのでしょうか。 

(中略) 

なお、この内藤理事は「原発力を中枢にすべき」と息巻いていました。 

(中略) 

資料が古いので現状はわかりませんが、日本が原子力発電に頼っている割合が主要国の中では第3位。4位のドイツは原発をこれ以上作らないと決定していたようだし(その代わりお隣フランスから電気を買っているので、間接的に原発に頼っている)、ヨーロッパの多くの国では今の段階で原発をなくしていこうとしています。二酸化炭素のこともあるし、最近ロシアのこともあるので今後どうなるかなんともいえないでしょうが、ここでも日本はアメリカの真似なのでしょうか。 

原発は、その危険性や廃棄物の問題を考えれば、それが歓迎されるものでないのは一目瞭然。ただ、水力、風力、太陽光、メタンガス、波による発電が主流になるまでに時間がかかるとしたら、今反対している国なども、どんどん原発の負の部分には目をつぶり(もちろん安全性の面で技術は向上していくのでしょうが)、良い点だけを誇張していくのでしょう。そして残念なことにそれには政治家などの利権もからんでいたりするでしょう。 

新しいエネルギー確保よりも、本当は省エネが先なのですが、企業の利益優先のため見直しされることがないように思われます。(「自動販売機」「24時間営業・年中無休営業店」「高い公共交通機関」を見直し、素人レベルでも思いつきますけれど。) 

 日中間から拡がっててきた興味が、とうとう原子力にたどりついてしまいました。いずれにせよ、それらを解決するのは"人間の良識”ですね。 

(後略) 

ゆかり」 

この、「(90年代)なぜ先送りにしたのか」という件ですが、これはこのあと調べて、「「採算が合わない」という理由で日本は見送った」というのを知りました。 

また、今改めて考えると、他にも、「日本は化石燃料ではなく、電力を原子力でまかなう方にシフトを切る考えでいたから、今ほどガス田に魅力がなかったのか」とか、「(もともと採算に合わないようなことだし、)当時は中国ともめごとを起こす必要もなかった」なども、あったのだと思います。 

ともかくも、この流れが変わったのが、小泉政権。
このガス田は、尖閣諸島同様に、世論操作にはもってこいだったでしょう。 

(・・・と言いながら、私は中国の味方をするつもりもありません。
中国に関しても、本来だったら、「90年代に、日本に共同開発を持ちかけたのに、断ったのは日本だ!」と反論できるところをしない。それは、今はもう、自分のところで独り占めしたいからでしょう。)

※2008年福田首相のときに日中共同開発合意。(次回のブログへ)

今もまた、安倍政権は、この中国のガス田で、「中国は危険だ!」コールをはじめました。
もう見え見えです。 

なんて書いていると、一部の人達から「国賊」と言われそうですね。

(私にとっては、“国賊的”とは、「自分は安全なところにいて、国民の命や危険を米国がする戦争にささげさせることや、国民の大半が反対をしているのに、何千億円の巨大な生ガキ建設を押し通したり、イスラエルの会社と組んでカジノを建設しようとたくらんでいる現政権」のほうですが。) 

でもついでにもう一人の“国賊的”な意見も貼り付けましょう。 

大前研一のニュースの視点Blog (2015年7月17日)
中国ガス田開発・尖閣諸島問題・上海協力機構~中国ガス田開発に目くじら立てる必要は全くないhttp://www.lt-empower.com/ohmae_blog/viewpoint/1237.php 

中国ガス田開発に目くじら立てる必要は全くない

中谷防衛相は10日、中国が東シナ海に建設している新たな海洋プラットホームが軍事拠点化される可能性に言及し、日本の安全保障にとって新たな脅威になるとの認識を示しました。

東シナ海のガス田開発をめぐり、中国が2013年6月以降、日中中間線の中国側海域でプラットホームの建設を拡大しており、菅官房長官も記者会見で「中国側の動きを注視し、引き続き警戒監視をしっかり行っていきたい」と牽制しています。

私に言わせれば、中国がガス田を掘りたいなら好きなようにさせれば良いのです。私はボーダレス経済の提唱者です。もし中国がガス田を掘り当てたのなら、安い国際価格で買ってあげればいいだけです。

オホーツク海で「流し網漁」が禁止された時にも騒がれていましたが、あんな危険な海で漁業をするのはロシアに任せて、収穫されたものを購入すればいいのです。どうしても「日本がやらなくてはいけないこと」ではないのなら、目くじらを立てる必要はないと思います。

軍事拠点としての活用に懸念しているというのも、私には不思議です。もし本当に中国が軍事拠点を置くのなら、もっと尖閣諸島に近い場所のほうが良いでしょうし、あえてこの場所を選択しないと思います。

仮にその可能性があっても、採掘に利用されるリグを破壊するのはそれほど難しいことではないでしょう。

また、根本的に今回の中国ガス田に関して言えば、採算がとれる可能性は非常に低いと私は見ています。同じような事例を見ても、深いところまで掘ってみたものの採算コストがかさんでしまい、黒字にならない場合がほとんどです。

中国は経済の成長が止まってしまっていますし、このガス田も下火になっていくと思います。 

(後略) 

コメント

殺される「想像力」・パロディ動画「総統閣下は、「安保法制」審議にお怒りのようです

2015年07月21日 | 国際・政治

ナチス政権下、ユダヤ人を救った外交官といえば、日本人にとっては杉原千畝、そして次にスウェーデンのラウル・ウォーレンバーグがくるくらいでしょうか? 

こうした「ユダヤ人を救った外交官たち」は、杉原千畝人道賞受賞者リストhttp://www.chiunesugihara100.com/com-kinen-jusyo.htm
を見るだけでも、ブラジル、中国、イギリス、ドイツ、日本(杉原氏)、リトアニア、イタリア(スペイン人になりすまし)、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、オーストリア、トルコ、ヴァチカンにいたようです。 

この受賞した外交官たちだけでなく、ユダヤ人を救った外交官、親日その関係者はまだまだいて、そして民間人でも、これは有名、無名共にいます。
(民間人では、たとえば、ドイツの部品メーカーBoschの創設者ロバート・ボッシュ氏など
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5
) 

彼らは、当時は、ナチス政権側から見れば反逆者、ドイツと同盟国だった国の政府においても、そう反逆者であったわけです。地位だけでなく、命の危険だってあったわけですが、彼らは自分の信念を危険より優先しました。 

なぜそれができたか、その答えの一つは、彼らの「想像力」の強さにあったと思います。 

最近、クラウディアさんとM君と、人間がヒトラーやナチスドイツを再び生まないためには何をすればよいか、という話をしていました。 

若いM君は、「万全ではないけど、僕はやはり「教育」がキーだと思う」と言い、クラウディアさんは、「他人の気持ちや立場になって考えるようにすることが大切」。 

私は2人に同意しながらも、

「「他人(自分と違うグループに属する人達)の気持ちや立場になって考えるように」ということの重要性は、日本の丸山真男が「他者感覚」という言葉を使って、その重要性を説いています。ただ、残念ながら、どんなに教育を受けようと、説かれようと、『他者感覚』というものを、全く理解できない人もいるんです。」

と、返しました。 

『他者感覚』というものを理解できない人-これは、私が今まで知り合った、高学歴で社会的立場が高く、なおかつ(友人や部下、同僚として付き合う分には)人柄的に問題がない人達の中にもいると感じることもあります。
そして、この人達に欠けてていると感じるものは、「想像力」です。 

この「想像力」がない人は、今は本当に倍増中。
それは、ゲーム、漫画、アニメ、インターネット、詰め込み教育の影響があると私は勝手に思っていますが、今は、政府がこれを後押し。
(ついでに、政府は国民から、「想像力」「思考力」に必要な人文学を学ぶチャンスを奪おうとしています。) 

「想像力」を持つ国民は、“ある種類の政府”にとっては、迷惑だからでしょうか。 

この政府にとって迷惑な人々が、今、安倍首相にノーを突きつけ、各地でデモを行っています(1)。

一方、ネットで、馬鹿の一つ覚えのように、「左翼」「プロ市民」の行動と書き込んでいる人たちは、「想像力」が欠落しているので、将来を案じることもない(2)。
(実際は、デモには、「左」もいますが、「右」の人達もいます。しかし、ほとんどは政治色がない、「想像力」がある人達じゃないかと思います。)

残りは、「政治を語るのはおしゃれではない」「政治の話はマナー違反」という意識がある人達でしょうか(3)。

ちょうどナチスの話もしたことですし、(2番目のタイプの人はおいておいて、)1番目と3番目の人達に、一寸見てほしい動画を貼り付けます。

センスの良い、パロディです。 

総統閣下は、「安保法制」審議にお怒りのようです
https://www.youtube.com/watch?v=WSroOlr3KyQ 

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皆の好きなクラシック音楽

2015年07月20日 | 芸術・本・映画・TV・音楽

皆様 

暑中お見舞い申し上げます。
音楽ですてきなひと時を! 

Gil Shaham - Partita N°. 2 BWV 1004 - Gigue
https://www.youtube.com/watch?v=WdvhbfjaMU0 

Gil Shaham - Partita N°. 2 BWV 1004 - Chaconne
https://www.youtube.com/watch?v=jMrLnjp1O_g 

Beethoven - Violin Sonata no 9 "Kreutzer" (Zukerman)
https://www.youtube.com/watch?v=6WObiXNMlpA 

ティムさんの今のお奨め
(「伯父さんを亡くしたばかりだから、今はこんな気分」と言っていました。) 

Bach: Cantata, BWV 147, Jesu, Joy of Man's Desiring
https://www.youtube.com/watch?v=FwWL8Y-qsJg 

Mozart - Requiem in D minor (Complete/Full) [HD]
https://www.youtube.com/watch?v=sPlhKP0nZII 

mozart requiem tuba mirum
https://www.youtube.com/watch?v=0-i5S4uXlNg 

クラウディアさんが一番好きなクラシック 

W. A. Mozart - Eine Kleine Nachtmusik Serenade, K 525; 1st Movement
https://www.youtube.com/watch?v=F-8K6QNT8Fk&list=PLabSmKXr9e_egPkBZdczfeF86VtdKLmRN&index=19 

M君(スウェーデン)のお気に入りのクラシック

Samuel Barber - Adagio for Strings
https://www.youtube.com/watch?v=izQsgE0L450 

ベゴーニャさんの現在のお気に入り

Saltus Hungaricus
https://www.youtube.com/watch?v=NmAxQCh54do&feature=youtu.be 

Yukari

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受信料で建てる3,400億円のNHK御殿もSTOPを!

2015年07月18日 | 国際・政治

新国立競技場、国民の反対があっても、「変更は不可能」と言い続け、国民の声が大きくなると「自分の責任じゃない」と皆がそれぞれ弁明ばかり。最後は首相の、「僕が収めてやった」的パフォーマンス。 

産経新聞(2015年7月19日)
新国立「白紙」 首相、森氏説得したA4文書…国交省に作成指示
http://kokuch.blog.jp/archives/1013532529.html
 

「2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会には間に合いませんが、お許しいただきたい」
 安倍晋三首相は17日午後、首相官邸5階の執務室で、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相にこう頭を下げた。

 それでも不満そうな表情の森氏に首相が示したのが、建設計画を見直した場合の工期などを示した1枚の紙だった。

 「ギリギリ間に合うと希望的なことを言ってできないとかえってまずいでしょう」

森氏は、内容を確かめると小さな声で応じた。

 「それじゃ、やむをえませんね」

 首相が示したA4の文書は、国土交通省などが作成したものだった。もう一度、コンペをやり直して半年以内に設計を決定し、20年春に完成させ、五輪には間に合わせるという計画見通しが示されていた。

 首相が工期などの計画見直しを文部科学省に指示したのは6月2日頃だった。総工費や工期など現状計画の変更が可能かどうか検討するよう伝えた。

 「計画の見直しを再検討してみてほしい」
 これに対し、文科省の回答はかたくなだった。 
 「できません」 

(中略) 

このため首相も最終決断に踏み切るまで悩み抜いていたようだ。首相は9日夜の会食で、次世代の党の松沢成文幹事長に「下村(博文文科相)さんは『絶対大丈夫』と言っている」と話し、松沢氏が「見直さないと世論が持たなくなる」と指摘すると、首相は苦り切った表情を浮かべた。 

(後略) 

・・・「自分が国の代表」「法律の解釈は自分がする」というような発言をしたりしている人が、自分の意思と反対のことをさせることを許しますか?普通。

この記事は、「安倍首相には責任がないんだよ」と言いたげですが、大体が、「日本が世界での日本の評判に傷をつけるから」と強硬に突っぱねていたのは、それこそ安倍首相(発表は菅官房長官ですが)だったのではないでしょうか? 

ま、ともかくも、案を取り下げたことは、よかったです。 

ついでに安倍首相には、こちらにもストップをかけてほしいです。
籾井氏をNHKのトップに据えたのは、安倍首相ですし。 

豪華絢爛な御殿を立てるために、年貢を納めさせられる国民の立場になってほしいと思います。

(ちなみに、総工費ですが、虎ノ門ヒルズの総工費2,340億円、日本テレビ1,100億円、テレビ朝日500億円、スカイツリー&スカイツリータウン1,380億円だそうです。NHKの建て替ええは3,400億円といわれているそうです。)

毎日新聞 (2014年11月14日)
NHK会長:受信料値下げせず
http://kokuch.blog.jp/archives/1013532529.html 

 NHKの籾井(もみい)勝人会長は13日の参院総務委員会で、2015年度からの3年間の次期経営計画期間中、東京五輪に向けた資機材の購入や、老朽化した放送センターの建て替え費用が膨らむため、受信料の値下げは行わない方針を明らかにした。民主党の難波奨二氏の質問に答えた。

NHKは計画案で、13年度末現在74.8%である受信料の支払率を80%に引き上げ、約1000億円の増収を見込んでおり、来年1月に経営委員会で正式議決する予定。経営委員の中には、増収分は受信料引き下げの原資とすべきだとの意見もあるが、籾井氏は「受信料の値下げに踏み切った場合、(3000億円超といわれる放送センターを)建て替える時に借入金が相当増える。その返済のため値上げをしなければいけないという逆の現象が起こる」と値下げのリスクを強調した。

追記:今年8月12日に東京新聞「こちら特報部」が、「NHKが批判を受け、6月に3,400億円の金額を白紙」と報じていました。(9月2日)

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国民から追放されたマルコス大統領と安倍首相が重なって見える

2015年07月16日 | 国際・政治

1983年の夏、私はセブ島に行き、旅行会社の手違いから、日本人がたくさんいるリゾートホテルではなく、ドイツ人が経営する、素朴なリゾートホテルに泊まりました。 

そのホテルには、日本のアメリカンスクールの事務総長だという(彼は日本語を話さないけど、自分のことを「アメリカンスクールノジムソウチョウ」と日本語で説明。)、アメリカ人男性スチュワートと、彼の連れの、顔はリチャード・クレーダーマン風だけど、ボディビルディングの大会に出れそうな体つきの青年マイケルがいました。 

スチューとマイケルはカップルという感じはなく、むしろ、スチューは、リゾートの宿泊客としては見かけたことなかった謎のヒッピー風(白髪の長髪、白鬚、エスニック風のゆったりしたアイボリーの綿の衣服とアクセサリ―。そしてサングラス)の西洋人男性と二人で朝ごはんを食べながら何か小声で打ち合わせしていたりしていたようだったので、マイケルはスチューのボディ・ガードのような存在にも見えました。 

これを見ていた当時、クイネル、フォレットの小説を愛読していた私は、「スチューたちはCIAだったりしてね。何かフィリピンで事件がおこるかも」なんて冗談を言って、一緒にいた友人を呆れさせていましたが・・・・本当に大事件が起こってしまったのです。 

友人と私が旅行を終えて帰国した1週間後、マルコス大統領の政敵で、国外追放されていたベニグノ・アキノ氏が、帰国したマニラ国際空港で暗殺されました。

(さすがにこの事件にスチュー達がかかわっていたということはなかったと思います。事件に関与しているのなら、セブではなくマニラに滞在すべきだったから)

【事件】 ベニグノ・アキノ・Jr氏暗殺(1983年)フィリピン独裁政権を揺るがせた85秒
https://www.youtube.com/watch?v=DtEFdKuLgdo
 

この事件からは民衆の怒りは爆発し、ついには、3年後の1986年、軍主導のエドゥサ革命革命(ピープル・パワー革命)が勃発し、マルコス独裁政権は崩壊。殺害されたアキノ氏の妻コラソンが、新大統領に就任しました。 

マルコス大統領、革命の際家族とハワイに逃げ、のちにハワイに立ち寄ったレーガン大統領と会う事を懇願しましたが、レーガンはかつての盟友に決して会おうとしなかった、とのことでした。 

当時のことをふと思い出したのは、現在の安倍首相に、国を私物化した独裁者、そして親米だったマルコス大統領が重なって見えたからです。 

(この事件で暗殺された、ベニグノ・アキノ氏はポピュリストで軽率な面もあったようで、彼が暗殺されずにマルコスから大統領の地位を奪ったとしても、国民を失望させなかったかどうかはわかりません。
国のリーダーとしては、(腐敗しなかったなら)マルコス大統領の方に分があったのではないか、と私は思います。) 

安倍政権は今のところは、反対勢力の人を牢屋に入れたり、国外追放という物理的行為はとっていませんが、自分に反対する勢力に対する監視や兵糧攻めという非物理的攻撃を行っています。 

革命は日本で起こらなくとも、「奢れるものは久しからず」です。 

追記:

Myナンバー制度だ、Bigデータだとか言って、国民のプライバシーを手中に収め、これをお仲間の財界とも共有する気の安倍政権。

自分の政策に反対する国民の声は、政策運営のデータとして活用しないのでしょうか?だいたい、国民の情報を一括するなら、反対に、国民の住民投票も可能になるのでは?

「国のリーダーは政党の人が選ぶのではなく、直接投票で国民が選ぶ」、「政策も国民の求めがあるなら、直接投票で採決をとる」、そんなことがこの国にはもう必要となっているのではないか、と思います。

ついでにいうと、現在、介護、受付等のしごとをするロボットを開発したりしていますが、こんな国を私物化する政治が許されるのであれば、ロボットやコンピューターの方が、欲、しがらみ、野望がない分、マシな政治をするのではないか、とさえ思います。

システムを作ったり、情報を入れるのは人間ですからフェアなロボットは不可能です。しかし、国会で野次を飛ばしたり、日本会議の様なカルトに操られていたり、私利私欲にまみれた議員(しかも、税金でお給料をもらって威張っている)より、ロボットの方が国民のためになるでしょう。

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東京五輪「おもてなし制服」-ボランティアはドラえもん?

2015年07月14日 | 雑感

東京五輪のボランティアの制服のお披露目があったようです。 

朝日新聞(2015年7月14日)
ダサすぎ?東京五輪「おもてなし制服」、ネットで酷評
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150714-00000005-asahi-soci.view-000 

以下は、この制服をデザインした藤江珠希氏のインタビュー記事。 

Fashionsnap.com(2015年6月4日)
【インタビュー】「私なりにベストを尽くした」デザイナー藤江珠希が語る東京都観光ボランティアのユニフォーム
http://www.fashionsnap.com/news/2015-06-04/tamaki-tokyo-uniform/ 

(前略) 

藤江珠希の起用については、東京都が直接オファーしたものではない。東京都の支援を受けているデザイナーたちにボランティアユニフォームのデザイン募集のコンペを実施。都の役人やボランティア従事者、ファッションの専門家などが審査員を務めた審査会が行われ、今回採用されたデザインに決まったという。

 選考時のデザインの条件は、男女兼用で4サイズ展開のポロシャツと帽子、バッグを製作するというもので、ポロシャツの後ろ身頃には公募で決まるボランティアチームの名前(『おもてなし東京』に決定)がプリントされることも決まっていた。「街を歩く人と間違えられるような服ではなく、ポロシャツでありながらわかりやすくて、なおかつ正装感を出したいという都の強い要望がありました。

そこできっちりした様をネクタイで表現できると思い取り入れようと。色使いについては、今までの日本代表のオリンピックのユニフォームをリサーチすると、圧倒的に白、青、赤が多く、またJALは赤でANAは青でと日本の玄関口にも使用されているため、日本のイメージとして観光客の方に定着しているのではないかと考え青赤白でまとめました。

肩にプリントされた『i』はインフォメーションの『i』で、ディズニーランドのクルーのような服をイメージして、エンタメ性のあるというか、話しかけやすいデザインにしたいと考え提案させて頂いたんです」と語っている。

 会見では都の若い職員が着用していたが、実際は幅広い年齢層のスタッフが着用するため、同氏はそれを踏まえデザインしたという。「格好いいシルエットを作るためにはパターンをいじる必要がありますが、色々な方が着用することを踏まえるとどんな体型にも合うシルエットに仕上げることが必要です。そのためパターンは基本的に原型のままで、ゆったりとしたシルエットにしました」とコメントしている。

 提出したデザイン画と実際のユニフォームを見比べると、帽子の日の丸がプラスされていたり、後ろ身頃の「おもてなし東京」というロゴに重ねて大きく日の丸がプリントされている。ネット上では「東京都の役人からあり得ないような注文をいくつも押し付けられ続けた成れの果てなのではないか」という声が上がっているが、同氏は「権利上の問題などで変更になった点もありますが、私なりにベストを尽くしてデザインさせて頂きました」と否定している。

「ポロシャツでありながら正装感を出したい」という都の要望は、素人が考えてもめちゃくちゃで、そこを「ポロシャツで清潔感はだせても、正装感を出すのは無理」と言い返すべきデザイナーが、「ネクタイで表現すれば正装感がでる」と言ってしまう。

(ポロシャツにネクタイという組み合わせを紹介しているアパレルメーカーもあるようですが、この着こなしをしたら、99.999%くらいの人は、お笑い芸人みたいになりそうです。)

そういうデザイナーがデザインした制服は、このデザイン・色合い(プリント)、帽子・・・。
この、『着ればリアルドラえもんになれそうな制服』を税金で作りながら、都も、姑息ですね。 

都の役員がコンペの審査員をつとめ、デザインにいろいろ注文を出しているのに「藤江珠希氏の都が直接オファーしたのではない」と責任逃れ。
オリンピックがらみでは新国立競技場のこともありますが、都合が悪くなると「私(達)の責任じゃないよ。」と真っ先に言い出す政治家と役人・・・。 

ともかくも、あんなものを着なければならないボランティアをする方々に同情申し上げます。

「ボランティアは衣装じゃなくてボランティアすることに意義がある」という人がほとんどで、中には「ドラえもんの気分でボランティアをしましょう」「制服を作ってくれただけで感謝します」という人もいると思います。

そうしたボランティアに感謝する気持ちがあるなら、いくらなんでも普通、あんな制服は作れないと思うんですけど、どうでしょう?大体、デザイナーもあれを許可した人達も、あれを自分がが着ないから、作れたんだと思います。

集合写真で舛添都知事と岩崎恭子さんだけは帽子をかぶっているだけですが、少なくとも都知事は、率先して制服を着るべきでしたね。

追記: 

ところで、一時期『品格』という言葉がはやりましたが、日本からは『エレガンス』という感覚はなくなってしまったのでしょうか?
前に、『スローファッション-エレガンスの再追求』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/1306d3a721d4a9dbbc1d3ecf97367684
で、エレガンスについて少し書きましたが、ファッションだけの話ではなく、年々日本から「エレガンス」の概念自体がなくなっていく気がします。

(前回にドラマ『天皇の料理番』の話を書きましたが、あのドラマ自体、演じる俳優たちにはエレガンスがあったので、懐かしい気持ちで観れたのだと思います。)

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TBSドラマ『天皇の料理番』からのメッセージ

2015年07月13日 | 芸術・本・映画・TV・音楽

TBSドラマ『天皇の料理番』が昨夜最終回を迎えてしまいました。 

TVドラマをほとんど観ない私がこのドラマについては4本ブログで書いてしまったくらい、(批判すべき点もありましたが、)思い入れのあるドラマとなっていました。 

質の高いアナログ的ドラマ『天皇の料理番』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/55fc8594bef0057adbe5551d0c83332b 

『天皇の料理番』と栗野慎一郎
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/08bc51a2db31d93129d325aadb6b188e 

『天皇の料理番』-新太郎の破れた麦藁帽子
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/d876af04fd1ebcf22188e84d75697bc3 

『天皇の料理番』-大正生まれの子供たちの言葉づかい
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/fef4244e48d8ce65fd93c4f71ef46060 

そして、最終回。

これは、意見が二分する、天皇陛下の戦争責任、天皇制をも扱っているだけに、脚本家や演出家は非常に神経を使ったと思います。 

ドラマでは、天皇のために自分を押し殺し忠誠を尽くす篤蔵には、「天皇陛下は、料理人として自分がとつかえて来た主君であり、恐れ多いが我が子のように感じもする」というようなことを語らせ、そして、マッカーサーに「日本人にとって天皇とは何か」と問われた宇佐美には、「天皇陛下は日本人にとっては味噌のようなもの。生まれた時から当たり前にあって、それが突然いなくなるとしたら、暴動を起こしたくなるし、自分もそこに加わるかもしれない」と答えさせる。 

それは、天皇の料理にタコ糸が残ったままになった時の昭和天皇の対応(戦前の昭和天皇と徳蔵が二人で謁見でき、直接天皇と話しができたのだろうか・・・という点では正直言うと疑問があります。)、戦時中は、めざし、粟や稗入りのごはんという貧しい食事をしていた(実際は、徳蔵は軍から食料をこっそり(?)調達していたらしいです。)、という秋山徳蔵氏の証言をベースに、「戦争の責任は軍部にあり、昭和天皇はなかった」という解釈が埋め込まれていたため、視聴者のなかには、「天皇美化ドラマ」と思う人もいたことでしょう。 

しかし、私は、昭和天皇の人柄、戦争責任云々については真実はわからなかったとしても、天皇陛下に対する多くの国民が持っていた天皇陛下に対する気持ちは、(たとえ教育での押しつけであったとしても、)宇佐美が語ったものと同じだったのではないか、と思います。 

また、ドラマの最終に、篤蔵がGHQの若い幹部に池に突き落とされ、石をぶつけられたあげく、鴨の真似をする、それを見た彼の友人の新太郎と辰吉も一緒になって鴨の真似をするシーンを、「屈辱的」「やりすぎ」「必要なかった」という人もいるようですが、私はあのシーンはドラマの完結として大変重要だったと、これも肯定的に捉えます。 

(このシーンはフィクションですが、秋山徳蔵氏がGHQから受けた屈辱を耐えた話は本当のようです。
http://netabare1.com/3504.html
 ) 

さて、最近、朝日Globeに、「大人とは何か?」という特集があり、そのなかで、精神科医の斉藤環氏が、 

「精神医学的には「欲求不満耐性」と「コミュニケーションスキル」が備わるかどうかが大人の条件。つまり、願望がかなわない、不愉快なことが起きている、といったことをどのくらい我慢できるかと、情緒を伝達し読み取るスキルがあるかどうかです。 

日本の若者の未成熟形態は、わかりやすく言えばオタクとヤンキー。オタクは我慢強く、欲求不満耐性が高い。その代わりコミュニケーションスキルが低い。情報は伝えても、情緒は伝えられない。相手の情緒も読まない。このスキルが低い分、我慢を強いられて生きているとも言える。一方、ヤンキーはものすごいコミュニケーション巧者。その代わり、我慢がきかない。コミュニケーションが得意な人は何でもコミュニケーションで解決できるため、我慢する必要がない。だからキレやすかったりする弱点がある。その意味で、この二つがバランスよく成熟できたら大人だと私は考えている。」   

http://globe.asahi.com/feature/side/2015070600003.html 末尾) 

と述べていますが、篤蔵は、年齢的にもキャリアの点で「大人」になっても、(料理オタクですが)ヤンキータイプの子供のままでした。その彼が、自分のためでなく、人のためにあの屈辱に耐えるくらいの「大人」に成長したというフィナーレだったのではないでしょうか? そしてその行動は「負けて勝つ」という、「並の大人」では到底できない行為。(「子供」には理解さえできないでしょう。)

ずぶぬれで鴨のふりをしている篤蔵、そして彼1人にあんな思いをさせたくないと池に飛び込んだ新太郎と辰吉を、私は本当に「かっこいい!」と思います。 

この3人、その行為だけでなく、「日本一」「世界一」とか誰かに勝つことではなく、料理をすることに誇りと愛情を持ち、食べてくれる人に美味しいものを食べてほしいと思う気持ちで精進して仕事をしているシェフたちについても、やはりそう思います。 

脚本家も、演出家は意図していなかったでしょうが、このドラマからは、地位や強さをアピールする政府や、日本礼賛番組を観ることや、他国を侮辱することで優越感を持つ日本人たち、そして、「どちらが正しいか」にこだわりすぎて短期的視野しか持たない人たち(右左共)へのメッセージが含まれているような気になりました。 

いや、メッセージは意図されていたのかな?

(天皇制の宇佐美の「天皇は味噌」というたとえは、これは天皇制に限らず、異文化・異教徒理解という意味で、海外向けへのメッセージにもなるのではないでしょうか。) 

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新国立競技場と「はだかの王様」

2015年07月10日 | 国際・政治

時事通信(2015年7月10日)
安藤氏、選定理由説明を=新国立のデザイン―下村文科相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150710-00000053-jij-pol 

下村博文文部科学相は10日の閣議後の記者会見で、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設に関し、「建築家の安藤忠雄氏がデザインを選ぶ責任者となり、ザハ・ハディド氏の案に決めた。自信を持って選んだと思うので、なぜその案を選んだのか、何らかの形で説明してほしい」と述べた。

 安藤氏は事業主体である日本スポーツ振興センターの有識者会議メンバーで、デザイン選定の審査委員長を務めていた。7日の有識者会議では、現デザインを維持した上で総工費2520億円とする案が了承されたが、安藤氏は欠席していた。 

安藤忠雄氏が無責任であるのは当然としても、こういう安藤忠雄氏を指名した政府も、問題ではないでしょうか。

ところで、安藤忠雄氏は、渋谷駅の設計者でもあったのですね。 

私はもともと渋谷駅はほとんど使わなかったのですが、新駅になってからは、渋谷に用事があるときを除いては、避けるようにしています。 
そして、そうした人は私以外ではなさそうということを、以下のブログで知りました。 

院長の独り言(2014年7月4日)
使えない渋谷駅をデザインした安藤忠雄、熊本駅のデザインも
http://onodekita.sblo.jp/article/101319192.html

(※リンクが間違っていたので修正しました。失礼しました。 7月11日)

記事も紹介されていますが、これがどうして問題にされないのでしょうか?

ブログ主さんが、
「日本では権威者になってしまうと、利用者を無視した設計がまかり通り、さらにそれについて誰も何も文句を言わない」
と書かれていらっしゃいますが、本当に何か狂っているとしか思えません。

(もちろん新渋谷駅を「便利」「素晴らしい」という人達も実際にいるでしょう。
しかし、これほど多くの人が使い勝手の悪さを指摘したり、実際利用者数が増えるのではなく激変しているのですから、これは「利用者を無視した設計」と言ってもよいと思います。) 

ところで、アンデルセンの童話に「裸の王様」という話があります。

ストーリーをウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%B8%E3%81%AE%E7%8E%8B%E6%A7%98
から抜粋させてもらいます。(※は私が入れた注意書き。) 

新しい服が大好きな王様の元に、二人組の詐欺師が布織職人という触れ込みでやって来る。彼らは何と、馬鹿や自分にふさわしくない仕事をしている者には見えない不思議な布地を織る事が出来るという。 

王様は大喜びで注文する。仕事場に出来栄えを見に行った時、目の前にあるはずの布地が王様の目には見えない。(※布はもともと存在せず、詐欺師たちがあたかも布があるようなふりをしている)

王様はうろたえるが、家来たちの手前、本当の事は言えず、見えもしない布地を褒めるしかない。 

家来は家来で、自分には見えないもののそうとは言い出せず、同じように衣装を褒める。王様は見えもしない衣装を身にまといパレードに臨む。見物人も馬鹿と思われてはいけないと同じように衣装を誉めそやすが、その中の小さな子供の一人が、「王様は裸だよ!」と叫んだ。ついに皆が「王様は裸だ」と叫ぶなか、王様一行はただただパレードを続けるのだった。 

渋谷駅の話を考えると、この子供向の話が浮かびます。

これは別に安藤忠雄氏が「詐欺師の布織職人」というのではなく、「見物人」が駅利用者と重なるということで、です。 

しかし新国立競技場建設の件では、景観を破壊し、結果的2500億円超の総工費と1000億円超の維持費がかかるデザインをゴリ押ししたのに最終決定する会議をすっぽかした安藤忠雄氏と、建築を承認した有識者会議の面々は「詐欺師の布織職人」、安藤忠雄氏を選んで新国立競技場建設に意欲を燃やす政府が「はだかの王様」のようだと言ってもよいのではないでしょうか。 

そして日本の新版(?)「はだかの王様」は、「はだかの王様」と「詐欺師の布織職人」がグルのようなの。二者は、民衆が声をそろえて「王様ははだかだ!」と言っても、その言葉に対し知らん顔を決め込む。

オリジナル版のアンデルセンの物語はパレードの場面で終わっていますが、続きがあったなら、王様は自分の愚かさを恥じ反省し、詐欺師を捕まえて牢屋にほおりこんでいたことでしょう。

日本の「はだかの王様」は・・・教育上とてもじゃないけど子供に聞かせられないような話になりそうです。

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NHK『まれ』のスタイリストのインタビュー記事・お子ちゃま型プロ意識

2015年07月09日 | 芸術・本・映画・TV・音楽

昨日のブログで、「世界の」「巨匠」と呼ばれる人達が、自分の作品のためなら・・・というのを書きましたが、ここで思い出したのは、現在NHKの朝ドラ『まれ』のスタイリスト。 

前に書いた通り、私はこのドラマはストーリーや演出がめちゃくちゃなので、もうずっと家族が観ているとき以外は観ていませんが、この挫折となった理由の一つが、登場人物の衣装(主人公の服すべてがつぎはぎをイメージさせるステッチ入り。貧乏=つぎはぎという発想。しかし、実際はその洋服はステッチが特徴のブランド物の服とのこと。)。 

この番組のスタイリストが、産経のインタビュー(http://www.sankei.com/premium/news/150614/prm1506140016-n1.html)で、 

「例えば、希ちゃんの服の「ステッチ(飾り縫い)」。賛否両論ありますが、私が考える「かわいさ」と、津村家の「貧しさ」を表現するために、真っ先に使いたいと思ったのが「それ」でした。ヒロインということで、存在を少し誇張するものがあったらいいな、と思っていました。「そんなもの要らないよ」という人もいるかもしれませんが、それをやることが自分がスタイリストとして入る意味だと思っています。それにより、服が「表現」の一つになった気がします。」 

「他の役者さんたちとも同じで、キャラクターの大枠を共有しあっています。迷ったりすると、自分の中で決めこんでしまわず、「どっちがいい?」と役としての意見を尊重させていただき、相談しながら作業をしてきました。もちろん、監督や、衣装さん、その時に周りにいた他部署スタッフにも「ねえねえ、どう思う?」なんて聞きながら、周りを巻き込んで、全員野球の姿勢で挑んでます。 

大泉洋さんが演じている希の父・徹が、妻の藍子に謝る場面で、徹はパンダの絵と、「謝謝」という文字が書かれた赤いTシャツを着ていました。それがネットで、「なんで謝罪の場面で、このTシャツを着てるの?」って突っ込まれたみたいで、大泉さんから「ツイッターで言われてたぞ」と、ご指摘を受けました。

 このお話は、テレビをみてご存じの方もいらっしゃるかもしれません。「謝謝」は「ごめんなさい」ではなくて、「ありがとう」という意味だったことに、後になって気付き、「しまった!」と思ったのですが、私のこのおとぼけは、そのまま「徹のおとぼけさ加減をリアルに表現できてるのではないか?」と思ってしまったのです(笑)。」 

と言っていたようですが、ドラマにおいては裏方に徹するべきスタイリストが、番組を自己表現の場にしているようなことを悪びれずに言う。
(そう言ったかと思うと、「皆の意見を聞いている」と逃げ、しかも自分の失敗に対して寛大。苦情や批判は受け付けず。) 

こういうスタッフを許す番組関係者が、番組に愛情も、視聴者に対しての誠意も持っているとは思えず、その結果が、あの番組の質なのだろう・・・と思ったものでした。 

ところで、番組から離れて、今はこういったスタイリストのような感覚の人がふつうになっているのだろうか、とも考えました。
それは、映画やドラマに限らず、普通の仕事の場においても、ということですが、そういう若い人が今は日本に増えているのでしょうか? 

そうだとしたら、何か共同で造る、するものについては、オーケストラのように、指揮者がいて、それぞれの楽器演奏者がいる、というのが常識だと思っている私には、ちょっと考えられない世界です。 

ソロのパートでもないのに楽器演奏が指揮を観ずに、それぞれ自分の解釈、好みで演奏してしまったり、一人がスタンドプレーをしてしまったとしたら、一人一人がどんなにすぐれた演奏者であっても、それは最高のハーモニーとはなりえないと思うのです。 

ハーモニー(調和)を乱す人がいる方が、(オーケストラやビジネスの世界以外では)稀に斬新で良い結果をもたらすこともあるかもしれませんが、これは一般的にいえば、報酬を得てする仕事をする人ならプロ意識の欠如、としか思えません。 

(「巨匠レベルの芸術家」は、独自の作品を作るのが活動・仕事だから、自己表現だけにこだわることができる。) 

世の中、悪者になりたがらない人が増えてしまった結果、窘める人もいなくなり、何が自分のことしか見えない、そして、本来のプロ意識がずれてしまった人が増えてしまったのでしょうか、ね。 

最近、自分の感覚が単に古くなっただけなのか、それともこれは今でも非常識と考えてよいのだろうか・・・と悩むことが多くなりました。

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有識者会議欠席の安藤忠雄氏・「日本の評判」を盾に新国立競技場建設案を変えない政府

2015年07月08日 | 国際・政治

朝日新聞(2015年7月7日)
安藤忠雄氏、新国立競技場の有識者会議欠席へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150707-00000021-asahi-spo

新国立競技場建設の事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)が外部の有識者に建設計画を説明する7日の会議を、有識者の一員でデザインの審査委員長も務めた建築家の安藤忠雄氏が欠席する意向を固めたことが分かった。

 7日の会議では、総工費の内訳や2520億円に膨らんだ経緯についてJSCが詳細な説明をする予定。現行計画は安藤氏が審査委員長を務めた審査委員会が最優秀に選んだ英国の建築家ザハ・ハディド氏のデザインが基になっている。安藤氏の事務所は6日、取材に対し、「予定を把握していない」と答えた。 

巨額を掛けたオリンピックの国際競技場の計画が続行するのに怒り心頭。
そして、デザインの採用を決めた安藤忠雄氏の欠席・・・この無責任さは、驚くばかりです。 

しかし、考えてみれば、巨匠、世界的と呼ばれる人というのは、超人的身勝手さがあることが第一条件なのかもしれません。 

建築家ではありませんが、2010年、フランスのヴェルサイユ宮殿では日本人現代美術アーティスト村上隆が作品の展示会を開きました。

ベルサイユ宮殿で村上隆氏の作品展
https://www.youtube.com/watch?v=mNBJdDYcFPg 

この展示の動画を観てもらえば、どんな感じだかわかると思いますが、これには、パリで反対デモが起き、ルイ14世の子孫も、「祖先への冒とく」「中止することが宮殿を守ることにつながる」と中止を求める仮処分申請を裁判所にすることを表明したりしました。 

しかし、結局展示会は続行。 

自分達が最高のデザイナー・芸術家であると思っていている人は、自分の作品が最高と思っているので、それが人に「精神的暴力」を与えようと、お構いなしです。
 (正直に言うと、展覧会の映像からは怒りの前に苦笑がもらしてしまいます。でも、宮殿での村上氏の展覧会は、宮殿を愛する人には「精神的暴力」になりえると私は思います。)

建築物の場合は、村上作品の展示会と違って多額の税金(建築費、維持費)を使うこともありますし、町のハーモニーを変えてしまうという大罪もあります。 

オマケに、デザインと言いながら、単に奇をてらっただけとしか思えない、優美性のかけらも感じられない上、使い勝手の悪いものも平気で作ります。

(たとえば、東京カテドラル、マリア大聖堂、(これは税金で作られたものではないので悪くいうのは申しわけないと思いつつ書かせていただくと、)コンクリート打ちっぱなしのこの丹下健三のコルビュジェのパクリのような作品、冬のコンサートにいったとき、冷蔵庫のようでした。今は少しは改善されているのでしょうか?) 

それでも公共の建築物の恩恵に預かる人の側にいる限りは、建築家には仕事が舞い込み、大金をかけて、自分の作品を作ることが可能でしょう。 

安藤忠雄氏の欠席は、巨額競技場建設反対をする人に対しても、建設賛成側共に敵にしても、自分にそんであることが分かったので逃げ出した、ということでしょうか。

それにしても、菅官房長官は、このばかげた国立競技場建設案を変えない理由を「日本が世界での日本の評判に傷をつけるから」と言っているようですが、「設計段階の総工費1625億円が2520億円、50年間の維持管理費が656億円から1,046億円に膨れ上がったので、変更」と言っても、後ろ指をさされるとは思いません。

そもそも、最初に予算を少なく見積もって選ばれたザハ・ハディド氏は、高齢者だけの世帯に押しかけ、安い費用を提示してリフォームを持ち掛け、結果、見積書の倍くらいの値段をせしめる悪徳工務店と似たようなものではないでしょうか。自国の政府で同じことはできなさそうだけど、日本政府は、手玉に取りやすい高齢者夫婦なみに文句も言わない。変更する気なら巨額の違約金を取る算段でいるでしょう。(逆に見積り金額を少なく言ってコンペで優勝した方が訴えられてもおかしくないと思いますが・・。)

しかし、政府がなんだかんだ言っても、結局は利権で変更しないだけでしょう。税金使い放題した上、増税で国民から搾り取りながら、よく言います。

ギリシャがこれほどおかしくなったのはアテネオリンピックがきっかけと言われています。日本も明日は我が身となりませんように。

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