27日金曜日は、NHKドラマ『これは経費で落ちました』の最終回でした。
このドラマについては8月に一度アップしたのですが、登場している会社の制服を着ている女性と私服の女性に、一般職、総合職の違いがあるともいえないことが、後の回(経理部に途中入社の新人が入った回)で分かったので、非表示に変えていました。
主人公が一般職だとか総合職だとかに関わらず、このドラマは大変印象に残りました。
企業・組織の一員となることが万人に向くものとも思いませんが、企業や組織で働からくからこそ学べることもあると思います。
機会があったら、多くの人に見てほしいドラマでした。
以下は8月27日に書いた記事です。
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NHKの金曜10時から放映している、ドラマ、
NHK
これは経費で落ちません
https://www.nhk.or.jp/drama/drama10/keihi/
はかなり面白いです。
原作者の青木祐子さんは、1969年生まれ。
この方は、OLを経験して、その実体験も元にして本を書いたのでしょうか?
主人公森若沙奈子は、中堅会社の経理部で働く一般職OL。
「サラリーマンやOL」を社畜呼ばわりをしたり、そのなかでも「制服組の一般職OL」を腰掛程度の意識が低い女性として扱う人達がでてきて20年以上。
私が知っている限りでは、一般職OLは職場の職人に成り得(総合職と違ってほとんど異動がない為、“その担当部署でのデータベース”にもなり“新人や移動してきた社員・職員の実務教育係”になるばかりか、“「間違い」を見抜く勘も鋭い検査係”ともなります。)、ドラマの森若さんのように総合職からも一目置かれるような人も現在も少なくないはずですが、こうした存在が小説やドラマの主人公になることはなかったのではないでしょうか。
主人公の森若沙奈子と同じく、仕事ができる女性社員が主人公になったドラマが過去にありました。
これが2007年の日本テレビの『ハケンの品格』
ウィキペディア
ハケンの品格
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%93%81%E6%A0%BC
抜粋:
派遣社員(登録型派遣)として特Aランクの評価を受ける大前春子が3ヶ月契約で、東京の丸ノ内にある大手食品会社「S&F」本社の営業事業部マーケティング課に雇われる。社内の人間関係に追われつつも、与えられたノルマを淡々とこなし、相手構わず言いたいことを言う。契約した仕事以外はしないため、配属部署以外の部署の業務の手伝いなどは一切せず、たとえ役職者であっても直属の上司でなければ命令には従わない。休日出勤もしなければ、残業も一切しない。そんな春子に周囲は振り回されつつあるが、そんな彼女を次第に認め始めるようになる。
こちらの主人公大前春子は、元銀行員でその銀行が倒産。彼女にとって愛すべき職場からさることになった時、『会社』というものが突然目の前から無くなることがトラウマになったのか、資格をたくさん取り、「スーパー派遣社員」になりました。
この春子を始めとした派遣社員に対して偏見を持つ正社員(これは非正規労働者への偏見というより、むしろ、安い給料でくる非正規労働者のおかげで職場をリストラされていく社員たちがいることに対するやり切れなかからの八つ当たりてきなところがあり。)が、春子を認めて愛するようになるまでのストーリーで、これもかなり面白くはあったのですが、大前春子のようなスーパーぶりを発揮する人など、まず実生活にはいません。
それにくらべ、森若沙奈子タイプの仕事ができるだけでなく、勘が良く、物事に対するフェアで適格な対処をする人なら実生活でもいるので、感情移入して観てしまっています。
(『ハケンの品格』が放映中、NBRフォーラムで日本在住の外国人学者さん達がこのドラマを話題にしていました。
NBRフォーラム突然の閉鎖
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/b44b5d9ade4ad931571299dee3b89022
それはこのドラマが、「派遣社員の偏見をなくす」という役目もあったからなのかどうか。
NBRフォーラムはまた再開しているようですが、『これは経費でおちません』という中堅企業の一般職OLが活躍するドラマは、話題に上ることはないでしょうね。)