Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

21世紀に必要なのはGlobalists with Borderess Mind、養殖Globalistsはもう古い

2022年10月12日 | 雑感

2006年に日本学者の英国人に送ったメールのコピーを読み返して-

D様 

江戸時代の町医者、安藤昌益が「上に立つ君子の賢愚による乱世と平和、吉凶・善悪のあるのが世の中だ。」と考え、「乱が悪いことと排除し、一方の平和・吉・善のみを説くから、人はそれを求め、それは乱の元になる。」と言いました。

「人間は愚かな生き物であり、自分の属するもの(国、民族、宗教・・)のみを大切にしようと思うから、乱世、平和は繰り返すことは仕方がないものだ」と安藤昌益は言いたかったのでしょうか。

最近の”エセ君子達”は、それに加えて「自己利益の為に"乱”を好んで利用する輩」、「(自分より力がないと思う相手に対して)威嚇、けん制することを良とする輩」が増えたお陰で、安藤昌益は言葉を変えなければならないようです、「乱を利用し、一方の平和・吉・善のみを説くから乱は終わらない。」とでも。

新聞を広げては溜息をつくしかできない私達にできることはせいぜい、「おごれるものは久しからず」(平家物語)という言葉を唱えるしかありません。

「レバノン」の取扱は最近でこそ変わってきていたけれど、日本のメディアでは当初不当に思えるくらい少なかったです。

「北朝鮮の実験ミサイル発射に始まり、イスラエルのレバノン侵攻や、昭和天皇のメモ発見、自民党の総裁選への鳴動など、7月はいろいろなことが起きた。

とてもじゃないけれど、一つには絞れない。ただし北朝鮮のミサイル発射から間もないうちに勃発したレバノン攻撃について、メディア全般が伝える量は健全ではなかったと僕は感じている。もちろん遠くの自分の町よりは自分の町のほうが関心は高い。顔も知らない他人よりは自分の親戚のほうが親身になれる。

それは当たり前。でもその当たり前さが、最近は臆面もなく進みすぎているように感じてしまうのだ。」

と書いた人がいました。

レバノン攻撃記事の少なさを「イスラエルの陰謀」としたジャーナリストもいましたが、日本においては「対岸の記事で、書いてもあまり関心をもたれない」と思われていたから、少なかったのだと私も思います。

身近のことしか興味を持たず、長い目でものを見ようとしないのは日本に限ったことではないでしょうが、それでも駐在員や留学生として長期外国に住んだことのある友人などは、日本のマスコミのあり方と、外国(西欧のみですが)のそれとの違いを語ってくれたことがありました。

小泉首相が靖国参拝をしたことに対して、周りにも肯定派が案外多く、その人達の多くが「日本は戦争の被害者」という意識のみが先行し、中国やアジアでしたことの知識もなければ、戦後中国が「戦争を引き起こしたのは一部の軍国主義者で日本国民は被害者」とする二分論で国民を教育してきたことなどもちろん知らないし、興味ももちませんでした。参拝肯定者の中には、「軍国主義者であろうと、死んだら仏様だからそんなの関係ない」という人もいましたが。

先日亡くなった元日本興行銀行の頭取で、安倍晋三の叔父である、故西村正雄氏(今月1日死去)が、東京新聞のインタビューで、「タカ派的なことを言って喜んでいる最近の若い政治家は、戦争を知らないから、平和でボケている」と言い、戦争を繰り返さない為に歴史に学ぶことの重要性を熱く語っていました。心ある人でした。(もし記事に興味がおありなら送ります。)

こういう叔父さんから晋三氏が学ぶことはなかったのでしょうか。

ふざけながらですが、息子が私にむかって「お母さんは中国、韓国びいき。(サッカー、オリンピック等で)日本を応援しない非国民。」と言いました。

私は「日本が好きだから、周りの国と仲良くして欲しいと思っていて言っていること。憂国者はりっぱな愛国者。やり方が違うだけ。」と言いました。息子はふざけて言ったとはいえ、半分本心も入っていたのではないかと思いました。

晋三氏も、この叔父さんを「非国民」と思っていたのでしょうか。そこまで愚かでなければと願います。

先日、北方領土付近で日本漁船が撃たれ、一人が死亡し、他は拘留されています。

北方領土返還の議論は、こういう事件を元にしての進展はないでしょうね。(相手が韓国や中国だったらどんなに世論も加熱したことか。)

暑さで文章にまとまりがありませんでした。失礼しました。

ゆかり

この時は、日本が当事者の立場で、「大人の国」に思えた欧州(政治家も国民も)が羨ましかったです。

しかし、蓋を開ければ当時理想に思えた欧州主要国の政治家は、日本と同じようなものであり、国民の多くも偏ったメディアに疑問を持たない人が多そうな気がしてきたこの3年間。

 

その中で、「世界連邦主義者たちが言う”Globalist”」ではなく、「世界の人と交流し、「敵」「味方」と区分けせず、「善」「悪」と単純にジャッジしない、そして長期的視野を持つ、最終的に他者感覚を持った”Super Gloabalist(=Border Free Minded)”」の必要性をしみじみ感じます。

前者は、世界経済フォーラムはじめ欧米のビリオネアとそのネットワークが”育成”しようとしている若者たち。

後者は、”育成”されることに興味がない若者たちです。

オマケ:

若者も、そうでない人も、先ずは、先入観を捨ててこういう動画でも観てみましょう。と言っても、この動画とて、ほんの一部の事実を描いているだけです。

デンマーク:許容範囲の限界を引き起こす - YouTube

 

参考:

世界経済フォーラムの「ヤンググローバルリーダー」と「ジュニアグローバルリーダー」 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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予防医療より力を入れてほしいこと

2022年01月16日 | 雑感

年末から、地方都市で一人暮らしをしている90代の伯母が幻想が見えだしてしまい、急に入院になりました。この伯母は60代に脳卒中を起こし、一時期は麻痺や言語障害がでたものの、リハビリ後ほとんど後遺症を残さず回復。

従姉も私の家族も「あんたと性格も、たどっている人生もそっくり」という伯母です。

神奈川にいる従姉は実家の往復をくりかえすのと、伯母の今後が不安で疲れ切っていますが、私としては、「そんなに急なら、誰かが亡くなったとか、何らかのショックで一時的にせん妄で幻想が見えるのかもしれない。とにかく今は悲観しすぎるより、落ち着いて。」というのが精いっぱい。

身近の高齢者で体を壊したり、痴ほう症状がでる人が増えてきている今、冷たい言い方になりますが、「医療は健康年齢を延ばさず、平均寿命だけ伸ばすことにどれだけの意味があるのか?」と思ってしまいます。

 

さらに非難されそうだけど、最近の異常なまでの予防医療熱-これに力を入れるということは本当に良いことなのだろうか?と疑問がわきます。本来、人がかかる感染症は、感染して発病し、その病と闘うことで、体を鍛え、時に弱いものは淘汰されていったのではないでしょうか。

赤ちゃんが産まれてすぐ予防接種をするようになったのは、おそらく20世紀終わりから。これを繰り返して、「赤ちゃんの6か月までの自然免疫」はなくなってしまうのではないかー例えば、麻疹に実際にかかったことがある母親であれば、赤ちゃんは半年麻疹にかかるケースはまれだけど、もし、母親が麻疹にかかったことがないのなら、その人の赤ちゃんは6か月以内でも麻疹にかかるのではないか、と思うのです。

この説明も、今は変わってきているんじゃないでしょうか。

赤ちゃんは生後6ヶ月頃に免疫が切れて風邪を引きやすくなる、って本当? - ninaru ポッケ(ニナル ポッケ) (ninaru-baby.net)

 

関連:

コロナにかからない15%の人たち・「予防医療」は人間に個体差があるので限界があるのでは? - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

「予防医療」の目的 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

CATO-Vaccination and Free Will・予防接種しなくてもウィルス感染しない人々 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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オリンピックの開会式で右麻痺の長嶋茂雄氏を左からサポートさせたのは大人の事情?

2021年07月25日 | 雑感

オリンピックには私は興味がないのですが、夫がテレビを観ているため、観る機会はあります。

そのなかで、オリンピックの開会式で、長嶋茂雄さんが登場したのを観ましたが、夫も私も、はっきり言って違和感のほうが勝ってしまいました。

①長嶋氏が望んでいたとはいえ、無理やり登場出せた感じになってしまっていた。

(野球ファンは世界では少ないうえ、長嶋茂雄さんを知っている人は世界にどれくらいいるのか?日本以外だったら、米国の50代以上の人が知っているくらいだと思う。)

② 右麻痺の長嶋氏をサポートするとしたら、断然彼の右側からのサポートのほうが安定すると思うんですが、なぜ左側からのサポートにしたのでしょうか。

並び順を「王、長嶋、松井」にするために、王さんに長嶋さんをサポートさせると、「若い松井にサポートをさせないのはおかしい」ということになるし、松井選手に右側からサポートさせるとなると、「「松井、長嶋、王」か「王、松井、長嶋」の順になってしまっておかしい」という人もいたのでしょうか。

 

これだったら、最新の電動車いすで長嶋さんを颯爽と登場させたほうが、スマートだったのでは?

 

追記:

私自身、昨年脳出血(長嶋さんは脳梗塞)で、右麻痺のリハビリ中です。

現在は支えてもらわずに歩けますし、杖なしでも少しは大丈夫ですが、左手に杖、右側に見守りの人がいてくれるほうが安心できます。

杖がないときなどは、健常である左側は何かあったときに使えるので、できるだけフリーにしてもらいたいんですが、同じ右麻痺でも、人によるんでしょうか?

そもそも長嶋さんは普段、杖は使用されてないのでしょうか?

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学者のプロフィール欄に祖父母と両親の紹介

2020年12月18日 | 雑感

前回の記事

BMI療法について・イーロン・マスクのBMI技術開発 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

紹介させてもらった牛場潤一氏のインタビュー記事。

医学の常識を覆した脳の“柔らかさ” テクノロジーで脳の可能性を拓く | SEKAI 未来を広げるWEBマガジン by 東進 (toshin.com)

前回の記事に「彼の祖母は朝吹登水子さん。彼は福澤諭吉の血族です。」と書いたのは、

牛場氏のプロフィール欄が、

1978年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学理工学部生命情報学科准教授。専門は、リハビリテーション神経科学。祖父は医学者、祖母は翻訳家・作家、父はフランス文学者、母はフランス語の先生という家庭に生まれる。
慶應義塾幼稚舎からストレートで2001年に慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。子どもの頃、ファミコンを禁じられていたが、どうしてもゲームがやりたくて、小学校のコンピューターサークルでプログラミングを覚える。このサークルで人工知能に触れたことで脳に興味を持った。理数系の勉強は苦手だったが、両親に「好きなことをやれ」と言われて育ち、神経科学者を志す。2004年、大学教員として研究者・教育者としてのキャリアをスタートした。BMIを利用したリハビリ機器は、年内に臨床試験が始まり、3年後の商品化を目指す。第6回フロンティアサロン永瀬賞優秀賞受賞。

となっていることで、学者のプロフィールの冒頭の方で祖父母、両親の紹介があったことに複雑な思いをもったからでした。

祖母が『翻訳者・作家』となり、親がフランス語関係というだけでも、「朝吹登水子氏」とわかる人はいますし、それが分からなくとも、プロフィールに書き込まれている段階で、「一族が力を持っている」というのが分かる。

朝吹誠 近現代・系図ワールド (kingendaikeizu.net)

朝吹由紀子 - Wikipedia

牛場大蔵 - Wikipedia

政治家や芸能人と、学者の世界も、かわりませんか。

 

参考:

軽井沢に集まった上流階級の人々 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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米大統領選ー20世紀と21世紀の違い

2020年11月07日 | 雑感

米大統領戦では、「ハリウッドセレブの○○が応援」「グレタが「トランプ黙れ」とツイートと言うのが大手メディアのニュースになります。

たぶん20世紀までは、エンターテイメントのセレブで政治活動をしていた人(主に反戦運動)が記事になっても、それを大手マスメディアが大々的に扱うことはなかったのではないでしょう。

私はクリントンとオバマの操り人形としか思えないバイデン候補がこれだけ表を集められたことも(不正選挙かそうでないかはおいておいて)、違和感しかありません。

メディアに疑問を感じる人はまだいても、ネットやSNSが作り出す「(有名人をつかった)魔術」で、疑問を持つ人自体が減ってしまったのが今。

個人的にはクリントンやオバマ側でない分、トランプの方がましだと思っていますが、共和党も本気なら、もっとまともな人で戦うべきかと。実はもうどちらが勝っても、大差ないか、と思ったり。

ただ、海外の友人が言うように、

・・・ Agenda 2030, even if Trump wins, maybe a bit more light in this case, probably much heavy if Trump doesn't win.

ということはあるでしょう。

 

グレタとONE

https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/107edb7f5716eb119a1c8edff09e4a9f

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「社会人が実家に住むこと」-親子にとって合理的な条件付同居

2019年10月05日 | 雑感

日経スタイル
東大生家族も悩む子供部屋おじさん あなたは大丈夫?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191005-00000005-nikkeisty-bus_all 

東京大学や早稲田大学、慶応義塾大学など、いわゆる首都圏の上位校と言われる大学の学生の出身地をご存じだろうか。東大早慶の場合、今や約7割が1都3県の首都圏から。必然的に自宅生の割合は高まっている。

では、大学を卒業したら自宅を出ていくのかと言えば、そうでもない。例えば、全国転勤のある大企業ではなく、コンサルタントやベンチャー企業を志望する理由の一つとして大学生が挙げる理由が「東京から離れたくない」というものだ。そもそも「就職後も親と一緒に暮らす方が楽」という学生も少なくない。 

(中略) 

母親も何の見返りを求めず、毎日夕食を準備し、洗濯をしてくれたり、部屋を掃除してくれたりする。唯一口うるさいのは父親だが、互いに忙しいため、ほとんど接することはない。「正直言って親と暮らすほうが都合がいい。下手をすると、一生結婚せず、親と一緒に過ごすかもしれない」という。

2015年の国勢調査によると、「50歳時点で結婚の経験が一度もない」という日本人の男性は実に4人に1人(女性は7人に1人)。1990年時点では男性は18人に1人(女性は23人に1人)だったので、この四半世紀で結婚しない男女が急増しているわけだ。非婚の理由は価値観の多様化など様々だが、「そもそも親から精神的、経済的に独立していない人間が結婚など成り立たない」というのが山田さんの父親の持論だ。 

「父の意見が絶対とは思わないが、参考にはなる。父は地方の出身で、自然と独立を迫られたそうです。東京の大学に進学する際に親から精神的に独立し、就職したときに経済的に独立しなければいけなかった。だから仕事をし続け、家庭を持った」という。

一昔前までのある時期、日本の家庭は三世代同居の大家族が当たり前という価値観だった。特に農家などでは家族は寄り添い、支えあわなければ、生活が成り立たない。必要性がある以上、親と同居するのはむしろ奨励されることだった。

現代は、そうした価値観が薄れる一方で親と子の依存関係は深まるという、とらえがたい時代だ。「さすがに『子供部屋おじさん』とは呼ばれたくない。それは一種の恐怖だ」と言う山田さんの独立を阻んでいるものの正体は、いったい何なのだろうか。 

今は「子供部屋おじさん(子供部屋おばさん)」、昔は「パラサイトシングル」と呼ばれていたのが、社会人になっても親から独立しない人達。 

先日の、 

東洋経済のサンドラ・へフェリン氏の記事を読んで
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/23adcfa7447ffc140a22b693034e4b9e 

で紹介した記事同様、「社会人になって家から出ないのはおかしい」という論調。

 私も、「できれば20代半ば、遅くても30歳前には、子供は実家を出ていく方が良い」とは思いますが、「同居している」=「子供が親から独立していない」、「同居させている」=「親が子離れできない」という構図が必ずしもすべてに当てはまるとは思いません。 

職場から家までが通勤圏内の場合、「勤め先に独身寮がある」「独身者にも住宅手当を出している」「年収が高い」以外の場合は、子供はむしろ実家に(期限付きで)同居をする方が良いのではないか、と思います。 

ただし、 

① 親は子供を「下宿人扱い」をして月最低5万円を家に納めさせる。 

② 洗濯と料理は別にすると無駄なので一緒にしてあげるとして、掃除、買い物、力仕事、あいた時間にはしっかり手伝わせる。 

③ 一人暮らしをしなくて浮いた分、貯金をさせる。 

④ 実家にいる以上、親のルールに従わせる。 

を徹底させるということで。 

以上が嫌なら、子供は期限前に出ていきます。

期限までいても、たとえば一人暮らしではたまらなかっただけのお金は溜っています。
 
もちろん、子供の親に対する依存が高い場合は、親はさっさと子供を追い出した方がよいでしょうけどね。

(親子とも相互依存の場合は、誰が何と言おうと、子供は実家を出て行かないでしょう。) 

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「もののあはれ」は人間の本能-失われていく“哀”と“愛”

2019年09月03日 | 雑感

前回の記事

徳永英明の『最後の言い訳』・“言い訳”なしの“開きなおり”のクールジャパン
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/6a39d167f3a1ab30cbbd75d002802234 

で紹介した歌のリンクを送ったあと、曲を一番気に入ってくれていた海外の友人にこんなことを書きました。 

「21世紀になってから、私たちが急激に失いつつあるのは「sense of “Mono no aware”ではないでしょうか。

(「もののあわれ」は、「日本人特有」のようなもののように言われていますが、言い方は違えど、このsenseは、国籍や人種を超えて、人間の本能に組み込まれているものだと思う。 )

徳永英明の歌『最後の言い訳』は1988年のもの。

この曲古めかしいとか、センチメンタルすぎると思える人ももちろんいるわけですが、この曲やたぶん、90年代初頭までのJ popsに限らない世界の大衆的な歌、小説、ドラマ、映画かには、「もののあわれ」が感じ取られるものが多かったのではないか、と思います。」

 今はまだAI技術は不完全ですが、実は私たちは90年代後半から急激にコンピュータに支配されるようになり、多くの人の頭の中もデジタル化が進んだ結果、やはり※人間の種類が変わってきてしまったのか。 

(※注

人から悲しみが失われている?
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/eee4be3d6bc0188328b0ff6a37cf684e

このなかで紹介した記事のリンク:

Wired (2014年4月1日)
人から「悲しみ」が失われている:デトロイトの人工知能学者が唱える仮説
http://wired.jp/2014/04/01/aprilfool-2014/
 

参照) 

「悲しみ」という感情は、感じない方が幸せかもしれませんが、「哀しみ」さえ感じられなくなった人は、おそらく「(誰かを、何かを)愛する」ということもできなくなってしまっているのではないでしょうか。

「悲しみ」を知らないから、人に対して残酷な言動が撮れるという面もあるでしょう。

虐め(ネットでの誹謗中傷含む)、虐待、無差別殺人・・・本当の「悲しみ」や「哀しみ」を理解する人だったら、なかなかできないと思います。

 

追記: 

永遠の命を欲しがる人達や、100歳以上の長寿を目指そうとする人がいますが、彼らにとって「悲しみを感じる」という機能は人間には不要、と思えるんではないでしょうか。

「自分は長生きをする=たくさんの身近な人達のお別れを体験する」ことに慣れる為にも。 

トランスヒューマニズムは誰に恩恵を与えるか・1985年映画『クリエーター』
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/c62154c618fffe18ca8d05b8eb2fb22c

レイ・カーツワイル氏の描く世界・“フランケンシュタイン博士”は“ハーメルンの笛吹男”?
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/60108c51726d626811a3fceb718de787

レイ・カーツワイルとレオナルド・ダ・ヴィンチ、そしてGoogleが目指すものはhttps://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/8f37390fb2a58e4e7ca8712199bf9a13 

ところで、永遠の命を求める人達は世界に変化をもたらせようとする人に多いですが、実は最も変化を嫌う人達(人間個人の命は有限ですが、世界は新しい人間にバトンタッチされて新しい世界を作っていく-ということを受け入れられない人達)) 

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堀江貴文氏は幸せなのだろうか

2018年08月06日 | 雑感

ビジネス+IT
ホリエモンが断言、10年後は「遊んで暮らせる時代」がやってくる
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180803-00035228-biz_plus-bus_all
 

抜粋: 

実は、多くの企業は不況時に無理矢理仕事をつくって雇用を維持した結果、赤字になっている。つまり、社員たちに給料を払うために社会全体で無駄な仕事をつくっているのだ。その中で、皆が労働信仰に支配されてイヤイヤ働いている。

 だったら政府からお金をもらって好きなことをすればいい。そうすれば「絶対やらなきゃいけない」種類の仕事の給料は上がるし、もし仕事がなくなったとしてもベーシックインカムがあるから安心だ。本気で働きたい人の勤労意欲も、おしなべて上がるだろう。

 これから日本全体がよい方向に向かっていくためには、高給で働く能力のある人だけが高給取りとして働き、その能力がない人は国からお金をもらって好きなことをして生きていけばよい。そのほうが一人ひとりにのしかかるストレスも少なくなり、生産性も向上する。そもそも生活コストが下がっていくのだから、苦しい思いをしてまでお金を稼ぐ必要なんてない。日本人が総体として幸せでハッピーに暮らせる方法を考えるべきだ。 

この記事自体より、コメント欄を読む方が有益だと思います。

アンダーラインの部分は、ホリエモンの理想は、言葉とは裏腹に、「(彼が言う)能力がある人たち」が、好きなことをして生きていく世界」ということでしょう。 

面白いことに、先日書いた、

駒崎弘樹氏&土井香苗氏&ホッブス美香氏~「ヴァティカンの正体」著者の岩渕潤子氏
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/974f5bf97595bc46ba1fbc966a82c999 

で紹介した、AGROSPACIAの創刊マニフェストと重なります。 

「未来に遺す方舟」の建設にあたって
AGROSPACIA
創刊マニフェスト
岩渕潤子(いわぶち・じゅんこ)/主筆・編集長

http://agrospacia.com/about  

彼らの文章を読んで感じることは、彼らは丸山眞男がいう「他者感覚」も、アドラーの「共同体感覚」も理解できないだろう、ということ。

彼らは才能もお金もあるかもしれないですが、私は彼らが羨ましいとは全く思えません。

他者感覚
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/8a939afde6fa1d6f6cafd55aa9c92a64 

抜粋:『他者感覚』が大きく欠落している人は、自己愛が強くて攻撃的だったり、自己中心的、それか逆に無気力か、どれかだったことに気が付きました。

アルフレッド・アドラー
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/d2079cf482db8e0ecfea62684b3ad873 

抜粋: 

『共同体』と聞くと「『個』を殺す」や、「仲間、仲間以外という分類の世界」を思い描くことが多いでしょうが、『共同体感覚』というものは、突き詰めていけば、「自分を愛し、自分以外の人間(生き物)の価値観・意見を認め、理解し思いやることから得られる感覚」「人から一方的に与えられること(利害関係から理解や愛情まで)を期待しているだけでは得ることが難しい感覚」であると思います。

ついでにもう一つ- 

「社会的市場経済」の行きつくところ・「ベーシックインカム」は庶民を幸せにしないのでは?
https://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/da4876d33472d450f141654900c9b740

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女性器の癌が非常に気になる非医療関係者の男性たちに思うこと

2018年01月31日 | 雑感

HPVワクチン、子宮頸がんだと騒ぐ非医療関係者の男性たち、有名だからこういうことができるのでしょうが、 

もし身近の男性(特に独身者)が家族でもない女性に向かって 
「HPVワクチンを接種しなさい。子宮頸がんは怖いよ。」 
と言ったら、変質者扱いでしょう。 

有名人であろうと、生理用品のCMに男性が出てくるような違和感があります。

有名、無名関わらず、医療関係者ではない女性が唐突に、
「HPVワクチンを接種しなさい。陰茎癌を防げるから。」
と言い出すことを想像すれば、理解できるのではないでしょうかね。 

(HPVワクチンを自らに接種した非医療関係者の堀江貴文氏、駒崎弘樹氏、おときた駿氏、勝部元気氏(勝部氏は一番最初にHPVワクチンを接種していたと思いますが、村中璃子氏応援組稼働かは不明)、ワクチンを打たないでHPVワクチン被害者叩きをしている永江一石氏など、女性の心配より、成人男性への接種や、男性器のがん検診でも提案したらどうでしょうか?) 

たまたま、HPVワクチン広報をしている非医療関係者は、IT関連のお仕事をしている方が多いですが、女性をコンピューターと同じように考えているのでしょうか、ね。 

子宮頸がんワクチンの弱み-将来は人間の体がパソコン化?
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/b4e24182925c96a84a33376a470bb231 

※上記の記事では、「HPVワクチン接種をした場合、ワクチンの対象ウィルス以外のHPVウィルスに感染する可能性が高くなる」という、2015年のハフィントンポストの記事のリンクも紹介しています。

(続く)

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熊本市議の子連れ市議会出席

2017年11月24日 | 雑感

毎日新聞
熊本市議議場に赤ちゃん「子育て女性も活躍できる場に」
https://mainichi.jp/articles/20171123/k00/00m/040/107000c
 

22日に開会した熊本市議会の定例会で、緒方夕佳(ゆうか)市議(42)が生後7カ月の長男を抱いて議場に入場したため開会が40分遅れる混乱があった。議員や職員以外が議場に入ることは規則で禁じられているが、緒方市議は「子育て中の女性も活躍できる市議会であってほしかった」と説明した。市議会は事前に通告なくルール違反を強行したとして問題視する一方、子育て世代の議員のための環境整備について議論を進める方針だ。

(中略) 

緒方市議は1期目で、1人会派「和の会くまもと」に所属。長男を出産した4月以降、「出産後の体調不良」を理由に議会を欠席しており、本会議出席は約8カ月ぶりだった。妊娠が判明した昨年から、乳児を連れての本会議出席や市議会への託児所設置を議会事務局に訴えてきたが、前向きな回答を得ることができず子連れでの入場に踏み切ったという。 

(後略) 

緒方市議のやり方は、私は首をかしげます。

彼女の行動は、託児所の設置を訴えてきてもそれが無視され続けることに抗議をする意味での行動でありましたが、このやり方では結局、彼女の立場だけが悪くなって、託児所設置の訴えさえ、より難しくなってしまうだけだと思うからです。 

今回の件で、「緒方市議の行動で、議会の問題が表に出た。よくやった」という声もありますが、そもそも緒方市議が自らの行動で精神的ダメージを負ってしまったように思えます。 

ところで、海外でも、子連れ出勤を続ける議員さんたちがいますが、彼女たちはたくましい。 

Harmony Residense
イタリアのママ議員が子連れ出勤を続ける理由
http://www.harmonyresidence.co.jp/oversea/201704/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%9E%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%8C%E5%AD%90%E9%80%A3%E3%82%8C%E5%87%BA%E5%8B%A4%E3%82%92%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%90%86%E7%94%B1
 

Matome Naver
ベビー同伴で議会に座るパワフルママがカッコよすぎる!【さすがヨーロッパ】
https://matome.naver.jp/odai/2137769779927587001
 

ハフィントンポスト
国会に赤ちゃんを連れてきたのは、スペインの政治家が初めてではない。世界各国での動きは?
http://www.huffingtonpost.jp/2016/01/25/baby-congressman_n_9067452.html

さて、本題の「議員の子連れ出勤について」に関してですが、実のところ私はこれも70%くらい反対-「やむを得ない状況のみ」認めるが、日常的には×。
これが議員にだけ許されるとしたら他の働くお母さんたちにとって不公平になりますし、子供が欲しくても授からなかった議員の気持ち、子供が苦手な議員のストレスも無視するわけにいかないと思いますから。

80年代、アグネス論争というのがありましたね。 

80年代の「子連れ出勤」論争に学ぶ・前編
1987年から1988年にかけて話題になった「アグネス論争」を知っていますか?「子連れ出勤」をめぐって様々な立場からの意見が闘わされたものです。論争から20年近くになる今、過去から学べることとは?
執筆者:吉森 福子
https://allabout.co.jp/gm/gc/224965/ 

80年代の「子連れ出勤」論争に学ぶ・後編
https://allabout.co.jp/gm/gc/224966/

 (この時は、「アグネスの意見に必ずしも同調はしないけれど、一つの意見を握りつぶそうとすることはよくない。しかも、批判者側が売名行為的にも見える」と思っていました。

80年代は、TVや週刊誌で、「サッチーやミッチー」等、対立させてそれを楽しむのが流行りました。)  

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あべこべの国

2017年11月03日 | 雑感

日本は、「あべこべの国」になっているのではないか、と思います。

嘘を言う政治家が支持され、
真実を言う政治家は無視される。 

不正を働いてもとがめられず、
不正の証明をした人が警察に捕まる。 

レイプした人間は警察に捕まず大きな顔でテレビに出て、
レイプされた側は侮辱される。 

患者を侮辱する医者が重宝がられ、
患者を守ろうとする医者は変わり者扱いされる。

「平和」が悪になり、
「戦争」が善になる。 

「危険」があたりまえになり、
「安全」を求めるのは愚かとされるようになる。

「ギャンブル」に国はお金を注ぎ、
それがおかしいと言う声はかき消される。

等々・・・いくらでも出てくる出てくる。

そういえば、「あべこべの国」という詩があったな、と思って調べてみたら、見つかりました。 

ブログ、『あるがままに生きる』さんからコピペさせてもらいました。https://ameblo.jp/3110841358666/entry-10570247133.html 

「ねむりのもりのはなし」
作: 長田弘

いまはむかし あるところに 
あべこべの くにがあったんだ
はれたひは どしゃぶりで 
あめのひは からりとはれていた

そらには きのねっこ 
つちのなかに ほし
とおくは とってもちかくって 
ちかくが とってもとおかった

うつくしいものが みにくい 
みにくいものが うつくしい
わらうときには おこるんだ 
おこるときには わらうんだ

みるときには めをつぶる 
めをあけても なにもみえない
あたまは じめんにくっつけて 
あしで かんがえなくちゃいけない
 

きのない もりでは 
はねをなくした てんしを
てんしをなくした 
はねが さがしていた

はなが さけんでいた 
ひとは だまっていた
ことばに いみがなかった 
いみには ことばがなかった

つよいのは もろい 
もろいのが つよい
ただしいは まちがっていて 
まちがいが ただしかった

うそが ほんとのことで 
ほんとのことが うそだった

あべこべの くにがあったんだ 
いまはむかし あるところに

 「あべこべのくに」は、詩の世界だけのものではありせんでした。 

コメント (2)
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ふかわりょう氏のコラム『たまには指にもごちそうを』・「触感」を意識するということ

2017年10月08日 | 雑感

2017年9月30日の東京新聞『風向計』にコメディアンのふかわりょう氏のコラムが載っていました。 

タイトルは『たまには指にもごちそうを』。全文紹介したいところですが、その一部を。 

「(前略) 

落花生は、殻を割る行為がその醍醐味であるように、口に運ぶ前にまず指が味わっています。空豆や枝豆などもそうで、赤ちゃんのようにむいてもらったものを口に放り込まれては、おいしさは半減。熱々の肉まんを指先で支えるから美味しいのであって、ナイフ・フォークでは全然違う味になってしまいます。あんぱんも、指先がケシの実を味わっているのです。 

せっかくですから、指もバランスよく栄養を摂取することが望ましいでしょう。指にとっての栄養。それは様々な材質に触れること。食べ物に限らず、木々や土など素材に触れると指も喜ぶのでしょう。 

指を動かすことは脳にいいと聞きますから、指が接種した栄養はやがて脳に届く。指にとってのご馳走は、脳にとってもご馳走だと思っています。 

(中略) 

指が直接感じる情報も大切。時には、液晶画面以外のものも、食べさせてあげないといけませんね。」 

このふかわ氏の感性、とても好きです。
(「あんぱんのケシの実」の部分は、文学的でさえあります。) 

「触感」は、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)のなかで、人が一番意識しない部分ではないでしょうか。 

「触覚」-別に手、足、体などの皮膚による触覚だけでなく、目に見えない触覚(スピュリチュアルなものというより、人の言葉や言動から受ける、無形のものからの触覚)もあると私は思っていますが、そうしたものを含む「触感」を意識することが、本物を見抜く力になる気がします。(「感性を磨く」ということ、でもあり。)

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埼玉労働組合連合会の調査結果-「埼玉で人並みに暮らすには月収50万円必要」

2017年04月17日 | 雑感

朝日新聞
埼玉で人並みの生活、月収50万円必要 県労連が調査
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170417-00000011-asahi-soci 

埼玉県内で人並みに暮らすには月約50万円の収入が必要で、子供が大学に入ると支出が急に増え、奨学金がないと成り立たないとする調査結果を、県労働組合連合会(埼労連)と有識者がまとめた。「賃金の底上げとともに、教育や住宅の負担を下げる政策が必要」と指摘している。 

調査は、昼食を食べる場所や日ごろの買い物の場所や支出など、日常生活でのお金の使い方を聞く「生活実態調査」と、生活に必要な持ち物を聞く「持ち物財調査」のアンケートを、昨年1月に埼労連の組合員など3千人に依頼し、3カ月で597人(有効回答率約20%)が答えた。 

その分析で、回答者の7割以上が持つ物を「必需品」とし、それを持つ生活を「普通の生活」と定義。回答者がよく買い物をしている店などで実際の価格も調べた。

 こうした積算で、次の各モデルの結果が出た。いずれも夫は正社員で妻はパート勤務、車はない設定。

 【30代夫婦で小学生と幼稚園児】さいたま市郊外で月5万5千円の賃貸住宅(2LDK、約43平米)で暮らす1カ月の生活費は▽食費約10万8千円▽交通・通信費約3万8千円▽教育費約2万7千円などの計約43万円となった。 

(後略) 

突っ込みどころ満載の調査と調査結果です。 

まずこの調査、3000人に依頼し、597名という20%の回答率しかない。(回答者は生活レベルが平均以上の人が多いのではないでしょうか?生活レベルが低い人はこのアンケートにあまり答えたがらなそう。)
そして、その回答から出した結果は・・・。 

「月5万5千円の賃貸住宅」-回答者に一軒家やマンションを保有する人達の答え「0円」が加わっているでしょうから、この数字がどれだけ意味があるか、わかりません。 

意味があるかわからないのは「食費」、「交通・通信費」、「教育費」の項目でも同じ。

597人しか回答がない上、その人達のなかには、独身者もいれば家族持ちもいるでしょうし、子供の人数、所得もバラバラの結果が、それぞれ現実味がない数字、ということになったのではないでしょうか。

そしてその回答の積算で、30代家庭、40代家庭、50代家庭のモデルをはじだす・・・。
(40代、50代については、記事のリンクからどうぞ。) 

大変失礼な言い方ですが、「この調査をして意味があるのは、この仕事でお金をもらった人達くらいなんじゃないか」と、私には思えてしまいます。

(「賃金の引き上げとともに、教育や住宅の負担を下げる政策が必要」というのは、こんな調査をしなくても、もうずっと言われていますよね。当然声を上げ続けることは必要ですが、こんな調査はいらないのではないかと・・・。)

追記:

ところで、現在の国民年金の受給額(きちんと期間掛け金を収めても)一月約65,000円です。
(厚生年金でも200,000円前後。公務員、企業年金がある会社の場合はその分多くなります。)
“人並み”どころか、“生きていくこともできなさそう(賃貸住宅の独居高齢者だったら完全に“生きていけない”レベル)”な金額です。

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“Trumpese(トランプ語)”に振り回される通訳者には同情、しかしJapan Timesのインタビュー記事には疑問

2017年02月18日 | 雑感

アメリカのティムさんからのメール。 

Japan Times
Japan’s interpreters struggle to make sense of 'Trumpese'
http://www.japantimes.co.jp/news/2017/02/17/national/japans-interpreters-struggle-to-make-sense-of-trump-speeches/ 

Hi Yukari, 

I don't even know where to start on this one.  It is under the "National" section, but it reads like an opinion piece.  If it is supposed to be actual "news" its full of opinion,  if it's "analysis" it doesn't support much of its claims. 

I happen to actually agree with the article that Trump speaks poorly.  However, speaking simply, something that is also derided in the article is not a bad thing.  if you want to be understood there is no reason to speak complicated English. 

But the reason I'm writing is to ask if you have seen a Japanese version of this story? 

彼が紹介している記事は、小学生レベルの英語なうえ、下品で粗野なトランプスピーチに振り回されている日本人通訳者たちへのインタビュー記事です。 

通訳には同情はしますが、ティムさんと同じように、私もこの記事は首をかしげたくなります。 

特に、”Frankly, I think he is a very dangerous person who never should've become the U.S. president in the first place."という声まで載せるのはどうかと・・。
また、通訳を仕事としてしている以上、スピーカーがどんなスピーチをしても(苦労話くらいならよいけど)スピーカーを批判すべきではない・・・と私が思っているからでもあります。

(たとえば、飛行機のCAが過去に搭乗した政治家のことを新聞のインタビューで悪く言ったり、「あんな人は政治家になるべきではなかった」と言ったとしたら、私はやはりそのCAはプロ意識が欠如していると思います。) 

ところで、本職通訳が頭悩ましている今、トランプのスピーチを翻訳してツイートしている高校生がいます。 

Buzfeed
トランプ発言を日本語訳する謎のアカウント 中の人は高校生
https://www.buzzfeed.com/eimiyamamitsu/donald-trump-jpn?utm_term=.hrePwKggy#.gjPXl944x
 

この高校生はさらっと、 

「ほかの翻訳を見ていると、日本語らしくしすぎて本来の意味が伝わらなかったり、英語に忠実すぎて、ぎこちない日本語になっているものも見かけます。何度も文章を作って一番しっくり来るものを選ぶようにしています。あと、政治的に偏らない範囲で『ことばづかい』を工夫しています」 

言っています。 

追記:

ティムさんには、「トランプ大統領のスピーチを通訳する人達の苦労は日本だけに限らないでしょう。トランプの英語がひどいとか、通訳の苦労話とかの日本語記事はいくつかあります」
と答えた上で、上記に書いた話をしました。

しかしまあ、もしアメリカの翻訳者が、日本の新聞からインタビューを受けて、
「日本の麻生大臣が漢字が読めないのは有名だったけど、安倍首相もそうだったんだね。
前に「でんでん」と彼が突然読み上げたときに、なんて訳してよいのかわからずに困った。」
「率直に言わせてもらえば、漢字が小学生レベルの人達や、国会で野次を飛ばすような輩が大臣や首相になるなんてどうかと思うわ。」と話してそれが記事になったら・・・うーん、それはそれで面白いか・・・。

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“町のネズミ”と“田舎のネズミ”の現在と未来

2016年11月01日 | 雑感

以前、 

“町のネズミ”を理解できない“田舎のネズミ”
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/0202fd31f9b186417b7c3da6cdaed53e 

を書きましたが、最近も、原発、TPP、そしてワクチンで人の意見が対立するのを見ていると、「町のネズミ」と「田舎のネズミ」が対立しているようなものだ、と感じます。
(私は「田舎のネズミ」) 

「町のネズミ」がいようと「田舎のネズミ」がいようと、夫々好きな暮らしを続けられるなら問題がないのに、今、日本では「町のネズミ」が支配者になって、「村のネズミ」達を自分達の暮らしや考え方に染まらせようとしている-現代に合わせてこの話を書き換えたなら、結末はどうなるんでしょうか。 

さて、支配者云々はないですが、この寓話を近未来型に変えて書いてくださっている方がいました。 

にじお版 近未来イソップ物語 『町のネズミと田舎のネズミ』
http://sanpara.nijio.net/library/30-i.html

ついでに、こちらも。

にじお版 近未来イソップ物語 『アリとキリギリス』
http://sanpara.nijio.net/library/21-i.html 

鋭いですね。

※他のものはこちらから-
http://sanpara.nijio.net/library/index2.html

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