「成田に着いたとき、日本人の顔付きって怖いと思った。友達も言っていたよ。」「飛行機の隣の席がオーストラリア人の小父さんで、前がカンタスのスチュワーデスさん。話かけられたから少し英語使ったよ。」「向こうの赤ちゃんって、むちゃくちゃ可愛いね。」
昨夜、学校のオーストラリア研修旅行から帰国した息子の旅行の報告です。
息子が通う高校は、2年生の秋にオーストラリアの研修旅行があります。これは強制ではないので行かない生徒もいるし、行きたくても部活によっては試合と重なるために参加できない生徒もいます。
海外にはまったく興味を示さなかった息子も、“仲間と行く旅行”は別格だったようで、参加したいと言っていました。ただ直前まで、「成田までバスで行くけど、それで酔っちゃいそう」とか、「飛行機は大丈夫だろうか」と言うだけで、楽しみにしているそぶりもそんなになく、自分で旅行の準備もしようとしなかったので、私などは「別に無理に参加することもない。あいつは何様!?」とぶち切れては、夫になだめられていました。
それにしても、普段無口な息子が自分から報告するとは、旅行を終えて少しは親に感謝の気持ちがでてきたのでしょう。そんな彼がポツリと一言、「英語がもう少しできたら、もっとおしゃべりできて楽しかったのにな」と言いました。
「それじゃ、英語ももっと勉強すれば?大学受験が終わった頃、どこか海外に行こうか?」こういう私に、彼は「うん」と頷きました。
大学生になって親と出かけるかどうかは分かりませんが、まあ、海外に興味を持ち、しかも土地の人と接することの楽しさを知り、語学習得についても意欲を見せるようになって帰ってきた息子。高い研修費用も無駄ではなかったということです。
さて、息子の旅行が終わって、いよいよ次は私の出発です。
旅程も大体固まってきました。11月5日にパリに入り、元同僚のHと一緒に7日の午後にパリからフィレンツェに向かい、8日はD氏が住んでいる郊外へ。9日の午後は私のペンフレンド、ロビーさん(ボローニャ市在住)と会い、10日の朝にHはジェノヴァに列車移動、私はフランクフルト経由帰国。
K氏の都合がまだ分からないけれど、ほぼ日程が確定したので、高校生の頃に文通していたリアーナさん(ミラノ県在住)にもフィレンツェに行くことを昨日通知しました。ミラノはフィレンツェから特急で3時間以上かかるので会うことは期待していませんでしたが、一応報告をしておいたほうが良いと思ったので。
そうしたらなんと今朝彼女からメールが入っていて、「私もあなたに会いにフィレンツェに行くわ」とのこと。
会えるとしたら、9日のロビーさんと会う日に一緒に、ということになりそうですが、なんとか調整できるでしょう。
Hといえば、彼は当初9日にフィレンツェを発つはずでしたが、9日の晩は私がフィレンツェで一人ぼっちになってしまうということで、日程を変えてくれました。
「9日にジェノヴァ近くのアルバという町で開かれる『トリュフ祭り』を覗いてみたかったけど、9日の晩にもしかしたら貴女一人になりそうなので止めて起きます。ただ、10日の朝立つので、あとは自分で帰って下さい。」
ぶっきら棒な言い方だけど、やっぱり彼も暖かい人です。
不安だらけのこの旅行、友人達のおかげでとても良い時間が過ごせそうです。