新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

寺社巡り・東京⑯ 夜空に黄色く発光するアーチ。異次元空間の寺・築地本願寺

2021-01-19 | 寺社巡り・東京

久しぶりに寺社巡りを再開します。その1回目は築地本願寺。

 どう見ても日本のお寺とは見えない景観だ。創建は1617年だが、関東大震災での焼失を経て1934年に伊東忠太によって現在の建物がお目見えした。外観は古代インドグプタ朝様式。

 夜になるとライトアップされて、正面中央のアーチ部分がぽっかりと黄色く発光しているかのように見える。

 中に入ると講堂入口には、蓮の花を模したステンドグラスが。

 また、これは何というのか、巨大な炎のようなものがデンと据えられている。

 内部は和風の造り。祭壇は金箔が使われているのか、かなりピカピカだ。

壁面も同様に華やかな装飾で飾られている。

 境内を歩いていると、親鸞聖人の像があった。そういえばここの正式名称は浄土真宗本願寺派本願寺築地別院というのだそうだ。

 ちょっとわかりにくいが、江戸琳派の巨匠酒井抱一の供養塔もあった。

 脇の入口上にある装飾も、ライトアップでキラキラしていた。

何とも強烈なインパクトを与える正面の夜景をもう1度!

 

 

 

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フランス・メッス⑯ 「平和」を祈るシャガールの圧倒的な大ステンドグラスは、愛にあふれていた。

2021-01-16 | フランス・メッス

 目的の礼拝堂が見えてきた。でも、特に目立った特徴もない、普通のこじんまりした礼拝堂。

 ただ、建物の窓だけがやけに大きいといった印象だ。

その大きな窓が、そっくりシャガールのステンドグラスだったことが、入ってみて初めて分かった。

 とにかく大きい。床面から天井まで高さ12mという、シャガール自身にとっても最大の作品がそこにあった。タイトルは「平和」。

 実はこの町に来る時、標準レンズをホテルに置き忘れてしまったことに、ここで気付いた。持ってきた望遠レンズではこのステンドグラス全体が1枚の写真に収まらない。上の写真が、部屋の一番後ろから撮った精一杯のものだ。

 なので、部分的に見て行こう。最上部には、多くの人達が様々な形で動いている。日常の営みなのかも。

 その中で、左側には十字架に架けられたキリストの姿がある。

 中央部は、大きな赤い花束によって囲まれている。

 花束の中心にいるのが、2人の男女。抱きあい愛を語っているかのようだ。これが「平和」の象徴なのだろう。

 花束の下部。茎の部分の緑が映えており、全体を引き締める役割を果たしている。

 その傍ら左側には、馬に乗った人の行列がある。平和の行進(!)この辺りのブルーは目の覚めるような明るさだ。

 ステンドグラスの手前にガラスのテーブルがあった。

 近づいてみると、そのテーブルに抱きあう2人がきれいに映し出されていた。

こんな形で、メッスとサルブールにシャガールを訪ねる旅は終わりを告げた。寒い冬の真っただ中だったが、シャガールのステンドグラスは人の心をほっこりとさせる温かみにあふれたものだった。

 

 

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フランス・メッス⑮ シャガールマジックを求めてメッスからサルブールへ

2021-01-12 | フランス・メッス

 メッスで電車に乗り、サルブールへ向かった。サルブールにはシャガールによって製作された最大のステンドグラスがある。

 電車で50分、サルブールは小さな町だ。駅から歩いてフランシスコ会礼拝堂を目指した。

この礼拝堂は12世紀に修道院として建設されたが、度重なる戦禍に遭遇してきた。このため1970年には破壊された修道院の大半はあきらめ。礼拝堂だけを修復することにした。

その際、町は礼拝堂の開口部全体にステンドグラスを施すという大胆な構想を抱き、国を通じてシャガールに制作を依頼した。

こうして完成したのが床面から天井まで高さ12mという大型ステンドグラスだった。

この地は1870年普仏戦争でドイツ領となり、第一次世界大戦ではフランス領に、さらに第二次世界大戦時にドイツに併合されたが、戦後またフランスに戻るといった攻防の地だった。

そこでシャガールは恒久の平和を願うステンドグラスとして、「平和」というタイトルの作品を完成させた。

 礼拝堂への途中、小規模のシャガール美術館があった。そこでまずここに入った。入るとすぐの空間にあったのが大きなタピストリー。これも「平和」のタイトルがついていた。

 右側部分には様々な形で平和をかみしめる人達の姿が、自由奔放に描かれている。

 彼の代表作の1つである「結婚式」のレプリカも飾られていた。

 さらにまるで漫画のようなイラストも。

曲がり角の隅の壁面にも、ちょこん、といった感じで絵が。

 ここには1枚の絵があるが、

 その左側には2つの小さな作品が添えられていて、

 さらに、右側にも2つ。沢山の楽器が合わさって奏でられる音楽のメロディが聞こえてきそうだ。こんな遊び心満点の作品展示が随所に見られて、わくわく。

 シャガールの人間味あふれる一面がこの美術館に展開されているのかも、と納得しながら館内を回った。

 通りに出ると、道路正面には壁全体に絵が描かれた家があるのも見つけた。

なんか楽しい気分にウキウキしながら大ステンドグラスのある礼拝堂へと向かった。

ただ、1つ気が付いたことがあった。肩に架けたバッグがいつもより少しだけ軽いなあ・・・。

 

 

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フランス・メッス⑭ 日本人建築家設計のポンピドーセンター・メッス館へ。ただ、悪天候で・・・。

2021-01-09 | フランス・メッス

 翌日、駅前通りを歩いてポンピドーセンターのメッス館に向かった。

 駅前通りは都会的なたたずまい。メッス館は、パリにあるポンピドーセンターの分館として建設された近現代の美術を展示する美術館だ。

 この日は残念ながらどんよりの曇り空で、白い屋根と空とが区別しにい色になってしまって、その美しさがわかりにくかった。

 中に入ると、こんな風に気を組み合わせたアーチが建物を覆っている。実はこの建築は日本人の坂茂の設計だ。

とても印象的だったのが、2階から見た街の景色。まるで額縁に入った一服の絵のような感じだった。

こんな影を含めた姿もgoodだ。

1階にはここで催された企画展やイベントのいろいろが。

玄関付近の屋根を見ると、柱がアーチを描いていた。

 右後方には昨日訪れた大聖堂がそびえている。

 中央の高い塔のあるのが駅舎だ。

 もう時間がない。フランス国旗のはためくセンターに名残を惜しみながらも急いで駅に走った。

 

 

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フランス・メッス⑬ 帰り道、クリスマスマーケットでホットワイン。飲みながら帰途を急いだ。

2021-01-05 | フランス・メッス

 帰る途中クリスマスマーケットに出会った。さすがに雨の中だけに人は少なかったが、店は開いていた。

 クリスマスグッズが沢山。

 なかには聖人像のミニチュアなども。やはりクリスチャンの国なんだ、と納得。

メリーゴーランドもあったが、雨の夜は開店休業状態だった。

各種ジュース類もズラリと並んでいたが、店員さんはひまを持て余してか、携帯で通話中。

 だけど、ホットワインの店には結構たくさんの人が集まっていて。やっぱり寒い夜はジュースよりはワインだよね。

 大きなプリッツェルも店頭にぶら下がっていた。私はホットワインと小さなプリッツェル1個を購入して、もぐもぐしながら夜道を歩いた。

 駅に通じる地下道。ここをくぐればホテルはもうすぐ。

ホテル近くにはちょっとしたイルミネーションがあって、しばし寒さを忘れさせてくれた。

 

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