Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

Wedge Infinityの村中璃子氏記事を応援する人々・ヒトラーの予言の「ロボット人間」

2016年04月29日 | 雑感

先日のブログ、
Wedge Infihity-プロパガンダ8つの手法
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/4a83a452f8cfe19f9dfa5a03aa5b4280

およびそれ以前の
プロパガンダの7つの手法・声優上坂すみれさんの提案
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/04f6ef4feb3e81124351d3ced7d1c700 

-これらの中で『米国の宣伝分析研究所が分析したプロパガンダの7つの手法』を紹介しました。 

このプロパガンダは、嘗ては大手メディアを通じてのものがほとんどでしたが、今では個人(有名人から無名の人まで)が発信するブログやSNS、ネットニュースのコメント欄などでもあふれています。 

(大江紀洋氏、堀江貴文氏、佐々木俊尚、糸井重里氏も、アンチ原発の人を貶める記事を書いている間はよかったですが、医療関係者でもない彼らが、「子宮頸がんワクチン被害者=危険人物」「子宮頸がんワクチンは全員接種を」と書いたところで、彼らが政府や電通の意向に沿った意見を発信していたのに気が付きました。もちろん、たまたま、かもしれませんが・・・。) 

とはいえ、個人が何を書こうと言おうと、それが犯罪レベルでない限りは、誰にも止める権利はないです。 

たとえ、堀江氏や佐々木氏ほか、カリスマ的存在に祭り上げられている人達に心酔して、彼らの一語一句が「正しい」と思う若い人がいたとしても、それも信じる人達の自由です。 

しかし、大手メディアや政治家、こうしたカリスマの意見を鵜呑みにするだけで、自分自身の頭で考えることを止めてしまう人達は、もはやヒトラーの言う「ロボット人間」なのではないか、そう思います。 

誤解がないように言えば、私が言いたいのは「“アンチ○○”の意見の方が正しいのだ」ということではありません。
(物事は複雑で単純に「善、悪」「真実、嘘」と分けられることの方が少ない。何事も裏と表がある。) 

「自分の意見が自分自身のものか」「どうしてそう考えるのか」を問い、別の立場で考えてみることをしないのであれば、アンチ○○も、これまた「ロボット人間」と大差ないでしょう。 

ヘブライの館さんより
http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha400.html#01 

『1999年以後』(祥伝社)から抜粋 

ヒトラーの予言
ヒトラーの予言──2039年の未来図について 

(前略) 

「…(20世紀末は)たとえ表面はデモクラシーや社会主義の世であろうとも、実質はナチズムが支配していよう。デモクラシーの国も社会主義の国も、われわれナチスの兵器を競って使い、殺し合い、社会は私の望むとおり、強く支配する者と支配される多数者に分かれていよう。それは天変地異の期間でもある。人類は大自然から手ひどく復讐される。気候も2つに分かれ、激しい熱と激しい冷気、火と氷、大洪水と大旱魃(かんばつ)が代わる代わる地球を襲うだろう。」

「だからその中から『超人(ユーベルメンシュ)』が現われる。もはや普通の人間ではそういう危機を制御できない。それに対応するため人類は超人たちを生み、超人が世界や気候を、人間や戦争を治めることになる。

つまり天変地異の下に生きる多数者。それを支配する少数者。その陰で実質的に世界を操る超人グループ。これが、私の予知する21世紀の世界である。」 

(中略) 

「それは諸君、何かの異変か大戦か災害のために、2039年、人類が残らず滅びるという意味ではない。たしかに、それまでに多くの大難が続けて起こる。1989年から1999年まで、世界は続けざまの天変地異と戦乱の中にあるだろう。そのため一部の恵まれた国を除き、多くの国が飢える。いくつかの国は崩れて燃える。毒気で息絶える街もある。 

2000年以後は、それが一層ひどくなる。2014年にはヨーロッパの3分の1とアメリカの3分の1が荒廃してしまい(人心の荒廃も含めて)アフリカと中東も完全に荒廃する。結局、いまの文明は砂漠しか残さない。 

(中略) 

残りの大部分は、これも進化なのか退化というべきかわからないが、一種の機械になっている。ただ操られて働いたり楽しんだりするだけの、完全に受動的な、機械的な反応しか示さない『ロボット人間』になっているのだ。それまでの気候異変と環境異変、政治と娯楽と食物、それから起こる突然変異が、そのようなロボットのような人間を大量に生み出す。 

(中略)

「ロボット人間たちのほうは、それに従って生きるだけだ。これはある意味では気楽な身分だ。戦争も気候も経済も、神人たちによって制御されてしまうので、ロボット人間たちは神人たちの認める限度で、多くのものを与えられる。食物と住居も、職業も娯楽も恋愛も教育も、時には思想さえも与えられる。 

ただロボット人間たちは、与えられ、操られていることを意識できないようになる。自分たちの意識では、何もかも自分で選択して勝手に生きているのだと思う。しかし、じつは神人たちがすべてを見通して、管理工場の『家畜』のように彼らを育て飼うことになるのだ。 

(後略)」 

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佐々木俊尚氏のプロフィールにも空白期間・村中璃子氏の昨年9月のドイツシリア難民レポート記事

2016年04月28日 | メディア・広告業界

4月24日に、
佐々木俊尚氏と糸井重里氏が子宮頸がんワクチン推進tweetする理由・ホリエモンの『予防医療推進任意団体』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/d6e340a595f444634fc2c9b42986ae2f
を書きました。 

ここで書いた糸井重里、ホリエモンは、インターネットやSNSと無縁な人であっても日本では知らない人の方が少ないと思います。それに対して佐々木俊尚氏の方は知名度が断然低い。 

私がこの佐々木氏の名前を知ったのは、IT関連で企業したり、ブロガーとして生計を立てている若者たちがよくこの佐々木氏の名前をあげていたことからでした。 

(2014年8月に書いた
『リカちゃんハウス症候群』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/c42c915047997bf5f300638390256e9f 

の中に、 

「・・さて、どうしてこんなことを思い出したかというと、ここ数年、気になることがあるからです。 
それは、日本において読書好きは昔に比べて減っていないと思うのですが、若い人で、『ベンチャー企業の社長や有名人の哲学書』の類ばかり読んでありがたがっている人が増えていると感じることです。
(これは、実は若い人に限って言えるわけでもなく、たとえば、自分と同じ意見を言う人を信望し、その人達が書いた本やウエブサイトをバイブルとするような人は、中高年にもいるようです。) 
それは、出来合いのリカちゃんハウスで遊ぶのと、ちょっと似ているな、と思います。
読んだ意見を自分の意見のように言えば、ちょっと格好よいかもしれないですが、オリジナル性がなく、画一的。・・」 

と書きましたが、この「ベンチャー企業の社長や有名人の哲学書(※『哲学書』と言うより、『指南書』と言う感じか。)』の作者には、堀江貴文氏とこの佐々木俊尚氏もいました。 )

この佐々木氏、改めて調べてみると、彼のプロフィールも(Wedge編集長の大江紀洋氏と同ように)少し不自然な点が。 

“早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、1988年毎日新聞社入社。警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材する。

1999年10月、アスキーに移籍。『月刊アスキー』編集部などを経て2003年2月退社。現在フリー。

杉並区住基ネット調査会議委員、情報ネットワーク法学会会員、朝日新聞社総合研究本部客員研究員、オーマイニュース編集委員、経済産業省情報大航海プロジェクト制度検討タスクフォース委員、成城大学文芸学部非常勤講師、早稲田大学政経大学院非常勤講師、東京大学大学院情報学環電通寄付講座「コミュニケーションダイナミクス」特任研究員。「TABI LABO」編集長。” 

(ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E4%BF%8A%E5%B0%9A) 

この佐々木氏は1961年12月生まれなので、早稲田大学に入学したのは現役だったら1980年。

彼は大学を中退後、1988年に毎日新聞社に入社していますが、毎日新聞入社直前まで早稲田大学に在学していたのでしょうか。
毎日新聞入社時は27歳くらい。早稲田大学を中退した佐々木氏が毎日新聞に入社する前にどこかで勉強か仕事をしていたと考える方が自然だと思えますが、プロフィールには載っていません。
(大江氏も2000年の卒業から2006年までが空白。)

それはなんだったのでしょうか。また、なんでこんなに重宝がられてきているのでしょう。 

さて、その疑問は置いておいて、佐々木氏のことを調べているとき、彼が2015年9月21日のtweetで、

「ドイツ在住の人が友人になったシリア人に聞いてみた。想像を絶する内容で言葉を失う。生身の人間の話として受けとめること大切とあらためて思う。」
以下の記事を紹介していたのをたまたま見つけました。 

WSBI 2015年9月21日
命からがらドイツへ逃げて来た『シリア難民の友達』にインタビューしてみた
By Wasabi
http://wsbi.net/interview-my-syrian-friend 

このtweetが気になったのは、実は同じころに、村中璃子氏が以下の記事を書いていたからです。 

Wedge Infinity
ブローカー35人
シリア難民に聞いたドイツまでの道のり
難民を海へと引きずりおろすギリシャ警察
2015年09月25日(Fri)  村中璃子 (医師・ジャーナリスト)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5416
 

(この村中氏の記事について昨年に私は、以下で感想を書きました。
子宮頸がんワクチン接種副反応否定も仮説-センセーショナル記事の目的http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/f1c325c8f726c7e1a6771b419e84a5ab) 

Wasabi氏は自身の記事の終わりの方で、 

「だから、この話は誰にでも関係のある、世界中の皆で考えるべき問題なのだと強く思います。私はこの彼のインタビューをきっかけにドイツに住む難民と言われるシリア人達をもっと取材してみたいと思っています。近いうちドイツにある難民キャンプへ行くことも検討しています。」 

と書いていましたが、Wasabi氏がベルリンからフランクフルトに行って取材して、村中氏の記事を代わりに書いた可能性は無きにしも非ずか・・と思ってしまいました。 

この世界、ゴーストライターは『正当化』されるようですから。

参考: 

ガジェット通信(2014年3月8日)
ホリエモンの本も2冊書いています」佐々木俊尚さんがビジネス書のゴースト事情を語る
http://getnews.jp/archives/529273
  

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TBS『今こそ!日本の底力!メイドインJAPANに感謝!!』に赤面・モルドバの田舎にウォシュレット

2016年04月28日 | 芸術・本・映画・TV・音楽

昨夜のTBS番組- 

『今こそ!日本の底力!メイドインJAPANに感謝!!三時間拡大版外国人が日本の製品を手に母国に里帰りSP
▽ニュージーランド…7歳&5歳!孫2人が祖父&祖母へ!涙涙のはじめてのおつかい!マッサージ機が初上陸!ペルー…急坂悪路!70歳祖母に電動時自転車を持って孫娘が里帰り極寒モルドバ…孫娘が命の恩人祖母に…シャワートイレ上陸!!日本を誇りに思う』 

のニュージーランド、モルドバ編を夫と観ていました。 

これは、北朝鮮、ベラルーシ、中央アジアの独裁国家の番組かと思えるくらい、すさまじい「日本アゲアゲ番組」で、見れば「やらせ」とわかるもの(かつ、日本語吹き替えが本人の話している内容と違っているのを、モルドバの人が指摘していたようです。)ばかり。
いや、海外のどこの独裁国家だって、外国にそこで行って自分の国や自分の国の製品を誉めそやせることなどしないでしょう。 

特にモルドバ偏のやらせ、露骨な商品宣伝は激しく、 

①    祖母の家に揃った家族の弟とその恋人(モデルみたいですが・・・)はよいとして、揃った子供たちが6人くらいが皆同じ年頃で、この祖母と孫娘の親族とも思えない。(『絵』として寄せ集めたとしか思えなかった。10、20年くらい前のUFOキャッチャーの中にあったようなアンパンマン、ピカチュウなどのぬいぐるみを「おみやげ」と言って子供たちに渡したもののテンションが低めだったせいか、塩キャラメルを一粒づつ与えて「日本はすごい」と子供たちに言わせていたように見えました。) 

②    祖母の家のトイレがどんな具合かわかっているはずなのに、シャワートイレをサプライズプレゼントとして持参をして取り付けようとし、「こんなはずじゃなかった!」と慌てふためき、現地の電気工事屋さんに無理やり、2日間で母屋から配線、配管工事をやらせる。
(祖母たちがその間気が付かないわけがない。また、電気屋の人は、大掛かりな水道工事もするのでしょうか?オマケに、皆が食卓を囲んでいるのに夜遅くまで工事を続行していた電気屋さん、うどんを真っ暗なところでふるまわれたあと、「セ・ボン」(日本語吹き替えは「おいしい」)と言っていましたが、これ、フランス語ではないんでしょうか?) 

③    お婆ちゃんを楽にさせようと、自動パン焼き機を持参し、パンを焼いたり、うどんを作ったりしてみせる
(わざわざパナソニック製品というのもよく見えるように映す。
うどんを作るのも、うどんを茹でつゆも入れて仕上げてから天ぷらや薪寿司を作ったとしたら、うどんは伸び切ってしまうでしょう。) 

④    甲州ワインの宣伝
(「自家製ワインより上」と弟は本当に言ったのか?) 

⑤    斧のプレゼントは良いとして、普段薪用に、まばらに生えている細い木をわざわざ切って使うのでしょうか? 

⑥    魔法瓶も、あれは日本独自のものなんですか? 

⑦    電動で伸びる杖は電池式でしょうが、なぜわざわざ電動?電池は高いでしょう。 

等々。 

そして番組中、「日本の製品はなんてすごいんだ!」「日本人は何て幸せなんだ!」とモルドバの人に「これでもか!」とうほど言わせています。(先に書いたとおり、「日本語吹き替えがめちゃくちゃ」とtweetしていたモルドバ人がいたらしいです。) 

モルドバでは電気料金が高い上(井戸水利用だと電気代がより嵩む。水道管が引いてあれば水道料金も高いと思う。そして断水することも。)、下水も通っていないようなところに電気と水を使うシャワートイレを設置。
(シャワートイレを海外に持ち帰り、その反応を楽しむ番組は今までも何回かあったようですが、2011年にもモルドバで撮影しているようです。) 

自動パン焼き機も、電気をたくさん使うし、とても高齢のおばあさんが使える代物とは思えません。 

日本人の多くが、シャワートイレや自動パン焼き機をもらって幸せを感じるかもしれませんが、世界の人がすべてそうとは限りません。 

今回、モルドバのお婆ちゃんと叔父さんが番組では一応喜んで見せていたとしても、 

「おいおい、シャワートイレを設置するより、トイレを改築してくれないかな。
シャワートイレは電気代や水道代が高いので使うことはできないし、そもそもボットントイレに水をたくさん流したら大変なことになる。雨漏りや床が抜けるのも怖い。
パン焼き機?停電もよくあるし、昔ながらの釜で焼いた方が簡単だし、それが好きなんだ。
日本人はパンも機械がなきゃ焼けないのかい?」

と心のなかでは思ったのではないでしょうか。
何よりも、彼らはシャワートイレも、自動パン焼き機なんかなくたって、充分幸せに思えます。

(今回のプレゼントの中で、彼らにとっては斧が一番ありがたかったのではないでしょうか?
杖は・・・電動じゃなくてよかったと思います。
日本と違い、「物が増えることを嫌い、シンプルに、そして長く使えるものを大切に使う人」は欧州を中心に少なくないのではないかと思います。) 

TV番組の脚色は当たり前ですが、ここまでくると、もう「脚色」の域を超えてしまっている気がします。 

(ところでこのモルドバ編に出演した孫娘さんですが、お名前が「ロマン」。これはふつう男性名だと思ったのですが、女性名としてもあるのでしょうか。)

参考: 

MADAME RIRI
海外で普及しない「ウォシュレット」が日本では大流行した6つの理由
http://www.madameriri.com/2013/03/01/%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%A7%E6%99%AE%E5%8F%8A%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8C%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%80%8D%E3%81%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E3%81%AF/
 

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Wedge Infinity-プロパガンダ8つの手法

2016年04月27日 | 福祉・医療

Wedge Infinity の『子宮頸がんワクチン』の記事一連は、「米国の宣伝分析研究所が分析したプロパガンダの7つの手法」を思い出します。 

Wedge Infinity
http://wedge.ismedia.jp/
の最近の記事タイトル: 

放射能とワクチン
不安に寄り添う怪しげな「支援者」
対談 開沼博×村中璃子(前篇)

2016年04月20日(Wed)  Wedge編集部 

放射能と子宮頸がんワクチン
カルト化からママを救う
対談 開沼博×村中璃子(後篇)

2016年04月21日(Thu)  Wedge編集部 

子宮頸がんワクチンとモンスターマザー
2016年04月22日(Fri)  Wedge編集部,村中璃子
 

自主避難したまま戻らぬ「ナチュラル妻」
2016年04月25日(Mon)  村中璃子 (医師・ジャーナリスト)
 

(私はもう4月から村中氏の記事は、一つを除いて、残りすべてを読んでいません。)

米国の宣伝分析研究所が分析したプロパガンダ7つの手法:  

① ネーム・コーリング: レッテル貼り。攻撃対象をネガティブなイメージと結びつける(恐怖に訴える論証)。  

②   カードスタッキング: 自らの主張に都合のいい事柄を強調し、都合の悪い事柄を隠蔽、または捏造だと強調する。本来はトランプの「イカサマ」の意。情報操作が典型的例。マスコミ統制。  

③    バンドワゴン: その事柄が世の中の趨勢であるように宣伝する。人間は本能的に集団から疎外されることを恐れる性質があり、自らの主張が世の中の趨勢であると錯覚させることで引きつけることが出来る。(衆人に訴える論証)  

④    証言利用 : 「信憑性がある」とされる人に語らせることで、自らの主張に説得性を高めようとする(権威に訴える論証)。  

⑤    平凡化 : その考えのメリットを、民衆のメリットと結びつける。  

⑥    転移: 何かの威信や非難を別のものに持ち込む。たとえば愛国心を表彰する感情的な転移として国旗を掲げる。  

⑦    華麗な言葉による普遍化: 対象となるものを、普遍的や道徳的と考えられている言葉と結びつける。  

ウィキペディア
プロパガンダ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80
より) 

現代はSNSがあることで、「挑発」という項目も加わってしまっているように思えます。8つ目の手法ですね。

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日本の原発は子供が運転している自動車のようなもの-米国2000時間、日本168時間

2016年04月26日 | 原発・核・311

ABC (2016.4.25)
Japan to Raise Nuke Safety Check Competency Per IAEA Review
http://abcnews.go.com/International/wireStory/japan-raise-nuke-safety-check-competency-iaea-review-38646294 

Japanese nuclear regulators said Monday they will revise laws, nearly double inspection staff and send some inspectors to the U.S. for training to address deficiencies cited by the International Atomic Energy Agency. 

The Nuclear Regulation Authority announced the plans in response to an IAEA evaluation of Japan's nuclear safety regulations since the 2011 Fukushima disaster. The report was submitted to the government last week. 

(中略) 

Japan plans to send five inspectors to the U.S. Nuclear Regulatory Commission later this year for training in nuclear safety inspections. The trainees will be sent to NRC regional offices and its technical training center in Tennessee, according to Shuichi Kaneko, an authority official. 

"We look to the U.S. as a model," he said. "We are finally beginning to catch up, though a framework is not there yet." 

While the 1,000 U.S. inspectors are given two years of training, Japan has only 150 staffers who receive just a two-week basic course, Kaneko said. He said on-site inspections at each plant in the U.S. average 2,000 hours a year, and only 168 hours in Japan. 

The authority plans to start hiring more staff next spring and eventually increase its staff by at least 100 to adapt to increased inspection needs, Kaneko said. Theoretically, to match U.S. safety inspection levels, Japan would need at least 250 inspectors. 

Japan largely ignored an IAEA review in 2008 that concluded that its inspection system was inadequate. 

タレントのデーブ・スペクター氏がtwitterで、
「えーっと、つまり、原発は勝手に止まるまでは止めませんということなんですかね?」
とつぶやいていました。 

上のABCの記事には、 

「米国の原発検査官は1000名で2年の研修を経ているのに対し、日本は2週間基本的なコースを受けた150名のスタッフしかいないという。
各プラントの研修も米国は2000時間、日本は168時間」 

と書いてありますが、日本の原発事情はまさに「子供が運転する自動車が高速道路を突っ走っている。車が止まるのは、車が勝手にとまるときしかない」というようなものーデイブ・スペクター氏はこれをストレートに言ったのでしょう。 

なお、この記事の末尾は「日本はIAEAの基準を大きく無視してきた」と書いてあります。
(記事は「だから今後日本はこれを改善する」という書き方をされていますが、これは日本の現状を暴露してくれています。)

日本の『原発安全管理』がいかにお粗末かわかりますが、この状態をIAEAは黙認し、日本国内の原発稼働を止めさせるどころか、後押ししてきたわけなんですよね。 

これが、原発推進者たちの真実です。

(まあ、いくらトレーニングを積んだ人間がいたとしても、自然災害や予期せぬ事故で原発に何かが起こったときは、人間の手に負えるものではないというのは、もう福島で学べたはずなのですが、こういうことを主要メディアは報じません。)

IAEAは、このお子ちゃまレベルの専門家ばかりの日本が川内原発を稼働し続けることには何もいいません。

災害中の原発稼働は、周辺住民、日本、世界、地球にとっての「核兵器」と同じです。
北朝鮮やイランの核開発より、これが野放しな方が脅威です。 

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『ふたりでふらり ぐるりとゆるり』のイクエさんの実家が被災-南阿蘇の被災地レポート

2016年04月25日 | 

世界一周旅行ブログ『ふたりでふらり ゆるりとぐるり』
http://futarifurari.blog.fc2.com/
のイクエさんとケンゾーさんが世界一周旅行から帰国されて数か月。 

イクエさんの南阿蘇の実家は大きな被害を受けてしまったようです。
(怪我人が出なかったのが幸いでしたが・・・。) 

大丈夫、元気に生きています
http://futarifurari.blog.fc2.com/blog-entry-1330.html 

彼女が、被災地の状況を書いてくださっています。 

南阿蘇で被災して
http://futarifurari.blog.fc2.com/blog-entry-1331.html

(今後も情報を発信してくださるようです。これは、南阿蘇の一部の話とはいえ、支援する側にとっても有益な情報だと思います。)

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JICA関西セミナー『アフリカの今-共に考えよう!世界のためにできること』

2016年04月25日 | 

JICA関西(神戸)、以下のセミナー(無料、事前申し込み要)が行われるようです。 

アフリカの今-共に考えよう!世界のためにできること-国際協力連続セミナー
 in JICA関西
http://www.jica.go.jp/kansai/event/2016/160413_02.html 

会場:

JICA関西 2階ブリーフィング・ルーム 

第1回(5月9日)
テーマ「アフリカと人権」
講師:若林秀樹氏(アムネスティ・インターナショナル日本)

第2回(6月6日)
テーマ「中西部アフリカの現状と国際協力の可能性」
講師:加藤隆一(JICA総務部審議役 前セネガル事務所長)

第3回(6月20日)
テーマ「コンゴ民主共和国におけるNGOの取り組み」
講師:栗田佳典氏(NPO法人テラ・ルネッサンス)

第4回(6月27日)
テーマ「政治学から見たアフリカ: 国家統治と市民参加」
講師:笹岡雄一氏(明治大学)

第5回(7月4日)
テーマ「アパルトヘイト終焉後の和解の取り組み:真実和解委員会」
講師:阿部利洋氏(大谷大学)

第6回(8月1日)
テーマ「貧困と民主主義:アフリカと日本の比較」
講師:森口岳氏(東洋大学) 

詳しくはリンクからどうぞ。

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佐々木俊尚氏と糸井重里氏が子宮頸がんワクチン推進tweetする理由・ホリエモンの『予防医療推進任意団体』

2016年04月24日 | メディア・広告業界

子宮頸がんワクチンに、これを推進している人達の裏には「電通」がいるということに気が付いたのですが、医療関係者でもないのに子宮頸がんワクチンを推進している人には、広告やITに関連が深い人達もちらほら。 

Wedge Infinityのヒール役、子宮頸がんワクチン広告塔の医師&ライター村中璃子氏(中村理子氏+ゴーストライターか)の記事をSNSで宣伝していた人には、 

佐々木俊尚氏
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E3%80%85%E6%9C%A8%E4%BF%8A%E5%B0%9A 

(「東京大学大学院情報学環電通寄付講座「コミュニケーションダイナミクス」特任研究員」でもあります。
この方を尊敬し目指す若者も多いようなので、もし何か利害関係が働いての行動だとしたら残念です。) 

糸井重里氏
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%B8%E4%BA%95%E9%87%8D%E9%87%8C

(「糸井重里、元電通」と書いている人もいましたが、確認はとれていません。いずれにしても、彼と電通の繋がりは深く長いでしょう。)

 などがいました。 

村中氏を応援しているかどうかはわかりませんが、堀江貴文氏も2014年ごろにはもう子宮頸がんワクチン推進派になって、子宮頸がんワクチンに否定的な人達をSNSで批判していました。 

そんな彼は、昨年の10月、「知人の医師たちと予防医療を推進する任意団体を作り推進していく予定です…子宮頸がんワクチンもある」と言っていたようです。 

HORIEMON.COM (2015年10月10日)
医療費40兆円突破 ホリエモンによる予防医療推進のための任意団体構想http://weblog.horiemon.com/100blog/32428/ 

2014年度の医療費が40兆円を超えるという厚生労働省の発表に対し、ホリエモンはNewsPicksで以下のようにコメントした。 

"予防医療に力を入れるべきです。私は知人の医師たちと予防医療を推進する任意団体を作り推進していく予定です。まずは防げる病気を防ぐこと。ピロリ菌検査で胃がんは防げるし、肝臓癌は例えばC型肝炎は根治できるようになった。子宮頸がんワクチンもある。歯周病はブラッシングだけでは防げない。歯科医に最低年2回はいって歯石除去してもらう、人間ドックで内視鏡検査やCT/MRI/エコーなどの画像診断をするなどなど。生命保険に大金はらうくらいなら予防に金かけよう。また、病気の診断は問診だけでも自動化すると9割は判断できるし、血液検査や遠隔画像診断をいれると99%わかるらしい。残りの1%に医師は集中すべき。" 

「予防医療を推進する任意団体」をなぜ医学と関係のない堀江貴文氏が作る(作った)のかわかりませんが、まあ、昨年10月からのWedge・Wedge Infinityの子宮頸がんワクチン接種後に普通の生活ができなくなった少女たちと家族たちへの誹謗中傷をする医師たち(村中璃子氏を筆頭とするお仲間たち)こそが、この堀江氏が作る(作った)任意団体の人達なのだということは想像できます。 

参考: 

ガジェット通信(2014年3月8日)
ホリエモンの本も2冊書いています」佐々木俊尚さんがビジネス書のゴースト事情を語る
http://getnews.jp/archives/529273
 

日刊イトイ
(糸井重里氏と堀江貴文氏の対談)
http://www.1101.com/horiemon/ 

関連: 

日本政府と電通の癒着-電通は日本版CIAであり日本版国民啓蒙・宣伝省
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/650f7cafff61607e9e4784b59c102ba1
 

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日本政府と電通の癒着-電通は日本版CIAであり日本版国民啓蒙・宣伝省

2016年04月24日 | メディア・広告業界

政府の海外向け広報website『We Are Japan』の話を海外の友人達としているときに、 
「このサイトを作っている電通(プラス博報堂)は、日本のCIAの役割を担っているところ。そして政治家の天下りや子弟のコネ入社などもあって、親密」
と言う話をしていました。 

とはいえ、私はこの時点では、電通も博報堂(博報堂はオリンピックエンブレム等で政治家との繋がりがよく見えました)も同じようなものだと思っていましたが、今回、Wedge Infinityや子宮頸がんワクチン推進派と電通の繋がりをみていて、「電通こそが日本のCIAでもあり、ナチス政権のゲッペルスが率いた国民啓蒙・宣伝省の日本版」と思えてきています。 

この電通の前身は、こちらをごらんください: 

ウィキペディア
同盟通信社
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E7%9B%9F%E9%80%9A%E4%BF%A1%E7%A4%BE 

戦後の電通社長の事故死(いやいや、奥様も殺されているとなると、GHQに暗殺されたようなものでしょう。1949年の「下山事件」は小説にもなったりしていますが、この電通社長の事件については誰も書かなかったのでしょうか?): 

ウィキペディア
上田 碩三
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E7%94%B0%E7%A2%A9%E4%B8%89

 抜粋:

1945年電通社長に就任。同年、大学の後輩で、結核の療養中だった田中寛治郎を再入社させた。田中は結核の療養を続けながら、電通の監査役兼渉外部長や秘書役等を歴任し、パブリック・リレーションズ(PR)研究・導入の日本における草分けとなった。1946年には電通の経営基本方針に「PRの導入と普及」を掲げ、PRの普及に努めたが、1947年GHQにより公職追放され、社長を退任。

1949年、親友のUPI通信社極東担当副社長マイルス・ボーンらとともに和船で浦安沖で鴨猟に出たところ、乗っていた船が転覆し、ボーンらとともに水死体で発見された。享年64。1951年、妻のミエも、品川区の自宅で絞殺体で発見された。享年55。

上田社長死後、米国べったりの吉田秀雄が社長に就任し・・・その政府、米国との繋がりは断ち切られる事もなく続いているようです。 

日本を守るのに右も左もない(2011年6月19日)
マスコミ業界の中心にいる電通 ~なぜ、こんなに力を持っているのか~
http://blog.trend-review.net/blog/2011/06/002006.html 

Business Journal
博報堂のOBが語る「震災で大儲けした電通、大損した博報堂」
http://biz-journal.jp/2012/08/post_614.html 

ウィキペディア
電通の人物
https://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E9%9B%BB%E9%80%9A%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%89%A9

(安倍首相夫人昭恵さんがジャーナリストだったのは知っていましたが、電通出身とは知りませんでした。) 

私たちがまずはじめにしなければならないのは、政府(自民党政権に限らず)と電通の癒着を断ち切らせることかもしれません。
 ※もちろん、電通の仕事全体、電通の社員全員が「怪しい」というつもりはありません。
しかし、まずは天下りや(特に政治家がらみの)コネ入社禁止を。

関連: 

子宮頸がんワクチンと電通・「全員に接種」とゴリ押しする大江紀洋氏の空白の6年間に思う
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/10ed2f63dc943f5d2f4a310e5fa2df54

『We Are Tomodachi』-海外の友人達の感想
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/652c467f7fe6af5fc557040868f61517 

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海上浮動式原発を計画する中国の方が実は日本より国民思いかも(共に無責任だけど)

2016年04月22日 | 原発・核・311

ニューズウィーク(2016年4月22日)
中国、南シナ海に海上浮動式の「動く原発」建設
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/04/post-4969.php
 

中国共産党機関紙・人民日報傘下の有力国際情報紙、環球時報は22日、南シナ海で行う活動に電力を供給するため、中国が海上浮動式の原子力発電所を建設する計画だと報じた。 

 中国は南シナ海で軍事演習を行ったり施設を建設するなど軍事拠点化を進めており、周辺国が反発している。中国政府は、建築物の大半は灯台など民間での利用が目的だと主張している。 

 報道によると、この原発は遠隔地に「移動」させることができ、安定的な電力を供給するという。 

 原発の設計・建設を担当する造船大手の中国船舶重工集団幹部が同紙に対し、計画を進めていることを明らかにした。この幹部は「何基の原発を建設するかは需要次第だが、需要はかなり強い」と述べた。   

残念ながら、これだけ余震が続いている地域の川内原発稼働を停止させない日本政府は、中国政府に文句を言える立場ではないですね。 

海上の原発は、事故があったとき他国を巻き込みます。
が、川内原発に事故があっても、他国を巻き込みます。

そして、現在交通機関がストップしていて逃げることもできない被災地の人達の願いを無視している日本政府より、中国政府の方が「国民思いの国」なのかもしれません。 

なお、海の原発といえば、フランスやロシアが数年前から開発していたと思いますが、これに文句を言う国がはなかったようです。

21世紀、人間がここまで愚かになるとは、昔の人は思いもしなかったことでしょう。 

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子宮頸がんワクチンと電通・「全員に接種」とゴリ押しする大江紀洋氏の空白の6年間に思う

2016年04月22日 | 福祉・医療

以前、Wedge Infinityの大江紀洋氏について、
子宮頸がんワクチン推進派による池田教授批判・Wedge Infinityの大江紀洋氏のプロフィール
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/c00434bde7251b3e5ad5c7d4231516e1
のなかに、

「まあ、医療関係者でワクチン推進派がこういう態度をとるのはわかります。
しかし、今回ふと彼女の記事を載せているウエッジインフィニティの編集長、大江紀洋氏のツィッターを覗いてみたところ、医師でもない彼までもが池田教授を批判、「子宮頸がんワクチン宣伝」をしまくっています。 

「医療関係者でもないのに・・・」と違和感を覚え、プロフィールを調べてみました。
しかし、彼についてはどう調べても、 

「1977(昭和52)年、奈良県生まれ。2006年よりウェッジ編集部に所属し、主に製造業、エネルギー、医療などを担当。09年に『WEDGE Infinity』を立ち上げ、11年より現職。」に加え、「2000年に東大卒」ということぐらいしか、見つけることができません。  

ビジネス系のメディアに執筆する人は、大抵はプロフィールを載せていて、編集長であっても何か記事を書いているならプロフィールをきちんと載せると思っていた私は、これには驚きました。 」 

「2000年から2006年まで、彼は何をしていたのでしょう。(博報堂とか電通とか、なんて考えてしまう。入社5年目で編集長!)
その前に、彼もペンネームですか、ね?」 

と書きましたが、以下の斉藤貴男氏の元国立がんセンター中央病院の院長だった土屋了介氏のインタビュー記事を読むと、「大江氏は電通出身か?」と思えてしかたありません。 

Shueisha International.com
第二回ワクチンビジネスの作法
子宮頸がんワクチンを問う

圧倒的な物量作戦
By 斉藤貴男
http://shueisha-int.co.jp/vaccine/vaccine07.html 

(前略) 

子宮頸がんと言えば、一般には2011年3月11日を契機にテレビに溢れた、女優の仁科亜季子・仁美母娘による啓発キャンペーン「大切なあなたへ」が記憶に新しいのではないか。東日本大震災の惨事にスポンサー各社がCM放送を自粛したため、慌てた各局がACジャパン(旧名称・公共広告機構)の公共広告で空いた枠を埋めた結果である。仁科亜季子氏は38歳で子宮頸がんを発症した実体験を持つ元患者だけに、切実な訴えは人々の胸を打ったが、あまり大量に流されたので視聴者の反発を買い、しばらくすると国難に臨んで国民の一致団結を呼びかける公共広告に切り替えられた。

あの啓発キャンペーンは、正確には乳がんも併せた定期的な検診を呼びかけるものだった。だが仁科亜季子氏はHPVワクチンとも縁が深い。3・11のちょうど1年前、2010年3月に結成された任意団体「子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会」の発起人で、共同代表にも就任。テレビでも大きく取り上げられた記者会見のインパクトは強烈だった。

彼女の所属事務所に取材を申し込んだが返事がない。もう1人の共同代表で、2006年から10年まで国立がんセンター中央病院の院長だった土屋了介氏(1946~、現・地方独立行政法人「神奈川県立病院機構」理事長)に会って話を聞くことはできた。 

「私はがんセンターの院長でしたから、がんに関するあらゆる情報が入ってきたわけです。当然、HPVワクチンが完成したことは早くから知っていた。で、日本でもいよいよ発売になるというので、実行委員会発足の1年前でしたか、がんセンターで検討会をやったんです。将来は子宮頸がんだけでなく、ウイルス発がんにはワクチンだという流れになっていくだろうというので、みんなの問題として取り上げました。

150人くらい集まりましたかね。そこにGSKの開発の人を呼んで説明させたら、これはまず接種の対象者にちゃんと理解してもらう必要があるねという話になり、今度は女子大の附属高校と中学校で講演会。的確な質問がたくさん出て、とても有意義な会になったのをよく覚えています」 

──がんが予防できる初めてのワクチンという関心の持ち方だったんですね。

「そうです。しかもノーベル賞でしたから」

2008年のノーベル生理学・医学賞は、ドイツのハラルト・ツア・ハウゼン教授に与えられている。子宮頸がんの原因がヒトパピローマウイルス(HPV)であることを発見した1983年の功績だった。ワクチンの開発が評価されたわけではなかったが、土屋氏のような反応は、それはそれで自然だったに違いない。 

「そうして公費助成の運動に発展していったのです。ここが微妙なところなのですが、子宮頸がんというのは性格上、社会防衛のためには半強制的にでもワクチンを打ってもらわないと、という種類の病気ではない。ということは希望者にだけ打つ任意接種でよいのだけれど、接種対象が未成年なのに値段が高いから、公費の助成を求めたいと、私はそういう立場でした。ですから厚労省がどうしてHibや肺炎球菌と同じ扱いにしたのかが、いまだに疑問なのですよ」 

──仁科亜季子さんとは、どういう経緯でしたか。 

「とにかく一般の方に知ってもらわないと意味がありません。それで電通の社長、会長を歴任された成田豊さん(1929~2011)に相談したんです。私とは医師と患者の関係でしたが、もちろん脅かしたわけじゃないですよ。

資金は患者会の方たちが用意してくれた200万円だけなんですが、成田さんは、有り金だけでいいよと言ってくださり、部屋に部長さんとか10人ほどを呼んで、『土屋先生がよいことをするから、お前ら手伝ってやれ』と。

仁科さんは東京文化短期大学(現・新渡戸文化短期大学)の中原英臣さんの紹介です。検診だけでなく、予防のほうのお手伝いもぜひとお願いして、一緒にマリオンで公費助成実行委員会設立の記者会見を開いたというのが真相です」 

──マリオンというのは、旧朝日新聞本社の跡地にある複合商業ビルのことですか。 

「そう。あそこには日本対がん協会の本部があって、私も評議員でしたから、講堂を貸してよと。そうすれば朝日が大きく報じてくれるかもという思いもあった。協会自体はがん検診にしか興味のない組織で、お金は出してくれないけど、精神的に応援してくれるという話だったんです。

記者会見に臨んでは電通が知恵をくれたことをよく覚えています。午後1時半か2時に開いて、NHKに来てもらえれば、夕方のニュースに乗るよって。実際にそうなって大いに盛り上がった。ああ、成田さんに頼んでよかったなと思いましたよ」 

(続きはリンクからどうぞ) 

いずれにしても、土屋氏が言っていたように、

「子宮頸がんというのは性格上、社会防衛のためには半強制的にでもワクチンを打ってもらわないと、という種類の病気ではない。ということは希望者にだけ打つ任意接種でよい」

ということなんですよね。 

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JR東海グループのWedge Infinity-大江紀洋編集長とお仲間達の落書帳になるほど劣化

2016年04月22日 | 福祉・医療

Wedge Infinityは、JR東海が作っている(メインターゲットは国際舞台でも活躍するビジネスマンと思われる)情報ウェブサイトです。
これはJR利用者が払った運賃の一部が間接的に使われているかもしれません。

ウィキペディア
Wedge Infinity
https://ja.wikipedia.org/wiki/WEDGE_Infinity 

このサイト、読み応えがある記事も昔はもあったように思うのですが、今は半分以上がプロパガンダ的、三流以下の週刊誌的記事です。(特に昨年の「子宮頸がんワクチン」記事以降は大江編集長とお仲間で私物化。)

私はもうこのサイトはロシア・中央アジア専門家の廣瀬陽子氏他数人の記事くらいしか本文まで読まなくなってしまっています。(記事のチェックは数日に一度しています。) 

今日開いたら、メイン記事が
「子宮頸がんワクチンとモンスターマザー」
これは医療ジャーナリストとして偽名で書いている村中某のものでした。

「ヒール役」という大役を楽しんでいるような村中氏がどこまで過激になっているのかを知るため、久々に開きましたが・・・・いや、これはひどい。一般人への言葉によるリンチです。
これをJR東海グループのトップは許すのですね。

彼女の今までのWedege Infinityの記事には、 こんなタイトルのものがあります。

「捏造と科学論文、愛人、そして自殺
科学スキャンダルから2014年を考える
『双子の遺伝子』」 

IPS細胞の件で笹井教授が自殺した後に書いた記事のタイトル。 

また、ジカ熱騒動の時も、 

「セックスでうつるならどうしたの?
ジカ熱で対策は1つで良し」

と、男性週刊誌的タイトル。

以下は4月20日と21日の記事です。

「放射能とワクチン
不安に寄り添う怪しげな「支援者」」 

「放射能と子宮頸がんワクチン
カルト化からママを救う」

現在、九州の川内原発事故を恐れている被災者もたくさんいるのに、なんて心ない・・。

JR東海グループもNHKと同じような公益のもの。
『品格』はもう望めないとしても、せめて『良識(少なくとも誹謗中傷記事、イエロー記事は書かない)』をもってほしいと心から願います。

(だいたい、九州が大変なことになっているときです。紙面をなぜそちらに使わないのでしょうか?) 

参考:

子宮頸がんワクチン推進派による池田教授批判・Wedge Infinityの大江紀洋氏のプロフィール
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/c00434bde7251b3e5ad5c7d4231516e1
 

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Kumamoto Earthquakes: Information for Foreigners (English/Chinese/Korean/Vietnamese)

2016年04月22日 | 

MATCHAが、被災者向け情報ページを作りました。
外国人のご友人が九州にいらしたら、どうぞ。
(SNS等での拡散お願いします。)

 MATCHA (http://mcha-jp.com/) 

Kumamoto Earthquakes: Information for Travelling Visiting Japan 

On April 14th 2016, an earthquake with the magnitude of 7 degrees on the Japanese seismic scale has occurred in the Kumamoto prefecture, located in Japan’s Kyūshū region. Even today (April 19th), aftershocks can be felt in the region and the situation is still unstable. 

In this article we have compiled a series of Multi-lingual Information Sources useful to travelers who are now in Kumamoto and in the Kyūshū area.

Please use the information in this article to keep safe during your stay in Kyūshū or to confirm the safety of your relatives or friends who are in Kyūshū right now.

We will keep the information updated in all the languages covered by the MATCHA website. Please send us your requests regarding information related to the disaster on our SNS pages and official homepage.

to be contunued 

※  See the continuous from the followings: 

日本語(Japanese):http://mcha.jp/95881

英語(English): http://mcha-jp.com/21282

中国語(Chinese): http://mcha-cn.com/13960

韓国語(Korean): http://mcha-kr.com/14059

ベトナム語(Vietnamese): http://mcha.vn/4417 

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Kyushu Earthquakes -Danielle Demetoriou’s report (Telegraph)

2016年04月21日 | 国際・政治

テレグラフ紙が、「九州が今も変わらず揺れ続けているのに、NRA(&日本政府)が川内原発運転停止を拒否していること」も記事で言及してくれていました。

記者さんと編集長に感謝。 
(Special thanks to Ms. Danielle Demetoriou and the Telegraph!)

Telegraph (2016.4.18)
The Japan earthquakes: Nuclear regulator refuses to shut down station on Kyushu Island
By Danielle Demetoriou
http://www.telegraph.co.uk/news/2016/04/18/japan-earthquakes-nuclear-regulator-refuses-to-shut-down-station/ 

Japan’s atomic regulator will not shut down the nation’s only operating nuclear plant on earthquake-hit Kyushu island, despite concerns of a repeat of the Fukushima crisis. 

The Nuclear Regulation Authority’s (NRA) decision came to light as the race to rescue survivors of the deadly earthquakes in southern Japan continued, with 10 still missing and the death toll rising to 42. 

The Kumamoto region of Kyushu island was first hit last Thursday by a major tremor claiming nine lives which proved to be a foreshock to a bigger 7.3 magnitude earthquake striking early Saturday, killing a further 33. 

Kumamoto city is located around 72 miles from Sendai nuclear power station, the only nuclear power plant which is currently in operation in Japan, operated by Kyushu Electric Power. 

Last weekend, a group of writers and journalists joined forces to ask operators to immediately suspend operations at the Sendai plant in the aftermath of the earthquake, to avoid a repeat of the Fukushima crisis. 

“Based on the experience at the Fukushima No. 1 nuclear power plant, it is clear to everyone that it would be too late if you waited for some abnormality to occur,” the group said in its request faxed to Kyushu Electric Power, according to the Asahi Shimbun. 

However, the NRA on Monday held a special meeting with its commissioners, which resulted in Shunichi Tanaka, the chairman, to concluding that the Sendai plant, which has two reactors, was not endangered and should remain open. 

The NRA announced plans to closely monitor the Sendai plant alongside three other nuclear power stations, including Genkai and Ikata on Kyushu island and Shimane, located further away on the main Honshu island. 

The decision is likely to be greeted with widespread disappointment and protest in the disaster-hit region, with opposition to nuclear power running at an all time high in Japan. 

(続きはリンクからどうぞ) 

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被災地で情報難民となっている外国人を救って

2016年04月21日 | 

Japan Today (2016.4.21)
Lack of support for foreigners during disasters creating problems
http://www.japantoday.com/category/national/view/lack-of-support-for-foreigners-during-disasters-creating-problems 

KUMAMOTO —

Following a series of powerful earthquakes that struck Kumamato and Oita prefectures, a serious problem has surfaced for the Japanese government: the lack of support services for foreigners and a “tendency for Japanese to take precedence” in disaster preparedness planning for many municipalities. 

At most of the evacuation sites in both prefectures, there is no language guidance provided other than in Japanese. 

In order to secure the safety of a growing number of foreign tourists, the government is requesting that foreigners be assigned a similar status to that of disabled persons—as people requiring special help in disaster scenarios. 

But the reality for many is a feeling of isolation as some foreigners struggle just to reach evacuation sites amid a system of faulty communication. 

Song Tham, 54, who arrived from Thailand a day following the main quake on April 17, was shocked at the state of affairs at an elementary school being used as an evacuation site in Yufu, Oita Prefecture. He said he was unable to sleep because of the cold. 

His family of eight had gone sightseeing at Kumamoto Castle then headed for Yufu, popular even among foreign tourists for the Yufuin Onsen hot spring. 

After contacting the Thai Embassy in Japan, Song was instructed to head to the evacuation site, but he could find no one who spoke English there, he said, and even asked a news reporter of a way to return to Bangkok. 

Dylan Thomas, 21, who arrived from the United States on a short study abroad in March, has been using his smartphone at an evacuation site in Beppu, Oita Prefecture, to get information. He said he is afraid of returning to where he was staying near the ocean because of possible tsunami and has had to request help with translation from friends on Facebook. 

Not only are most foreign tourists unaccustomed to Japan, but there are also many who have never experienced an earthquake before. 

(後略) 

熊本地震で、地域の災害情報が日本語だけしかなかったり、現場に外国語対応ができる人がいなかったりで、現地に取り残された外国人旅行者などが大変心細い思いをしているようです。
(外国人居住者はまだ日本人の友人や顔見知りがいるだけ旅行者よりマシでしょうが、彼らもが日本語ができなければ同じようなもの。) 

せめて緊急時は地方自治体の災害情報は日本語だけでなく英語と中国語で同時発信する体制を作tってほしいと思います。 

また、被災地に向けてSNSで被災地に向けて情報を流したり、伝言板のような役割をしている方々や企業や組織があるようですが、今からでも外国語(特に英語や中国語)ができる方はそれを外国語で発信してもらいたいです。

追記:

熊本市のホームページには4月17日から被災に関する被災情報の英語バージョンができていたようです。

MATCHAも、4月19日に被災者向け情報(英語、中国語等)を載せています。→4月22日のブログ記事を見てください。

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