Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

日本と欧米の歴史教育の違いが問題?本当の問題は・・・

2014年02月27日 | Nationalism

 22日に書いた『アンネ・フランクとハアレツの記事』http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20140222で紹介したハアレツの記事を、外国の友人数名にも送りましたが、その一人であったアメリカ人のティムさんは、 

“I hadn't heard that, but it is very sad. However, there are crazy and or hateful people all over the world and things like that are not unique to Japan. 

 

I also find the Japanese fascination with Anne Frank very odd.  I agree with the article in Haaretz that it seems Japanese people do not relate to the story in the same way that we in the west do.  In the Haaretz article you linked was the following:

 

Matsui thinks Japan was neutral during World War II. 

“The Germans fought the French and English and the Jews in Europe, and then America and Japan had a war later,” she said hesitantly through a translator..

 

(中略)

 

To me it seems Japan does not teach the history of World War II in the same manner or detail that we do here in the west.  As a result the Japanese view the story of Anne Frank in a completely different context than we do in west.”

 

と書いてきました。

 

彼が記事から引用している部分は、アンネの隠れ家を訪問していた日本の女学生が、「ドイツはフランスと英国と対戦し、そのあと日米で戦争が起こった」とし、第二次世界大戦時、(欧州戦線に関しては)中立だったと考えている、と書いてあります。 

(この女の子が、実際『中立』と言ったのではないと、私は思います。単に、「欧州で日本軍は戦わなかった」と言ったというのが自然かと。)

 

ティムさんはこれから、 「日本人が学んできた歴史が、欧米のマナーや内容と違うように感じる」 と言います。

 

私はこれに対して、

 

「今現在までは、日本人の第二次世界大戦についての歴史教育は大きく西側のものとはかけ離れているとは思わないけど(ただ、第二次世界大戦というくくりより、太平洋戦争というくくりで強調されているとは思う)、マスメディアや平和保護団体のなかには、「戦争被害者としての日本人」に焦点をあてているものが多いのは確かだと思います。

 

また、ドイツと違って日本は軍人以外の被害者に対する賠償をほとんど行ってこなかったり、さらに、カーティス・ルメイのような東京大空襲を指揮した人物の佐藤栄作元首相が勲章を授与しているなど、戦争被害者を馬鹿にした行為までしている、というようなことが、迷惑をかけた他国の被害者に対する反省をゆがめているところもあるかもしれない、とも思います。

 

別の観点で言えば、日本では、歴史の勉強さえ、テストの点をとるための暗記が中心で(しかも現代史にはあまり力を注いでいない)、ディスカッションや深く考えることをさせないという、問題だと感じています。」

 

というような返事をしました。

 

さて、ドイツの国民の補償について調べているときに見つけたウィキペディアに、こんなものがありました。

(ウィキペディアは、必ず詩も正しいことが書いてあるわけではないので、注意は必要です。)

 

ドイツの歴史認識 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%AA%8D%E8%AD%98

 

このなかに、

 

1970年に西ドイツのヴィリー・ブラント首相がポーランドを訪問し、ワルシャワ・ゲットーの前でひざまずきナチスの犯罪に対して深い謝罪の姿勢を示したが、その一方で帰国後に「戦後のドイツ人の旧東部ドイツ領からの追放という不正はいかなる理由があろうとも正当化されることはない」とテレビで演説し、ポーランド側の加害行為をも批判している。ブラントはあくまでも「ユダヤ人迫害」について謝罪したのであって、第二次大戦やポーランドへの侵攻を謝罪したのではない。ブラントのポーランドに対する態度は、ナチスがポーランドに被害を与えたことは認めつつも、それは東部ドイツ領の併合とドイツ人に対する迫害により相殺されるというものであった。」

 

とありました。 

前者はよく知られていますが、後者は知られていませんね。

また、


「ドイツでは1956年に、ナチスの迫害の犠牲者のための補償についての連邦法として「連邦補償法」が制定された。これは国家賠償とは異なり、ナチスの犯罪被害者に対するいわば個人補償である戦後補償として位置づけられている。ただし対象の大部分はドイツ国民か、当時ドイツ国民で後にドイツ国籍を離れた人間である。」
 

 
とあります。

 

日本人は「兵士以外の国民に対する補償をしてこなかった」「原爆について、口をつぐんできた」ということに対し文句を言ってきませんでしたが、本来はおかしなことだったと思います。(ただし、アジアに対する戦争責任逃れに使うのは異常。)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国営、民営と独占体制

2014年02月24日 | 経済

今年のゴールデンウィークに入る直前発で、夫と欧州旅行に行こうという話、昨年末くらいからしていたのですが、お正月明けから夫が2月の中旬まで出張。結局休暇をとる許可申請もできなければ、細かいプランも立てられない(最初の到着地はパリかフランクフルトにし、飛行機でイタリアに飛ぶことを考えていました。)、ということで、航空券もホテルも抑えらえずにきました。

そして、予定の出発日ではANAJALも直行便の値段は今ではもう跳ね上がり、あきらめムード。

(日系の航空会社にこだわらず、外国の航空会社を使えばまだ安いものはあるのですが、ルフトハンザとアリタリアの国際線はあまり乗り心地が良かった記憶がなく、エールフランスはロンドン・パリ間と、パリ・フィレンツェ間しか使ったことがないので、未知数で使いたくない。

もちろん、1度や2度乗ったくらいで、航空会社の良し悪しは決められないとはわかっているのですが・・・。)

夫は日程を後半にずらすなりしても行く気があるようですが、私は先週ANAで不愉快な体験をした直後なので、今回は見送りにする方向です。(10年来ANAのマイレージをためている夫はANAを希望しています。)

まあ、私たちのようにエコノミーで旅行をする客が旅行を取りやめたとしても、ANAは痛くもかゆくもないでしょうし、いくらANAが嫌でも、利便性(フランクフルト経由ルフトハンザ便で移動の場合は、ターミナルが違うJALは不便。)を考えて使わざるを得ないこともある・・腹ただしいことに。

前に誰かが「『国営』か『民営』が問題ではなくて、『独占体制』が問題」というようなことを書いていたのを読んだことがあります。

もちろん、JALやその他の航空会社がある限り、ANAは独占企業とはいえないのですが、フランクフルトのターミナル1を使う直行便がある日本の航空会社はANAだけで、他のものは選べない。

顧客を馬鹿にした態度をとられても、ボーイング787型に乗りたくなくても、そういう意味では選択肢がないわけです。

ANAは最初から民営ですが、こういう独占的体質、まだ国営だったら諦めがついたんじゃないかって思いますが、どうでしょう。

といいつつ、「国営=サービスが悪い」「民営=サービスが良い」というのも、実は思い込みというというのもわかっているんですが。 

さて、国営と民営といえば、郵便局。 

ニューズウィークに載っていたコリン・ジョイス氏のコラムを貼り付けます。

 

ニューズウィーク 201427 

郵政民営化で届かなくなった手紙 

By コリン・ジョイス

http://www.newsweekjapan.jp/joyce/2014/02/post-75.php

 

 僕はその月曜日を、不安と苛立ちが入り混じった気分で過ごした。金曜日に届くはずだった銀行からの重要な書類が、金曜日にも土曜日も届かなかったからだ。

 

 週末の間はあえて、この件について考え過ぎないようにしていた。月曜に届けば間に合うから大丈夫......。でも、その郵便物は月曜日になっても配達されなかった。

 

 こうなると、その先に待ち受けるまずい状況について考えざるを得ない。僕はまず、現状を確認するためにいくつか電話をかけた。書類にはある個人情報が含まれており、それが届かないと銀行口座の情報をリセットしなければならなくなる。その手続きには1週間ほどかかるうえに、パスワード変更も必要だ。そのうえ、僕は重要な支払い期限に間に合わないせいで、100ポンドの罰金を科せられてしまう......

 

 郵便が滞りなく届くという簡単な話がなぜ、これほどややこしい問題になってしまったのだろう。僕の人生の大半において、郵便とはシンプルなものだった。第一種郵便の場合、イギリス国内のどこのポストであれ、夕方5時までに投函すれば90%以上の確率で翌日に配達される。残りの10%も、その翌日には届く。割安な第二種郵便はたいてい2日必要で、遅くとも3営業日以内には必ず配達されたものだ。

 

 結局、木曜日に第一種郵便で投函された銀行からの手紙が僕の手元に届いたのは火曜日だった。小さな遅れに聞こえるかもしれないが、僕にとってはものすごいストレスだ。しかも悲しいことに、こうしたケースは増え続けている。

 

意図的にサービス水準を引き下げたという見方も

 

 イギリスの経済や国民生活は少なくとも部分的には郵便システムに依存しており、郵便物は4営業日以内に配達されるものという前提の上に成り立っている。だが過去1年間を振り返ると、配達の遅延のせいで予定が狂ったことが何度もある。

 

 僕は以前、DVDの定期レンタルサービスを利用していた。借り出しと返却は郵送で行うのだが、配達が遅れたり到着しなかったりで、結局退会した。郵便局の都合に振り回されるより、リサイクルショップで中古DVDを買うほうが得だと判断したからだ。おかげで新作を見る機会は減ったが、週末に見ようと思っていたDVDが月曜日に届くという困惑を味わうことはなくなった。

 

 イギリスの郵政事業を担ってきたロイヤル・メールが昨年民営化されると、国民はサービスが低下すると予想した。国営時代には国内の全域で、日曜日を除く毎日配達が行われた。だが民営化されたロイヤル・メールはいずれ、地方での配達頻度を減らすなどのコスト削減策を進めるだろう。各地域のセンターまでは毎日配達するが、後は各自がセンターまで取りに来るか、週2回の配達を待つ方式になるかもしれない、と。

 

 実際には、イギリス政府は民営化に移行する前に大胆なコスト削減を進めた。僕の子供時代には、郵便は1日2回届くものだった。1度目は出勤前の早朝に、2度目は午後に。それが今では配達は午前中の1度きり。大半の労働者にとって、「翌日配達」はすでに「翌日の夕方」の意味になってしまっている。

 

 ロイヤル・メールはこの数年、大規模な「合理化」の波に飲み込まれてきた。自動化が進み、より弾力的な勤務形態が導入され、少ない数の大規模な配送センターに業務が統合された(労働者にとってはポストが減り、労働条件が悪化したわけだ)。2年前には、切手代が第一種郵便で30%、第二種郵便で39%も値上がりした。

 

(続きはリンクからどうぞ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンネ・フランクとハアレツの記事

2014年02月22日 | 社会(歴史・都市計画含む)

東京のいくつかの図書館で、『アンネの日記』他、関連の本が、250冊以上も何ものかによって、切り取られてしまうという事件が起こりました。 

これが、単なる愉快犯でないのだとすれば、反ユダヤ、人種差別者の犯行でしょうか。 

まったくバカが増えたものです。

 

さて、アンネ・フランクといえば、以前私は、

 

『アウシュビッツ生還者の手記は日本にあっても日本軍による被害者の手記は日本にはない?』 

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20121025

 のなかで、

 

「プリーモ・レーヴィやヴィクトール・フランクル、アンネ・フランクはじめ「第二次世界大戦時のユダヤ人」の翻訳本は日本に数多く翻訳されているものの、731部隊の生存者、南京大虐殺のときの体験者の中国人、従軍慰安婦にされた人たちの手記の翻訳本、こうしたものを私は見たことがないことに気がつきました。」 

と書きました。

 

そして、 

原爆の正義(?)を受け入れている被爆国』 

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20130824 

では、

 

「原爆と離れてナチスドイツの話ですが、日本でもよく読まれている『アンネの日記』。 

日本人はこれを読み、他人ごとのようにナチスや協力者を非難する側に身を置きはするけど、「自分の国がこんなナチスドイツと同盟を結んでいたんだ」とまで思いをはせる人は1パーセントもいないでしょう。)」 

と。

 

たまたま、今回の事件についてアメリカ人のティムさんにメールを書こうとして見つけたものに、上の私の意見と同じことを、より厳しく書いている記事がありました。イスラエルの新聞Haaretz(リヴェラルな新聞です)の今年の122日の記事です。

 

Haarez (2014.1.22) 

Why are the Japanese so fascinated with Anne Frank? 

For many Europeans, Anne Frank is a potent symbol of the Holocaust and the dangers of racism. But the Japanese people tend to connect to her story for fundamentally different reasons. 

http://www.haaretz.com/jewish-world/jewish-world-news/1.569938

 

(前略)

 

Frank’s story is so well known that dozens of nations are represented in the entry line of the museum established at her former hideout on Prinsengracht 263. Every year, more than a million people visit the museum, making it one of the Dutch capital’s most visited tourist destinations.

 

But interest in Anne Frank is particularly intense in Japan, where her story continues to reach new audiences through comic books, cartoons, museum exhibitions and educational initiatives.

 

For some Japanese, this is a source of pride. But researchers who have studied this fascination say it has a dark side, reflecting a tendency to focus on Japan’s victimhood during World War II while ignoring responsibility for atrocities committed by its troops who fought as allies of Nazi Germany.

 

(中略)

 

For many Europeans, Anne Frank is a potent symbol of the Holocaust and the dangers of racism. But the Japanese people tend to connect to her story for fundamentally different reasons, according to Alain Lewkowicz, a French Jewish journalist who wrote an elaborate iPad application,”Anne Frank in the Land of Manga,” about his investigation of the Anne Frank phenomenon in Japan.

 

In January, a version of the work was published by the Franco-German television channel Arte.

 

“She symbolizes the ultimate World War II victim,” said Lewkowicz. “And that’s how most Japanese consider their own country because of the atomic bombs ? a victim, never a perpetrator.”

 

(中略)

 

In his book, Lewkowicz juxtaposes Japan’s Anne Frank fascination with what he and many others consider Japan’s failure to fully acknowledge the actions of Japanese troops in areas they occupied in China and Korea.

 

“The Anne Frank-Japan connection is based on a kinship of victims,” Lewkowicz said. “The Japanese perceive themselves as such because of the atomic bombs dropped on Hiroshima and Nagasaki. They don’t think of the countless Anne Franks their troops created in Korea and China during the same years,”

 

In Korea, Japanese troops organized the rape of thousands of enslaved Korean women who were known as “comfort women.” They also perpetrated mass killings of Chinese civilians.

 

Japan apologized in 1993 to Korea and again in 1995 for having “caused tremendous damage and suffering to the people of many countries, particularly to those of Asian nations.” But many consider the apology insufficient and insincere, citing the absence of reference to war crimes and repeated visits by Japanese leaders to shrines honoring some of the worst perpetrators. Japanese Prime Minister Shinzo Abe’s visit last month to one such shrine sparked strongly worded condemnations from the Chinese government.

 

Otsuka says his museum is limited to the Holocaust and that other war crimes are not part of its scope. But he notes that the institution’s mission statement extended to “deepening the understandings of the period and helping to enhance awareness for world peace among young people.”

 

Despite this, Lewkowicz says that Otsuka is quietly working to raise awareness of the divisive issue of Japan’s wartime record.

 

“Don’t expect Otsuka to advocate adding the issue of Japanese war crimes to the national curriculum,” Lewkowicz said. “Japan is not ready. It may seem from the outside like an ultra-liberal society, but this is a false impression.”

 

Still, he said, “Slowly, bit by bit, Otsuka and other like-minded people are raising questions and telling people, also through the Anne Frank story, that some of what Japan did in those years is pretty much comparable.”

 

(オランダの『アンネの隠れ家』訪問者数では日本人訪問者数は13位をつけるほど、アンネ・フランクの関心は高い。

 

しかし、欧米人がアンネ・フランクをホロコーストと人種差別の被害者のシンボルとして受け止めているのに対し、日本では、アンネ・フランクは、第二次世界大戦の被害者のシンボルとしてとらえている。

 

日本は、第二次世界大戦のときにナチスドイツと同盟を結んでいたし、中国や韓国に対して侵略を行った側であったのだが、(原爆によって)、自分を被害者側におき、それが、自分の加害者面と向き合う障害になっている・・・

等々のことを書き、安倍首相の12月の靖国参拝についても批判。)

 

記事と事件、案外関係しているかもしれませんね。 (※実は昨年5月くらいから被害はあったらしいです。2月27日追記)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ANAの強制サービスー報告

2014年02月19日 | 

213日のブログ、『ベネツィア・ボローニャホテルのエレーナさん/ANAの強制サービス』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20140213
の後半で、ヴェネツィアを旅行中、息子たちの帰国便のうち、フランクフルト→ルフトハンザ便のみが本人が知らないうちに、
ANA24時間前自動チェックインされてしまって、てんてこ舞いをした話を書きました。

 

この件で、ANAに苦情および質問をしました。

 

(苦情※要約)

 

自動チェックインは、ANAHP内の案内には以下のように書いてあります。

 

「以下の受付時間内にANA SKY WEB/ANA SKY MOBILEにアクセスして、必要情報をご登録いただくとチェックイン手続きが完了します。

 

国際線出発時刻の24時間前(現地時刻)から75分前まで

【必要情報】

 

・航空券番号、または予約番号 

・ご搭乗者様のお名前 

・ご搭乗者様のパスポート情報 

・米国入国情報(米国線にご搭乗のお客様のみ)」

 

しかし、息子も友人もパスポート番号を入力していなかったのですが。

 

ANA回答)

 

弊社と致しましては、パスポートを含めたお客様の渡航書類を事前に確認致す必要があり、復路便での手続きをスムーズにする目的からも往路便ご搭乗手続時に登録いただきましたパスポート情報は自動的に予約上に登録されるシステムとさせていただいておりますこと何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 

(質問※要約)

 

パスポート番号を乗客が入力しなくても、番号を自動的に登録して、24時間前自動チェックインを強制的にさせられるということですが、これをさせないためにはどうすればよいのですか。

 

ANA回答)

 

オートチェックイン機能につきましては、ご予約の際のメールサービス「チェックイン案内メール」を選択されたお客様に対し、適用されるサービスとなりますため、今後、当サービスをご利用されない場合には、以下の方法で、「チェックイン案内メール」を解除いただけますと幸甚に存じます。

 

(質問※要約)

 

現地にいて、スマホやインターネット環境がない場合で、24時間前自動チェックインが行われてしまった場合はどうすればよいのですか。

 

今回息子の航空券購入は私がしたため連絡先が私のメールアドレスになっていたので、自動チェックインのメールが私のもとに入りました。それで私が気が付き、海外旅行に不慣れな息子と友人二人に指示を出せたました。

 

が、もしスマホで一便だけ自動チェックインをされたことに気付かぬまま(自動チェックインを解除も、搭乗券受取もできない状態になる)、ヴェニスの空港で、チェックインを行っていた場合は、どのようになったのでしょうか。

 

ヴェニス→フランクフルト間(ANAとルフトハンザの共同運航で、便名もANA)、フランクフルト→成田(ANA、チェックイン機かカウンターで2便の搭乗券を手にすることができたのですか。

 

ANAの回答)

 

他航空会社での搭乗手続き方法については、航空会社により、それぞれ異なりますことに加えまして、弊社ではわかりかねますことから、ご搭乗時に都度、××様ご自身にてご確認いただきたく存じます。

 

また、弊社便のチェックイン状況にかかわらず、(弊社便がオートチェックイン済みの場合でも)他航空会社のチェックイン機または、搭乗手続きカウンターにて問題なく、お手続きいただけますので、ご安心いただきたく存じます。

 

なお、今後も××様がご子息様の予約を手配される場合、ご搭乗者様(ご子息様)のメールアドレスに設定していただけますと、幸甚に存じます。

 

とのことでした。この質問は2回目ですが、きちんと答えてくれません(前半分は何に対して答えているのかさえ不明)。 

もう諦めて私はこう返事を書きました。

 

ANA 

△△ 様

 

わかりました。

 

希望もしないのに24時間前自動チェックインをされてしまうのを避けるためには、顧客が、御社の方で既にチェックをいれてある案内メールサービスのチェックを外したり、メールアドレス先を御社の都合にあわせて顧客が変更しなければならないということですね。

(息子はもう社会人になるので、今後はおそらく彼が自分でANAの支払い等をするようになりますが、子供の航空券購入を親がするケースは多いと思います。)

 

御社の飛行機を予約するときは、要注意ですね。

 

24時間以内自動チェックインの説明ページには、あたかも顧客にサービスを選ぶ権利があるように書かれていますが、これは全く現実と違うので、 書き換えてください。

 

もちろん△△様はじめカスタマーセンターの方は、顧客との間に立って一番大変だということは理解しています。

 

この怒りは、システムを決めた人宛です。 

では、お忙しいところ、ありがとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダルマとタヌキ

2014年02月18日 | 異文化

最近、アメリカ人のティムさん、スペインのベゴーニャさん、イタリアのクラウディアさんと私の4人でメールをシェアして話をしています。 

最近私のパソコンが壊れ、新しいパソコンに買い替えたため、パソコンに慣れることやら、他、データ関連のことでパソコンにつきっきりで長い返事ができないのですが、そのまま彼ら3人の会話垣間見させてもらっています。

 

そんな彼らが最近話している一つが、ダルマとタヌキの話。

 

ダルマの話を始めたのは、ティムさん。

 

Hello Everyone,

 

Since you all enjoy Japanese art I thought this was a very interesting modern take on something very traditional.

 

It's a "flat pack" Daruma.

http://en.rocketnews24.com/2014/01/30/unusual-flat-pack-daruma-voted-japans-most-fascinating-souvenir/

 

Here is the English Wiki for a Daruma doll. 

http://en.wikipedia.org/wiki/Daruma_doll

 

と、紙で組み立てるダルマの紹介記事と、ダルマのウィキペディアのリンクを私たち3人に送ってきてくれました。

 

このダルマのクラフトにベゴーニャさんもクラウディアさんも大変興味深そう。

 

私は、3人に、 

「日本には今、『Youは何しに日本へ』というTV番組があって、成田空港で帰国する外国人に何をお土産に買ったかを聞くコーナーがあります。そこでは、時々小さなダルマを買う人、小さ目の信楽焼きのタヌキを買っていく欧米人がいましたが、彼らにはこれが受けるんですかね?」 

と返事をし、信楽焼期のタヌキの写真を送ってあげました。

 

そこで、またベゴーニャさんとクラウディアさんが、このタヌキの置物をlovelyと褒めます。

 

そして、このとき、ティムさんとクラウディアさんが、「自分の国にはタヌキはいない」とも。

 

そこで、ベゴーニャさん、日本の旅行に来た時に撮ったという、草鞋を履いた巨大タヌキの置物(?)の写真を皆に送ってきてくれました。「とてもかわいいのよ!」と書き加えて。

 

正直に言うと、剥製みたいにリアルで大きさが熊なみのタヌキ、私には不気味にしか思えませんでしたが、この写真を見てやはりクラウディアさんは、「本当にかわいいわ」とまた感激して書いてきたのですが・・・・うーん、二人だけなのか、西洋人のかわいいの感覚って、ちょっと日本人とは違うかも。

 

さて、お次はダルマ。

 

ベゴーニャさん、ダルマのウィキペディアを読んで、 

「1990年代に、『ダルマの目入れが盲人差別』だという運動がおこった、政治家も、ダルマに目を入れるのを自粛したって話・・・こんなクレイジーなこと、スペインでしか起こらないと思っていたわ」。

 

クラウディアさんは、 

「なんで、もっと団体に、ダルマが差別をしていないと強く説明しなかったのかしら」 

と、いぶかります。

 

私は、まったく、ダルマ差別騒動、記憶にありませんでした。(この件は、日本語版ウィキペディアにも書いてありません。)

 

これについて、乙武洋匡氏のブログに書かれていて、その意見に共感しましたので、貼り付けます。

 

乙武洋匡オフィシャルサイト

だるまの目入れは差別か (20121211日)

http://ototake.com/mail/243/

 

・・・彼のこの意見、3人にそのうち話してあげようと思いつつ・・・英語力も、頭にインストールできるソフトができないですかね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヴェネツィア、ボローニャホテルのエレーナさん/ANAの強制サービス

2014年02月13日 | 旅行

息子と息子の友人達が、欧州旅行から帰ってきました。

彼らは1泊フランクフルト、4泊ヴェネツィアでしたが、フランクフルトのホテルは皆一緒、ヴェネツィアのホテルは、息子とC君はヴェネツィア本土にあるメストレ駅前のホテル。B君はヴェネツィア本島のサンタルチア駅付近のホテル(もともとは、A君も一緒に泊まる予定でした。)。

ヴェネツィアは、秋、冬は、アクアアルタという高潮による冠水もあるし、そもそもヴェネツィア本島はローマ広場までしか車は乗り入れないこともあり、「英語ができない、個人旅行」の彼らに、万が一のことを考えて私はメストレのホテルを薦めました。

おまけに、今の時期はホテル料金も通常時より安いとはいえ、息子たちの予算にあうホテルでヴェネツィアのホテルに泊まるとなると、「古い、蟹の横ばいで歩くくらい狭い、不便」が重なるのが目に見えたからです。

しかし、B君が「絶対ヴェネツィア本島に泊まりたい」といったこともあり、「本島が魅力だけど、今回はあまり高くなく、清潔、移動が楽ならどこでも良い」という息子とC君はメストレのホテルに滞在。残り2人が本島のサンタルチア駅近くのホテルを予約することになりました。

これは、皆がメストレか本島の同じホテルに宿泊するより、

①サンタルチア駅前は比較的アクアアルタの被害は少ないけど、到着したとき駅前も水浸しということになったときや、帰国日に大きな被害予想があるとき、メストレ組がサンタルチア組のスーツケースを預かることができる。

(※帰国日前日、アクアアルタの被害があり、サンタルチア付近はぎりぎり冠水はしませんでしたが、通路に使う台が設置されたそうです。)

②自動車乗り入れがローマ広場までしかないので、ヴェネツィア本島組はローマ広場から橋を渡ったり道を迷ったりするより、空港⇔メストレ⇔サンタルチア(1駅か2駅、10分~12分、片道1.25ユーロ)という移動をしたほうが楽。(特に雨天)その場合、メストレのホテルでバスの時間などを待っていられる。

③ヴェネツィア本島の観光時、トイレに行きたくなったり疲れたときは、(本島のどこにいるかにもよるけど)メストレ組もサンタルチアのホテルで一休みできる。

というメリットがあるので、一番理想的に思えました。

(A君が旅行に行けなくなったので、B君は1人でホテルに泊まるようになりましたが、そのせいでちょっと度胸が付いたようでした。)

さて、ホテルの息子とC君が泊まったホテルですが、ここは、メストレ駅前にある、ベストウエスタン・ボローニャホテル。

http://www.booking.com/hotel/it/bestwestern.ja.html

ここのホテルは空港バスも近くに泊まるし、部屋はきれいで新しい、スタッフは皆フレンドリーで親切、ということもあって、息子もC君も大満足でした。

しかも、このホテルのフロントのElenaさんという女性、私が息子に至急の連絡を取ろうと思っても連絡がとれず、やむを得ずにホテルのフロントにメールをして伝言を頼んだことが2回ありましたが、共に打って3分以内に「承りました。ご安心を」の返事をくれました。

帰国後、息子にElenaさんの事を聞いたところ、チェックアウトの数時間前の伝言メールでは、わざわざプリントしてくれたメールを部屋まで持っていってくれたり、チェックアウトのときに50セントが足りなかったとき、オマケしてくれたり(たぶん、彼女がポケットマネーで補填してくれたと思う。)、それ以外も大変親切だったそうです。

日本のホテルでさえ、伝言メッセージメールを無視したりするところがあるなか、彼女の心配りに大感激し、「私がヴェネツィアに行ったときも、お世話になります。また、日本にくることがあったら、連絡を」とメールをしました。

(彼女から、はにかんだような、お礼のメールが届きました。)

さて、ついでに、私が伝言メールをすることになった件もついでに。

実は息子たちが利用したのはANA

彼らがメストレのホテルをチェックアウトするおよそ1、2時間前、私のメールアカウントにANAから

「ご登録の予約情報をもとに、2月××日 NH×××便/フランクフルト-東京(成田)のチェックインが完了しました。

本メールをスマートフォンで表示いただき、搭乗券としてご利用ください。」

というメールが届いていることに気が付きました。

(息子の航空券の購入手続きは私がしているため、登録の連絡先は私のメールになっています。)

「旅行に不慣れな息子が勝手に自動チェックインをしてしまった。(注:座席はチケット予約・購入時に指定済。)メールは私に届くし、転送しても使い方もわからないし、おまけにフランクフルト→成田便だけチェックインをしてどうするの!」とあわてて息子にメールをしても、連絡がとれず、それでホテルのフロントを頼ったわけです。

Elenaさんの迅速な対応のおかげで息子からメールが入り、息子は一切オンラインチェックインも何もしていないことが判明。そしてB君もC君も、何もしていないのに、1便のみのチェックイン完了のメールを受け取っています。

この後私がネットで調べて、昨年の春からANAが、「パスポート番号登録、座席指定済みの乗客の航空券については24時間以内に自動チェックインをするということになっている」というサービスを始めたのを知りました。

が、息子とB君はパスポート番号の登録は、あえてしていません。

(行きにチェックイン機でチェックインしたときに、パスポート番号をANAは本人の同意なしに登録してしまうとのことです。※追記:帰国後また未登録に戻っていました。)

また、今回の帰国便、フランクフルト→成田だけ自動チェックインされたところで、ヴェネツィア→フランクルト間もどのみちヴェネツィアの空港でチェックインをしなければならないものなので、勝手に自動チェックインされるというのは、乗客にとって混乱を招くだけで、サービスになどなりません。

そして、本人がスマホを持っていなかったり、Wifiが使えない、充電が切れているなど、使えなかった場合はどうするんでしょう?搭乗券として使うことも、これをキャンセルしたり、空港受け取りにする操作もできません。

今回は、息子も彼の友人もスマホを持っていたのと、私の元に息子宛の自動チェックイン完了メールが届いたおかげで、息子たちに、どうすべきかを教え、問題なく帰国できましたが。

(ANAのデスクに私が、「NH×××便が自動チェックインをされているけど、この場合、ヴェネツィアから成田へバゲージスルーにするのは問題がないのか?」と電話で問い合わせをしたところ、係りの人が即答できなかったので、自動チェックインをキャンセル、その後帰国2便をヴェネツィア空港でチェックイン、バゲージスルーで荷物を預けました。)

「本人の同意なしに自動的にパスポート番号を登録してしまう。」ということは今まではなかったですし、勝手にパスポート番号を盗み登録し、本人が知らないところで「24時間前自動チェックインサービス」を行ってしまうのは、「サービス」ではなく、ANAの「自己都合」でしかなく、顧客にとっては「強制」です。

これと同じことをJALがやっているかどうかわかりませんが、もしJALがそうでなかったら、私は今後JALを使おうと思います。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デンマークの動物園のキリン殺処分が子どもに与える影響

2014年02月11日 | 動物愛護

ロイターの記事にこのようなものがありました。

ロイター210

デンマークの動物園でキリン殺処分、解体し動物のえさにhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140210-00000071-reut-int

[10日 ロイター] -デンマークのコペンハーゲン動物園は9日、繁殖に関する規定などにより、キリン1頭を殺処分し、解体する様子を公開した。キリンの処分をめぐっては動物愛護団体などが反対活動を展開し、これまでに2万5000以上の署名が集まっていた。

殺処分されたのは、18カ月のオスのキリン「マリウス」。同動物園の獣医によると、マリウスは大好きなライ麦パンを与えられている間に頭部を銃で撃たれ即死。死骸の解体は公開され、中には子どもたちの姿も見られた。死骸はライオンや北極グマなど他の動物の餌にされるという。

同動物園はこの殺処分について、飼育スペースが不足していたほか、キリンの健全な個体数を確保するため、同系交配に関する規定を順守する必要があったとしている。

マリウスの殺処分が発表されて以降、インターネット上で嘆願活動が開始されたほか、英国の動物園からマリウスを引き取るとの提案もなされていた。

これはもちろん世界各国から批判をあびています。

たとえば米国ではこのような騒動に。

CNN 2014211

キリン処分の動物園に殺人予告、是非巡る論議も白熱

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140211-35043712-cnn-int

イギリスの動物園から引き取りの声も上がったのに、それを受け入れないで「飼育スペースが不足していた」「健全な固体を確保するため」って・・・勝手にキリンをアフリカからつれてきておいて、散々儲けて、邪魔になったら殺傷。

しかも、その殺し方、解体の公開。

人間が食用のために殺すことについては、私は見ないまでも、その様子を知ることは意味があることだと思っています。

(たとえば、森達也の『いのちの食べ方』(よりみちパン!セ)

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%81%AE%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%81%8B%E3%81%9F-%E3%82%88%E3%82%8A%E3%81%BF%E3%81%A1%E3%83%91%E3%83%B3-%E3%82%BB-%E6%A3%AE-%E9%81%94%E4%B9%9F/dp/4781690025

これは、タブー視されている部分もあり、余り私たちが見聞きすることのない牛が食肉になるまでを書いてある本です。

私はこれを息子が小学生のときに読ませました。

これも頭に残っているのか、彼は食物を本当に綺麗に食べます。)

が、デンマークのこの動物園のやり方やコメントについては、非常に利己的、そして偽善的に思います。

よくペットをもてあますようになって棄ててしまう人がいますが、デンマークの動物園のケースにたとえれば、「ペットが不要になったから、撫でながら殺し、公開解剖する」のと同じようなことで、より非情です。

かつて、デンマークの映画、『しあわせな孤独』という映画をみたとき、自動車事故の加害者となった(とはいっても、デンマーク基準では半身付随になった被害者が出ても、あまり罪はとわれないようです。)医師の妻が、当日の晩、友人と家族でお誕生日会を祝っている場面に非常に違和感を覚えました。

そのほか、2005年のムハンマドの風刺画掲載問題

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%89%E9%A2%A8%E5%88%BA%E6%BC%AB%E7%94%BB%E6%8E%B2%E8%BC%89%E5%95%8F%E9%A1%8C

でも、この国に一種の冷たさ、排他性を感じました。

さて、キリンと同列に扱う問題ではないとしりつつ、関連して思い浮かべてしまう移民の話。

最近、欧州各国で、移民排除の動きが広まっています。

スイスでは、最近「大量移民受入反対イニシアチブ」が可決されたり、他の国々でも、半移民を掲げる政党が人気を集めたり、もう数年来、移民に対する嫌がらせ的政策もできたりしています。

キリンと移民を一緒にするつもりはありませんが、必要なときは受入、いらなくなったら殺しはしないものの、真っ先に邪魔者扱いする。

もちろん、職にあぶれた移民によって、治安が悪化したという面があることは否定しませんが、受入をした段階で、移民たちに責任をもつべきでした。

話を戻しますと、キリン殺傷の動物園問題、これは単に残酷ということのみならず、「邪魔になったものは生き物でも人間でも処分」という発想を子ども達に植え付けた、ということにはならないでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

息子の友人とイギリス人の男性と

2014年02月06日 | 友人・知人

息子と一緒に欧州旅行に行く予定だったA君が、結局出発の間際になって、具合が悪くなり、直前になって旅行をキャンセルしました。

息子と一緒に行く予定だったのはA君のほかにB君とC君がいます。

彼らが欧州旅行に行くのを決めたのが12月の半ば過ぎ。「滞在したい都市は一箇所、添乗員なしのツアー、予算は低め」ということで旅行会社の担当者に足元を見られたのか、あまり条件が良いとも思わないツアーを「明後日までに支払いを済ませないと、飛行機の座席がなくなる」といわれた息子達。

「どうせホテルと飛行機しかついていない格安ツアーだったら、自分達で飛行機を予約し、ホテルも選べる故人旅行にすれば。男4人もいるんだから。」と言ったばっかりに、旅行の組み立ての手伝いやアドバイスをすることになりました。

しかし、この4人は性格がばらばらで、欧州旅行ほか海外旅行を経験済みの息子とC君はホテルも過ごし方もこだわりなし。主体性ゼロ。

これが海外初めてになるB君は、夢見がちで、したいことばかり言って、リスク管理ゼロ。

息子とC君と正反対で、一旦主張したら、自分は絶対それ以外はしない、と言い出します。

そしてA君。彼は心配性で慎重なんですが、それが過ぎるのか、「旅行時は、4名一緒のホテル、行動」というのを主張。

これでホテル決めに時間が掛かり年をこし-「いい加減にしないと、希望のホテルもとれなくなるわよ」と息子の尻を叩き、無責任・無気力の息子とC君、子どものようにも思えるA君とB君の旅行、案じていました。

海外旅行、「4人一緒」=「安全」とはいえず、逆に「4人一緒だったら、誰かがなんとかしてくれる」ということで返ってトラブルを呼び寄せてしまうこともあります。

これに私は「今は本当、女の子のほうが男の子よりしっかりしているわね。」と嫌味を息子に言ったりしていましたが(実はA君の「4人一緒」というのは、言わないだけで、息子もB君もそうしたいと思っているのが見え見えでした。)、あとになってA君には健康に問題があることが判明(彼は皆が飛行機チケットを購入しホテルも決めてから、息子に打ち明けました。)。

4人一緒」というのは、「自分が行けなくなった場合、1人に迷惑をかけるから」だということが、なんとなくわかりました。

しかしこのA君は、息子たちとの旅行から帰って間もない時期に、もう一つ別の欧州旅行(ツアー、周遊型)に行くといいます。

「健康に不安があるなら、よけい立て続けに欧州旅行に行くなんて無謀すぎるし、先に言ってくれれば今回の旅行も、嫌がろうが高かろうが、添乗員付きのパックツアーを薦めたのに。」と、ちょっと批判めいた気持ちでいました。

そして、結果は、冒頭にお話したとおり。

個人旅行で直前のキャンセルは、航空券のキャンセル手数料、ホテルのキャンセル料(今回は、もう1人も宿泊するので、ホテルはキャンセルをしないので、A君が負担することになります。)が掛かりますが、やはり体調が悪いのに欧州に行くわけにはいきません。

A君は、今回自分とペアになる1人の為のホテルの予約などを率先してやっていた子です。「自分がどうしたい」ということでなく、「どうすべきか」も良く調べていました。

他の3人は、この辺についてA君に頼っているようにさえ思えました。

「体調が悪いので、いけなくなるかもしれない」と言って、出発日の前々日ホテルのバウチャー(彼+C君、彼+B君)のpdfを息子や他の子達に送ってきたとき、息子も私もまだ本当に彼が行けなくなるとは思っていませんでした。

が、結局前日になっても体調は直らず、彼は飛行機と保険をキャンセル。

A君が健康に問題がない子であれば、「運が悪かった」で済ませられますが、彼が健康に問題があるがゆえ、金銭面だけはないダメージを心に受けてしまったのではないかととてもやるせなくなりました。

そして、このとき彼がどうして旅行を立て続けに企画してしまった理由-潜在意識だと思いますが-わかった気がします。批判的だった自分を恥じました。

彼は、人に迷惑をかけないように、諦めるときは諦める潔さがあり(別に彼が大金持ちの御曹司というわけではないそうです。)、「自分が健康体でないからといって、やりたいことに制限をしてしまうのではなく、「できる」ということを自分に証明したかった、のではないか」というように思えます。

彼が体調を整えて次の旅行が無事にいけることを願うと同時に、また海外に行くようなことがあったら、できるだけキャンセルに支障が出なかったり、疲れない旅行の相談にいつでも応じたいと思います。

(行き先によっては、海外の友人も現地サポートを喜んでしてくれるでしょう。)

さて、若い人の健康といえば、最近、人工透析を受けているという若いイギリス人から、日本語を勉強したいし、友達がほしいので、日本人ペンフレンドを紹介してと連絡が入りました。

そんな彼は、最初、年齢がとても上のペンフレンドを求めたので、

「日本人で私の年頃は、20代の男性との文通をしたがる人はなかなかいない。一応その年代の人にも聞くけど、誰か同じ年代の人を捜させてください。

あなた自身も、英語のネイティブスピーカーだし、若い、そして日本語も少しわかるから、自分でももういちど探してみてください。」

と書いたところ、この男性は、

「若い人は、僕の病気に理解をしてくれないんです。透析の病院にいっても、周りは老人ばかり。また日本にいきたいけど、透析を受けているから行かれません。せめて日本語ができるようになりたいんです。」

と返事をくれました。

確かに、彼の病気の話を書いて、心当たりの人に聞いてみると、普段返事をくれるのにくれなかったりする人、偽善的だったり、「彼はきっとそう言いながら、美人でやさしい女性と知り合いたいんでしょう」という人まで(流石に、これを書いてきた人には、今後連絡はしません。)

結果的には、ルイジさんのペンフレンドである杏子さんと、もう1人の男性が「自分の拙い英語でよろしければ」と引き受けてくれました。

彼のような人達の頑張りを、そっと応援する人が増えてくれると良いな、と思います。

(大体、年齢の関わらず、自分がいつ病気になるかわからないです。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする