先週末、家の引き渡し完了。
しかしー実は先々週が引き渡し予定であったのに、その間際になって、
① 雨樋と雨水桝の対応がおかしい-雨水浸透桝は5つあるのに対し、屋根(切妻と寄棟の二つ)から落ちた雨水が流れ込む雨水浸透桝はそのうち3つだけ(実は設計ミスで、予定されていた30㎝の雨水桝が15㎝のものになったため、実質2.5個。)。残りの2つの雨水浸透桝は、ベランダと玄関前の庇専用になっている。
(屋根の縦樋も3本だけで、高い屋根から低い屋根を繋ぐことさえしていません。)
⓶ 建て壊し前の家の雨水浸透桝にはきちんと配管されていた、雨水のオーバーフロー管が省略されていた。
ということが発覚。
①は、私がたまたま現場に行ったときに気が付きました。
⓶は、現場に足りない土を持ってきてくれていた、基礎職人のHさんと雨樋が足りないという話をしていたとき、「雨水桝に雨水が浸透しきれなくなったら、軒樋からジャージャー水が落ちてくるだろう」と言ってくださったことで配管について調べ、今建てている家には雨水のオーバーフロー管が省略されていることに気が付くことができました。
①の雨樋について、設計のT氏は「現在使う雨樋では計算上問題がない」とのことでしたので、「軒樋一本につき縦樋が一本。しかも寄棟部分の雨樋は直線一本ではなく、実質3本の軒樋を繋ぐもの。もし、雨が抜ける穴が詰まったときには、どう対処できるかを文書にして出してください。」と言っても、スルー。
最低限、寄棟にはもう一つ縦樋が必要であるのは素人でもわかること。幸いベランダから寄棟の軒樋から縦樋を通し、玄関庇に雨水を落とす方法なら比較的簡単にできそうなので、私からそれを提案。
K氏は「それをやると○○様の追加工事量が掛ってしまうのでお奨めしません。」。
私、「見積段階で、縦樋を増やしたら当然値段は上がります。その分を我が家に請求されるのは理解できます。しかし、そもそも寄棟の一本しかない縦樋用の雨水桝は設計上設けられた30㎝は使えず、15㎝の桝に変更。その上、雨樋が詰まった時の対応も考えられていない。これで我が家に追加工事を全額負担をさせるって、悪徳業者みたいですね。」
絶対自分のミスを認めないK氏に対し、現場監督A氏と営業のK氏は私の言い分がおかしくないことを認めてくれていて、K氏が本部に掛け合い、金額9万円のところ、会社が4万負担、我が家が5万負担ということで追加工事をすることに。
(我が家は基礎のやり直しなどで工期が延長―借り住まい延長分家賃3か月分のうち1か月分負担、割引券10万円の放棄をしています。これから更に5万円の負担、と納得はいかないのですが、トータルとしてF林業の負担金額が大きいことも分かり、譲歩。)
⓶については、市役所の担当課に私が雨水桝の件を確認をしたところ、
一度申請されていた雨水オーバーフロー管が途中で取り消されていたことがわかりました。
市役所の担当者も
「オーバーフロー管は絶対つけなければならないわけではないのですが、付けるのが標準です。」と仰ってくれたこともあり、F林業はオーバーフロー管の追加工事は引き渡しの日にしてくれました。
これでめでたしめでたしとならず、更に問題が-
このオーバーフロー管の追加工事、水道業者が追加工事の図面と違う配管をしてしまう、元々段差があった地面を道路に向かって均してしまう(花壇用にせっかくH氏が置いて行ってくれた土までも、これから工事で地面を採掘する駐車場の砂利混じりの土と混ぜてしまい、無駄になってしまいました。)、というとんでもないミスを犯されました。
そしてこの時土を掘り起こしたことで発覚したことが、配管の深さの問題。
雨水桝と駐車場の給水管は、外構工事に支障が出る程の浅さ。
汚水桝、配管は浅く、しかも、止水栓がある場所では給水管が排水管の下を通るところもある。 もともと気になっていた、汚水桝と止水栓の桝が密接していることの問題は、「問題ない」とずっと言われてきていましたが、今日私が水道局に問い合わせてみると、「給水管が下水管の上になることはもちろん、止水洗と汚水桝の桝の外周との距離は30㎝以上と指導しています。」との回答。
既に始まった外構工事もストップ(一部壊してやり直しになる箇所もあるかもしれません)しなければならず、最後の最後まで問題続きの家づくり。
今回の家づくりで感じたことは、
①「絶対大丈夫」という相手ほど、信じてはいけないということ。
(騙すつもりはなくても、想像力にかけていたり、その人のの大丈夫専門が自分の専門分野の話だったり、数字に頼りすぎたり・・・という、経験不足の人ほど、「絶対大丈夫」という傾向あり。)
⓶ ハウスメーカー、業者任せはダメ
③ 友人、知人、職人さん、そしてお役所の方で相談に乗ってくれる人を確保し、知恵を借りる。
(私は今回とても頼りになる役所の方と知り合うことができました。そうでないサラリーマン的役人だと期待はできないかもしれませんが、役所の方に相談は早目にするのが良いと思います。)
④ 納得できないことを直させるには、論理的に相手を説得。
です。
引き渡し前に、見えるところはチェックをしても、見えないところまではチェックしない場合が多いと思います。我が家の場合、F林業の現場監督のA氏が引き渡し後も誠意を持って対応してくれているのでよいのですが、ハウスメーカーも引き渡し後は問題があっても対応が遅いところもあるよう。なのでこれも追加。
⑤ 雨樋、地中の配管、引き渡し前に図面と実際のものを見ながらチェックを。
我が家のように、最初から最後までトラブル続きの家は少ないかもしれません。
しかし、市役所の方が、
「○○さんは気が付いたけど、問題がある工事をされても、何か起こるまで気が付かない人が大半」
とおっしゃっていたように、建築中「実は規定から外れていたり、瑕疵があっても気が付かないだけ」ということはあるのでしょうね。
(実は前の家も図面も実際も雨水桝のオーバーフロー管はあったものの、案外大事なところが図面とは違っていて、「実は雨水桝、下水管に繋いでいたのではないか?」との疑惑あり。)
引き渡し後にも発覚するトラブルは、外構業者さんにも迷惑が掛かっているのでラストスパート。
神経と体力を使う生活から早く逃れたいです・・・。