Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

ブログ人から引っ越し

2014年10月28日 | 

皆様

OCNのブログ人が今年11月30日で終了となるため、こちらのGooブログに引っ越すことになりました。
(旧タイトル:Various Topics 
旧リンク:http://afternoon-tea-club.blog.ocn.ne.jp
これはぎりぎり11月30日夜まで残します。)

①全文引っ越しができなかった記事(6本)、
②文字化けあり、
③改行がおかしいものあり、
④動画の題名とリンクの部分の下地の色が白く抜けているものあり
(韓国人のフリーハグ、スペインのバグパイプの2本)、
⑤OCNではできていた複数カテゴリーができず、Gooブログの基準で一本のカテゴリーに振り分けられていた、

(現段階で気が付いたものだけ上げると、)以上の問題がありました。

①、③は、軽度のものはそのままにし、それ以外は削除ないし非表示に。
④は、前者はリンクだけ後日別の記事で紹介、後者は投稿し直し。
②、⑤は、少しづつ修正。


新規の記事は、11月から書きだそうかと思います。

皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

Yukari

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スコーン

2014年10月25日 | 生活・日常

イギリスはじめ数か国で暮らしたことがあり、料理が大好き、グルメ・グルマンである友人Tと、料理が不得意、おおざっぱな私との会話です。

私「あなたの職場の界隈で、おいしいスコーンを食べさせてくれるお店はない?」

T「僕は、日本で供されるスコーンって余り信用していない。ほとんどの洋菓子同様、スコーンも、日本の店でスコーンと称して出てくるものの方が食べ物としては上で、スコーンであると思わなければ十二分に美味しいものだと思う。 

でもね、やはりドロッとしたクリームやジャムをたっぷり付けて、ミルクティーと食するスコーンは、不恰好にバックリ割れて、妙に粉っぽく、うっかり噛むとぼそぼそと崩れてくるアレでないと、ダメなんだよね。」
 

私「ふーん。こんな私でも昔はスコーンを焼いたりしたのよ。家族に案外好評だったんだけど、もう何年も焼いていないわ。 

私が焼いていたスコーンは、あなたがイメージするスコーンにちょっと似ていたかも。」

(誇らしげに言ったセリフ)

 

T「参照したレシピにもよるけど、君の手作りは実は近いものだったかもね。 

林望の『イギリスはおいしい』の巻末にスコーンの焼き方が書いてあって、不器用なイギリス人が皆家庭で作るだけあって、さほど特殊な技能を要するものではないようなことが書いてあった。」
 

私「・・・・・」
 

Tは、私に喧嘩を売っているつもりはなかったそうです。

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ツキノワグマの牙のペンダント、アメジスト(?)のペンダント

2014年10月24日 | 友人・知人

先日、『ウサギとカメの半年後』
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20141014
で書かせてもらった、山形地域おこし協力隊の田口さんが休暇をとって神奈川の実家に戻っているということで、昨日お会いしてきました。

この田口さんですが、実際に会って話してみると、その精悍な風貌(ま、実物の方が写真や動画よりハンサム、ってことですか・・・。)もあって、私が抱いていたような「ぼくとつ」「のんびり」というのとはちょっと違いました。

(こういうことは、たとえば海外の文通相手ではよくあることです。
先に写真を送ってもらっていたとしても、その写真は、実際に会ってその人の体格、声、表情、話し方等を見ない間は、「文章のイメージをミックスさせて描いた似顔絵」程度のものでしかありません。)

今回は、彼にとっても、初対面の私と二人で会うのは居心地が悪かろうと(マザコン親子に見えそう。若い燕?それは疑う人はいないでしょう。)、友人アサコさんにもお付き合いいただいたのですが、お昼過ぎから夕方まで、女性二人に付き合ってくれた田口さん。

私は、自分から話すのが得意ではない (もしくは初対面で少し緊張して地がだせない) 若い人と会うときは、相手に質問をしたりしますが、それだけではなく、自分の話をたくさんしてしまう傾向があり、また、聞き上手なアサコさんもいたことがあって、ついつい私が話すぎて、彼はちょっと戸惑っていたかもしれません。

そうであっても、メールのやり取りではうまくニュアンスが伝わらないので避けていたこと-たとえば、「山形に移住するという決断も素晴らしいと思うけど、企業、組織でもう一度働く、という選択肢は、まだ残しておいてほしいと思う」ということについても、神妙な顔つきで聞いてくれていた彼。

そして、私が彼の素直な文章のファンであることを言い、文章を書くことが昔から好きだたのか、という質問に、「恥ずかしいんですが、中学の頃、歌詞を作ったりもしていたんです。」と照れながら答えてくれたり。

一方、一緒にいた、アサコさんのペンダントに目を向けて、「素敵なペンダントですね」という、スマートさも。

ペンダントを褒められて、うれしそうなアサコさん。

「それ、アメジストよね。」
と私が彼女に尋ねると、彼女は謎のほほえみを浮かべて、このペンダントの話をしだしました。

彼女の話によると、このペンダント、実は戦前に樺太から幼かった彼女のお父様をつれて逃げてきた経験もある、おばあ様の形見だった指輪をペンダントにリフォームしたものというものだそうです。

長年おばあ様が大切にしていたもので、それは真っ黒に汚れてはいたけど、アサコさんはこの指輪になぜかひきつけられました。
そして宝石店に持って行って、ペンダントにリフォームを頼んだのです。 

磨かれて深い紫色の美しい石。 

ところが、その宝石店からは思わぬことを。 

「すみません。これ、アメジストではなくて、ガラスのようです」。
 

それを聞いても、アサコさんはそのままこのガラスを(高いお金をかけて)ペンダントにしてもらい、今もこうして愛用しているとのことでした。
 

アサコさんのおばあ様は、この指輪の石がガラス玉ということを知っていたのでしょうか。それとも、指輪を買ったお店に騙されたのか。
 

それは謎のままですが、おばあ様にとっても、アサコさんにとってもこのガラスは、同じ大きさのアメジスト以上の価値がある宝物、そしてパワーをくれるものであることは間違いないようです。 

(私がアサコさんであっても、そう思います。)
 

このような話を聞けたのも、田口さんがアサコさんのペンダントを褒めたことから。 

彼が宝石に興味があるわけではないのであれば、もしかしたら、彼はこのペンダントから何か感じとったのかもしれません。
 

ちなみに、彼はこのときはじめて仕留めたツキノワグマの牙で作ったというペンダントを持ってきていました。 

(バックパックから取り出したそのペンダントを、アサコさんも手に取り、興味深く眺めていました。)

田口さんもアサコさんも、貴重なお時間をありがとうございました。

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トーストの好みの話からフィンランドのコーヒー消費量世界一ということを知る

2014年10月22日 | 異文化

私は、トーストを食べるときは、パンをきつね色に焼いて、少し冷ましてからバターを塗ります。
こうすると、バターがとけ切らずにトーストのサクサク感とバターのしっとり感を楽しむことができるからです。

これは子供の頃からの好みなのですが、親も姉妹も、そして夫も私の好みを理解せず、私を変人扱いしてきました。
(息子はあまりトーストを食べないのでこれについて何か言ったことはありません。彼は冷めたごはんにアツアツのカレー、といった組み合わせを好むような人間なので、食べ物の好みで人を批判できる立場にはないのを自覚しているようです。)

しかし、最近トーストを冷ますイギリス在住のカナダ人のことをテレビ番組で観たのをきっかけに調べてみると、イギリス人はトーストを冷ましてからバターを塗る人がメジャーのようだということを発見。

たとえば、
BBC
The Cultural Divide: Brits vs. Americans on Toast
http://www.bbcamerica.com/mind-the-gap/2013/06/06/the-cultural-divide-brits-vs-americans-on-toast/

この記事には、
Brits will often let toast go cold too ? so the butter doesn’t melt too much.
と書いてあります。

これで長年の理不尽な態度を改めてもらおうと、
「私は変人じゃないわ。イギリス人だって、私と同じような食べ方をするじゃない!」
と夫に言ったものの相手にされなかったので、これを日本と海外の友人達に愚痴交じりに書きました。

これに対し、友人T(イギリスに1年住んでいました)は、
「正当化する際に食にこだわりのないイギリス人を使うのはちょっと・・・」
と、イギリス人だけでなく、私にも失礼なことを。

しかし、
「日本では6枚切りとか、4枚切りとか売ってるけど、あれはパンメーカーの陰謀(善意に解釈すれば、ご飯の食感への近さを追求か?)で、トーストは薄い方が本格。
実際イギリスで売っているものは、日本でいえばサンドイッチ用くらい(半斤を12枚切り?)が標準だったと思う。あれをカリカリに焼いて食べるのがいい。」。

アメリカ人のティムさんと兵庫のゆかりMさんは、うれしいことに、「パンを少し冷ましてバターを塗る派」でした。
(ゆかりMさんに至っては、凍らしたパンを好んで食べるそうです・・・。)

イタリア人のクラウディアさんは、
「私はあまりトーストを食べないけど、でも食べるときは焼き立てトーストにすぐバターを塗るかな。でも、人はそれぞれ自分が好きなように食べるのがベスト」
と、トーストの好みごときで、私を変人扱いしてきた我が家族に聞かせてやりたいセリフをくれました。

さて、クラウディアさんの言葉をありがたがる私ですが、やはり「そんな食べ方(飲み方)するの?」と思うものはいくつかあります。

「フィンランドでは、コーヒーにサイコロ状にしたある種類のチーズを入れて飲む」というのもその一つでしたが、今回のことをきっかけに、フィンランド人ペンフレンドのJに、これが一般的、もしくは良く知られた飲み方なのかどうか聞いてみました。

(そのチーズの説明: 

Wikipedia  

Leip�・juusto (bread cheese) or juustoleip�・ 

http://en.wikipedia.org/wiki/Leip%C3%A4juusto

これは北欧系アメリカ人らしい人が作った動画で、このチーズの作り方、そして最後の方でコーヒーに入れているのが観られます。 

Finnish Squeaky Cheese - Leip�・juusto Video How-To-Make 

http://www.youtube.com/watch?v=bzzOLT_mmc0
 

Jは、

「いや、知らないな。 

コーヒーとともに食べることはあるけど、コーヒーに浸さない。ビスケットのような感覚でコーヒーのお供にするだけ。 

Juustoleip�・はクラウドベリーとともに食べるのが一般的だと思うよ。」 

と否定するだけでなく、(「フィンランド式コーヒー=cheese in coffee」と思われるのが少し不本意だったのか、)こう教えてくれました。
 

「コーヒーのお供といえば、home made pulla

Wikipedia

Pulla 

http://en.wikipedia.org/wiki/Pulla

なによりコーヒーはフィンランド人にとっては欠かせないもの。日常的はもちろん、仕事の会議でコーヒーがないなんてことになったら、大変さ。

 

君、フィンランドが、年間の国民あたりのコーヒー消費量ナンバー1だって、知っているかい?

Wikipedia 

List of countries by coffee consumption per capita
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_coffee_consumption_per_capita 


トーストの好みで虐げられてきたからこそ、今回フィンランドのパンや世界のコーヒー消費量の話まで知ることができたことを感謝すべきでしょう・・・か。
 

(それにしても、私はずっと、年間個人コーヒー消費量は、アメリカや南欧諸国、南米が上位を占めると思っていました。北欧が上位を占めるとは意外。)

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ロナルド・ドーア氏の新著『幻滅』

2014年10月16日 | R.Dore

1950年、神戸に初来日をして以来、山梨の農村、東京の下町の住人たち、そして丸山真男、加藤周一ほかの学者たち、政治家たち等、広く、深い交流をしてきたドーア氏の本が、11月に出版されます。(当初の予定より遅れたようです。)

藤原書店
幻滅』
一外国人社会学者の戦後日本観 

戦後まもなく来日し、「知日家」社会学者として邦訳された著書も多い著者が、戦後七十年を経た今の日本をどう見るか。依然としてどこよりも暮らしやすい国、しかし中国、韓国ほかの近隣諸国と軋轢を増す現在の政治、政策には違和感しか感じない国、日本。一外国人だからこそ言える、これからの日本人への痛烈なメッセージ。
 

http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=1415&zenid=f21649ee756b77fae500dec22d3bdb4e

 (個人的には、題名にちょっと不満がありますが、楽しみにしています。)

この本の前に、こちらの本を読むとよいかもしれません。 

『日本を問い続けて 加藤周一、ロナルド・ドーアの世界』 (岩波書店 2004
 

なお、英語ですが、ドーア氏の2003年のインタビューの動画があります。 

こちらもついでに紹介します。
 

Interview with Professor Ronald Dore 

http://www.youtube.com/watch?v=5DPR3ThmgBM

Interview of Ronald Dore by Alan Macfarlane. Filmed by Sarah Harrison, 31st March 2003 

Discussion on whether Japan and the West will converge. The economic structure and "Americanization" of Japan.

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ウサギとカメの半年後

2014年10月14日 | 友人・知人

山形地域おこし協力隊の田口比呂貴さん、MATCHA運営者の一人青木優さん-
彼らのことは、今年3月に 

MATCHA と日本の小型モーターとなりうる若者たち』 

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20140325 

のなかで以下のように書きました。
 

「・・・・都会(近郊も含む)育ちの20代。そのまま、多くの学友たちが進んだ道(大学を出てある程度名前の知られた会社でサラリーマンをする)を歩いていてもおかしくなかった若者たちです。
 

しかし彼らは、「社会がこれだけ違ったのに、相変わらずの意識や価値観にのっとった人生」に対して疑問を持ちました。そして、レールから降りて、自分たちで模索しながら、納得のいく人生を歩みだしたのです。
 

彼らがそれをできたのは、普通の若い人にはない特別な能力があったのか・・・・確かに語学に長けていたり、優等生であったり、という面はあったでしょう。
 

が、私がすごいと思うのは、彼らが「これほど強い自我を持ちながら、人と人との繋がりを重視すると同時に、「自分たちが、社会のために」していうことを、楽しみながら実践できていること」です。
 

青木さんとは4月にお会いしたのですが、 

『泉とMATCHA-青木優さん』 

http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/d/20140416 )
 

そのときももうすでに分刻みの様なスケジュールをこなす忙しさのようで、私は彼が息切れしてしまう(身体が付いていかなくなるのでは、という意味)のではないか、と危惧していました。

しかし、“小母さん”の心配をよそに青木さんは日本、海外を飛び回り続け、MATCHAPR活動を行っています。この活動の中で、人脈も広げ、講演・イベントにも引っ張りだこのよう。
 

そんな彼が一昨日書いていたブログはこちら。
 

HIBILOG 

決断すること 

http://www.aokiu.com/2014/10/12/decision/

会社をやっていると、やらなきゃいけないことは沢山あって、それこそ無限とあります。同時並行的に、様々なプロジェクトに足と手と頭を使うことはとても楽しいですし、無意識で動いていた物事が有機的に繋がりあい、想定以上の結果が出た時の嬉しさったらないです。
 

(中略)
 

これから、もっと大きな決断がすぐに来る気がしています。一つ一つを自分の目で見極め、自分の手で決断し、前へ進んでいきたいと思います。
 

そして、田口比呂貴さん。
 

彼は青木さんと違って、達成すべき目標(具体的に熱意を感じること、プロジェクト等)があったわけでもないですし、「外に向けて何かを発信する」ということよりも、まだ自分探しの段階のようでした。
 

そして、彼の場合は「突っ走る」のではなく、ゆっくり考え、のんびり進む。
 

レールを降りて模索することは良いけど、何か流れに任せたり、アリとキリギリスのキリギリスなみに、「自分の人生、好きなように生きる」と言って好きなことをして将来を考えない、口だけ達者な若者がいるなかで、彼は狩猟の免許をとり熊狩りに行ったり、地元の伝説の怪魚探検イベントを企画したり(地域おこしと同時に、高齢者の夢をかなえてもいます。)、稲作をしたりと、文字通り体を張って毎日を送っています。
 

ひろろーぐ 

http://hirotaguchi.net/

地域おこし協力隊は3年間の期限付き。協力隊の期限が終了した後も、この村に残って暮らして行こうと考えている彼。実際移住するかどうかは、まだ現段階では確定ではないでしょうが、この半年の間に、彼も青木さん同様、大きく成長したようです。
 

この青木さんと田口さん、「ウサギとカメ」のように正反対に見えるのに、
 

「人との繋がりを大切にする」 

「他者の意見に耳を貸す」 

「大らか」 

「他者の評価を気にしない」 

「自分を信じる」
 

等々、共通点があるせいか、似ています。 

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大人の国ノルウェーが国際オリンピック委員会に"No"

2014年10月12日 | 海外ニュース・できごと

「将来移住するとしたら、ノルウェーが良い」
と、イタリアに移住しているイギリス人社会学者との雑談で話したとき、彼は
「どうして?寒いじゃない」
と半分冗談っぽく聞きました。

極寒、日照時間が少ないところは嫌、ノルウェーの言葉もできない、ノルウェーには旅行に行ったことさえもない、という私がこの国を移住したい国ナンバーワンに挙げるのは、この国が西側諸国の中で一番成熟した大人に思えるからです。

それは、この国の人口が少ない、資源がある、ということから可能になっているのでしょうが。

ところでそのノルウェーが、22年冬季五輪の招致レースから撤退したそうです。

ニューズウィーク
(20141010)
オスロ五輪招致撤退はIOCの接待要求のせい
By ベン・マティスリリー
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/10/post-3421.php

22年冬季五輪の招致レースから、ノルウェーのオスロが撤退した。理由は、大会後に無用の長物になる競技場に巨費を投じるのがばからしくなったから。さらに、IOC(国際オリンピック委員会)が、いかさま貴族の腐敗組織と分かったからだ。

 ノルウェー国民が半ばあきれ、半ば憤慨したのが、五輪開催中に必要とされた豪華接待。その内容を地元ベルデンスガング紙の記事から抜粋すると──。

■IOC委員は開会式前に国王と面会。式後のパーティー費用はノルウェー王室かノルウェーの組織委員会が持つ。

■公道に委員専用車線を設ける。

■各委員のホテルの部屋に組織委員長とホテル支配人の挨拶状と、季節の果物と菓子を届ける(2月のオスロで季節の果物を見つけるのは至難の業だが)。

■ホテルのバーは営業時間を夜遅くまで延長。ミニバーにはコカ・コーラ社の飲料を置く。

■空港でIOC会長の歓迎レセプションを行う。空港には委員専用の出入り口を設ける。

■開閉会式には各種アルコールを準備し、競技期間中は会場のラウンジにワインとビールを。

■委員のホテル出迎えは笑顔で。

■会議室の温度は常時20度に。

■会場のラウンジに温かい食事を用意し、メニューは定期的に入れ替える。

 オスロの撤退に対してIOCはこんな声明を発表した。「冬季競技の熱心なファンであるノルウェー国民にも、自国で記録を達成する機会を逃すノルウェー選手にも、残念な決定だ」

 悲しい。実に悲しい。

競技場建設は一部の人達にはおいしいです。それが「無用の長物」となっても、血税をつぎこまれても、なんのその。
(環境破壊や、カジノ建設の足掛かり、オリンピックの名のもとに好き放題の国もあります。)

ギリシャの金融危機が起きたきっかけも、オリンピックであったということも言われていますし、私の外国人の友人たちには「今の時代、自分の国にオリンピックは来てほしくない」と言う人も少なくないです。

(オリンピック、なんで既存の競技場でやってはいけないのか、私は不思議に思います。オリンピック開催に新しい競技場を作ることが条件になっているのか・・・。)

“国際オリンピック委員会(別名:国際王様委員会?)”のこの要求、日本も他の国も当たり前にように受け入れてきたのでしょうか。

オリンピックって、政治家にはおいしいのでしょうね。

参考:

外務省
ノルウェー王国基礎データ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/norway/data.html 

伊勢�・賢治の平和構築ゼミ 

ノルウェー 

http://www.magazine9.jp/heiwa/080625/080625.php

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本能を失いつつある現代人

2014年10月11日 | 雑感

ここ最近のニュースで、台風のさなかにサーフィンに行き亡くなったり、行方不明になったりした若者たち、就活に失敗したからイスラム国の戦闘員になろうとした若者のことを報じました。そして昨日は、御嶽山の噴火で亡くなった方の半分が噴火の写真を撮っていたという医師の報告。

お亡くなりになった方や今もなお行方不明の方に鞭打つようなことは言いたくないのですが、それでも彼らには「命を守る」という動物に備わっている自衛本能の欠落を感じてしまい、残念に思います。

御嶽山の噴火で写真を撮っていた人達は、無事下山をした方も含め、習慣でカメラを火口に向けてしまっていたのでしょう。

たぶん、最初は写真などとらずに逃げようとした人もいたと思いますがそういう人達も、写真を撮っている人をみて、自分もスマホやデジカメを取り出し・・・。

これが、プロのカメラマンであったり、研究者であれば、恐怖より前に火口にカメラを向けてしまってもそれはある程度理解できるのですが(実際、雲仙普賢岳の火山でなくなった外国人被害者3名は、火山の噴火映像を取るプロでした。)、一般の人が、レストランで料理の写真を撮ってブログやFacebookにアップする感覚で、逃げるよりも噴火している火山にカメラを向けてしまうということ、これはもう・・・。

レストランでスマホを取り出し写真、というのは、日本に限らず外国でもあります。
それだけではなく、たとえば、ニューヨークの地下鉄に人が落ちたときに、周りの人は落ちた人を助けるよりもスマホで挙句その被害者の死ぬ直前の表情を写真にとったということもありました。(その被害者の死の直前に写真を大手メディアが買い取り掲載。)

機械は人間が扱うものですが、機械に人間が操られて、本能や人間性を破壊されているようです。

さて、イスラム国に行こうとした元北大生の男性の方ですが、この事件、張り紙をした書店、仲介をした元大学教授のことを比較的大きく報じました。

が、この事件以前にも、日本を飛び出して海外で傭兵として戦っている(働いている)日本人は昔からいて、今もまだ多くいます。

「お金」「変わった体験をしたい」「弱者を助ける(?)ため」というのを第一に挙げる人もいるでしょうが、どうもネットで調べると、軍事マニアで「戦いたい(人を殺してみたい)から、傭兵に行きたい」という人も。

元北大生にしても、「就活に失敗したから戦争に行くか、自殺をしたかった」というようなことを言っていたようですが、本当のところは、ゲーム感覚で戦争に行きたかったのではないか、と私は勘ぐっています。(就活に失敗、といえば、少しは同情してもらえる。)

この元北大生を仲介したという元大学教授は中田考氏ですが、彼も、 

「教唆もしていなくて、本人が頼んできたから、紹介しただけなんですが。 

まあ、本人は何をするか、よくわかんないタイプの性格の人とは思いましたが。」 

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/245dd90a4f75bf07ff3d68418d4b7e46
 

とか、
 

「日本にいて何かいいことがあるだろうか。毎年3万人も死んでいくような国。自殺するよりまし。「イスラム国」へ行けば、本当に貧しいが食べてはいける。」 

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4290

なんて無責任極まりないことを言っています。
 

(中田氏は変人であると思いますが、危険人物ではないと思います。 

今回の北大生が見つかったのは、田母神がイスラエルにツアーに行って、「イスラエルの高官が、イスラム国の戦闘に日本人9人がかかわっている」とリークしたことから、公安が動きだしたのでしょう。 

政府としても、「テロ未然防止対策強化」と称して、過剰な捜査を一般的煮させる良いチャンスでもありました。)
 

元北大生、(釣りと言われていますが)張り紙をした書店の店主、中田氏、この三者、それぞれ、知識は豊富でしょうが、それと引き換えに、生きていく上で大切な何かを失っている気がします。

日本で、世界で、新しい技術は今もどんどん進化し、昔より知識が豊富な人も増えています。
 

しかしそれと引換に、人間は退化しているのでしょう。


追記:御嶽山といえば、半月前に噴火の兆候があったのに、危険度を問題なしの「レベル1」のままにした気象庁の落ち度は、もっと追求すべきでしょう。

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アウシュビッツ見学の意味

2014年10月08日 | Nationalism

イタリア人のペンフレンド、クラウディアさんは8月の夏休みに、ボローニャ近郊の家から一家揃って車でスロバキアとポーランドに行ってきました。

彼女は、現在10代後半の息子さん二人には、毎年127日(ホロコースト犠牲者を想起する国際デー)には、ホロコースト関係の映画を見せてきていましたが、今回のアウシュビッツ訪問は、息子さんたち二人にとっても衝撃であり、そしてより深く人権や平和について考えさせてくれたそうです。

クラウディアさんは見学では、フィンランドのオーランド諸島(スウェーデン系住民がほとんどのフィンランドの自治領。新渡戸稲造とも縁があります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E8%AB%B8%E5%B3%B6 )の人達を含む欧州圏の人はもちろん、アメリカ、日本、中国、韓国、インドから来ている人とも会い、そして、いうまでもなく多くのイスラエル人-団体の学生たちとは何度もすれ違ったそうです。

アウシュビッツほか、欧州にはこうした強制収容所が見学施設となっているところはまだ他にもあります。

私は訪問しませんでしたが、たとえばフランスのストラスブールから南西約60kmに、ナッツヴァイラー強制収容所もあり、これも見学施設になっています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC%E5%BC%B7%E5%88%B6%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E6%89%80

ホロコースト否定者-「毒ガスでユダヤ人を殺さなかった。ユダヤ人たちはチフスや飢餓で死んだ。ホロコーストは捏造」という意見を言う人もいます。

これについては、ホロコーストを否定することが許されない(ドイツでは逮捕、それ以外でも、シオニスト団体が目を光らせていて、そうした意見を本に書いたりしようものなら、出版社に嫌がらせをして、結局は廃刊においこまれたりします。日本では、雑誌のマルコポーロが廃刊になりました。)ので、100パーセント間違っているとも言い切れないと思いますが、仮に毒ガスでの殺戮がなかったとしても、実際、ユダヤ人たちを強制収容所にいれ、非人間的扱いをしたナチスの罪は帳消しになりません。

ところで、これらの見学施設は何のためにあるのでしょうか?

これらはただ、「昔、ユダヤ人はこんなひどい目にあったのだ。ユダヤ人(実際は非ユダヤ系の犠牲者もいます)に対しての追悼を」というだけではなく、「アウシュビッツ、他の強制収容所はユダヤ人(他の犠牲者)追悼施設でもあるけど、ユダヤ人に限らず、異人種、異教徒に対する蛮行を行わないようにしよう」ということを記憶にとどめるものであると思います。

クラウディアさんの息子さんたちが学んだのはそういうことだと思いますが、アウシュビッツを訪れるイスラエル人やシオニストを筆頭に、こうした施設を訪れる人たちも、同じように感じていってほしいものです。

(悲しいことに、興味本位(怖いもの見たさ)だけでで行く人も多いでしょう。)

ところで、このアウシュビッツの話をクラウディアさんとしているときに、ユダヤ人を助けた人達の話になりました。

以下は英語のウィキペディアですが、オスカー・シンドラー、杉原千畝だけでなく、当時これだけユダヤ人迫害に身をささげた人達がいます。

Wikipedia
Individuals and groups assisting Jews during the Holocaust
http://en.wikipedia.org/wiki/Individuals_and_groups_assisting
_Jews_during_the_Holocaust
 

 ウィキぺディアに名前が載らない多くの人がいたでしょう。 

多くが命を失ったり、失職したり。
 

戦争はこうした『人間性をいかなる時も失わない』『真の正義』を持った人達をも抹殺してしまうということでもあるのです。 

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楽園モルディブの30年後

2014年10月07日 | 旅行

私が最初にモルディブに行ったのは、1983年の暮れから1984年の年始。

モルディブが外国人観光客を受け入れだしたのは1976年からだと思いますが、その頃はまだ日本人にとってはあまり知られていないリゾートで、取り扱っていたツアー会社も限られていました。(ダイヴィングをしている人は、個人で行く人もいたでしょう。)

シンガポール1泊、スリランカ1泊、モルディブ5泊の9日間ツアー。値段も大晦日にかけてということもあって、当時で38万円代。職場の先輩と二人で参加。

私たち以外のツアー参加者は、世界各国を旅行してもう行き場所がなくなったという東京に貸しビルをいくつか持っているという6,70代の男性とその奥様と妹さん、そして名古屋から「従業員たちに年末年始の挨拶に気を使わせたくないから、年末年始は海外で過ごすことにしている」という5,60代の中小企業の社長と奥様だけでした。

モルディブのキャッチコピーは、「地上の楽園」「インド洋の真珠」。

私たちが利用したのは、空港の島からも近い、ヴィリンギリ島という、比較的大きなリゾートの島。

そこには、旅行者の駐在員をしていた20代前半の男性が一人、そして、ダイビングインストラクターとして20代後半の男性が一人、そして私たちツアーの面々しか日本人はおらず、あとはモルディブ人の従業員、欧米人の観光客、東洋系では1名の、タイ人の女性のみ。

海外旅行はそれまで、イギリスとフランス、フィリピンを経験していた私でしたが、小さな島のなかで外国人(ま、ここでは私が外国人ですが・・・)に囲まれて1週間弱過ごす経験は初めてでした。

「昔、軍で日本の八幡に滞在していたことがある」といっていた一人旅のギリシャ人のコスタス小父さんは、いつも気難しい顔をして、一人ぼっち。
お互いがお互いのカメラのシャッターを押すのを頼んだことをきっかけに、言葉を交わすようになりました。

「日本人をホームステイさせたことがある」と言っていたオーストラリアからの旅行のアンとジャック夫妻は、とても素敵なカップル。

ハンサムなスイス人のウィンドサーフィンインストラクターのウーリー、ウォッカの飲み比べをした陽気なイタリア人たち。

現地では、ホテルのオーナーだというディディ(リゾート自体はドイツ資本のものらしいので、「支配人」だったか。)-翌年日本人、さとみさんという女性と結婚するという話を嬉しそうにしてくれたり、大晦日の晩、コテージのカギを持った先輩とはぐれてしまって困っていた私を助けてくれたり。

コテージの電気工事をしに来て、自分が二人目の奥さんをもらうことを嬉しそうに話してくれた電気技師さん。(この人は再訪時に偶然再会)

甲斐甲斐しくお世話をしてくれた、一寸憂いを秘めたまなざしをしていたレストランのボーイさん(名前を失念。再訪のときは、彼はリゾートを去っていました。ボーイさんのラウルさんにその時聞いた話では、「断食中に、冷蔵庫の中から何かを取って食べた」という疑いを受けて辞めさせられたようでした。)。

そのほか、休憩時間に、小さなテレビの前に群がって、ドラマを見ていた従業員の人達や、写真を撮らせてもらおうとすると、直立不動になってしまう素朴な現地の人達。

リゾートは、全室シャワーのみ。シャワーから出るのは一応真水ではありましたが、水しか出ないし、シャワー室とトイレはむき出しのコンクリート。

そうであっても、何かコスモポリタン的な空間と、白いサンゴ礁に囲まれたこの素朴なリゾート-これはまさしく「地上の楽園」でした。

私がこの島を再訪したのは、1985年の春。

(成田に向かうリムジンのなかで新聞を読んでいましたが、トップニュースがこれから向かうモルディブで日本人の保険金殺人事件だったので、驚きました。)

このときは、モルディブは日本人のハネムーンに人気のスポットとなり、日本人も大勢押しかけるようになっていました。

モルディブの人達も近代化(失礼!)していて、お土産やチップ用に持っていったタバコを、以前は皆喜んでくれていましたが、85年には「タバコは体に悪い」と言って断る人も出てきたりしていました。
タバコをお土産に持って行った私(私はタバコは吸いません)が言うのはなんですが、これは喜ばしい変化。

リゾート
の朝食ビュッフェには、お味噌汁も並んだり、品数も豊富になっていました。
(モルディブは、作物が取れないし、牧畜もできないので、ほとんどが輸入もの。鰹は名産品なので、鰹節を使う料理は歓迎だったかも。)

コテージも、シャワーからはお湯が出て、バスタブ付きの部屋もできたり、と、観光客のニーズに合わせて近代化。

この国の旅行客
が増えたのと合わせて、無人島だった島も外国企業によって次から次へと設備を備えた高級リゾートに変わり、観光客も増えていきました。

しかし、2年弱の変化は良いことばかりではなく、リゾートの裏側に行くと、海岸に打ち上げられたペットボトルのごみがたくさんあったり、「ハワイと違って何もなくてつまらない」と愚痴を言う旅行者がいたり。 

「モルディブは裕福になるかもしれないけど、大きな代償も払うのではないか」 

この2度目の旅行も十分楽しんだものの、私のモルディブ熱は急激に冷めていってしまいました。

 

(私が宿泊したリゾートのヴィリンギリは、もうずっと前にリゾートを閉鎖。首都の島マーレからあふれた人達が住む島になりました。)
 

それでも気にはなるモルディブ-「地球温暖化でモルディブが沈むかもしれない」と心配し、日本の企業が水の技術提供(海水淡水化だったか・・)を行っているというのをTV番組で観れば、うれしく思い、政情不安があればニュースをチェックし・・・。
 

この何年もあまりモルディブの記事も目にしなくなっていましたが、昨日、ハフィントンポストにモルディブのタイトルを見つけ開いてみれば以下の記事。
 

ハフィントン・ポスト(2014106日) 

モルジブの無人島とビキニ。しかし、それはゴミでできている 

http://www.huffingtonpost.jp/2014/10/06/alison-teal-visits-the-maldives_n_5938086.html?utm_hp_ref=japan-world

そしてもう一つ、動画も見つけました。
 

AFPBB News 動画 

「地上の楽園」が抱える「毒の爆弾」、モルディブのゴミの島 

http://www.youtube.com/watch?v=tNPueyrj8zI

問題点には目をつむり続け、欲に任せて進み続ける結果、引き返すことができないほど問題を大きくしてしまうことが、世の中には多いです。 

戦争や原発もそう、そして環境悪化。

 

モルディブは今後どうなっていくのでしょうか。

 

モルディブだけではなく、最近、地球が本当に人間の住めるところではなくなってしまうのではないかとさえ思っています。 

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Yahooメールトラブル4日目、「ありがた迷惑」受け入れの時か

2014年10月03日 | 

Yahooメールが使えなくなって4日目。まだ使えません。

日本人や外国人でも住所や電話番号がわかる人、他のメールアカウントからも通信していた人、メールアドレスをメモに記録しておいた人ならば問題ないですが、それ以外の人達については、連絡が取れなくなってしまう可能性もあります。

オマケにYahooメールのようなフリーメール、こうした通信トラブル、データ消失があっても、責任を取らないことは前持って規約に記していますから、莫大な被害を被った人も泣き寝入り。

「タダより高いものはない」を実感します。

同じフリーメールでよく使われているのはGmail
私はこれは今は使っていません。なぜなら、Gmailを作ると、メール以外の登録も「顧客へのサービス」と称して勝手に他のアカウントも作ってしまうは、メールの中身読み取りもしてしまうは(これは、Yahooメールでもしていますが、ただ、一応Yahooメールでは、読み取り拒否登録ができます。)、ということがあるからです。

この、
Googleの「顧客へのサービス」は、「ありがた迷惑」。

「ありがた迷惑」といえば、先日ティムさんが、日本で働いていた外国人が遭遇した話を書いたブログ記事を送ってきて、「ありがた迷惑」について質問してきました。

これは、お昼を食べても食べなくてもよいと思って、お弁当を持参しなかった筆者(外国人)に、周りに日本人がいろいろ心配したときの話です。

筆者がお弁当を持参しないことを気にしていろいろ声をかけてくれるだけならまだしも、一人の年配の教師が「私のお弁当(家で作ってきたもの)を食べて」と差出してくれたこと、これに対し丁寧に断った筆者を「日本では、年配者からの申し出を断るのはまずい」と文化の違いを教える日本人の教師。

この後者の教師は、筆者がお弁当を頼まなかったといって自分でお金を立て替えて注文してくれたりもしています。

私はこれに対して、

「いや、これは「ありがた迷惑」というより、「お節介」と言う方が良いと思います。また、これは異文化のトラブルでもなく、多くの日本人でもこれはやりすぎに感じるでしょう。」
と答え、

「「ありがた迷惑」と似た英語はあるけど、日本のものは独特ではないか?」というティムさんに、

20年前、アパートに住んでいた知人から、こんな話を聞いたことがあります。

彼女の家にアパートの管理人さんが大きなケース入り日本人形を持ってきて、「うちの娘が離婚して家に帰ってきた。この人形はとても良いもので、娘が嫁ぎ先で飾っていたものだけど、あなたの家で飾ってほしい」と言ったそうです。

私の知人は、即座に断りたかったのだけど、アクの強い管理人を恐れ(一応毎日お世話になっているので、彼女の気を悪くしたくなかったという面も)、それをもらい受けました。そして、お礼に管理人に菓子折りを送りました。

ところが、彼女の夫、娘二人もその人形を不気味がり(日本には人形に魂や怨念がこもると感じる人が少なくないです)、彼女は結局、お金を払って、その日本人形を人形供養に出し・・・。

そんな彼女、「ほしくもないものを押し付けられてもありがたがるふりをしなきゃいけなくて、挙句の果てに菓子折り、供養料を払い、車でお寺に人形を持ちこみ・・・これが本当のありがた迷惑だわ」と散々私に愚痴りました。

日本語の「ありがた迷惑」って、こういうことでしょう。 

流石に今、日本人でここまで「ありがた迷惑」を受け入れる人は、稀にはなっていると思いますが」

と実話を交えて説明をし、ティムさんも納得。

さて、今では、「ありがた迷惑」には前もってはっきり「ノー」といえる日本人の方が多くなったと思います。
 

しかし、Gmailアカウントを作る代償の「ありがた迷惑」は・・・断ることはできません。
 

Yahooメールが今後も同じトラブルを起こした時用に、Gmailアカウントも作るべきかと悩む私です。

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