Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

プライバシーは二の次

2009年10月25日 | 

私がこのブログを書き出して約2年です。時々自分のブログを開く時に、Googleで検索して開きますが、実はこの夏、あることに気がつき驚きました。

私はブログでは一切個人名は出していませんし、また相互リンクも張っていません。

それなのに、Googleの検索窓に“Various Topics”と入力して検索して表示された私のサイト右脇にある『類似ページ』(『キャッシュ』の右隣)をクリックしてみると、なんとずらずら並んだサイト名に、私の知人(大学関係者でメールのやり取りをする人)の書いたレポート2つと紹介ページが出てきてしまったのです。

・・・と、今から試してみようと思っても見つかりませんよ。数日前に『類似ページ』チェックをして、他のものもあわせてほとんどが消えているのを確認しました。現在はブログ名が似ているものが若干並んでいるだけで、だから今やっと事実を公表できるのです。ちなみに、知人関係のその3つのサイトの類似ページに私のブログが表示されていましたが、それも今は消えています。

さて、この知人の紹介ページですが、それはネットで人名検索をすると見かけるかと思いますが、それは『あのひと検索SPYSEE』というものでした。

これは、たとえばFacebook, Myspaceといった、自分で登録して作る紹介サイトではなくて、なんと本人が知らない間に作られてしまうものです。これには、本人の情報だけでなく、本人と縁がある人達の一覧も公開されています。

この検索エンジンはオーマという会社が開発したもの。

私は、知人のSPYSEEが作られていること自体はこの『類似ページ』を開く前に知っていましたが、これが本人の登録はおろか、許可さえとらないままウェブの情報を拾って勝手に作り上げられてしまうことは知りませんでした。

この『類似ページの怪』について知人に連絡をとった時の「そんな紹介ページは作った覚えがない」という彼のあわてぶりで判明したのです。
(結局、知人はオーマ社に連絡をして自分のSPYSEEを削除してもらうことができました。また、他の知人にも作られて困っている人がいたので、私が削除依頼先を教えました。)

それにしても、Google ストリートビューはよく問題になりますが、こうした『類似ページ』のプライバシーの侵害(もちろん類似ページを開いても、こうした事実を知らなければ、プライバシーの侵害にはなりませんが・・)、またSPYSEEのような検索エンジンが野放し、とはどうしたものなのでしょうか。

『類似ページ』については、私のブログだけでなく、他の人のものも表示が変わっているようなので、ひょっとしたら苦情があって、Google社がエンジンを見直したのかもしれません。

それにしても、便利さを追求しすぎると、とんでもない副作用があるものです。

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Free Hugs Campaign

2009年10月06日 | Peace

先日、調べ物をしているときに発見したYoutubeにこのようなものがありました。ちょっと見てください。

http://www.youtube.com/watch?v=vr3x_RRJdd4 (撮影場所:シドニー)

これは”Free Hugs Campaign“という活動で、ウィキペデイアの説明によると、

「フリー・ハグズとは街頭で見知らぬ人々とハグ (抱擁) をして、素晴らしい何か(愛・平和・温もりetc)を生み出す活動である。」

2001年、アメリカのジェイソン・ハンター氏が始めた活動である。彼は母親の死後「フリー・ハグズ」と書かれたプレートを持ってマイアミの海岸を歩いた。それは、多くの人に愛された母親を亡くし、ジェイソン氏が大切なことに気付いたからである。彼の母親は、たくさんの人々を抱きしめ、どんなに"あなた"が大切であるかを伝える素敵な人であった。

そしてジェイソン氏は 「私たちの仕事がなんであれ、私たちにできる大切なことは、私たちが自ら歩み寄ることによって他者を助け、励ますことではないか」「親切で励みになる行動が、私たちの日常に変化を与えてくれるだろう」

それを示す行動がフリー・ハグズであり、ジェイソン氏はこのメッセージを多くの人に伝えようとフリー・ハグズというプレートを持ってマイアミの浜辺を歩き始めた。これがフリー・ハグズが始まりである。多くの人がオーストラリア発祥だと勘違いしているようだ。」

とあります。

この活動は少しヒッピー文化を思い出させますが、冒頭のYoutubeの閲覧者数の多さ、他の国でもこの活動が一時期話題になっていたこと、そしてその始まりがあの911のアメリカの同時多発テロが起こった年であったことを考えると、なんだか救いのようなものを感じます。

ちなみに、日本でもこれは3年前くらいにテレビ番組等で取り上げられて、話題にはなったようです。

また、日本バージョンのものもYoutubeで見ることもできます。

ただし、hug(抱擁)の習慣がない上、掲げた看板の“Free Hugs”の意味もわからない日本人が多いなかで、それに応える人は少なく、(当時の様子では)応じるのはほとんど外国人。

まあ、習慣や言葉の前に、「なんか変な宗教の勧誘か?」と胡散臭く思う人も多いのでしょう。私自身この活動を知らなかったら、奇異な目で通りすぎると思います。

今は・・・たぶんしっかり抱擁してしまうかもしれません。

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南アが核放棄した理由

2009年10月03日 | 原発・核・311

欧州や東、東南アジアの地理には詳しい人が多いと思いますが、たとえば中央アジア、アフリカ、南米となるとどうでしょう。一般の人でこれらの地域について、それぞれの国の情報はもちろん、どの位置にどの国があるかということをスラスラ答えられる人は少ないのではないでしょうか。

私が高校生のときの地理の先生で、世界の白地図に国名・首都を書かせる小テストをひたすらさせる先生がいました。当時、この面倒なテストは生徒に受けが悪かったのですが、今私は感謝しています。(もちろん、せっかく覚えた国も名前が変わったり、国境そのものも変わってしまっているところもありますが。)

とはいえ、この時は欧州や東南アジアと同じくらいに何回も受けたアフリカ-マグレブ三国とその周辺、そして南アフリカ以外は今ではうろ覚え。これは私がアフリカに関心があまりなかったということもありますが、日本のメディアに登場するアフリカの国自体が少なくて意識する機会があまりない、ということもあると思います。

なぜアフリカの話か。

実は最近友人達と「ジンバブエのムガベ大統領のような傍若無人の独裁者が許されて、金正日やフセインなどだけが国際社会の槍玉に上がるのはなぜか。(もちろん、これはムガベが許されるなら、金正日も大目に見なさい、ということではないです。)」「南アフリカが核兵器を廃棄した国として称賛されるけど、そもそもこの国が核の保有するときには騒ぎはなかったのか。」というようなことの意見交換をしていて、時々思い出すのです。

私には「ジンバブエは他の国に侵攻しようとしたり、核を持っているわけではない。しかし、政敵を殺したり国民をないがしろにしているのになぜ弾圧されないのか。」という疑問があります。

また、こうした国はジンバブエに限りません。アフリカ全土には、人権は無視され、殺人も当たり前の国や内戦で一般国民が犠牲になっている国は他にもあります。しかし、この状況が記事になることはあっても傍観者のまま。アメリカも他の主要国政府も何かする動きはないように思えます。(日本の場合、新聞で記事を見ることさえほとんどない。)

北朝鮮には核問題や拉致問題があり、イラクは他国に侵攻もし、核疑惑(これについては実際は持っておらず、フセイン元大統領は「イランが怖かったから、核がないと言えなかった」という言葉を残しています。)もありました。それに加えてこの二カ国が「国民の人権を踏みにじっている」ということ、これも、非難、制裁、進攻される理由としてあげられました。しかし、アフリカについてはどうでしょう?

さて、南アの核の問題ですが、この国が核武装したのはお隣りのモザンビークに親ソ政権が樹立したことと、アンゴラにキューバ軍が駐留したからだそうです。

核廃棄は、冷戦終結にもよりますが、その後南アフリカに黒人政権が樹立したため、「黒人政権に核を持たせたくない」という判断によって、1991年に放棄された、と解説する人もいます。

この解説だけが、核兵器放棄の理由ではないとは思いますが、これを読んで「"潜在的アパルトヘイト"は今後も無くならないだろう」と思うと同時に、「世界は実は現代も100年前とさして変わらないのでは」という疑念が沸いてきました。

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