Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

自分の半生を振り返って-3

2022年02月12日 | プロフィール

自分の半生を振り返って-1 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

自分の半生を振り返って-2 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

に書いたとおり、自分が東京生まれ、景気がよいときに就職に加えて、配属された仕事および職場の人に巡り合えたことにくわえて、いくつかの幸運が重ならなければ、このような経験はなかったと思います。

2014年、私と同様に、人と出会う運を持っていた若者に会いました。

それはMATCHAを運営する青木優君。

泉とMATCHA-青木優さん - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

青木優さんの「MATCHAのはじまり」 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

彼は、もともと卒業後にほとんどの人が就職する高校出身に入りますが、途中で猛勉強して大学へ入ります。そこで彼の人生を変えてくれる師に出会います。

それが、2015年に事故でお亡くなりになった櫻井氏。

ポップカルチャーを世界に発信した第一人者、櫻井孝昌氏を悼む - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

櫻井氏に限らず、彼は様々な人に出会い、助けられています。

(これは、私の思い込みもあるかもしれませんが、日本の経済悪化とともに、「若者、教え子、部下、後輩」の一生の師になってくれるような大人が少なくなった気がします。)

さて、この青木君のことを話題にしたとき、興味をもってくれたのは、元上司のA氏のみ。

彼は以下のブログ記事に書いた、「課長」です。

三人目の部長 1 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

人に興味があったドーア氏は、青木君には、まったく興味を持ってはくれませんでした。そのころ彼は、その時期の日本&若者への興味を失っていました。

SOAS出身者たちにとって今の日本は - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

ま、私も同様でしたが。

白雪姫王妃症候群 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

「イケてる」という言葉を使う若者たち - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

「自画自賛(self-praising)TV番組」について外国人の意見 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

参考:

311以前の若者たちの印象

内向き志向の若者 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

311以降の若者たちの印象

イタリアのセルジオさんの質問と、外向き志向の日本人 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

夢追いキリギリスたちへの処方箋 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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自分の半生を振り返って-2

2022年02月11日 | プロフィール

自分の半生を振り返って-1 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

で書いた通り、学歴があるわけでもない私にできて、場合によっては、国の政策に提言することをしていた人たち(外国人のドーアさんもそう。)でも、私と意見交換をしてきてくれた理由はなにか。

それは、知識人(学者、専門家)になればなるほど「常識」にとらわれて物事を判断するのに対し、座学による知識はない、それゆえ突飛な意見を出す私は、「考える材料を与え、自分たちの世界にいない庶民の目でものを言ってくれる。」という面があるのと、「誰が(どこの機関が)こういったから」というだけでその意見にひれ伏さない、という頑固さをもっていたからだと思います。

以前、日本で行ったドーアさんの本の出版記念を兼ねたパーティに私も招いていただいたことがありました。そのパーティの最後に、ドーアさんが日本の核のことについて発言。それを、ありがたいことのように出席者は拍手。(多分、その意見に明らかに反対するだろう人も。)

「客だから、それが礼儀」だったのかもしれませんが、私にはドーアさんが言ったことより、にこやかに拍手をしている面々が怖かったです。

ドーアさんは、私が拍手をしていなかったことは気が付いていたのか、いないのかはわかりませんが、彼の意見に反対する人が実は大半だということを知っていて、(のちに出版した)本のあとがきに、そのことについて書いています。

彼は、著名な学者ではありましたが、彼はもともと他の学者たちとは違って、ハイソサエティな階級ではありませんでした。それゆえ、日本にきてからそのハイソサエティの同業者たちに辟易することもあり、日本にきてから、そういう同国人の言うことをありがたく受け取る日本人に、同情していたと、何かで読んだことがあります。

なので、もしあの時拍手をしてなかった私にドーアさんが気が付いていたとしても、気を悪くせず、逆に自分の若かった時のことを思い出していたのではないか、と思います。

参考:

Interview with Professor Ronald Dore - YouTube

ロナルド・ドーア氏と新著『日本の転機』 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

抜粋:

さて、しかしながら・・・この本の主のテーマは、副題「米中の狭間でどう生き残るか」にあるとおりなのですが、この本でドーア氏が言わんとしていることは、『序にかえて』で紹介している言葉、『克己(誰よりも客観的に自分を見る目を失わずに、身体を鍛え、知性を身につけ、自分の仕事を厳しく評価しながら常に進歩し続けること)』の大切さなのではないかと思います。

ドーア氏、あとがきで、

「世の中が変わりました。しかし一つ変わらないのは、友人の刺激、友人と議論して生まれたアイディア、友人の批判の大切さです。」

と述べられていますが、『克己』という言葉は、日本人に向けてだけでなく、ご自分も含んだ、世界の人々に向けての言葉であったのでしょう。

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自分の半生を振り返って-1

2022年02月09日 | プロフィール

年賀状は、私はあて名と短いメッセージは手書きで書くようにしていたのですが、2020年6月に脳出血を発症したため、退院はしていても、ばたばたしていて2021年の年賀状はそもそも出せませんでした。

今年の年賀状は夫に宛名と通信文も書き加えてもらい、なんとか出すことができました。

私の脳出血のことを知らなかった、上司や元同僚でもある友人たちから連絡をもらい、実は30~40年近く見守ってくださっていることを今さらながら感謝していました。


私は、高校を卒業して、海外と関係にある金融機関に勤めだしました。

私が中学3年のとき、国語教師が、「よりよい高校を選んで大学を目指す道もあるけど、商業高校などに行って上位にいて、大きな企業に勤める道もある。『鶏頭なるも牛後となるなかれ』っていう言葉もある。」と、授業のあとに突然急に生徒たちに話したのが妙に印象に残りました。

私は国語、英語の出来は良かったのですが、数学が苦手で足を引っ張っており、「中途半端な大学に行っても、就職も難しいかもしない。それだったら高校卒業後航空会社のスチュワーデスの専門学校にいくか、逆に高校を出てお金をためて海外に行けるようにしよう。」と、この時はすでに大学進学をしようとは思っていませんでした。

その後、高校生になってから、大手企業OLとして就職するには商業高校の推薦枠を狙って就職するのが良いことが分かり、商業高校へ進学を決めました。「内申書がもったいない」と担任はいいましたが、実際、商業高校に行ったおかげで、入試テストも、面接、作文、適性検査のみで、金融機関に就職できたのです。(「できたら、営利にあまりこだわらない企業に勤めたい」という考えが高校で芽生えていましたので、願ったりの職場。)。

(それぞれ別の商業高出身の小中学生の時の同級生二人と朝通勤が一緒になることがありましたが、彼女たちもやはり一流企業勤務。
このうち一人Mちゃんは入社試験の日に同じ駅でばったり会いました。商社勤めの彼女は同僚と結婚することになりましたが、そのお相手は偶然にも私のいた部署によく来るその商社の担当者でした。)

さて、就職した金融機関も、新入行員女性のの3分の2は高卒(当時は女性は一般職か、タイピスト、電話交換手など)で、残りは若干の短大卒と大卒。男性は皆、国立大、早慶がメイン。

当時の一流企業が女性に教育をどうしていたかはわかりませんが、私がいた職場では、希望すれば受けられる語学研修もありました。それに加えて、この職場は男女、年齢、部署、役職(といっても役員クラスは特別。せいぜい、次長くらいまででしょうか。)にかかわらず、喫茶室や食堂で同席しておしゃべりをしていたので(考えてみると、ここの職場は「フィンランドの職場風」)、「疑問をもつと突きつけようとする変わり者」の私に、いろいろレクチャーをしてくださる上司、同僚がいました。

三人目の部長 1 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

三人目の部長 2 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

その彼らは、のちに国際機関で働いたり、外交専門家になったり、大学で教えたり、海外で働いたり・・。

(数年前、官庁勤めの友人が、に、「バブルのころに戻りたくないでしょ。」と私に言ったことがあります。私は「バブルのころは人が余裕があり、幸せな時代でしたね。今の人たちは大変。」と返しました。)

その後、私は結婚し、妊娠を機に退職。8年くらいのブランクを経て、社会復帰で最初に働くようになったのが、市の福祉関係の外郭団体。ここでは、元の職場でかかわったような、エリート層の人たちではなく、「人を助ける」ボランティア活動をしている人たちや、障害者、時に生活保護の方、学生、まで、ずっと縁がなかった人たちとの出会いがありました。(その後も、シルバー人材センター等も勤務。)

この全く別の環境内で働いた経験と、人と出会う運命が、私の「疑問癖」を強くし、この後も、日本学者のロナルド・ドーアさんの押しかけ弟子のようになり、それをきっかけに、海外の人たちとも意見交換を始めてきました。

「R.Dore」のブログ記事一覧-Various Topics 2 (goo.ne.jp)

(このブログのタイトルの説明に、
「海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの」
と書いたのは、そういうわけです。)

 

2018年にドーアさんが亡くなり、それとは別に2020年3月に、元の上司、同僚たちとの通信は、私がSDGsのようなものに幻滅を感じていたため、終了することを伝えていました。(もちろん、プライベート通信はそのまま。)

それは、まるで自分が脳出血になることを予測していたかのようなタイミング。

脳出血になったとき、私はずっと意識があり、気にしていたのは「自分の今後」ではなく、「宝は自分の歴史であり、かかわってくれた人々。それをつないでいきたい」ということと、「知りたいことがたくさんあるのに、パソコンが使えなくなっちゃう」でした。

「次は何をしようか。」

そうじゃなくて、「いつまでやれるかわからないことばかり。悩むより、とりあえず進め」が正解でした。

 

昔の記事を読み返していました。
そのなかから貼り付け:

新日本型経営を - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

日本独自の『生きがい』 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

身体に優しい綺麗な色のアメ - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

デフレ対策もグローバルに - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

日本企業の強み - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

ドイツ人が考える日本のタブー - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

Education - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

Education 2 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

フィンランドの友人が出会った日本人 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

アンチ・グロバリゼーション-ドイツのアイダさん - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

アドラーが好んだカエルの寓話 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

梅ちゃん - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

Pay it forward-ボランティアのNさん - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

バースデープレゼントは”絞めた鶏” - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

差別 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

タイ人女性との苦い想い出、橋下市長の従軍慰安婦発言 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

Welcome to Japan, Alien!(ようこそ、外国人(!?)) - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

Best friendと出会える確率 / トーマスさんとベゴーニャさん - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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インド人夫妻と鎌倉で・英語が通じない国でのおもてなし - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

ドイツのソニアさんの来日-鎌倉で出会った子供たち - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

ティムさんとの夕食会 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

ルイジさんとファビオさん in Japan - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

 

リモートワーク(テレワーク)in Finland・日本や世界の今後の動き - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

キャッシュレス化とチップー1 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

キャッシュレス化とチップ-2 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)

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